仮想通貨について調べている方は、ビットコインの次に知名度が高い「イーサリアム」というコインを耳にすることも多いのではないでしょうか。
イーサリアムは、世界中の取引所で注目されている主要コインの一つです。
本記事では、イーサリアムについての概要、特徴や仕組みなどこれを読めばイーサリアムとは何かを説明できるようになりますので、是非最後までご覧ください!
目次
|イーサリアムとは?
イーサリアムとは、分散型のアプリケーションや、スマートコントラクト機能を備えたプラットフォームです。
イーサリアムを活用してアプリが作れると考えると分かりやすいでしょう。
2013年12月以降からオープンソースで開発が進んでいるプロジェクトで、2016年3月14日に最初の安定版(Homestead)リリースがされました。
このプラットフォーム内で使用される仮想通貨は、イーサ(ETH)と呼ばれます。
通貨記号 | ETH |
時価総額 | 約50兆円 |
発行上限 | 上限なし |
上場時期 | 2015年8月6日 |
開発者 | ヴィタリック・ブテリン氏 |
イーサリアムについては、下記記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください。
|イーサリアムの特徴や仕組みをチェック
ここからは、イーサリアムの特徴や仕組みを解説します。
スマートコントラクトが実装されている
イーサリアム最大の特徴は、スマートコントラクトです。
イーサリアムはスマートコントラクトのうえで成り立っており、取引を自動化することができます。
具体的には、ユーザーが一定の行動を取った場合、予め決められた動作を自動的に実行するプログラムが備わっています。
このスマートコントラクトによって、第三者を仲介せずに、契約の透明性を担保することができます。
スマートコントラクトについては、下記記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください。
イーサリアムはDAppsの基盤
イーサリアムは、DAppsという分散型アプリケーションを開発するプラットフォームとして開発されました。
イーサはDAppsの利用料を支払う「ユーティリティトークン」として機能します。
DAppsについては、下記記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください。
イーサリアムはNFTでも注目を浴びている
イーサリアムは、近年話題を生んでいる「NFT」の主な取引通貨として採用されています。
NFTとしてイーサリアムのプラットホーム上でデジタルアート作品などを売買すると、その全ての取引がブロックチェーン上に残り安全に取引を行うことができます。
NFTについては、下記記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください。
|イーサリアムのメリット
ここからは、イーサリアムを活用するメリットを紹介します。
送金スピードが速い
仮想通貨での送金を完了させるためには、その取引内容が承認されなければなりません。
その承認作業がビットコインだと10分に1回であることに対し、イーサリアムは15秒に1回と圧倒的に速く、ほぼ即時送金することが可能です。
発行上限がなく安定した価格が保ちやすい
イーサリアムには、発行上限が存在しません。
ビットコインは、発行枚数が増えるに従って供給量が減らされていく「半減期」というものがありますが、イーサリアムにはそのような制限は無く、比較的に安定していると言えます。
セキュリティが強固
イーサリアムをはじめとした仮想通貨に使われているブロックチェーン技術は、データの改ざんや、セキュリティが強いことで知られています。
そのブロックチェーン技術に加え、スマートコントラクト技術を組み合わせているイーサリアムは、よりセキュリティが強固なシステムと言えます。
|イーサリアムの今後の課題
ここからは、イーサリアムの今後の課題について紹介します。
スケーラビリティに問題がある
スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンの処理能力が制限されていることに起因する障害のことを指します。
イーサリアムは処理スピードが速いものの、取引需要に対して処理が追い付かず対応できなくなる問題を抱えています。
つまり、イーサリアムが普及すればするほどスケーラビリティ問題が大きくなると考えられます。
スマートコントラクトによる弊害がある
イーサリアムでは、スマートコントラクトによりセキュリティが強くなる反面、プログラムや情報に誤りがあった際などの対処が難しいとされています。
以前360万ETHが盗まれたときにも、データをなかったことにするしか対処ができなかったという事例があります。
ガス代が高騰している
仮想通貨における「ガス代」とは取引時に発生する手数料のことです。
イーサリアムは、送金手数料に加えてスマートコントラクトの実行に手数料がかかるため、取引量が増えると比例してガス代も高くなってしまいます。
|イーサリアムとビットコインは何が違う?
時価総額1位のビットコインと2位のイーサリアムは、比較されることが多いですが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
そもそも、ビットコインとイーサリアムは、目的や用途がそれぞれ大きく異なる仮想通貨です。
大きな違いは、イーサリアムはプラットホームであり、ビットコインはあくまでも仮想通貨という点です。
ビットコインは価値の交換や保存に向いており、決済手段としても用いられます。
一方でイーサリアムは、パソコンやスマートフォンのOS(オペレーションシステム)のような活用が想定されています。
ビットコイン | イーサリアム | |
主な用途 | 決済・送金 | プラットフォーム |
コンセンサスアルゴリズム | PoW | PoS |
発行上限枚数 | 2,100万BTC | 未定 |
時価総額 | 約80兆9,000億円 | 約34兆5,000億円 |
|イーサリアムの買い方は?
イーサリアムの概要が大体理解できたところで、最後に購入方法を紹介します。
①仮想通貨取引所を選んで口座開設をする
国内外にある仮想通貨取引所のなかから自分に合った取引所を選び、口座を開設をします。
口座開設には、本人確認書類などが必要になりますのであらかじめ用意しておくと良いでしょう。
なお、口座開設には時間がかかるケースもあるため、仮想通貨投資をしたいと思ったら、余裕を持って手続きしておくと良いです。
また、手数料や取引単位などは、取引所によって異なるのできちんと比較して選ぶと運用しやすくなります。
オススメの仮想通貨取引所を下記記事で紹介していますので、是非ご覧ください!
②日本円を口座に入金する
①で開設した仮想通貨取引所の口座に、取引するための日本円を入金します。
入金方法は、取引所のブラウザやアプリから行います。
なお、入金後は必ず入金額を確認するようにしましょう。
③イーサリアムを販売所か取引所で購入する
日本円の入金ができたら、いよいよイーサリアムを好きな単位分購入します。
仮想通貨の売買では、仮想通貨取引所が公表している手数料のほかに、スプレッドと呼ばれる実質的な手数料が発生するケースがあります。
スプレッドとは、仮想通貨の売値と買値の差額のことで、売値と買値の差が大きい、つまりスプレッドが広いほど、手数料は高くなります。
|まとめ
いかがでしたか。
本記事では、イーサリアムについての概要、特徴や仕組みなどを紹介しました。
イーサリアムはメタバースやNFTの観点から将来性が高く、今後も需要が拡大していくと期待されており、まだまだ目が離せない通貨のひとつですので、メタバース相談室では、今後も動向を追ってまいります!
では、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!