「VTuber配信するにはどんなアプリを使うのかな」「自然な手の動きや表情はどうやって実現するの?」VTuberに興味はあるけど、何のアプリを使えばいいか悩む方も多いはず。
そんな方に紹介したいのが、上半身の動きに特化した3Dトラッキングシステム「Luppet」です。
Webカメラ1台とLeap Motionという、2つの機材だけで、プロフェッショナルな動きと表情を実現できます。
専門知識も不要で、低予算で本格的な配信環境を整えられます。
この記事では、Luppetの使い方やノウハウ、セットアップから実践的なテクニックまで、詳しくご紹介していきます。
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|Luppetとは?
Luppetは、VTuber配信のために開発された3Dトラッキングシステムです。
このシステムの最大の特徴は、上半身の動きに特化している点にあります。
WebカメラとLeap Motionという2つの機材を組み合わせることで、顔の表情や手指の動きを精密にキャプチャし、リアルタイムでキャラクターに反映させることができます。
2019年のリリース以降、着実に進化を遂げてきたLuppetは、現在では13,000人以上の個人VTuberと100社以上の企業に利用されています。
そして2024年、より使いやすく機能が強化された新バージョン「LuppetX」へと生まれ変わりました。
アクセサリー機能や外部モーション送信機能が追加され、さらに進化したVTuber配信が可能になりました。
|VTuber配信におけるLuppetのメリット
Luppetには、以下の特徴的な強みがあります。
- 高精度なトラッキング機能
- 手軽さ使いやすさ
- 多様な3Dモデルの形式に対応
1つ目は高精度なトラッキング機能です。
WebカメラとLeap Motionの連携により、顔の表情や手指の動きを精密にキャプチャし、キャラクターに自然な動きを反映させることができます。
これにより、視聴者と豊かなコミュニケーションを実現できます。
2つ目は驚くほどの使いやすさです。
専門的な知識は必要ありません。Leap Motionを首にかけ、カメラを自分に向けるだけで配信を始められます。
この手軽さは、VTuber活動への敷居を大きく下げてくれます。
3つ目は、多様なアバターが使用できる点です。
VRMフォーマットへの対応によりBOOTHやVRoidHubで提供されている多様な3Dモデルを使用できます。
これにより、自分らしい個性的なキャラクターでの配信が可能になります。
|Luppetに必要な機材
Luppetで配信を始めるために必要な機材は以下のとおりです。
- PC(必須)
- Leap Motion Controller(必須)
- Webカメラ(必須)
- Luppet用ネックマウンタ(推奨)
PCの必要スペックは以下の通りです。
項目 | 必要スペック |
OS | Windows 11(64bit)※MacOSは非対応 |
グラフィックボード | NVIDIA GeForce GTX 970 同等品以上 |
CPU | Intel Core i5-4460 同等品以上 |
メモリ | 8GB RAM以上 |
そして、必須となるのはLeap Motion Controllerです。
これは手や指の動きを精密に検出してリアルタイムでの手指の動きを追跡するデバイスです。2万円ぐらいから購入できます。
次にWebカメラです。特別な高性能機種は必要ありません。
LogicoolのC270などの一般的なモデルで問題なく、60fps対応モデルを選べばよりスムーズな動きを実現できます。
より快適な配信環境を目指すなら、Leap Motion専用のネックマウンタの使用を推奨します。
首から下げて固定することで、手の動きを安定してトラッキングできます。
さらに配信の幅を広げたい場合は、フットペダルを追加することで、立ち位置の変更や表情の切り替えなどをスムーズに行えます。
|Luppetの始め方・使い方
初めてLuppetを使う方のために、導入から操作までを段階的に説明します。
始め方
Step 1: インストール準備
Luppet公式サイトからLuppet.exeをダウンロードします。
ここでのポイントとして、日本語が含まれていないフォルダに入れることです。
フォルダパスに日本語が含まれているとうまく起動しないという報告があります。
Step 2: Ultraleapソフトウェアのセットアップ
UltraleapのウェブサイトからUltraleapソフトウェアをダウンロードしてインストールします。
これはLeap Motionを制御するために必要なソフトウェアです。
インストール完了後、PCを再起動し、Leap Motionデバイスを接続し直します。
Step 3: Luppetの起動
Luppet.exeを実行して初回は体験版として起動。問題なく動作することを確認できたら、ライセンスを購入して入力します。
体験版では透かしが表示されるため、本格的な配信には正式版をお勧めします。
使い方
Step 1: 環境準備
アバターのVRMファイルを専用フォルダに配置します。
その後、Luppetを起動してモデルを読み込みます。
ここでもVRMファイルを配置するフォルダパスに日本語が含まれないことを確認してください。
Step 2: 機材セットアップ
カメラとLeap Motionの接続を確認します。
カメラは顔全体が映る位置に設置し、Leap Motionはネックマウンタを使用する場合、首元にしっかりと固定します。
その後、正面設定と各種トラッキングの調整を行います。
Step 3: 配信ソフトの設定
OBSなどの配信ソフトでLuppetをゲームキャプチャまたはウィンドウキャプチャとして追加し、クロマキー設定で背景を透過させます。
配信前に必ず動作確認を行い、映像や音声が正しく出力されているかテストしましょう。
|Luppetの基本設定
Luppetを起動すると、シンプルなインターフェースが表示されます。
画面上部にはメインメニューがあり、設定やモデルの読み込み、グラフィック品質の調整などの基本機能にアクセスできます。
左側のパネルでは、トラッキングの詳細設定が可能です。
グラフィック品質は、お使いのPCのスペックに合わせて調整できます。
「設定」メニューから「グラフィック」タブを選択し、解像度やフレームレート、アンチエイリアスなどを設定します。
快適な動作のためには、まず低めの設定からスタートし、動作を確認しながら徐々に上げていくことをお勧めします。
カメラとモデルの設定は配信の品質に直結する重要な要素です。
「デバイス」メニューからWebカメラを選択し、プレビュー画面で顔の認識状態を確認します。
モデルの選択は「ファイル」メニューから行い、準備したVRMファイルを読み込みます。
モデルの読み込み後は「表示」メニューから位置や大きさを調整し、カメラに合わせて最適化しましょう。
|Luppetを使った配信のコツ
魅力的な配信を実現するために、Luppetの特徴を活かした表情と手の動きの活用法をご紹介します。
表情づくりのポイントは、顔の角度とカメラの位置関係です。
正面から少し上目線の位置にカメラを設置すると、視聴者により親しみやすい表情を届けられます。
また、事前に数種類の表情をキーボードショートカットに登録しておくと、感情表現をスムーズに行え、表現力が向上します。
手の動きは視聴者とのコミュニケーションを豊かにする重要な要素です。
Leap Motionの認識範囲を意識して、胸の前で手を動かすようにしましょう。
指差しや手を振る、拍手するといった基本的なジェスチャーを練習しておくと、自然な会話の流れを作ることができます。
特に説明時や強調したい場面での手の動きは、視聴者の理解を深める効果があります。
|まとめ
Luppetは、Webカメラ1台とLeap Motionという手軽な構成で高品質なVTuber配信を実現できる3Dトラッキングシステムです。
配信を始めたい人にとっては、約2万円という低コストで導入でき、専門知識がなくても扱えるツールとして、理想的な選択肢となるでしょう。
自然な表情や手の動きを活かした魅力的な配信は、視聴者との距離を縮め、あなたらしいVTuberコミュニティを築くきっかけとなるはずです。
2025年、より進化したLuppetXとともに、あなたらしいVTuber配信をスタートしてみませんか。
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