9月20日より国内販売を開始した、PICO Motion Trackerは、VRでのフルボディトラッキング（以下：フルトラ）を実現するために設計されたデバイスです。

特に、VRChatや他のVRプラットフォームでの動きの自由度を高め、リアルな体験を提供します。

本記事では、PICO Motion Trackerの性能、設置方法、使用感、および競合製品との比較を通じて、その魅力に迫ります。

フルトラを最大限に体験したい方必見の内容です。

|PICO Motion Trackerの基本性能

出典：https://www.picoxr.com/jp/products/pico-motion-tracker

PICO Motion Trackerは、高い精度と低遅延でユーザーの動きを追跡するために設計されたデバイスです。

本セクションでは、その基本性能を解説します。

トラッキング精度

出典：https://www.picoxr.com/jp/products/pico-motion-tracker

PICO Motion Trackerは、精密なセンサー技術を駆使して動きを高精度でキャプチャします。

特にトラッキングの正確さが大きな特徴です。

このデバイスは、加速度センサーとジャイロセンサーを搭載し、3D空間での動きの追従精度は1mm未満に達します。

また、反応速度は0.02秒と非常に低遅延で、リアルタイムの動作が可能です。

これにより、VR空間内での動きはスムーズで違和感が少なく、特にダンスやアクションゲームなど動きの速いシーンでも違和感を感じることなく没入できます。

フルトラを利用するVRChatユーザーにとっても、足の動きや体の動作が非常に自然に表現されます。

ワイヤレス接続可能

出典：https://www.moguravr.com/pico-4-ultra-review/

PICO Motion Trackerは無線接続ができるため、ケーブルの制限を受けずに自由な動きが可能です。

これにより、より快適なVR体験が実現します。

Bluetoothを使ったワイヤレス接続により、使用中にケーブルの煩わしさを感じることがありません。

これにより、部屋の中で自由に動き回れるため、特にVRでのダンスやスポーツ体験が快適になります。

また、トラッカー自体は軽量で、装着感も非常に優れています。

バッテリーの持続時間は約5時間で、長時間のVRセッションでも安心して使用できる点もユーザーから高評価を受けています。

|対応プラットフォームと互換性

PICO Motion Trackerは、VRChatをはじめとした多くのVRプラットフォームに対応しており、さまざまなアプリケーションで活用可能です。

VRChatでの使用

出典：https://www.moguravr.com/pico-4-ultra-review/

VRChatでのフルトラ体験において、PICO Motion Trackerは非常に高い人気を誇っています。

本セクションでは、VRChatでの使用感を紹介します。

このデバイスは、VRChatのユーザーにとって理想的なトラッキングデバイスです。Bluetoothを通じて接続されるため、VRChat内でのキャラクターの動きは非常に自然で、特にダンスや複雑なジェスチャーの表現が得意です。

また、トラッカーの軽量設計により、長時間の使用でも疲労を感じにくく、アバターの動作が滑らかに再現されます。

多くのユーザーから「お値段以上の性能」と評価されており、初心者から上級者まで幅広く支持されています。

SteamVRとの互換性

出典：https://store.steampowered.com/app/2005050/Dance_Dash/?l=japanese

PICO Motion Trackerは、SteamVRを通じて多くのVRゲームやアプリケーションにも対応しており、柔軟に利用可能です。

SteamVR対応のゲームやアプリケーションでも、PICO Motion Trackerはしっかりと機能します。

特に、スムーズなトラッキング性能が評価されており、シューティングゲームやアクションゲームでもリアルな体験が可能です。

PICOは専用の設定やドライバを必要とせず、接続も簡単で、すぐに使用を開始できる点がユーザーに支持される理由の一つです。

このような利便性の高さから、初めてのフルトラッキングデバイスとしても最適です。

|使用手順と使用感

PICO Motion Trackerの使用手順は非常にシンプルで、初心者でも簡単にフルトラ環境を整えることが可能です。

本セクションでは、具体的な仕様手順と使用感を紹介します。

使用手順

出典：https://www.moguravr.com/pico-4-ultra-review/

PICO Motion Trackerは、足首、手首などに簡単に装着でき、シンプルな操作で使い始めることができます。

使用手順は、まずトラッカーを付属のバンドで足や腰、手首に装着し、Bluetooth接続を行うだけです。

特別な設定等は必要なく、デバイス同士が自動的にペアリングされるため、初心者でもスムーズに使用可能です。

装着後は、すぐにVR空間での動きをトラッキングし始めます。

トラッカー自体は、ベルトの重さ込みで、約39gと軽量で、装着していることをほとんど感じさせないため、長時間の使用でも疲れにくい設計です。

バッテリーと持続時間

バッテリー性能は、長時間の使用においても重要な要素です。

PICO Motion Trackerのバッテリー持続時間について解説します。

このデバイスのバッテリー持続時間は約5時間であり、1回のVRセッションで十分に使用可能です。

フルトラッキングを必要とするアクティビティでも、充電の心配をせずに没入体験を楽しめます。

また、バッテリー残量が少なくなると通知が表示されるため、突然のシャットダウンを防ぐことができます。

充電時間も比較的短く、約2時間でフル充電が可能です。頻繁にVRを楽しむユーザーにとっても安心のバッテリー性能です。

|VIVE Trackerとの比較

出典：https://www.vive.com/jp/accessory/vive-tracker/

競合製品の代表例であるHTC VIVE Trackerとの違いを比較することで、PICO Motion Trackerの強みがより明確になります。

HTC VIVE Trackerは、業界標準として広く知られていますが、価格が31,000円と高額で、ベースステーションの設置が必要な点がデメリットです。

一方、PICO Motion Trackerは11,800円という手頃な価格で、ベースステーション不要のため、初期投資を抑えながらフルトラッキング体験を楽しむことができます。

機能面でも、PICOは加速度センサーとジャイロセンサーを備え、1mm未満の精度で動きを追跡するため、日常的なVR体験にも十分な性能を発揮します。

特に、コストパフォーマンスに優れた製品として、初心者から上級者まで幅広いユーザーにおすすめです。

|PICO Motion Trackerの今後の展望

出典：https://www.picoxr.com/jp/products/pico-motion-tracker

PICO Motion Trackerは今後の技術進化や新機能の追加が期待されており、ユーザーにさらなる利便性と没入感を提供する可能性があります。

次世代機能の追加予測

このデバイスの次世代モデルでは、トラッキング精度の向上や新しいハプティクス機能の追加が期待されています。

次世代のPICO Motion Trackerでは、0.01秒未満の遅延や精密なフィードバック機能の搭載が予想されており、さらにリアルな体験が可能になると予測されます。

また、触覚フィードバック（ハプティクス）機能が強化されることで、仮想空間で物体に触れた感覚をリアルに再現する技術の進化が期待されています。

これにより、VR空間での没入感がさらに向上し、ゲームやエンターテインメントだけでなく、リハビリや教育分野でも活用される可能性が広がっています。

業務用アプリケーションへの展開

PICO Motion Trackerの技術は、今後エンターテインメントだけでなく、業務用アプリケーションにも応用されることが期待されています。

このデバイスは、企業のトレーニングや教育用ツールとしても利用が広がる可能性があります。

たとえば、医療分野でのリハビリテーションや、工業用シミュレーションにおける動作トラッキングなど、リアルタイムでの動きの再現が重要な場面での活用が見込まれています。

すでに一部のVRソリューションプロバイダーでは、PICOの技術を取り入れた業務用アプリケーションが開発されており、将来的にはさらなる普及が期待されています。

|まとめ

PICO Motion Trackerは、低価格でありながら高性能なトラッキング機能を実現し、初心者から上級者まで幅広く支持されています。

特に、11,800円という競争力のある価格設定は、HTC VIVE Trackerなどの他社製品に比べて手頃で、フルトラを試したいユーザーにとって最適な選択肢です。

また、使用方法が簡単である点や、将来的な技術進化も期待されていることから、VR体験をさらに深めたい方にはぜひおすすめのデバイスです。

これからのフルトラッキングを最大限に楽しむために、PICO Motion Trackerを導入してみてはいかがでしょうか。