近年、様々なARグラスが発売されていますが、その中でも革新的な最新のARテクノロジーを搭載したスマートグラス「Nreal air(エンリアルエアー)」が発売されました。

現実と仮想が融合し、新たな次元の体験を可能にするスマートグラス。

本記事では、そんな魅力的な「Nreal air(エンリアルエアー)」の概要から特徴まで、徹底的に解説していきます。

革新的なテクノロジーが巧みに組み合わさったNreal airは、私たちの日常やビジネスにどのような変革をもたらすのでしょうか。

是非最後までご覧ください。

|Nreal air(エンリアルエアー)とは

Nreal Air(エンリアルエアー)は、革新的なスマートグラスで、スマートフォンやPCとの接続を通じて、没入感溢れる体験をすることができます。

このサングラス型デバイスは、片目に搭載された1920×1080ピクセルのマイクロOLEDディスプレイにより、視界に半透明な映像を投影します。

また、ハーフミラー技術を利用することで、外部からの光を遮りながらも、周囲の景色を鮮明に見ることが可能です。

スマートフォンやPCとの連携により、Nreal AirはARやVRのコンテンツを楽しむことも可能です。

特に、スマートフォンを使用する場合には、「Nebula」と呼ばれるNrealの公式プラットフォームが提供され、これにより3DoF(3次元の自由度)でARアプリを利用することができます。

Nreal Airはその軽量かつ使いやすいデザインで注目を浴びており、解像度、輝度、画素密度の面でも高い評価を受けています。

また、ユーザーに革新的で没入感のあるデジタル体験を提供するだけでなく、ファッションアイテムとしても注目を集めています。

|Nreal airの特徴

ではより具体的にNreal airの特徴について具体的に述べていきます。

Nreal airには「軽量かつコンパクト」「連続5時間の仕様が可能」という様々な特徴があります。

これらのNreal airが持つ特徴をお伝えいたします。

軽量かつコンパクト

Nreal airの特徴として軽量かつコンパクトという点があります。

Nreal airの前身として位置づけられるNreal Lightが約106gであるのに対して、Nreal airは約79gと約2割の軽量化を実現しております。

そのためNreal airの大きな魅力として軽量化したグラスによって上がったユーザビリティーが強みとして挙げられるでしょう。

連続5時間の仕様が可能

Nrealシリーズはバッテリーを搭載しておらず、接続したスマホの電源を使用する。

Nreal Airでは連続5時間の使用が可能(4,000mAhのバッテリーを搭載したスマホ使用時)となっています。

全身のNreal Lightでは最大2時間稼働だったため大幅な稼働時間の増加になっています。

輝度が高い

Nreal Airは1,920×1,080ドットの有機ELディスプレイを左右に1枚ずつ搭載。

ディスプレイの輝度は400cd/平方メートル、コントラスト比は100,000:1、色域はsRGB比108%。視野角は46度で、4mで130インチ(Air Casting時)相当、6mで201インチ(MR Space時)相当で表示できると謳われています。

このようにはっきりと画面を表示できるのもおおきなNreal airの強みです。

ケーブルとスマホをつなぐだけの簡単接続

初期設定と同様にスマートフォンとUSB Type-Cケーブルで接続し、専用アプリを起動するだけ。

起動時にはユーザー登録が必要と表示されますが、実際にはユーザー登録せずほとんどの機能が利用できます。

選べる「MRモード」と「Air Castingモード」

Nreal Airで利用できる機能は「MRモード」と「Air Castingモード」の2つです。

「Air Casting」はスマートフォンの画面をそのまま投影するだけというシンプルな機能で、スマートフォンで使えるアプリはほぼ利用できます。

一方で画面の大きさは固定されているほか、画面が視点に合わせて追従する「0DoF」しか利用できません。

一方のMRモードは画面の大きさを自由に変更できるほか、視点を動かしても画面は常に固定されている「3DoF」モードを利用可能です。

一方、利用できるコンテンツはスマートフォンのブラウザベースのため、使用できるアプリがかなり限られています。

MRモードでは韓国アーティストのYouTube動画がプリセットされていたり、サイクリングを擬似的に体験できるコンテンツが用意されてはいるものの、YouTubeはブラウザベースで動作が若干不安定なほか、Googleアカウントでログインできないなど、コンテンツを楽しむのにいくつか制約があります。

3DoFや画面サイズを変更できるMRモードは、Nreal Airの真価を発揮する面白い機能なのですが、肝心の中身がブラウザベースのため実用度は低め。

スマートフォンのディスプレイを自分だけの大画面で楽しむAir Castingモードのほうが実用度は高いようです。

なお、Air CastingモードはUSB接続した画面を投影するだけの機能なため、前述の通りパソコンなどの画面も映し出すことができます。

スマートフォンの場合、USB接続する関係上充電しながらの利用が難しく、利用時間がスマートフォンのバッテリーに準じるのですが、別途電源が確保できるパソコンなら、時間を気にせずNreal Airを楽しむことができます。

Air Castingモードはパソコンからディスプレイとして認識されるため、パソコンのサブディスプレイとして活用することも可能。

ただし、Air Castingモードは画面が視点に追従して動く0DoFモードのみのため、ほんの少し頭を動かしただけでも画面が動いてしまい、人によっては画面酔いが発生してしまう可能性もあります。

また、Air Catingモードは画面を左半分にして表示するサイドスクリーンというモードも用意されています。

画面が目の前ではなく視界の横に表示されるため、何か他の作業をしながら動画を楽しむといった「ながら作業」に向いたモードです。

画面と実際の視界の両方が見えるARを楽しむにはこのモードが一番向いているようです。

|実用的なロードアウトの例

ではここからはNreal airをどのようなデバイスに接続して、どのように利用するのがよいのかおすすめの実用的なロードアウトの例を「Andoroid」や「notePC」等に分類分けしてご紹介していきます。

Androidスマートフォン

本来の使い方であるNebulaアプリや、ミラーリングで画面そのままを表示できる。

Bluetooth接続の小型 / 折りたたみキーボードと組み合わせれば、すべてポケットに入るサイズで、使い物になる画面サイズとPCに近いキーボード、作業環境を実現可能。

「ノートやiPadが入るサイズのかばん」がプロダクティビティの必須条件ではなくなるという強みがあります。

手持ちのAndroidスマートフォンが有線の映像出力に対応するかどうか要確認。PixelなどUSB-C映像出力に対応しない製品もある。

ミラーリングの場合、スマホの画面縦横比に依存するため本来の表示領域を使い切れない場合もあります。

Androidのまま利用する場合、あくまでスマホ画面のミラーリングなので、UIやアプリ的にPCライクな使い勝手を実現するのは工夫が必要です。

iPad

iPad自体が大きいため可搬性では落ちるが、組み合わせればiPadはカバンに入れたまま周囲から覗き込まれず使うことも、デュアルディスプレイとして使うことも可能となっています。

特に iPadOS 16から導入されるステージマネージャでは、デュアルディスプレイで複数のアプリを使ったPCライクな作業環境を志向しているため、本格的な作業が可能です。

ノートPC

ノートを持ち歩くロードアウトの場合も、Nreal Airをセカンドディスプレイとして使える。

ただしNreal Airは見かけ上数メートル先に仮想画面が浮かぶ焦点距離なので、ノートの画面と並べて頻繁に見比べる用途には不向き。

ノートを使いつつ、テーブルを挟んだ大きなテレビを見る感覚があります。

その場合も、ノートの画面を最小限の表示にしつつ、覗き込まれない追加ディスプレイとしてのNreal Airを使ったり、動画再生用に使うといった方法もあります。

iPhone

iPhoneはUSB-C端子を備えずDP Alt Modeにも対応しないため、単体での接続は不可。

約1万円の周辺機器「Nreal Streamin Box」を有線でNreal Airに接続し、ストリーミングボックスとiPhoneをWiFi接続する方法はあることはあるようです。

しかし、ミラーリングのみ機器間接続にWiFiを使うなど制約も多く、何よりひとつアイテムが増えてしまうため、軽装でのプロダクティビティ目的には不向きになっております。

|まとめ

ここまで最新ARグラス「Nreal air」のご説明をさせていただきました。

いかがだったでしょうか。

どのような環境でも大画面で仕事やゲームができる大変革新的な製品だということがご理解いただけておりましたら幸いです。