Canvaは、誰でも簡単に高品質なデザインを作成できるツールとして、多くの人に利用されています。
しかし、その利便性の裏には、情報漏えいや著作権に関するリスクも存在します。
本記事では、Canvaの危険性や過去の情報漏えい事例、セキュリティ対策、著作権ルール、そして有料版と無料版の違いについて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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|Canvaの危険性とは?
Canvaは、直感的な操作でデザインを作成できる便利なツールですが、一部のユーザーにとってはリスクが潜んでいることも事実です。
特に、 セキュリティ、プライバシー、著作権、データ管理 の観点から、注意すべきポイントを理解しておくことが重要です。
1. セキュリティリスク
Canvaはクラウドベースのサービスであるため、 データの漏洩リスク が存在します。特に、企業が機密情報を含むデザインデータをアップロードする場合、第三者のアクセスやハッキングの危険性を考慮する必要があります。
2. プライバシーの問題
Canvaの利用規約によると、ユーザーがアップロードしたデータはCanvaのサーバー上に保存されます。そのため、 個人情報や機密データが適切に管理されているかを確認する必要 があります。また、無料版では広告が表示されるため、ユーザーの行動データが収集される可能性も考えられます。
3. 著作権トラブル
Canvaで提供されるテンプレートや画像には ライセンスが設定されており、商用利用が制限されるケース があります。たとえば、無料版の素材を商用利用すると著作権侵害となる可能性があり、適切なライセンスを確認せずに使用すると 法的リスクを伴う こともあります。
4. データの管理とバックアップ
Canvaはクラウド上にデータを保存するため、 ローカルにバックアップを取らないと、サービス停止時にデータを失うリスク があります。また、アカウントがハッキングされると、デザインデータが消失したり、悪用される可能性もあるため、 二段階認証の設定やデータの定期的なバックアップ を推奨します。
|Canvaの情報漏洩事例
Canvaは世界中で利用されているデザインツールですが、過去には 大規模な情報漏洩事件 が発生しています。
2019年5月、Canvaは大規模なハッキング被害を受け、約1億3900万人分のユーザー情報が流出しました。
流出した情報には、ユーザー名、メールアドレス、暗号化されたパスワードなどが含まれていました。
この事件を受け、Canvaはセキュリティ対策を強化し、ユーザーにパスワードの変更を促しています。
また、2021年から2023年にかけて、情報窃取型マルウェアによって約116万人分のCanvaユーザーの認証情報が窃取され、ダークウェブ上で取引されていたことが明らかになっています。
この事例では、フィッシングメールや偽サイトを通じてマルウェアがデバイスに侵入し、ログイン情報が盗まれる手口が用いられました。
|Canvaのセキュリティリスク対策
Canvaは便利なデザインツールですが、 情報漏洩やアカウント乗っ取りのリスクも0ではありません。
過去の情報漏洩事件を踏まえ、 Canvaのセキュリティ対策を理解し、ユーザー自身も安全に利用できるようにすることが重要です。
ここでは、Canvaが提供している 公式のセキュリティ対策 と、 ユーザー自身が取るべき防衛策 について解説します。
Canva公式セキュリティ対策
Canvaは、過去の情報漏洩事件を受けてセキュリティ強化を進めています。
① 二段階認証(2FA)の導入
Canvaは、アカウントの安全性を高めるために 二段階認証(2FA) を提供しています。
これにより、 パスワードが流出しても、不正アクセスを防ぐことが可能です。
② データの暗号化
Canvaでは、 TLS(Transport Layer Security)技術を用いたデータ通信の暗号化 を行っており、ユーザーの個人情報やデザインデータが第三者に盗み取られないようになっています。
③ 定期的なセキュリティ監査
Canvaは外部のセキュリティ専門家と協力し、 脆弱性の検査と改善を定期的に実施しています。
これにより、システムのセキュリティレベルを向上させています。
④ アカウントの自動ログアウト機能
一定時間操作がない場合、アカウントが自動的にログアウトする仕組みが導入されており、 不正アクセスを防ぐ対策がとられています。
ユーザーが実施すべきセキュリティ対策
Canvaのセキュリティ機能だけでなく、 ユーザー自身ができる対策を徹底することが大切です。
以下のポイントを押さえて、安全に利用しましょう。
① 強力なパスワードの設定
- 英数字と記号を組み合わせた複雑なパスワード を使用する
- 他のサービスと 同じパスワードを使わない
- 定期的に パスワードを変更する
② 二段階認証(2FA)を有効にする
- Canvaの セキュリティ設定 から 2FAを有効化 する
- 認証アプリ(Google Authenticatorなど)を利用し、 ログイン時の追加認証 を設定する
③ フィッシング詐欺への警戒
- Canvaを装った 偽のログインページに注意 する
- 公式サイト(www.canva.com)以外からのログインはしない
- 怪しい メールやメッセージのリンクを開かない
④ デザインデータのバックアップ
- 重要なデザインデータはローカルにも保存 しておく
- Canvaの クラウド依存を減らし、万が一に備える
⑤ 公共のWi-Fiを避ける
- 公共のWi-Fiでは VPNを利用 し、通信の暗号化を行う
- 可能であれば、 安全なネットワーク環境からアクセスする
|Canvaの著作権ルール
Canvaの著作権ルールは、ユーザーが安全にデザインを作成し、商用利用するために理解しておくべき重要なポイントです。
Canvaでは、無料版と有料版(Canva Proなど)で提供される素材やテンプレートには異なるライセンス条件があります。
基本的には、Canvaで作成したデザインは商用利用が可能ですが、使用する素材には注意が必要です。
無料版の素材
無料で提供されるテンプレートや画像の中には、商用利用が許可されていないものもあります。特に「無料素材=著作権フリー」と考えるのは誤解であり、使用前にライセンスを確認することが重要です。
有料版(Canva Pro)の素材
有料版では、より幅広い商用利用が可能ですが、これもライセンス契約に従う必要があります。商業広告やウェブサイトへの掲載などを行う場合は、使用する素材のライセンスが商用利用に対応しているか確認しなければなりません。
|Canvaの有料版、無料版の違い
Canvaには 無料版(Canva Free) と 有料版(Canva Pro, Canva for Teams) があり、それぞれ異なる機能や制限があります。
特に商用利用を考えている場合、無料版では制限があるため有料版の活用が推奨されます。
以下では、Canvaの無料版と有料版の違いをご紹介します。
項目 | 無料版 | 有料版 |
価格 | 無料 | 月額約1,500円(年払いで割引あり) |
利用可能な素材 | 一部の無料素材のみ | 1億点以上のプレミアム素材が利用可能 |
商用利用 | 一部制限あり(要ライセンス確認) | 商用利用可能(条件あり) |
テンプレート数 | 約25万点の無料テンプレート | 61万点以上のテンプレート |
|まとめ
Canvaはデザインツールとして非常に便利ですが、利用する際にはセキュリティリスクや著作権ルールに気を付けて使用しましょう!
本記事で紹介したポイントを踏まえ、Canvaを安全かつ効果的に利用してビジネスを前進させてください!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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