こんにちは、メタバース相談室です。

近年VR、ARの技術革新が目覚ましく、世の中でこれらのコンテンツを多く目にすることが多くなりました。

それに伴いVRゴーグルやARグラスも多く開発されてきました。

今回はより我々の生活に密接にかかわるスマートグラスについて紹介していきます。

ただ、スマートグラスと言われても、正直どんなものか良く分からない…。という方が多いのではないでしょうか?

そこで今回は、スマートグラスでどんなことができるのか?スマートグラスの活用方法や注意点、さらにおすすめのスマートグラスまで、スマートグラスに関して知っておきたいポイントをまとめていきます。

それでは早速見ていきましょう!

|注目のガジェット「スマートグラス」とは?

スマートグラスを一言で説明すると、メガネの形をしたウェアラブル端末ということになります。

携帯電話に様々な機能を搭載したものがスマートフォン、腕時計型のガジェットをスマートウォッチというように、メガネ型の端末にカメラやオーディオ、通信機能などを搭載したガジェットが「スマートグラス」というわけです。

スマートグラスが注目されているのは、いちいちスマホを確認しなくても様々な情報を確認できるから。

眼の前のグラスに必要な情報が投影されたり、そのままで音声や音楽を聞くこともできるため、ハンズフリーで必要な作業に集中できるのです。

例えば仕事中や車の運転中に着信を受け取ったり、イヤホン無しで音楽を楽しんだりと、作業に集中できる環境を作り出すことができます。

今までスマホでしていたことをメガネでできる便利さから、スマホの次のガジェットして様々な製品が生み出されているのです。

|スマートグラスとARグラスの違いは?

スマートグラスと混同されがちなのが「ARグラス」ですが、スマートグラスとARグラスは基本的に異なるものです。

ARは「拡張現実」、つまり現実世界にCGなどの映像や情報を拡張させる技術のこと。「ポケモンGO」でスマホをかざすと、現実世界にポケモンキャラが出現するのがまさにAR。

そのAR機能を搭載したメガネ型のガジェットが、ARグラスということになります。

しかしスマートグラスにはAR機能を搭載していないものも多いため、スマートグラス=ARグラスというわけではありません。

スマートグラスはメガネ型ガジェットの総称で、ARグラスはそのスマートグラスの一種と覚えておいてください。

|スマートグラスでできること

では、スマートグラスでは実際にどんなことができるのか?

ここでは、スマートグラスできる主な4つの機能を紹介します。

順番に、一つずつ見ていきましょう。

写真や動画の撮影

カメラ機能が搭載されているスマートグラスなら、いちいちスマホを取り出すことなく写真や動画を撮影することができます。

自分が見えているものをそのまま、その瞬間で撮影できるので、シャッターチャンスを逃すこともありません。

動画配信を行っているYoutuberにとっても、フリーハンドで自分の見えているものをそのまま動画撮影できるスマートグラスは非常に役立つでしょう。

またカメラ機能があるなら撮影だけではなく、GoogleレンズやSiriと連動させて自分が見ているものをそのまま検索したり、AIでユーザーへのサポートを行うこともできるようになります。

ハンズフリーの通話

スマートグラスは基本的には自分のスマホと連動させて使用します。そのため、スピーカーとマイク機能を利用して通話することも可能。

その際ももちろんいちいちスマホを取り出す必要もありませんし、ハンズフリーで通話できるのは非常に便利。

PCで作業中でも手を止めずに通話できますし、スマホを操作する必要がないため運転中でも問題ありません。

個人的には通話するのにイヤホンの装着が不要というのも、実際にスマートグラスを使って実感した便利なポイントの一つです。

健康管理

スマートグラスによっては、加速度センサーやジャイロセンサーなどのスマホでもおなじみのセンサーに加えて、眼球の動きなどをチェックするセンサーを備えているモデルも存在します。

そうしたセンサーを活用することによって日常の活動をチェックし、自身の健康管理に役立てることができます。

またスマートウォッチと連動させて、運動中のモニターチェックとして利用することも可能です。

心拍数や活動量、速度などを常時目の前に表示させると自分の状況を的確に確認することができますし、なにより運動を続けるモチベーションアップにもつながるでしょう。

作業現場で活躍する産業用のスマートグラス

スマートグラスは個人ユーザー用だけではなく、産業用のモデルも存在します。

そうした産業用のスマートグラスは作業中にマニュアルをチェックしたり、ビデオ通話で遠隔指示を受けながらの業務遂行、進捗状況などのチェックなど、幅広く活用されています。

さらにAR機能と組み合わせると、作業内容や操作手順を実際の機器に拡張表示させて、スムーズに作業を行うこともできるようになります。

未経験者でもベテラン作業員と同じ作業効率で業務を行えるため、人件費やトレーニングなどにかかるコストの削減、また人手不足の解消なども期待できます。

また熟練作業員の作業の様子をその目線で撮影・録画することもできるため、人材育成ツールの作成や教育プログラムにも活用することができます。

産業用のスマートグラス(ARグラス)は、医療、航空、運送、建設、製造業など、多くの作業現場ですでに導入され、活躍しています。

コスト削減や作業効率・生産性の向上、人材不足といった問題に頭を抱えている企業は、スマートグラスの導入をぜひ検討なさってみてください。

|スマートグラスの失敗しない選び方

ではスマートグラスを選ぶ際には、どんな点に注意したら良いのでしょうか?

ここでは、スマートグラス選びに失敗しないための、6つのポイントを解説します。

一つずつ、しっかりチェックなさってください。

ディスプレイの有無・機能

多くの人がスマートグラスに期待する機能が、スクリーンを表示させて大きな画面で動画や映画を楽しむこと。

プロジェクターなどを用意せずともスマートグラスを装着するだけで大画面が目の前に広がるため、この機能目当てでスマートグラスの購入を考えている人も多いでしょう。

そのため、購入を検討しているスマートグラスにディスプレイが搭載されているかどうかだけではなく、そディスプレイの解像度やリフレッシュレート、コントラスト比などの数値もチェックしてください。

またスマートグラスにはディスプレイを左右に搭載した両眼タイプ(いわゆるグラスタイプ)だけではなく、単眼タイプも存在します。単眼タイプは装着感が軽く、作業しながらの利用に向いています。

Bluetooth・Wi-Fiなどの接続機能

スマートグラスは単独で完結するウェアラブルではなく、スマホや他のガジェットと連動させて使用します。

そのため、BluetoothやWi-Fiなどの接続機能はマストとなります。

スマホと接続するだけならBluetooth接続だけでも十分ですが、Wi-Fi接続ができるとスマートグラスだけでYoutubeなどの動画サイトを見られるモデルも存在します。

またスマホと有線接続して、スマホの画面をそのままスマートグラスのディスプレイにミラーリングさせることもできますが、その場合はスマホの映像出力機能が対応していなければならないことも。

スマートグラスだけではなく、自分の手持ちのスマホとの相性も確認してください。

ストレージ容量・画像数

スマートグラスで写真や動画を撮影する場合、画素数が高いもののほうが当然きれいな映像を撮ることができます。

目安として500万画素以上あれば、納得できる画像を撮影できるでしょう。

それに加えて、撮影した映像・画像をどこに保存するか。

スマートグラス本体に保存する場合にはストレージとともに、マイクロSDカードに対応しているかどうかも確認してください。

Wi-Fi接続に対応しているモデルなら、直接クラウドストレージに保存することも可能です。

いずれにせよ、ストレージ容量も画素数も多いにこしたことはありませんが、それによってスマートグラス本体のサイズや重さが増してしまっては使い勝手にも大きく影響します。

適切なバランスを見極めてください。

アプリとの連動機能

スマートグラスは専用のアプリをあらかじめ用意しているものと、好きなアプリを自由にインストールして拡張できるものが存在します。

一般的に産業用のスマートグラスは専用のアプリを備えていて、特定の用途・業務に特化しています。

一方で好きなアプリをインストールできるなら、用途に合わせて機能を拡張することができます。

しかしスマートグラスによってはあえて用途を絞ることによって、価格を抑えているものも。

例えばスマートグラスは拡張ディスプレイと割り切って、スマホの映像を映し出すことに特化しているモデルでは、そもそもアプリをインストールさせることはできません。

しかしスマホ側に必要なアプリが入っているので、全く問題ないということになります。

これもどんなモデルを選ぶかは自分の使い方次第。

自分がスマートグラスにどんな機能を求めているかを見極めることが、スマートグラス選びで失敗しないための必須条件なのです。

マイク機能

スマートグラス選びに大切なのは、自分がどんな用途で使いたいか。

そのため、スマートグラスで通話をしたい場合には、マイク機能を搭載していることが絶対条件となります。

さらに通話だけではなく、マイク機能があればスマホのアシスタント機能を使って音声で操作することも可能。

やはりマイク機能はあるに越したことがないため、特別なこだわりがない限りはマイク機能を搭載しているスマートグラスを選択するのがおすすめです。

装着感

スマートグラスの機能とともに、とても重要なのが装着感です。

なにしろ常時かけていることが多いスマートグラスのため、それが自分の顔(頭)にフィットするかどうかは非常に重要。

ただし、スマートグラスの販売は現在オンラインが主体で、店頭で試着できる機会は限られています。

そのため、購入時にはスマートグラス本体の重量を必ずチェックしてください。

特定の用途に絞って使うならば多少重くても問題ありませんが、長時間使用することを想定しているなら、100g以下の軽量モデルを選ぶと良いでしょう。

|おすすめの最新スマートグラス5選

では、スマートグラスの失敗しない選び方を踏まえた上で、おすすめの最新スマートグラスを5つ紹介します。

スマートグラスは自分の使い方次第ですので、こちらの情報を参考に、自分にピッタリ合ったスマートグラスを選んでください。

Nreal Air

最初に紹介する「Nreal Air(エンリアルエアー)」は、Nreal社が製造するARグラス。

KDDIとNTTドコモのほか、Amazonでも販売中です。

Nreal AirはARグラスでありながら、普通のサングラスのような見た目で、違和感なく利用できるのが最大の特徴。

価格も45,980円(税込/以下同)と、ARグラスとしては非常にリーズナブルになっています。

Nreal Airを利用すると、自分の4m先に130インチ相当の画面を表示させることができます。

スマホだけではなく、パソコンやPS5、ニンテンドースイッチなどのゲーム機にも接続可能(別売りのアダプタが必要)。

オプションの「ライトシールド」をつければ、周りの景色を遮断して画面だけに集中することもできるため、大画面で映画やゲームを楽しみたいという人には非常におすすめです。

Nreal Airはドコモのデバイスレンタルサービス「kikito」で、2泊3日1,980円でレンタルすることも可能。気になる人は、レンタルで使い勝手などを試してみてください。

Rokid Air

「Rokid Air」は、日本で2022年8月に発売されたARグラスです。

その特徴は、解像度1920×1080ドットのディスプレイをそれぞれ搭載し、120インチ相当の大画面で迫力ある映像とサウンドを楽しめるところ。

ミラーリング機能で、スマホやPCの画面を眼の前の大画面に映し出すことができます。

先に紹介したNreal Airとの主な違いは、値段とスペック。

Rokid Airの価格は69,800円とNreal Airよりも高価ですが、Nreal Airが両眼の解像度で3840×1080ピクセルの有機ELディスプレイであるに対し、Rokid Airは片目で1920×1080ドット、さらに輝度1800nits、コントラスト比100000:1に対応しているため、より明るくクリアで色鮮やかな映像を楽しむことができます。

またRokid Airはリフレッシュレート75Hzに対応しているため、より滑らかな映像が期待できるでしょう。

結論としてはコスパの良さならNreal Air、より美しい映像を求めるならRokid Air、ということになります。

EyeRevo スマートグラス KX-07B

続いいて紹介する「EyeRevo(アイレボ) スマートグラス」は、本体の重量がわずか25gという超軽量のスマートグラス。

リモートワークに特化したスマートグラスで、BluetoothでスマホやPCに接続して、音楽の再生や通話を行うことができます。

音楽の再生も電話に出る場合も、テンプル部分のタッチ操作で行えるため、スマホを取り出す必要はありません。

機能を割り切っているため、値段も14,800円とスマートグラスとしては安価。

実際にリモートワークで本製品を利用すると、Zoom会議中でも別にイヤホンやマイクを用意する必要がないのでとても楽。

さらにフリーハンドでかかってきた電話にも対法できるため、集中力が切れないのが最大のメリットです。

EyeRevo スマートグラスを、ぜひリモートワークに役立たせてください。

Bose Frames Alto

オーディオメーカとして有名なBoseが製造・販売するスマートグラス(オーディオサングラス)が、こちらの「Bose Frames Alto」です。

Boseのスマートグラスなだけあって、Frames Altoの最大の特徴はサウンドのクオリティが高いこと。

いつでもどこでも、周りに気づかれることなく音楽を楽しむことができます。

またイヤホンと違って耳を塞がないため、散歩や仕事中でも外部の音をしっかり聞くことができるのも大きなメリット。

マイク機能も搭載されているため、もちろんそのままスマホを取り出すことなく通話することができます。

Bose公式HPでの販売価格は27,500円ですが、Amazonでは24,900円で販売中(2022年12月現在)。

Frames Altoなら、Boseの生み出すサウンドを常に「身につける」ことができるのです。

VUZIX M400

アメリカで最大のシェアを誇る、Vuzix(ビュージックス)のスマートグラス。その最新モデルがこちらの「M400」です。

M400は単眼式のスマートグラスで、主に製造業や医療業界などの産業用として用いられています。

シースルー導光板ディスプレイを搭載しており、周囲の状況をしっかり確認しながら、必要な情報をディスプレイに表示させることができます。

有機ELディスプレイ、1280万画素カメラ搭載、4KフルHD動画対応などのハイスペックはさすがに産業用。

値段も20万円以上と高価ですが、業務の効率化やコスト削減を考えると、むしろ安いと言えるのもしれません。

ちなみに前モデルの「M300」は現在、Amazonで49,500円という破格の値段でセール中。

性能はもちろん折り紙付きなので、これなら個人ユーザーで購入するのもアリかもしれません。

|スマートグラスに欠点はある?使用する際の注意点

最後に、スマートグラスを利用する際の注意点を簡単に説明しておきましょう。

一般ユーザーがスマートグラスを利用する際の注意点は特にありません。

スマホと違ってフリーハンドで利用できるため、スマホよりもむしろ安全に利用することができます。

しかし産業用として利用する場合には、若干の注意点も存在します。

それが、通信環境。

スマートグラスはネットに接続して利用するため、通信環境の悪い現場では十分にその性能を発揮できない可能性が高いのです。

そのため、事前に作業現場の通信環境を確かめておく必要があるでしょう。

また機密情報を扱う場合には、セキュリティ面での配慮も欠かせません。

通信の傍受といった危険というよりも、スマートグラスをうっかり現場に忘れてしまうようなケアレスミスが怖い。

スマホと違って忘れたことに気が付きにくいため、十分に気をつけてください。

|【まとめ】

スマートグラスは目の前に広がる大きなスクリーンで動画を見たり、通話をしたり音楽を聞いたりと、スマホやPCでできることをさらに便利に、そしてさらに楽しくしてくれるガジェットです。

フリーハンドで、そしてスマホを取り出さずとも様々なことが行えるため、リモートワークのお供としても最適。

産業用のスマートグラスはすでに多くの現場で活躍しています。高スペックの産業用スマートグラスは一般用へもすぐに技術が転用されるため、スマートグラスの性能はこれからも上がり続けていくでしょう。

今回の記事を参考に、ぜひ自分にピッタリのスマートグラスを手に入れてください。