本記事では、クラウドゲーミングに興味関心がある人向けに
・クラウドゲーミングとは
・クラウドゲームサービスの特徴
・クラウドゲームサービスの課題
・主なクラウドゲームサービス
・クラウドゲームサービスの将来性
などなどの「クラウドゲーミング」に対する疑問を解決させていただきます。
本記事を読めば、クラウドゲームサービスの概要を理解し、実際にサービスを始めることができる状態になりますので、是非最後までご覧ください!
目次
|クラウドゲーミングとは
クラウドゲームとはインターネットを通じてクラウドサーバーにゲームを実行させることで端末のスペックによらないゲーム環境を提供するサービスのことです。
こうしたコンテンツを提供するサービスをクラウドゲームサービスと言います。
このサービスはプレイヤーの入力情報をインターネット経由でサーバーに送り、サーバー側はゲーム画面をストリーミング配信してプレイヤーの画面に届けます。
クラウドゲームサービスを利用することでノートパソコンやブラウザ、スマートフォンのようなゲーミング用でないデバイスでもハイクオリティな設定で最新ゲームをプレイすることが可能です。
|オンラインゲームとの違い
クラウドゲーミングとオンラインゲーミングは似て非なるものです。
最大の違いは、ゲームプレイがどこで処理されるかという点です。オンラインゲーミングに分類されるモバイルゲームやコンピュータゲーム、コンソールゲームのすべてはユーザーのデバイスで情報の処理が行われます。
例えば、ユーザーが上の矢印キーを押すと、アバターは前に進みますよね。
この時、デバイスが入力を認識し、内部で処理を実行し、その結果をスクリーン上で反映しているのです。
|クラウドゲームサービスの特徴
ここからは、クラウドゲームサービスの特徴について説明します。
クラウドサーバーにゲームを実行させることで端末のスペックによらないゲーム環境を提供するクラウドゲームサービスには以下の特徴があります。
ソフトが必要ない
クラウドゲームサービスが世界中で流行っている理由は、やはりプレイの手軽さです。
クラウドゲームサービスは「プレイステーション4」や「Xbox」のような据え置き型ゲーム機をわざわざ購入する必要がないので、ゲームをやりたい時にすぐプレイできます。
従来のゲームのように遊びたいゲームがあった時に家電量販店やネット通販で毎回ソフトを購入する手間もなく、インストールやアップデート作業もする必要はありません。
プラットフォームを選ばない
クラウドゲームはクラウドサーバーでゲームを動かすので、プラットフォームを選びません。
スマホやパソコン、ゲーム機それぞれで同じゲームを遊べます。
ゲームパッドに対応しているサービスがほとんどなのでゲームパッドを使えばゲーム機で遊ぶのとほとんど同じ感覚で遊ぶことも可能です。
また、ハードを選ばないのでPCや専用のゲーム機を用意しなくてすむのは大きなメリットと言えます。
最新ゲームを最高レベルのグラフィックで遊ぼうとした場合、ゲーミングPCを買うだけで何十万円もかかってしまいます。
ですが、クラウドゲームで遊べば高価なPCは必要ありません。
費用をかけず手軽にハイクオリティゲームを体験したい人にオススメです。
料金体系がサービスにより異なる
クラウドゲームサービスによって料金体系に違いがあります。
月額課金をすれば配信タイトルをプレイし放題なところもあれば、ソフトは別に購入するところ、SteamやEpic Games Storeなどの外部ストアで購入したゲームタイトルをプレイできるところなどがありサービスによって様々です。
サービス選びの際には注意しましょう。
従来のゲームよりお金がかからない
クラウドゲームはゲームデータをすべてインターネット上で配信できるため、企業は従来の据え置き型ゲーム機やソフトのように製造のための材料や店舗に並べるための製品を輸送するコストがかかりません。
ゲームを販売するための輸送コストが必要ない分、低価格でゲームをプレイできます。
|クラウドゲームサービスの課題
クラウドゲームサービス特有の課題もあります。
ここからはそちらについてご説明していきます。
インターネット接続が必要
ゲームデータやセーブデータがクラウドサーバー上にあるので、インターネット接続は必須です。
電気さえあればオフラインでも遊べるゲームと違いプレイできなくなってしまうので注意が必要です。
また通信量が多いので回線が弱い場所では遅延や低画質モードになってしまい快適なプレイができません。
外で遊ぶときはwifi環境や5Gのような高速通信できる回線を用意しましょう。
遅延が発生する
クラウドサーバーをはさんで通信するので、通常のプレイに比べて遅延が発生しやすいです。
対戦ゲームのように遅延が勝敗に影響を与えるゲームでは不利になる可能性があります。
クラウドゲームの通信は常にストリーミング動画を流しているようなものなので画質によっては通信量も多くなります。
|主なクラウドゲームサービス
ここからはクラウドゲームサービスの具体例を紹介していきます。
代表的なサービスとして、
STADIA
Amazon Game Tech
PlayStation Now
Xbox Cloud Gaming
Geforce Now
について、順番に説明していきます。
STADIA
Googleのクラウドゲームサービス「STADIA」は残念ながら日本での配信は未定ですが、2019年11月から14ヵ国でサービス開始しています。
このサービスをテレビで利用するには、専用のコントローラーとテレビにゲームを映すための「Chromecast Ultra」の2点が必要です。
専用コントローラーは、サーバーから配信されるゲームデータを自宅のWi-Fiを使って受信します。
そして、「Chromecast Ultra」でテレビにゲーム画面を映し出します。
近い将来、パソコンやスマートフォンでもプレイできるようになる予定です。
Amazon Game Tech
Amazon Game Techの1つであるAWS Game Techはクラウドサーバー「AWS」を利用したゲーム開発者向けのクラウドサービスです。
クラウド上でのゲーム開発やゲームサーバーとしての運用、プレイヤーデータの分析、ビッグデータの活用、機械学習での利用などゲーム開発から運用、その後のデータ活用まで包括的なゲームサービスの提供が可能です。
クラウドサービスとしてシェアNo.1の実績を誇るAWSを基盤としているため同時接続数が数百万人を超えるような大規模ゲーム開発でも利用されており、その安定性は高いと言えるでしょう。
PlayStation Now
ソニーが提供しているクラウドゲームサービスで、PS4、PS5、Windows PCに対応しています。
数百を超えるタイトルが定額で遊び放題なうえ定額料金にオンラインマルチプレイ費用も含まれているので、オンラインもプレイし放題なのが特徴です。
ソニーのサービスなのでPS独占タイトルも配信されているのが魅力のサービスです。
Xbox Cloud Gaming
マイクロソフトが提供しているクラウドゲームサービスでXbox、PC、Androidスマートフォン、ブラウザに対応しています。
Xbox Game Pass Ultimateに加入することでXbox Cloud Gamingを利用可能です。
クラウドサービスではマイクロソフト独占タイトルもプレイできるほか、Xbox Game Passのサービスも利用できるのが特徴。
Xbox Game Passは定額ゲーム配信サービスです。
クラウドゲームと違ってゲーミングPCや対応しているXboxシリーズ本体にゲームをダウンロードする必要がありますが、様々なゲームタイトルが配信されています。
Geforce Now
Geforceシリーズなどのグラフィックボードメーカーとして有名なNVIDIAが開発したクラウドゲームサービス。
日本ではソフトバンクとauがそれぞれサービスを提供しており、ソフトバンク版では有料のプレミアムプランだけでなくフリープランも用意されています。
Steamなどの外部ストアで購入したゲームタイトルを使って遊べるので今まで購入したゲーム資産がムダになりません。
プレミアムプランではRTX ONに対応しているため、リアルタイムレイトレーシング機能を使った臨場感あふれるゲーム体験が可能です。
|クラウドゲームサービスの将来性
クラウドゲームは高価なゲーム機やハイスペックなパソコンが必要なく、誰でも初期コストが少なく始められるので、これから一般家庭へ普及することは間違いありません。
ユーザーが高精細かつ高フレームレートのゲームを遊ぶためには高性能のCPUやGPUが必要ですが、従来のゲーム機とは違いサーバー側の環境さえ整っていれば、グラフィックも音楽も美しい質の高いゲームが楽しめるようになります。
今まで美しい3Dグラフィックのゲームを遊びたくても、ハイスペックのゲーム機やパソコンの値段が高すぎて買えないと諦めていた人も、クラウドゲームが普及すると手持ちのテレビやパソコンで高品質のゲームをプレイできるでしょう。
|まとめ
本記事では、クラウドゲーミング、クラウドゲームサービスについて紹介していきました。
近い将来、私たちの周りでも5Gが普及するでしょう。5Gは「超高速・大容量・低遅延」が特徴です。
大量のデータ通信が必要なクラウドゲームでも、5Gを活用するとスムーズにゲームを楽しめます。
みなさんも、この機会にクラウドゲーミングに触れてみてはいかがでしょうか。