教育版マインクラフトは、通常のマインクラフトとは異なり、教育現場での使用を目的とした機能を備えたゲームです。
教育版マインクラフトは、教育者が生徒を管理しやすい仕組みや、プログラミング教育に適した環境を提供しているため、昨今の教育現場で注目を集めています。
本記事では、教育版マインクラフトの概要からダウンロード方法、実際の活用事例をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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|教育版マインクラフトとは?

教育版マインクラフト(Minecraft: Education Edition)は、教育現場向けに特化したゲームです。
生徒が楽しく学習できるように設計されており、プログラミング教育やグループワークを促進する機能が備わっています。
特に、創造性や問題解決能力を伸ばす教材として、世界中の教育機関で導入が進んでいます。
なぜ教育現場でマインクラフトは注目されているのか
マインクラフトは、ブロックを組み合わせて自由に世界を作れるゲームとして人気があります。
この特性が教育分野においても有効活用され、創造力や論理的思考力の向上が期待されています。
また、プログラミング学習や協働作業を通じた学びの場としても優れており、特にSTEM教育(科学・技術・工学・数学)との親和性が高い点が注目されています。
|教育版マインクラフトの特徴
教育版マインクラフトには、通常版にはない教育向けの機能が多数搭載されています。
Classroom Modeによる生徒管理機能
Classroom Mode(クラスルームモード)は、教師用の管理アプリケーションで、生徒たちが参加しているマイクラのワールドを一覧・操作できるツールです。
教師はこのモードを使って、クラス全体の位置情報を確認したり、特定の生徒の行動を制限したりすることができます。
また、ワールド内の時間や天候を変更する機能もあり、授業の進行をスムーズにするために役立ちます。
コードビルダーを活用したプログラミング教育
教育版マインクラフトには、コードビルダー(Code Builder)と呼ばれるプログラミング機能が備わっています。
コードビルダーを起動すると、画面上にプログラミングエディタが表示され、ゲーム内のエージェント(Agent)と呼ばれるロボットに命令を与える形でコードを実行できます。
これにより、生徒はゲーム内のエージェントを動かしながら、ビジュアルプログラミングやPython、JavaScriptなどのコードを学ぶことができます。
楽しく実践的な学習が可能となり、プログラミング的思考を養うのに最適です。
特別なワールドテンプレートの活用
教育版マインクラフトには、教育目的に特化したワールドテンプレートが用意されています。
例えば、歴史的建造物を探索できるワールドや、化学実験ができるワールドなどがあり、教科ごとの学習に活用することが可能です。
これにより、授業の一環としてマインクラフトを使いやすくなっています。
|教育版マインクラフトと通常版の違い
教育版マインクラフトと通常版の大きな違いは、やはり教育向け機能の有無でしょう。
通常版は自由度が高い一方で、教育現場での管理が難しい面があります。
一方、教育版は、Classroom Modeやコードビルダーなど、教師が学習をサポートしやすい機能が充実しています。
また、教育機関向けのライセンス体系があるため、学校単位での導入がしやすい点も特徴です。
|教育版マインクラフトの活用事例
日本国内でも、教育版マインクラフトを活用した先進的な授業が実施されています。
学校はもちろん、プログラミング教室や学習塾、地域の課外活動などでも導入が進んでおり、教育関係者の注目を集めています。
京都府 立命館小学校
文部科学省のプログラミング教育実証校にも指定されている京都の立命館小学校では、マインクラフトを用いて社会科・英語・図工・総合学習を融合させた先進的な授業を行いました。
児童たちは実際に京都の世界遺産を見学したうえで、それをマインクラフト上に再現し、そのデータを海外の提携校に送って英語でプレゼンテーションするというプロジェクトに取り組んでいます。
完成したバーチャル世界を観光案内する段階ではコードビルダーでプログラミングも活用し、エージェント(ロボット)が訪問者を案内するように設定し、ただ遊ぶのではなく、マイクラで「何かを伝える」ことが目的となった好例であり、児童の創造力だけでなくコミュニケーション能力やICT活用能力の育成にもつながった成功事例です。
東京都 新宿山吹高校
情報科を持つ東京都立新宿山吹高等学校では、学校説明会に教育版マインクラフトを活用しました。
生徒たちは自分たちの学校校舎をマインクラフトで再現し、オープンキャンパスに訪れる中学生向けにバーチャルな学校紹介を実施しています。
ワールド内にはプログラミングで動く謎解きや体験型のミニゲームが多数用意され、参加者が楽しく探索するうちに情報科での学びの一端に触れられる工夫がされています。
「マインクラフトで学校を作り、そこでプログラミングを体験できる場を作る」というユニークな試みは、中高生の学習意欲を刺激するとともに、学校の魅力を効果的に発信する取り組みとして注目されました。
生徒自身も制作過程で協力し合い、プログラミング技術や企画力を高める機会となり、大きな成果を上げています。
|教育版マインクラフトのダウンロード方法
教育版マインクラフトは公式サイトからソフトウェアをダウンロードでき、教育関係者や保護者でも比較的容易に導入できます。
公式サイトからソフトをダウンロード
教育版マインクラフトの公式ページにアクセスし、利用する端末のOSに合ったインストーラーをダウンロードします。
ページ上部に「Minecraft Education」と表示されていることを確認し、通常版と間違えないように注意しましょう。
ダウンロード後、画面の指示に沿ってインストールします(初回インストールには時間がかかる場合があります)
無料版でお試し利用
インストールが完了したら、まずは無料体験で教育版の機能を試してみましょう。
起動後のサインイン画面で、以下の2通りの方法で体験版を利用できます。
①学校のアカウントでサインイン
もし所属校やお子様の学校から提供されたMicrosoft 365 Education(Office 365教育機関向け)のアカウントがあれば、それでサインインすることで製品版を10回まで試用できます。
②サインインせずに体験
教育機関のアカウントを持っていない場合でも、「サインインせずにデモレッスンを試す」を選べば、用意された体験用ワールドを遊ぶことができます。(この方法では一部機能に制限があります)
|まとめ
教育版マインクラフトは、創造力を育むだけでなく、プログラミング教育や協働学習のツールとしても有用です。
日本国内でも導入事例が増えており、今後さらに教育分野での活用が広がることが期待されます。
無料体験もできますので、教育関係者や保護者の方は、ぜひ一度試してみてくださいね!
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