「教育にマインクラフトが使えるらしい」と耳にしたけれど、具体的に何が学べるのかわからない——

そんな新しい教育手法をお探しの先生方は多いのではないでしょうか。

本記事では、教育現場でも注目されているマインクラフトの基本から、教育での活用方法、導入時の注意点までを丁寧に解説します。

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マイクラ クリエイティブモードとは何か?

サバイバルモードとの違いと基本機能

マインクラフトには、大きく分けて「サバイバルモード」と「クリエイティブモード」が存在します。

サバイバルモードは素材の収集や、敵モブからの戦闘など、エンドコンテンツのクリアを目指すプレイスタイルですが、クリエイティブモードでは、すべての素材ブロックやアイテムを無制限に使え、空を飛んで自由に移動することが可能です。

これにより、純粋にマインクラフトの「ものづくり」に集中できる環境が整います。

教育現場では、協調性や論理的思考力、課題解決力を育む授業に最適な設定と言えるでしょう。

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教育活用で注目されている理由

クリエイティブモードは、創造力や協働性を引き出すだけでなく、近年求められるプログラミング的思考を養う点でも注目されています。

特に、コマンドブロックやレッドストーンを使った仕組み作りでは、「条件分岐」「処理の順序」「繰り返し」などの論理構造を自然に学べるよう設計されています。

また、プログラム的な試行錯誤を繰り返す中でPDCAサイクルを体験でき、ビジュアル化された操作によって視覚的にも理解しやすい環境となっています。

これらの要素が、主体的・対話的で深い学び、いわゆるアクティブラーニングを促進するため、多くの教育機関で導入が進んでいます。


教育現場での活用が進む背景

プログラミング教育やSTEAM教育との親和性

マインクラフトのクリエイティブモードは、2020年度から小学校で必修化されたプログラミング教育とも高い親和性を持っています。

中でも、自分で設計した構造物やシステムを可視化しながら構築できるため、「順序立てて考える力」や「課題解決力」を養うのに効果的です。

また、STEAM教育(Science、Technology、Engineering、Art、Mathematics)の文脈においても、論理思考と創造性の融合を体現できる教材として多くの自治体・私学で注目を集めています。

特に、理科や数学と連動させた課題設定がしやすく、ICT活用の具体例として導入のハードルが低い点も利点です。

探究学習・PBLにおける活用の可能性

文部科学省が推進する「探究学習」や「課題解決型学習(PBL)」においても、マインクラフトは実践的な教材となり得ます。

例えば、「理想のまちづくり」や「防災に強い街をデザインする」といったテーマを設定することで、生徒たちは調査・設計・発表までのプロセスをチームで遂行します。

ここでの経験は、単なるゲームを超えた「社会参加型学習」となり、他者と協働する力、情報を取捨選択する力、表現する力といった複合的スキルの育成に繋がります。

こうした実践により、マインクラフトは単なる娯楽を超えた、教育的価値の高いツールとして定着しつつあります。


授業での活用例と導入のステップ

小中学校・特別支援校での成功事例

実際にマインクラフトを授業に取り入れている学校では、総合的な学習の時間や図工、理科、社会といった多様な科目で活用されています。

例えば、小学校では「昔のくらしと今のくらし」を再現する歴史学習、中学校では地理の授業で仮想の街を設計する活動などがあります。

特別支援学校でも、空間把握やコミュニケーション支援の教材として活用されており、個々のペースに合わせた課題設定が可能です。

実践現場では、児童生徒のモチベーションが飛躍的に向上したという報告もあり、普段ゲームとして遊ばれているコンテンツが、教材としての効果の高さが証明されています。

導入に必要な環境・機材と初期設定

導入にはPCやタブレット、安定したインターネット環境が必要ですが、マインクラフトはWindows、iPad、Chromebookなど幅広いデバイスに対応しており、学校の環境に応じた導入が可能です。

また、最初の設定では、教育目的に合わせたワールドの設計、使用ルールの整備、生徒アカウントの管理などが重要です。

授業でスムーズに活用するためには、事前に操作に慣れておくことと、トラブル時のサポート体制も整えておくと良いでしょう。


クリエイティブモードで知っておきたい操作テクニック

効率的な建築を実現するショートカット&裏技

授業の限られた時間内で成果物を完成させるには、効率的な操作が欠かせません。

*操作ショートカット一覧

*作業効率化の工夫

こうした時短テクは、教師があらかじめ共有しておくことで、授業運営の円滑化にもつながります。

教育現場で役立つコマンドと応用例

クリエイティブモードでは、コマンド入力によってさらに高度な制御が可能です。

*コマンド例

これらのコマンドを使いこなせば、建築の準備時間を大幅に短縮でき、生徒には創造的な作業に集中させることができます。

教育現場では、あらかじめ教師がコマンドで環境を整備しておくことで、操作のつまずきを減らし、学習内容に集中できる環境づくりが実現します。


導入時に注意したい教育現場ならではのポイント

生徒の集中力と公平性をどう保つか?

マインクラフトはゲーム的要素が強いため、授業に導入する際には「遊び」との境界線を明確にすることが重要です。

そのため、使用時間や目的、行動範囲を明確に定め、ルールブックを事前に配布するなどして秩序を保つ必要があります。

また、作業スピードや技術に差が出やすいため、評価軸を「完成度」ではなく「取り組みの姿勢」や「プロセス重視」にするなどの工夫も、公平性を保つために有効です。

授業への導入を成功させるには?

マインクラフトを授業に導入する際には、学習要領との関連性を明確に示すことが導入成功のカギです。

例えば、「主体的・対話的で深い学び」「情報活用能力の育成」「プログラミング的思考の育成」といった観点を結びつけることで、教員間や管理職の理解を得やすくなります。

また、保護者からの誤解を防ぐためにも、活動の目的や効果を簡潔にまとめた「保護者向け説明資料」の用意もあれば、さらに望ましいでしょう。

Education Editionとの違いと選び方

Education Editionのメリットと制限

Minecraft: Education Edition(以下、教育版)は、教育現場専用に開発されたバージョンで、授業支援に特化した多数の機能を備えています。

代表的な機能には、教師による操作制御(教師ボード)、コードビルダーを使ったビジュアルプログラミング、化学実験シミュレーションなどがあります。

一方で、通常版よりもバージョン更新のタイミングが遅く、MODやリソースパックの導入が制限されている点には注意が必要です。

また、Microsoft 365 Educationライセンスが必要であるため、学校単位での導入体制が求められます。

通常版(Java/Bedrock)との使い分けについて

通常版(Java版・Bedrock版)は、個人利用にも広く普及しており、MOD導入や自由度の高いワールド設定が可能です。

特に、Java版はカスタマイズ性が高く、教育現場で自作の教材や建築テンプレートを活用したい場合に向いています。

一方で、Bedrock版は複数デバイス間での互換性に優れ、iPadやWindows、Switchなど異なる環境での同時利用に適しています。

導入の際は、生徒の使用デバイスや校内のICT環境、授業目的に応じて、最適なバージョンを選ぶことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

マインクラフトは、一般的にサバイバルモードやクリエイティブモードも、ゲームとしてプレイされることが多いデジタルコンテンツですが、目的や使用方法を工夫することで、教育にも活用することができます。

実際の現場への導入においては、子供たちにとっても親しみやすく、様々な能力を養える可能性を秘めている半面、「ゲーム」というイメージをどうポジティブに変換できるかが重要なポイントとなるでしょう。

弊社では、教育を含めた様々な分野でマインクラフトの活用支援も行っております。

XRやメタバースなどの活用にご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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