Tilt Brush は、Googleが開発したVRのお絵描きアプリケーションです。
現在、VRお絵描きアプリが盛り上がっているのをご存知でしょうか?
特に、Tilt BrushはVRアートの主要ツールとして注目を集め、VRアーティストやデジタルクリエイターの間で広く利用されています。
本記事では、
・Tilt Brushとは
・Tilt Brushでできること
・Tilt Brushの使い方
・Tilt Brushの有名人利用
の解説を通して、フォートナイトの盛り上がりをお伝えしていきます!
VRについての詳細は、以下の記事もご覧ください。
VRコンテンツ制作!自社開発による柔軟性でお客様のビジネスをリードする『monoVR』
サービスの特徴や導入事例をまとめた資料をご用意しました。
monoVRサービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら
資料をダウンロードする目次
|Tilt Brushとは
Tilt Brushでは、VR空間内で直感的に3Dのペイントを行うことができます。
手を使ってさまざまなブラシやエフェクトを選び、立体的な描画を楽しむことができるため、アーティストやデザイナーの間でも人気があります。
Oculus Rift、HTC Vive、Valve Indexなど、主要なVRヘッドセットに対応しています。
また、3Dモデルとしてエクスポートすることが可能で、他の3Dソフトウェアで編集したり、アニメーションやゲーム制作に使用することができます。
公式のTilt BrushはOculus公式ストアやSteam、Playstation Storeにて2000円前後で購入することができます。
また、Googleは2021年にTilt Brushの開発を終了しており、オープンソース化されたことで誰でも改変ができる派生アプリ「Open Brush」として無料で導入することができます。
|Tilt Brushでできること
Tilt BrushはVR空間で自由に描画でき、VRイラスト制作やメタバースワールド制作を行うことができます。
ここでは、それぞれの特徴を3点ずつご紹介します。
VRイラスト制作
Tilt Brushでは、VR空間の中で360度の立体的なVRイラストを作成することができ、主に以下3つの特徴があります。
1. 3D空間での描画
2. 豊富なブラシエフェクト
3.自由な表現
以下で順にご紹介いたします。
1. 3D空間での描画
ユーザーは3D空間でブラシの位置、角度、距離などを直感的に操作でき、従来の2D平面とは異なる視点でアートを構築することができます。
2. 豊富なブラシエフェクト
Tilt Brushには、多様なブラシやエフェクトが用意されており、動きのあるパーティクルや光のラインを描くことができます。例えば、光、星、火、煙、水のような質感のあるエフェクトを使った描画が可能で、2Dアートではできない作品作りを行うことができます。
3.自由な表現
描画キャンバスの制限がなく、VR空間全体を使って作品を制作することができます。また、2D作品制作時と変わらず、自由に色やブラシサイズを選んで書くことができることで、多様な表現が可能となります。
メタバースワールド制作
Tilt Brushは、3DアートをVR空間内で制作できるツールであるため、メタバース内での空間デザインが可能で、メタバースワールド制作にも応用することができます。
主に以下3つの特徴があります。
1.3D空間のデザイン
2.他アプリケーションとの結合
3.ワールド内アートの追加
以下で順にご紹介いたします。
1. 3D空間のデザイン
メタバース内の空間やオブジェクトを視覚的に構築することができます。ワールド内の建築物や風景、装飾など多岐にわたって直感的なワールド構築が可能です。
2. 他アプリケーションとの結合
Tilt Brushで作成した作品はエクスポートすることができ、ゲームエンジンや他3Dモデリングツールと結合してさらに高度なワールド制作を行うことができます。
3. ワールド内アートの追加
メタバースワールド内に、独自の3Dアート作品を追加することで、ユーザーの体験を一層豊かにすることができます。また、Tilt Brushの豊富なエフェクトやカスタムブラシを使って、視覚的に魅力的な空間をデザインできます。
|Tilt Brushの使い方
Tilt Brushは思っているより簡単に始めることができ、使い方も簡単です。
ここでは、VRヘッドセット「Meta Quest 2」を使用した際の使い方をご紹介します。
アプリをダウンロードする
アプリのダウンロードは以下3つの手順で、手軽にダウンロードすることができます。
1. Meta Quest 2のセットアップ
Quest 2を初めて使用する場合は、ヘッドセットを起動し、Wi-Fi接続とOculusアカウントの作成やログインを行ってください。
2. Oculus StoreでTilt Brushを検索
ヘッドセットのホーム画面から、Oculus Storeに移動します。メニューから「Store」を選択してください。
Oculus Store内で「Tilt Brush」を検索し、アプリページにアクセスします。
注: 現在、Googleのオリジナル版「Tilt Brush」は公式サポートが終了しており、Oculus Storeでの配信が停止されている可能性があります。その場合、オープンソース版の「Open Brush」を探してください。
3. アプリのダウンロード
アプリページで「入手」を選択し、アプリをダウンロード・インストールします。インストールが完了すると、ヘッドセット内のアプリライブラリに追加されます。
アプリを起動する
次にアプリを起動しましょう。
起動方法は以下の通りです。
1.アプリライブラリから起動
ヘッドセットのホーム画面に戻り、メニューから「アプリライブラリ」を開きます。ダウンロードしたTilt Brush(またはOpen Brush)がリストに表示されるので、それを選択して起動します。
2. コントローラーの確認
Tilt Brushでは、両手のコントローラーを使用します。右手のコントローラーがブラシ(描画)用、左手のコントローラーがツールメニューの選択などに使用されることが一般的です。起動後に基本的な操作チュートリアルが表示されることもあります。
絵を描いてみる
ここまでできたら、早速絵を描いてみましょう。
アプリを開くと広がる360度空間が全てキャンバスとなっており、すぐに絵を描き始めることができます。
主に以下4つの操作方法が分かれば、もう後は自分の描きたいものを自由に書いていきましょう。
1. ブラシ、カラーの選択
左手のコントローラーのトリガーやボタンを使ってメニューを開き、ブラシやエフェクトを選択します。ブラシは太さも調整することができます。
また、カラーパレットから色を選択することができます。
2. 描画の開始
右手のコントローラーのトリガーを押すと、選択したブラシやエフェクトを使って描画が始まります。手の動きに合わせて3D空間に線が引かれるので、自由に立体的な線や形を描くことができます。
3. 回転・移動
描いたオブジェクトを見やすくするために、空間全体を自由に回転・移動できます。Meta Quest 2のコントローラーを使って移動させたり、視点を変えたりすることで、さまざまな角度から描画可能です。
4. 作品の保存
作成した作品は、アプリ内のメニューから保存が可能です。保存した作品は、再びアプリを開いたときに編集したり、他の3D形式でエクスポートして別のプラットフォームで利用することもできます。
|Tilt Brushは有名人も利用している
Tilt Brushは日本国内の有名人も多く利用していることで知られています。
『遊☆戯☆王』の原作者である高橋和希氏は、Instagramで遊戯王のキャラクターをVR空間で描いた作品を公開しています。
VRお絵描きアプリでしか出せないような迫力のある作品として、ファンを中心に話題となっています。
出典:https://kai-you.net/article/41885/images/1
また、テレビ番組においても、国内外問わず多くのTilt Brushを使用した企画が放送されています。
国内ではテレビ朝日の番組『キスマイレージ』にて、漫画家ひうらさとる氏や、お笑いコンビ『麒麟』の川島さんがお絵かき対決を行うという内容でTilt Brushが使用されました。
国外では、アメリカで人気の深夜番組 “the tonight show starring jimmy fallon”で『VR Pictionary』というコーナーがあり、そこで使用されました。
日本でも人気の映画『マーベル』で、ブラック・ウィドウ役を務めるスカーレット・ヨハンソンを始めとした、人気有名人などがお絵描きバトルを行う様子が放送されています。
|まとめ
Tilt BrushはVRヘッドセットがあればすぐに始めることができ、表現の幅が2Dよりも広がることから、初心者から上級者まで幅広い人々に使用されています。
また、テレビ番組で多数企画されていることから、現在Tilt Brushは注目を集めるVRお絵描きアプリであることが分かります。
オープンリソース化されたことで無料で始めることができると同時に、コミュニティ主導で常に新機能や改善が取り入れられています。
これらのことから、Tilt Brushは今後も盛り上がりを見せることが予想されています。
実際に使ってみないと分からないものです。
これを機に始めてみてはいかがでしょうか?
VRコンテンツ制作!自社開発による柔軟性でお客様のビジネスをリードする『monoVR』
サービスの特徴や導入事例をまとめた資料をご用意しました。
monoVRサービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら
資料をダウンロードする