スマホのように当たり前に使えるVR。そんな未来が、もう目の前まで来ています。
「VR面白そうだけど、値段が気になる…」「買っても使いこなせるかな?」そんな声をよく耳にします。確かに、数万円以上はするVRデバイスは、慎重に選びたいものですよね。
そんな方に注目していただきたいのが、2021年にスマホ大手HTCがリリースした「VIVE Flow」です。スマホと連携して使う新発想のVRデバイスで、なんと重さは板チョコ2枚分ほどの189グラム。
このVIVE Flowが、あなたの日常にどんな新しい体験をもたらすのか。購入判断の参考となる情報を、具体的な活用シーンと共にご紹介していきます。
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|VIVE Flowとは?
VIVE Flowは、VR業界の老舗メーカーHTCが2021年11月に発売したVRデバイスです。スマホメーカーとしても知られるHTCは、2016年の初代VIVEリリース以来、革新的なVR製品を生み出してきました。
約59,990円という価格帯で販売されているVIVE Flowは、メガネのような見た目と装着感が特徴的。従来のVRヘッドセットとは異なり、スマホと接続するだけで使用可能です。
スマホがコントローラーとして機能するため、複雑な設定も必要ありません。メガネのようにツルが折りたたみ式のため持ち運びにも非常に便利です。
このような手軽さと携帯性の高さから、VR初心者の導入機種としておすすめのデバイスです。
|VIVE Flowの主な特徴
VIVE Flowは、従来のVRデバイスにはない独自の特徴を多数搭載しています。
主な特徴は以下の5つです:
- 189グラムの超軽量設計
- 高性能なグラフィックス
- 焦点距離機能
- 強制冷却システム
- ブルーライトフィルター機能
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
189gの超軽量設計
一般的なVRヘッドセットの重量は500〜600gです。
30分も使用すると頬骨の辺りが痛くなったり、首にも負担がきます。
そんな悩みを解消したのがVIVE Flowです。重さはわずか189グラム。標準的なVRヘッドセットの3分の1以下という驚きの軽さを実現しました。
この画期的な軽量化は、バッテリーを外付けにするという大胆な設計により可能にしました。
さらに、内蔵の予備バッテリーを搭載することで、使用中でもバッテリー交換が可能。
スマホのモバイルバッテリーのような感覚で、電源切れを気にすることなく使い続けられます。
これにより、映画を最後まで観たり、ゆっくりリラックスする時間を十分に確保できるでしょう。
高性能グラフィックス
VIVE Flowは以下のような高性能なグラフィックス仕様を備えています。
- 3.2Kの高解像度ディスプレイ搭載
- 100度の広視野角で圧倒的な没入感を実現
- 75Hzのリフレッシュレートで滑らかな動きを表現
これらの性能により、映画やアート作品の鑑賞、リラックスコンテンツの視聴など、様々なシーンで高品質な映像体験を提供します。
特に広い視野角は、まるで大画面シアターで映像を楽しんでいるかのような臨場感を生み出します。
焦点距離調整機能
VRゴーグルを使うとき、メガネをどうするのか気にされる方が多いのではないでしょうか。
VIVE Flowは、ユーザーの視力に合わせて焦点距離を調整できる機能を搭載しているため心配無用です。
ゴーグル内部のレンズ部分を回すことで、それぞれの目に合わせてピント調節が可能です。
この調整機能により、眼鏡やコンタクトレンズなしでもクリアな視界を確保できます。
また、左右の目で異なる度数にも対応できるため、より多くの方が快適にVR体験を楽しめるでしょう。
強制冷却システム
VRゴーグルは顔に密着する構造のため、熱がこもる、蒸れるという問題があります。
しかし、VIVE Flowは効率的な強制冷却システムを採用しているため、長時間の使用でも快適なVR体験ができます。
デバイス内部の熱を強制的に排出する設計により、機器の性能を安定させるだけでなく、装着時の不快感も軽減します。
これにより、リラックスやメディテーションなど、じっくりと長時間楽しみたい時でも快適に利用できます。
ブルーライトフィルター機能
「VRって目の前にディスプレイを置くから、目に悪そう…」そんな不安を持っている方は多いのではないでしょうか。
実際、VR機器の普及に伴い、目の健康への影響を心配する声もよく聞かれます。
しかし、VIVE Flowはブルーライトをカットする機能を標準搭載しています。
ディスプレイから発せられるブルーライトを効果的に低減することで、長時間の使用でも目への負担を抑えます。
就寝前の利用や、仕事の合間のリフレッシュなど、さまざまなシーンで安心して使用できます。
|VIVE Flowでできること
VIVE Flowは、VRデバイスでありながら、日常的な使用シーンを重視した機能設計が特徴です。
瞑想やリラックスから動画視聴、アート体験まで、様々なコンテンツを楽しむことができます。
それでは、具体的にどのような体験ができるのか、詳しく見ていきましょう。
マインドフルネス体験
VIVE Flowは、マインドフルネス体験を重視したデバイスであり、VR空間を活用したリラクゼーションアプリが豊富です。
3D空間ならではの没入感と、高品質な音響システムを組み合わせることで、日常から離れた特別なリラックス環境を作り出せます。
豊富にある瞑想アプリの中から『TRIPP』をご紹介します。
このアプリでは様々なマインドフルネス体験が可能です。
画期的なのは、AIと神経科学の知見を組み合わせた新しいアプローチです。「Kōkua(コクア)」と呼ばれるAIガイドが、ユーザーのフィードバックに応じてリアルタイムで最適なコンテンツを生成します。
実際に、1セッション後には平均25%の気分改善がみられたとの報告もあります。
VRならではの完全な没入感により、短時間でも効果的なリフレッシュが可能。
通勤前の朝や、仕事の合間、就寝前のルーティンとして、手軽に質の高いマインドフルネス体験を楽しめます。
VRならではの完全な没入感により、短時間でも効果的なリフレッシュが可能。通勤前の朝や、仕事の合間、就寝前のルーティンとして、手軽に質の高いマインドフルネス体験を楽しめます。
アート鑑賞
VIVE Flowは、従来の美術館体験を超えた、新しい形のアート鑑賞を提供します。
VR空間では重力や物理的な制約から解放され、360度自由な視点でアート作品を楽しむことができます。
特に注目なのが、VRアートプラットフォーム『STYLY』との連携です。
このプラットフォームでは、世界中のアーティストが制作した多彩なVRアート作品を体験できます。
例えば、光の粒子が織りなす巨大な空間アート作品の内部を歩き回ったり、動きや音を伴うインタラクティブな作品と対話したりと、従来の美術館では実現できない体験が可能です。
こうしたVR空間での鑑賞により、視覚的に観るだけでなく身体全体でアート作品を体感する新しいアート体験が味わえます。
動画視聴
YouTubeやNetflix、Amazonプライムビデオなどの人気動画配信サービスをVR空間で楽しめます。
自宅にいながら映画館の巨大スクリーンで視聴しているような没入感を実現。
スマートフォンとの連携により、普段使いの動画サービスをそのままVRで体験できるため、わざわざ新しいサービスに登録する必要もありません。
また、プライベートな視聴環境を作れるため、周囲を気にせず集中して動画を楽しめます。
VRゲーム
VIVE Flowはスマートフォンとの連携で動作する仕様上、PCやスタンドアロン型VRヘッドセットで楽しめるような大容量のVRゲームには対応していません。
その代わり、スマートフォンをコントローラーとして使用する軽めのゲームはプレイできます。
具体的には、パズルゲームや簡単なアドベンチャーゲーム、脳トレ系のミニゲームなど、リラックスしながら楽しめる穏やかなコンテンツが中心です。
激しい動きを伴うアクションゲームはプレイできませんが、移動中や休憩時間など、ちょっとした空き時間での息抜きや頭の体操として活用できます。
|他のVRデバイスとの違い
VIVE Flowは、従来のVRデバイスとは異なる独自のポジションを確立しています。
最大の特徴は、PCやゲーム機との接続を必要とせず、スマートフォンのみで動作する手軽さです。
複雑な初期設定も不要で、Bluetoothでペアリングするだけですぐに使い始められます。
また、189グラムという圧倒的な軽さは、MetaQuestやPlayStationVRといったメジャー機種と比べても群を抜いています。折りたたみ可能な設計と合わせて、外出先への持ち運びも気軽に行えます。
ただし、本格的なVRゲームがしたい場合は注意が必要です。VIVE Flowは映画鑑賞やリラクゼーションを楽しむライトユーザー向けのデバイスです。
大画面で動画を楽しんだり、気軽にリフレッシュしたりと、日常生活を少しリッチな体験に変える魔法のデバイスと言えるでしょう。
|まとめ
VIVE Flowは、他のVRデバイスにはない斬新な設計と機能を備え、新しいVRライフを提案するデバイスです。
約6万円という価格帯で、まるでサングラスのような手軽さ。スマートフォンがあればすぐに始められる気軽さ。
本格的なVRゲームには不向きですが、日常生活に溶け込むVRデバイスとして存在感を放っています。
仕事の合間のリフレッシュに。移動中のリッチな動画視聴に。就寝前のリラックスタイムに。
VIVE Flowであなたの日常に、少しだけ新しい体験を加えてみてはいかがでしょうか。
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