2023年11月末にXの投稿でサービス開始を発表したテキストプロンプトや画像から動画を生成できるAI、Pikaをご存知でしょうか?
日本でも昨年12月からPika 1.0が利用できるようになり、今年の10月にはアップグレードされたPika 1.5がリリースされました。
本記事ではPikaとその主な特徴と使い方、活用例、料金プラン、他の動画生成AIとの比較について解説します。
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|Pika AIとは?
PikaLabs社が提供するPika AIは、AI技術を駆使した動画生成プラットフォームです。
動画を生成するのに必要な知識や編集スキルがなくても、簡単に5秒の高品質な動画を作成できてしまうツールとして話題になっています。
まるでプロが作成したような、臨場感のある映像やアニメーションを、文章や画像を入力するだけで、誰でも無料で簡単に作成できます。
また、最新のPika1.5からは動画に音声が加えられました。
|Pika AIの主な機能
Pika AIが持つ主な特徴として、テキストプロンプトから動画を生成できるだけでなく、静止画からも動画を生成することが可能なこと、また、既存動画を編集・変換できることも挙げられます。
機能を理解することが、よりよい動画の作成に繋がるかもしれませんので、それぞれの機能について、少し詳しく解説します。
テキストプロンプトからの動画生成
ユーザーがテキストプロンプトを入力するだけで、動画を生成できます。
Pika AIは入力された文章から背景、ものの動き方といった文章に足りていない部分に関しても自ら最適なものを判断し、動画を生成します。
例えば、「running dog」と入力すると、AIがそのシーンに合った走る犬の動画を生成します。
AIにはできるだけ、具体的な指示を与えた方が良いため、アニメなのかリアルなのか、走っている場所や犬種などを追記するとよりイメージに近い動画が生成されるはずです。
静止画からの動画生成
アップロードした画像から動画を生成することも可能です。
画像を使用して動画を生成すると、画像のものがリアルに動き出し、画像とは違った印象的な動画に変貌します。
テキストプロンプトを同時に使用することもできます。
例えば、人物の写真をアップロードし、動く場所や動き方をテキストプロンプトに入力するだけで、その人物に命が吹き込んだかのような動きを表現することができます。
既存動画の編集・変換
既に作成した動画を編集・変換することが可能なのも大きな特徴の一つで、Pika 1.0でのみ利用可能です。
アスペクト比の変更、時間の拡張、画角調整、ネガティブ生成(生成したくないものを指定することで生成する動画から除外できる機能)、効果音の追加に加え、動画内の変更したいエリアを指定し、その部分だけをテキストプロンプトを入力することで変更することができます。
またリップシンク機能(人の口の動きをAIがテキストに合わせて動かす)も使用することができます。
|Pika AIの使い方
実際にPika 1.5を使用してみましょう。最初はサインインします。
2024年12月現在はGoogle、FaceBook、Discordのアカウントが使用可能です。
各アカウントを持っていない場合や使用したくない場合には、emailアドレスによる登録も可能ですので、登録しましょう。
サインインすると、早速、動画を生成することが可能になります。
まずは、テキストプロンプトに生成したい動画を入力して、動画を生成してみます。
日本語に対応しているものの、英語で入力した方がエラー率が低いため、英語の苦手な方は翻訳機や文章生成AIを利用して英語で入力してみましょう。
テキストプロンプトを入力したら、生成ボタンを押すだけで、動画が生成されます。
次に、静止画をアップロードして、その静止画をどのように動かしたいかをPikaffectから選択するか、テキストプロンプトに入力してみましょう。
例えば、人物の写真をアップロードして、Pikaffectの「Inflate it」を選択し、生成ボタンを押します。
すると、人物だけが膨らむ動画を生成されます。静止画から動画を作成すると、よりイメージに近い動画になるはずです。
|Pika AIの活用例
使用してみていかがでしたか?あなたの趣味やビジネスといった生活に繋がるような利用はできそうでしょうか?
すぐに繋がるようなことを思い浮かべるのは難しいと思いますので、実際に、ビジネス、個人、クリエイティブ業界において、Pika AIがどのように使われているのか、見ていきましょう。
クリエイティブ業界での活用
実際に動画を作成するクリエイティブ業界においても、動画生成AIは活用されています。
例えば、映像制作の工程は撮影、編集、出力、配信等と多岐に渡りますが、Pika AIを上手く活用できれば、動画の制作プロセスを効率的に管理することができます。
また、ターゲットに合わせた動画の編集、動画制作時間の大幅な短縮も可能なため、コンセプト動画の迅速な作成にもPika AIは活用できます。
ビジネスでの活用
ビジネスシーンでは、プレゼンテーションに使用する資料の動画化や商品のプロモーションに使われる動画の作成に活用されています。
特に顧客のニーズに合わせて動画をカスタマイズできるのは、大きな強みであり、ビジネスに活用しやすい要因の一つとなっています。
視覚的なコンテンツは、視聴者に伝わりやすく、満足度にも繋がります。
業務効率化だけに留まらず、様々な相乗効果を期待できます。
個人での活用
個人レベルにおいては、SNSコンテンツの制作と趣味や学習での利用が広まっています。
アスペクト比を変更できることで、InstagramやTikTokなどの様々なSNSアプリの的確なサイズ投稿に合わせることが可能です。
また、趣味や学習での利用も広がっています。
例えば、教育機関で、講義を動画化することで、理解度の向上に繋がり、学習の効率化に成功している例もあります。
動画で興味を引き付けることによって、様々な効果がもたらされるのです。
|Pika AIの料金プラン
リリース以来、何度か変更してきている料金プランですが、2024年12月現在、料金プランとそれぞれの内容は以下のようになっています。
プラン | BASIC | STANDARD | PRO | FANCY |
料金/月 年契約は20%off | 無料 | $10 | $35 | $95 |
クレジット数/月 | 150 | 700 | 2000 | 6000 |
商用利用 | × | × | 〇 | 〇 |
モデル | 1.5 | 1.0 1.5 | 1.0 1.5 | 1.0 1.5 |
透かし | あり | あり | なし | なし |
高速生成 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
クレジット追加購入 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
クレジットは一つの動画を生成するのに15消費するため、無料プランでは月に10本の動画生成が可能です。
また、クレジットが余った場合にも、翌月への繰り越しはできません。
商用利用は、PROプランとFANCYプランでのみ可能となっています。
|Pika AIと他の動画生成AIツールとの比較
動画生成AIは注目されているツールの一つであることから、多くのツールが生まれ、世界で利用されています。
しかし、それぞれどういった強みと弱みがあり、Pika AIと比べてどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、4つの動画生成AIを取り上げ、それぞれの特徴と価格について解説します。
特徴を理解すれば、特性に合わせてツールを使い分けることも可能です。
Runway
特徴
- テキストや画像から高品質な動画の生成が可能
- 最大16秒の動画
- 直感的な操作性
- 編集機能が多彩
価格
プラン | Free | Standard | Pro | Unlimited |
料金/月 年契約は20%off | 無料 | $15 | $35 | $95 |
クレジット数/月 | 125 | 625 | 2250 | 6000 |
上位プランは下位プランの全ての機能を有しており、最上位としてプライオリティサポートのつく、Enterpriseプラン($1500/年)があります。
Pictory.AI
特徴
- テキストやスクリプトからリアルな動画の生成が可能
- ブログの記事からSEO対策済みの動画を自動で作成可能
- マーケティング向けの動画作成に強い
価格
プラン | Free | Starter | Professional | Teams |
料金/月 年契約は24%off | 無料 | $25 | $49- | $119- |
動画時間/月 | 20分 | 200分 | 600分 | 1800分 |
ProfessionalとTeamsプランは、生成できる動画時間の変更が可能で、料金も変動します。
Freeプランは、登録から14日後、もしくは20分の動画を作成後、有料プランへの切り替えが必要です。
FlexClip
特徴
- ビジネス動画、SNS用コンテンツと幅広く対応
- テンプレートが豊富
- 初心者でも使いやすい基本的な編集機能
- 日本語サイトあり
価格
プラン | 無料プラン | プラスプラン | ビジネスプラン |
料金/月 | 無料 | $19.99 | $29.99 |
画質 | 720p HD画質 | 1080pフルHD画質 | 4K Ultra HD |
それぞれのプランの使用制限についての明記はありませんが、無料プランでも最大10分の動画を作成できます。有料プランでは動画の長さは無制限です。
PixVerse
特徴
- スタイル(リアル、アニメ、3Dアニメ等)から選択して動画を生成
- インターフェースが使いやすい
- 初心者から上級者まで使いやすい設計
- 日本語サイトあり
価格
プラン | ベーシック | スタンダード | プロ | プレミアム |
料金/月 年契約は20%off | 無料 | $10 | $35 | $60 |
クレジット数/月 | 初期:90 デイリー:30 | 1200 | 6000 | 15000 |
スタンダートプラン以上は透かしなし、追加クレジットの購入可能です。
高速生成はプロプラン以上から対応しています。
|まとめ
注目の動画生成AI、Pika AIを紹介しました。以下、本記事のまとめになります。
・テキストプロンプトや画像を入力するだけで、動画を生成できる
・既存動画や作成した動画の編集・変換ができる
・無料プランで生成できるのは月に10本
・個人やビジネスだけでなく、クリエイティブ業界でも活用されている
Pika AIの利用を検討する際には、この記事が参考になれば幸いです。
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