近年、人工知能AIを耳にする機会だけでなく、ChatGPTなどのツールを通して実際に触れる機会が増えました。
その技術力と進化のスピードに驚かされることばかりです。
しかし、一括りにAIと言っても、様々な種類があることをご存知でしょうか?
本記事では、AIの歴史、AIの種類とそれぞれができること、その特徴、仕組みについて解説します。
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|AI(人工知能)の歴史
AIは1950年、イギリスの数学者であったアラン・チューリングが『Computing Machinery and Intelligence』の中で、「機械が思考力を持つことは可能なのか?」という問いを唱えたことから概念が始まったと言われています。
1970年代まで第一次AIブームと言われ、1966年にはジョセフ・ワイゼンバウムによって初の自然言語処理プログラムであるELIZAが開発されました。
1980年代にはエキスパートシステム(AIに知識を教え込み、問題解決させる技術)が登場します。
この仕組みは現代においても、ECサイトの評価システム等で使用されています。
2006年にはディープラーニング(機械学習の手法。ニューラルネットワークを多層に重ねることで、学習能力を高める技術)が登場したことで、AI技術の進展を推し進めました。
|AI(人工知能)の種類
AIは、特化型人工知能(ANI)、汎用人工知能(AGI)、人工超知能(ASI)の3つの種類に分けることができます。
それぞれが異なる特徴を持っており、役割や応用範囲も異なります。
ここでは、3つのAIそれぞれについての定義と、どんな特徴があるのかについて解説します。
特化型人工知能(ANI)
定義 | ANI(Artificial Narrow Intelligence)は、特定の環境やタスクに特化したAIのことです。 |
特徴と活用例 | ・身の回りで活用されている多くのAIがANIであり、画像認識や音声認識、自然言語処理などの能力を有しています。 ・人間の質問を理解し、回答できます。(ChatGPT, Siri等) ・ゲーム等で最善の行動を考え、実行できます。(チェス、囲碁等) ・在庫やコスト管理等の単純作業ができます。 ・天気予報や市場の予測など数値化されたデータを予測できます。 ・自動運転技術など、現在も商品化のために研究が進んでいます。 |
汎用人工知能(AGI)
定義 | ・AGI(Artificial General Intelligence)は、人間の知能を模倣し、様々なタスクや領域に適用できる一般的な知能を持つAIのことです。 ・Strong AIとも呼ばれています。 |
特徴と活用例 | ・未だ完全に実現していない「未来のAI」と言われており、ひとつのタスクに特化するだけでなく、理解力と学習能力を活かして、幅広い分野で力を発揮します。 ・科学、医療、教育など多分野にわたって、大きな変化をもたらす可能性があります。 |
人工超知能(ASI)
定義 | ASI(Artificial Superintelligence)は、人間の知能を超える能力を持ったAIのことです。 |
特徴と活用例 | ・意思決定や問題解決などの考えることを必要とする活動において、人間を超える能力を持っています。 ・多大な倫理的、社会的影響が伴うと言われており、議論が交わされています。予測するのが難しいほど、大きな影響がありそうです。 ・兵器化される危険性があると言われています。 |
|AI(人工知能)の仕組み
AIは大量データの学習、機械学習やディープラーニングのアルゴリズム、計算モデル、AIの計算処理を支えるコンピュータのハードウェアによって、成り立っています。
ここではAIの仕組みの中でも、特に重要である機械学習とディープラーニングについて解説します。
機械学習(ML)
機械学習(Machine Learning)は、1959年にアーサー・サミュエルによって造語された言葉で、データを分析し、AIがデータのパターンを学習するアルゴリズムのことです。
つまり、細かいルールを人間が最初に教え、大量データの分析ができるアルゴリズムを与えることで、コンピュータが人間のように判断をしていくことが機械学習です。
人間の脳神経を模したモデルを使用するニューラルネットワークは、機械学習の手法の一つです。
ディープラーニング(DL)
ディープラーニング(Deep Learning)は、機械学習の一種で、ニューラルネットワークの層を多層化したものを用い、よりレベルの高い分析と学習を可能とするアルゴリズムのことです。
大規模かつ複雑なデータに対しても処理することが可能であり、人間に近い考えと判断をすることができます。
近年、コンピュータの処理能力が上がっていることにより、大規模なデータも学習計算ができるようになっていることで、ディープラーニングが主流となっています。
|AI(人工脳)導入によるビジネスメリット
AIを導入済み、導入の検討をしている企業も多くありますが、ビジネス面において、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。
一部ではありますが、主なメリットについて解説します。
- 生産性の向上
人間の作業をAIが行うことで、24時間稼働することも可能です。ヒューマンエラーの起こる可能性もなくなるため、生産性が上がります。 - コスト削減
人と同じ業務を担える部分をAIに置き換えることで、人件費の削減が可能です。その他のコストも業務を効率化することで削減できます。 - 労働力として使用
繰り返し行う必要のある作業はAIが得意とすることです。人間の作業負担を減らし、労働力として使用することもできます。 - 業務の効率化
定型業務をAIに任せることで、業務の効率化が実現できます。 - データ分析
大量データの分析と予測は、AIの強みの一つです。
|まとめ
以下、本記事のまとめです。
・AIには3つの種類(ANI,AGI,ASI)がある。
・ディープラーニングの出現により、AIの進化するスピードが上がった。
・AIの仕組みの中でも機械学習とディープラーニングは重要な役割をしている。
・AIを導入することにより、様々なビジネスメリットがある。
AIは今この瞬間も、ものすごいスピードで進化を続けています。生活やビジネスの中に導入することができれば、可能性はいくらでも広がるはずです。
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