「ゲームをしてお金を稼ぎたい!」
ゲーマーなら誰しもがこんなことを思ったことはあるのではないでしょうか?
一昔前まではそんな生活は夢のまた夢でしたが、現在では現実に近づきつつあります。
そこで今回はPlay to Earn(P2E)についてご紹介します。
Play to Earn(プレイトゥアーン)とは、簡単にいえば「ゲームをしながらお金を稼ぐ仕組み」のことです。
本記事では、Play to Earn(P2E)の仕組みや始め方・おすすめのP2Eゲームまでわかりやすく解説します。
2024年最新での市場規模に関するデータからの将来の予測などもご紹介するので、ゲーマーや投資家が知りたい情報が満載です。
Play to Earn(P2E)で夢の生活を手に入れましょう!
目次
| Play to Earn(P2E)とは?
Play to Earn(P2E)とは、遊んで(Play)稼ぐ(Earn)という考え方で、ブロックチェーン技術を導入したオンラインゲームのことです。
これまでのゲームは「遊ぶ」ことが目的であり、「稼ぐ」という概念はありませんでした。
しかし、「ブロックチェーン」という技術が世に普及して以降、状況は一変します。
(※ブロックチェーンについては以下の記事に詳しく解説しています)
ブロックチェーンにより、私たちが日常的に行っている信頼性のある取引がオンライン上でも実現できるようになったのです。
これは非常に革新的なことで、ものすごく簡単にいうと、ゲームなどのアイテムに代表される「デジタルデータ」に資産としての価値を付与できるようになります。
つまり、ゲームのクエストなどで獲得したものを商品として取引できるようになった、ということです。
その結果、Play to Earn(P2E)という新たなゲームの概念が生まれたのです。
また、Play to Earnに対応したゲームを「P2Eゲーム」「NFTゲーム」「ブロックチェーンゲーム(BCG)」と呼んでいますが、すべて同じ意味のワードです。
ブロックチェーンについては一言で説明しづらいので、以下の記事で詳しく解説しています。
RMT(リアルマネートレード)との違い
ゲームをプレイすることで稼ぐという意味で、RMT(リアルマネートレード)というワードも存在します。
RMTとは、ゲーム内で得た収益やアイテム、さらにはアカウントそのものをリアルマネーで売買することを指します。
当初は売買のやり取りをプレイヤー同士で行っていましたが、後に仲介業者も現れるようになり、主にSNSや掲示板がやり取りの場として利用されていました。
では、このRMTとPlay to Earnの違いはどこにあるのでしょうか。
最大の違いは「目的」と「取引対象」です。
RMTでは「稼ぐため」に、「プレイしたゲームデータ」をリアルマネーで取引します。ゲームデータ自体を取引してしまうので、売却後はもう一度ゲームをプレイする事が必要になります。
しかし、P2Eは「遊ぶため」に「ゲーム内のアイテムや資産」を取引します。
P2Eの取引はあくまでもゲーム内のシステムの一環として存在していますので、取引をしたアイテムはゲーム内および現実における自分の資産となります。
また、現在では多くのゲームでRMTは不正・犯罪行為とされ、禁止されています。
Peer to Peer(P2P)との違い
Play to Earn(P2E)とよく似た概念としてPeer to Peer(P2P)があります。
語感が非常によく似ているので間違えやすいですが、そもそも目的が明確に異なります。
Peer to Peer(P2P)とは、簡単に言えば、個々のコンピューターやデバイスがインターネット上で直接通信し、ファイルやデータを共有する技術のことです。
このモデルでは、中央のサーバーを介さずに、ユーザー間で直接情報を交換することが可能です。
P2Pネットワークは、ファイル共有ソフトウェア、暗号通貨の取引、コンテンツ配信など、多岐にわたるアプリケーションで利用されています。
特に、ブロックチェーン技術と組み合わせることで、透明性とセキュリティを高めることができるため、近年では暗号通貨や分散型ファイナンス(DeFi)などの分野でその価値が注目されています。
ブロックチェーン関連技術の用語の一つですが、間違えないように気をつけましょう。
Run to Earn(R2E)との違い
同様に、Run to Earn(R2E)もよく混同されがちな用語です。
Run to Earn(R2E)とは、ユーザーが実際に走ることによって、仮想通貨やトークン、その他の報酬を獲得できるシステムを指します。
フィットネスとブロックチェーン技術を組み合わせたもので、ユーザーの運動量や活動をデジタルアセットに変換することで報酬を得られます。
R2Eアプリケーションは、GPSやステップカウンターなどの技術を使用して、ユーザーの走行距離や速度、運動量を正確に追跡し、それに基づいて報酬を提供します。
簡単にいえば、Play to Earn(P2E)が「ゲームをしてお金を稼ぐ」のに対し、Run to Earn(R2E)は「走ってお金を稼ぐ」ということです。
Play to Earn(P2E)と同様にゲーム感覚でお金を稼げるという点では共通していますが、アプローチに違いがあるので注意しておきましょう。
NFTとは?
以降では、Play to Earn(P2E)の仕組みなどを解説していきますが、その前に「NFT」について知識がないと深く理解できません。
そのため、NFTについてまずは簡単に把握しておきましょう。
NFTとは、「Non-Fungible Token」の略で、直訳すると「非代替トークン」です。
簡単に言うと、NFTはデジタル世界で唯一無二のアイテムや作品を証明する証明書のようなものです。
通常、デジタルファイルはコピー&ペーストが自由にできるため、元のファイルと完全に同じコピーを無限に作ることができます。
しかし、NFTによって特定のデジタルアイテムに一意性が与えられ、そのアイテムが世界に一つだけであることを証明することが可能です。
この一意性はブロックチェーン技術によって保証され、所有権の証明や取引の履歴も透明に記録されます。
前項で「ゲームアイテムを商品として取引できる」と言いましたが、これは「ゲームアイテムを”NFT化”して取引する」というのが正しいです。
つまり、NFTはPlay to Earn(P2E)の大前提技術ということになります。
NFTについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
|【2024年最新】Play to Earn(P2E)はオワコン?市場規模について
Play to Earn(P2E)ゲームが話題になり始めたのは2010年代後半から2020年代初頭ころですが、早くも一部からは「オワコン」と囁かれています。
いわゆる「オワコン議論」は、この手の新技術には一種の「お約束」のようなものですが、投資にも関わる以上、P2Eの将来性については把握しておきたいのが本音です。
以下では、2024年最新版のデータを基に、P2Eゲームの将来性を探っていきましょう。
市場規模は約3億ドルで今後8億3000万ドルに成長予測
グローバルインフォメーションの最新の報告書によると、Play to Earn(P2E)市場は今後数年間で著しい成長を遂げると予測されています。
2023年には3億554万米ドルだった市場は、2029年までには8億3,098万米ドルに達すると見込まれ、2023年から2029年の間に18.15%の年平均成長率(CAGR)を記録するとされています。
年平均成長率(CAGR)は、以下のような指標と見るのが一般的です。
- 0% – 5%:成熟中または低成長市場
- 5% – 10%:中成長市場
- 10% – 20%:高成長市場
- 20%以上:超高成長市場
つまり、同報告書によるとPlay to Earn(P2E)は「高成長市場」と捉えることができます。
NFT市場は2025年までに約9兆1000億円まで拡大
投資銀行のジェフリーズ(Jefferies)の調査報告書によると、NFTの市場は2022年には350億ドル(約4兆円)を超える規模に達し、2025年にはさらに倍増して800億ドル(約9兆1000億円)以上に成長すると予測されています。
この数字から年平均成長率を算出すると、「約31.73%」という結果になりました。
つまり、NFT市場は現在「超高成長市場」と捉えることができます。
Play to Earn(P2E)ゲームもNFTを基盤としているので、NFT市場の活況はポジティブな影響を与え続けるでしょう。
P2Eはオワコンではないが限界も見え始めている
以上のデータから、P2Eゲームを「オワコン」と称するのは早計といえますが、すでに限界が見え始めている節も否めません。
確かに、NFTの可能性は無限大といえますが、P2Eゲームはその他のNFT投資と比較すると稼げる額自体は大したことはありません。
例えば、初期のブーム期には、多くのプレイヤーが相当な収益を上げることができましたが、市場の飽和とともにその機会は減少しています。
さらに、多くのP2Eゲームが直面しているのは、ゲームプレイそのものの「質」の問題です。
収益性を重視するあまり、ゲームとしての面白さやプレイヤーを引きつけ続ける要素が犠牲になりがちなのが現状です。
これにより、プレイヤーは一時的に収益を追求するものの、長期的なエンゲージメントやロイヤルティの構築が難しくなっています。
しかし、これらの課題にも関わらず、P2Eゲームの根本的な魅力は依然として存在します。
ゲームをプレイすることで実際の収益を得ることができるという新しい可能性は、従来のゲーム業界にはない革新的なアプローチです。
これらの問題に対する解決策が見つかれば、P2Eゲームは再び輝きを取り戻し、さらなる進化を遂げることになるでしょう。
|Play to Earn(P2E)の仕組み・稼ぎ方
では、Play to Earn(P2E)ゲームでお金を稼ぐにはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは、Play to Earn(P2E)ゲームそのものの仕組みから実際の稼ぎ方まで、代表的なものをいくつかご紹介します。
ゲーム内で報酬を受け取る
1つ目は、ゲームをプレイして稼ぐ方法です。
ゲームをプレイすることで報酬を得ることができますので、初心者でも簡単に収益を得ることができます。
報酬の条件はゲームタイトルによってさまざまですが、具体的には次の方法があります。
- 規定クエストをクリアする
- ゲーム内の大会やランキングで上位に入賞する
- 対戦モードで勝利する
どのゲームにもあるのは「クエストのクリア」による報酬です。
ゲームごとに異なりますが、簡単なものから難しいものまでさまざまなクエストが存在しています。毎日できるようなデイリークエストもありますので、初心者はまずクエストのクリアを心がけましょう。
対戦型のゲームでは、定期的に大会が開催されたり、PvP対戦モードによる報酬も用意されています。
初心者は難しいかもしれませんが、キャラクターやアイテム育成が十分にできている状況であればぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
アイテムやキャラクターをNFTマーケットで販売する
2つ目は、アイテムやキャラクターなどを販売する方法です。
ゲーム内のキャラクターやアイテムはNFTになっているため、NFTマーケットプレイスで販売できます。
中でも、特にレアリティが高いアイテムは入手が難しいため高値で取引されます。
また、既に強化されているキャラクターも希少性が高いため、高値で取引されているようです。
また、キャラクターやアイテム自体を自分で制作することができるゲームもあります。
ですので、キャラメイクやアイテム制作が得意な人は、クリエイターとして収益を得ることができます。
ステーキングで稼ぐ
3つ目は「ステーキング」を利用して稼ぐ方法です。
ステーキングとは、ブロックチェーンネットワークのセキュリティや運営に貢献することで報酬を得るプロセスです。
多くのP2Eゲームは、ブロックチェーン技術を基盤としており、ゲーム内通貨やアイテムが実際の暗号通貨として扱われます。
ステーキングは、これらの通貨やアイテムを一定期間「預ける」ことにより、新たな通貨の生成やトランザクションの検証プロセスに参加し、その報酬として追加の通貨を受け取る仕組みです。
簡単にいうと、プレイヤーは自分が持っているゲーム内の資産(通貨や特定のアイテム)を、ゲームの運営やセキュリティのために一時的に「貸し出す」ことで、その「貸し出し」に対する「利息」のようなものを稼ぐ方法です。
この方法は、積極的にゲームをプレイしなくても収益を得ることができるため、忙しい人やゲームプレイ以外で収益を求めるプレイヤーにとって魅力的な選択肢となります。
ただし、ステーキングには資産を一定期間利用できなくなるなどのリスクも伴うため、事前に綿密な調査をした上で行いましょう。
スカラーシップ制度を利用してオーナーになる
4つ目はスカラーシップ制度を利用してオーナーになる方法です。
P2Eゲームは、多くの場合初期投資が高額になりがちなのが課題の一つでした。
安くても数万円〜数十万円の初期投資が必要なので、一般消費者が気軽に参入するには少々ハードルが高いといえます。
そこで導入されたのが「スカラーシップ制度」です。
スカラーシップ制度とは?
スカラーシップ制度とは、ゲーム内で必要となるアイテムやキャラクターなどの資産を持つ「オーナー」と、それらを持たないがゲームをプレイしたい「プレイヤー」を結びつけるシステムです。
オーナーは自分の持つ資産(ゲーム内アイテムやキャラクター)をプレイヤーに貸し出し、プレイヤーはその資産を使ってゲームをプレイし、得た報酬をオーナーと分け合います。
この仕組みにより、初期投資が難しいプレイヤーもP2Eゲームを気軽に始めることができ、オーナーは自分の資産を活用して収益を得ることが可能になります。
簡単にいえば「自分が契約したプレイヤーが稼げば稼ぐほどオーナーが儲かる」仕組みです。
「プレイヤー」の部分を「社員」に、「オーナー」の部分を「社長」に変換すると、一種の会社経営のようなものといえるでしょう。
社員が増えれば増えるほど利益の上がる会社のように、理論的にはスカラーシップ制度もプレイヤーが増えれば増えるほどオーナーの収入は増えていきます。
ただし、プレイヤーとの契約内容や分配率(取り分)など、事前にしっかりと合意形成を行うことが成功のカギとなります。
(※分配率の相場は一般的に50〜70%ほど)
一種の「不労収入」のように思われがちですが、実際にはプレイヤーのマネジメントなどにかなりのリソースが必要です。
挑戦する際には、必ず事前の下調べを徹底した上で行いましょう。
|Play to Earn(P2E)のメリット5つ
このように、Play to Earn(P2E)ゲームは多様な稼ぎ方がありますが、なぜそこまで注目されているのでしょうか。
ここでは、Play to Earn(P2E)のメリットを5つ厳選してご紹介します。
①ゲームをを楽しみながらリアルマネーを稼げる
1つ目のメリットは、ゲームを楽しみながらリアルマネーが稼げるという点です。
リアルマネーを稼ぐこと自体は従来のオンラインゲームなどでも、大会などで上位入賞すれば獲得することはできました。。
しかし、P2Eゲームでは誰でも楽しみながら収益を獲得することができる仕組みが整備されています。
また、現在ではNFT販売やスカラーシップ制度など、収益を得る方法も増えていますので、今後もさらにP2Eゲームの規模は拡大していくのではないでしょうか。
②ゲームが終了してもNFTが資産として残る
2つ目のメリットは、仮にゲームのサービスが終了してもNFTが資産として手元に残ることです。
従来のオンラインゲームは、サービスが終了するとすべてのデータが消え、せっかく育てたキャラクターのデータが残ることはありませんでした。
しかし、Play to Earn(P2E)ゲームの世界では、ゲーム内で獲得または購入したNFTは、ブロックチェーン上に永続的に記録されます。
これにより、ゲームのサービスが終了した後も、プレイヤーが所有するNFTは消失せず、引き続きその所有権がプレイヤーに残ります。
もちろん、NFTの価値自体は全体的に下がってしまいますが、希少性などを考慮してプレミアがつけば、価値はむしろ上がる可能性もあるでしょう。
投資したお金が全て無意味だった、ということになる可能性が少ないのは嬉しいところです。
③ゲーム自体が活性化する
3つ目のメリットは、ゲーム自体が活性化するという点です。
ソーシャルゲームに代表されるオンラインゲームというのは、「アクティブユーザー数」が非常に重要な要素になります。
アクティブユーザー数が多いほど、ゲーム内での交流が活発になり、新たなコンテンツの開発やイベントの実施が可能です。
P2Eの導入により、プレイヤーは単にゲームを楽しむだけでなく、リアルマネーを稼ぐインセンティブが加わるため、より積極的にゲーム内で活動するようになります。
また、新規プレイヤーを獲得することにも効果的です。
もちろん、ゲーム自体が面白くなければ意味はありませんが、今までゲームに興味のなかった層をターゲットにできるのは革新的といえるでしょう。
④不正行為やチートが発生しにくい
4つ目のメリットは、ブロックチェーン技術の導入により、不正行為やチートが発生しにくいという点です。
従来のゲームでは、チート行為や不正アクセスによってゲームバランスが崩れる問題が頻繁に発生していました。
しかし、Play to Earn(P2E)ゲームは、ブロックチェーン技術を基盤としているため、この問題を大きく軽減します。
ブロックチェーンは、その構造上、改ざんが非常に困難な分散型データベースです。
ゲーム内の取引やアイテムの所有権はブロックチェーン上に記録され、すべての記録はネットワーク参加者によって共有されます。
このため、不正行為を行うには、ネットワーク上の多数のノードを同時に制御下に置く必要があり、現実的にはほぼ不可能です。
つまり、プレイヤーは安心してゲームを楽しむことができ、ゲームの公平性と健全性が保たれることになります。
⑤スマホアプリに対応しているものが多い
5つ目のメリットは、スマホアプリに対応しているゲームが多いということです。
例えば、「Axie Infinity」や「CryptoKitties」などの有名なPlay to Earn(P2E)ゲームは、スマートフォンアプリを通じてアクセス可能です。
(※おすすめのスマホ対応P2Eゲームは後述)
P2Eゲームがスマホアプリに対応していることで、PCを持っていない人や、移動中や隙間時間にゲームを楽しみたい人でも簡単に参加できるようになります。
この手軽さは、P2Eゲームのプレイヤー数を大幅に拡大する要因となっています。
さらに、スマホアプリに対応しているP2Eゲームは、操作性やユーザーインターフェースが画面サイズに最適化されているため、プレイヤーは直感的にゲームを楽しむことが可能です。
|Play to Earn(P2E)のデメリット3つ
ここまで、Play to Earn(P2E)ゲームのメリットを紹介してきました。しかし、メリットではなくデメリットもいくつか存在します。
デメリットを把握せずにP2Eゲームを始めると、思わぬ落とし穴に陥る可能性も捨てきれません。
以下に紹介するデメリットは、必ず事前に把握しておきましょう。
①初期費用が高いものが多い
1つ目のデメリットは、初期費用が高い点です。
無料でスタートできるものもありますが、収益化する場合は初期投資としてキャラクターなどのNFTを購入する必要があります。
NFTの価格は安いものでも数万円〜数十万円です。
コンシューマーゲームのソフトはおよそ数千円、オンラインゲームは無料のものもあることを考慮すると、初期費用がかなり必要であることがわかります。
また、その後ゲームをプレイしたからといって、初期費用を賄えるだけの収益を得ることができるとは限りません。さらに、途中で飽きてしまう場合も十分に考えられるでしょう。
したがって、初期費用の高さは非常に大きなデメリットです。
②始め方が複雑で手を出しづらい
2つ目のデメリットは、始め方が複雑で手を出しづらいことです。
一般的にP2Eゲームを始めるには、まずブロックチェーンウォレットの作成、暗号通貨の購入、それらをゲーム内通貨に交換するといった複数の手順を踏む必要があります。
これに加えて、ブロックチェーン技術や暗号通貨に関する基本的な知識が求められるため、ゲームを始める前の準備段階で既に高いハードルが存在します。
さらに、P2Eゲームによっては、ゲームをプレイするための特定の条件を満たさなければなりません。
例えば、特定のNFTを保有していることがゲーム参加の条件となっている場合、これらのNFTを入手するための追加の手続きや費用が発生します。
慣れていない人にとっては複雑な作業で、操作を間違えると仮想通貨を失いかねません。
したがって、ゲームを始めるまでに手順を多く踏まなければならず、負担となってしまう点もデメリットと言えるでしょう。
③稼げるまで時間がかかる
3つ目のデメリットは、稼げるようになるまで時間がかかるという点です。
Play to Earn(P2E)ゲームで実際に安定して収益を上げるには、ゲームの仕組みを理解し、適切な戦略を立てることが必要です。
これには、ゲーム内のエコシステム、キャラクターやアイテムの育成方法、市場での取引の仕方など、多岐にわたる知識が求められます。
特に、P2Eゲームの中には、ゲーム内でのランキングが収益に直結するものや、特定のアイテムやキャラクターを集めることが収益化の鍵となるものも多いです。
これらのゲームでは、高いランクに到達したり、希少価値の高いアイテムを獲得するためには、長時間のプレイや綿密な戦略が必要となります。
そのため、ゲームを始めたばかりのプレイヤーが短期間で大きな収益を上げることは難しく、ゲームに慣れ、適切な資産を築くまでには相応の時間がかかることは覚悟しておきましょう。
|Play to Earn(P2E)の始め方
ここまでご紹介してきて、Play to Earnのメリット・デメリットは理解いただけたかと思います。
それではPlay to Earnの始め方について順にご紹介していきます。
基本的にはNFTを購入する手順とそれほど変わりません。
STEP1.「メタマスク」などの専用ウォレットをインストール
P2Eゲームを始めるにはまず、「メタマスク」などの専用ウォレットをインストールする必要があります。
専用ウォレットはメタマスクだけでなく「Trust Wallet」や「Coinbase Wallet」などもありますが、メタマスクはその利便性と幅広い互換性により、最も多く利用されているウォレットの一つです。
ウォレットは、プレイヤーがゲーム内通貨やアイテムを安全に管理し、取引するために不可欠なツールとなります。
メタマスクは、以下の手順に沿ってインストールしてください。
- ブラウザで「https://metamask.io/」にアクセスし、メタマスクの公式サイトを開きます。
- トップページにある「Download」ボタンをクリックして、インストールページに進みます。
- 利用しているブラウザ(Google Chrome、Firefox、Braveなど)を選択し、「Install MetaMask for [選択したブラウザ名]」をクリックします。
- ブラウザの拡張機能ストアが開くので、「Add to [ブラウザ名]」や「Install」ボタンをクリックし、メタマスクをインストールします。
- インストール後、メタマスクの初期設定を行います。新規にウォレットを作成する場合は、パスワードの設定やシークレットリカバリーフレーズの保管など、指示に従って進めてください。
STEP2.仮想通貨取引所のアカウントを作成
次に、仮想通貨取引所のアカウントを作成しましょう。
仮想通貨取引所は、P2Eゲームで使用するゲーム内通貨やアイテムを購入するために必要になってきます。
また、ゲーム内で獲得した報酬を実際の通貨に換金する際にも使用します。
このため、P2Eゲームを始める前に、信頼できる仮想通貨取引所でアカウントを作成しておくことが重要です。
仮想通貨取引所のアカウント作成手順は以下の通りです。(※以下の手順は「Coincheck」を例にとっています)
- ブラウザで「https://coincheck.com/」にアクセスし、Coincheckの公式サイトを開きます。
- トップページにある「新規登録」ボタンをクリックして、アカウント作成プロセスを開始します。
- 登録に使用するメールアドレスを入力し、メールアドレスによる登録を選択します。
- 入力したメールアドレスに確認メールが送られてきますので、メール内のリンクをクリックしてメールアドレスの確認を行います。
- 名前、生年月日、住所、電話番号など、必要な個人情報を入力します。
- 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)の写真をアップロードし、本人確認を行います。
- アカウントのセキュリティを強化するため、2段階認証(2FA)を設定します。
- すべての手続きが完了し、取引所からの最終確認が取れると、アカウントが有効化されます。
STEP3.イーサリアムなどの仮想通貨をメタマスクに送金
仮想通貨取引所のアカウント開設が完了したら、次にイーサリアムなどの仮想通貨をメタマスクに送金する必要があります。
イーサリアムが推奨される理由は、多くのP2Eゲームがイーサリアムブロックチェーン上で開発されているため、イーサリアム(ETH)やその他のERC-20トークンがゲーム内で広く使用されているからです。
イーサリアムをメタマスクに送金する手順は以下の通りです。
- メタマスク拡張機能を開き、「アカウント」の下に表示されているウォレットアドレスをコピーします。これが、イーサリアムを送金する際の宛先アドレスになります。
- イーサリアムを購入した仮想通貨取引所のウェブサイトにアクセスし、ログインします。
- 取引所のダッシュボードまたはウォレットメニューから、「送金」、「引き出し」、「Withdraw」などのオプションを見つけ、選択します。
- 送金先として、ステップ1でコピーしたメタマスクのウォレットアドレスを入力します。送金するイーサリアムの量を指定します(※取引所によっては「Gas fee」(ガス料金)などの追加情報の入力が求められる場合があります)。
- 入力した情報が正確であることを確認し、送金手続きを完了します。セキュリティのため、多くの取引所では2段階認証コードの入力を求められます。
- 送金手続きが完了すると、通常は数分から数時間以内にメタマスクウォレットにイーサリアムが反映されます。メタマスク拡張機能を開いて、送金が正しく完了したことを確認しましょう。
STEP4.ゲームをインストールしてプレイ
以上の手順が全て完了したら、あとは実際にプレイするP2Eゲームをインストールして始めるだけです。
おすすめのP2Eゲームの選び方としては、まず自分が興味を持てるジャンルやテーマを考えましょう。
P2Eゲームには、戦略ゲーム、カードゲーム、冒険ゲームなど、さまざまなジャンルが存在します。
また、ゲームのコミュニティの活動状況や、開発者のサポート体制も重要なポイントです。
活発なコミュニティや充実したサポートがあるゲームは、長期的に楽しむことができる可能性が高いです。
ゲームをインストールしたら、ゲーム内でのウォレットの接続を行います。
メタマスクなどのウォレットをゲームに接続することで、ゲーム内通貨の購入や報酬の受け取りが可能です。
ウォレットの接続方法はゲームによって異なりますが、多くの場合、ゲームのスタート画面や設定メニューからウォレットを選択し、メタマスクでの認証を行うことで接続できます。
P2Eゲームは、楽しいゲーム体験とともに、報酬を得ることができる新しい形のエンターテイメントです。
適切な準備と理解をもって、安全に楽しみましょう!
|スマホでもできる!おすすめのPlay to Earn(P2E)ゲーム5選!
ここまで、Play to Earn(P2E)ゲームの仕組みから始め方まで包括的に開設してきました。
しかし、実際に遊んでみるゲームが決まらないことには始まりません。
そこでここでは、スマホにも対応しているP2Eゲームを5つピックアップしてご紹介します。
①The Sandbox|2024年にスマホ対応予定
The Sandbox(ザ・サンドボックス)は、3Dのオープンワールドを自由に移動し、建物の建設やアイテム収集、謎解きなどができるゲームです。
The Sandbox内の土地はNFTとして販売されており、購入して使用できます。
また、ゲーム内の無料ツールを使って、キャラクターやアイテムを制作可能です。
The Sandboxで作ったNFTはボクセルアート呼ばれており、NFTマーケットプレイスで販売して、お金を稼げます。
2024年2月時点ではスマホ対応はしていませんが、本年中にスマホ対応することが発表されています。
The Sandboxについては以下の記事で紹介していますので、こちらもチェックしてみてください。
②Axie Infinity|P2Eの先駆け
Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)は、P2Eゲームの草分け的存在で、2018年にリリースされたゲームです。
Axie(アクシー)と呼ばれるモンスターを集め、敵や他プレイヤーと戦わせたり、新たなAxieを繁殖・育成させたりして遊ぶゲームです。
戦うことでゲーム内トークンであるSLPを入手することができます。
また、Axieを交配させて繁殖させることで、レアリティの高いAxieが誕生することもあります。AxieはNFTマーケットプレイスで販売することができますので、これによって収益を得ることも可能です。
Axie Infinityについては、以下の記事でも詳しく紹介しているのであわせてご確認ください。
③TwitFi|ツイートするだけで仮想通貨が稼げる
TwitFiとは、2022年12月18日にリリースされた比較的新しいタイトルです。
TwitFiが革新的なのは、その独自のコンセプト「Tweet to earn」にあります。
このゲームでは、ユーザーがTwitter上でツイートするだけで、ゲーム内通貨であるTWTを獲得することができます。
TwitFiでは、鳥NFTを保有していることが収益化の条件となります。
鳥NFTは無料で入手可能であり、さまざまなレベルや種類があります。鳥NFTを使ってツイートすることでTWTを稼ぎ、更に鳥のレベルを上げることができます。
初期費用ほぼ0で始めることができ、ツイートをするだけというシンプルなゲームメカニズムにより、ゲーム初心者にもおすすめです。
④Sorare|大人気サッカー選手をNFT化
Sorare(ソラーレ)は、現実のサッカーの戦績がゲームに反映されるカードゲームです。
プレイヤーは、世界中のサッカー選手のカードを集めて自分だけのチームをつくり、チームのスコアを他のプレイヤーと競います。
スコアが高いプレイヤーはゲーム内ランキングで上位にランクインし、その報酬としてイーサリアムやレアカードを獲得することができます。
また、選手のカードはNFTになっているため、手に入れたカードはNFTマーケットプレイスで販売可能です。
世界中のクラブチーム・選手がゲーム内には存在していますので、サッカーが好きな方には特におすすめしたいゲームです。
⑤Crypto Spells|TCGのP2Eといえばコレ
Crypto Spellsは日本発のトレーディングカードゲーム(TCG)です。
カードバトルに勝利すると報酬を得られる非常にシンプルな形式のP2Eゲームです。
各カードには独自の能力があり、状況に応じた戦略を立てることがゲームの鍵となります。
また、カードはNFTになっており、自分でカードを作成したり、NFTマーケットプレイスで取引したりすることができます。
戦略性が高く、カードの収集や売買にも深みがあるため、TCGファンはもちろん、ブロックチェーンゲームに興味がある方にもおすすめのゲームです。
|まとめ:Play to Earn(P2E)ゲームで楽しみながら稼ごう!
今回はPlay to Earn(P2E)についてご紹介しました。
これまで、ただ楽しむだけだったゲームでお金を稼ぐことが出来るなんて夢のような話ですが、すでに現実になっていることがお分かりいただけたかと思います。
ただし、本記事内でも言及したように、Play to Earn(P2E)にはメリットもあればデメリットもあります。
報酬が仮想通貨になっているので、ワンクリックのミスでこれまでの成果が台無しになってしまう危険もありますので、注意して遊びましょう。
いつもの日課に+αで収益を得られる、充実した生活を送っていただければと思います。
「メタバース相談室」では、今後もこういった最新技術に関する情報をどこよりも早くお届けするので、ぜひ今後もご愛読ください!