近年、投資家からも注目されている仮想通貨「WAXPコイン」をご存知でしょうか。

この「WAXPコイン」はどのような特徴があって、なぜ注目されているのか、どのように購入すればよいか等、気になってる方も増えてきているでしょう。

WAXPコインは「WAX(ワックス)」という取引所で使用する通貨であり、さまざまな特徴を持っています。

ここでは「WAX/WAXPコイン」の特徴や魅力、購入方法、今後の動向についてじっくりと解説していきます。

|WAXPコインとは?

出典:https://www.wax.io/

「WAXPコイン」とは、ゲーム内でアイテムを取り引きできるサイト「OPSkins」によって立ち上げられた仮想通貨です。

そのプラットフォームのことを「WAX(ワックス/Worldwide Asset eXchange)」と言い、ここでデジタルアイテムを作成、売買、トレードすることができます。

WAXPコインはこの「WAX(ワックス)」上でトークン(通貨)として使用されます。

WAX内では近年市場の拡大が話題となっている「NFT(非代替性トークン)」の取り引きができ、独自トークンであるWAXPコインを使用することで手数料を抑えることができるため、低コストでの取引が可能となります。

仮想通貨のなかでも用途が広いイーサリアムやEOSなどとは少し違い、WAX/WAXPコインはゲーム・デジタルアイテムに特化した仮想通貨プロジェクトとして注目を集めています。

|OPSkinsとは?

出典:https://www.crunchbase.com/organization/opskins

WAX/WAXPコインの開発元である「OPSkins(オプスキンズ)」についてみていきましょう。

「OPSkins」は2015年に開設された世界最大規模のゲーム内アイテム売買サイトです。日本ではあまり馴染みがありませんが、世界的に知名度が高く世界中のゲーマーたちの間で取り引きがおこなわれています。

ゲームスキン(アイテム)の売買で自分の好みにカスタマイズできることが人気となり、2018年には「OPSkins」にてCS:GO(カウンターストライク:グローバルオフェンス)という老舗ゲームのスキン取り引きが6万ドルを超えるという高額取り引きも発生しました。

「スキンで見た目を変える」という面白さだけでなく、希少性の高いスキンを手に入れることで高値での取引が可能となり「スキンの売買でお金が稼げる」ことで市場は急速に成長していきますが、スキン賭博などのさまざまな問題も起こっています。

現在、OPSkinsはWAXと統合され、NFTの売買サービスをおこなっています。

|WAXPコインの特徴を紹介

それでは一体「WAXPコイン」とはどのような特徴があるのでしょうか。

・2020年に注目すべき9つのブロックチェーンにランクイン

・開発基盤がEOSだから取引が低コスト

・NFTの売買や作成が自由にできる

・利用している企業が多い

・WAXPを担保に法定通貨の融資が受けられる

一つ一つ解説していきます。

2020年に注目すべき9つのブロックチェーンにランクイン

出典:https://www.dapp.com/article/dapp-com-2019-annual-dapp-market-report-japanese

世界最大規模でDapp(分散型アプリケーション)向けのデータ分析を提供している「Dapp.com」において、WAX/WAXPコインは「2020年に注目すべき9つのブロックチェーン」の一つとしてランクインを果たしました。

同じくイーサリアムやEOS、TRONなどがランクインしており、有名なものと名を連ねていることからも、その注目度の高さが伺えます。

他の幅広い用途を持ったブロックチェーンと比べてWAX/WAXPコインはゲーム・デジタルアイテムという用途が制限されているにも関わらず、仮想通貨業界で権威ある「Dapp.com」にて注目株の一つとして紹介されているなど、投資家の期待値もかなり高いといえるでしょう。

開発基盤がEOSだから取引が低コスト

当初は多くの投資家が売買をおこなうイーサリアム(ETH)を基盤としてWAX/WAXPコインは開発されていましたが、ガス代と呼ばれる取引手数料が高くなったり処理速度が低下し送金遅延するなど「スケーラビリティ問題」が発生しました。

そこでWAX/WAXPコインは処理速度が速く取引手数料が無料のEOS(イオス)をベースに開発されることになりました。

EOSはイーサリアム同様にブロックチェーン上での契約を自動化するスマートコントラクト機能を備えており、かつ処理の速さなどイーサリアムを超えた機能を持っています。

イーサリアムの弱点を補い、「イーサリアムキラー」とも呼ばれるブロックチェーンEOSを開発基盤にすることで問題をクリアし、WAXは低コストのNFT取り引きを実現しています。

NFTの売買や作成が自由にできる

WAXはデジタルアイテムの売買やトレードを自由におこなうことができるNFTマーケットプレイスです。そしてWAXを使用してNFTアイテムの作成することが誰でも簡単にできます。

自分で描いたイラストなどをNFT化してすぐに販売できるのも魅力的です。

WAXで作成されたNFTアイテムは、独自トークンである「WAXPコイン」を用いての売買・交換取り引きにより手数料を抑えることが可能です。

また前項でも触れた契約を自動化する「スマートコントラクト」機能によって面倒な手続き等がなく、ユーザー同士で直接取り引きができます。

売り手と買い手が直接つながり仲介を介しないことで、低コストでNTF取り引きをおこなうことが可能となってます。

ブロックチェーン技術により取引情報の改ざんが不可能となり、WAXは高いセキュリティと透明性で「安全」かつ「低コスト」で取り引きできるNFTマーケットプレイスであると言えるでしょう。

利用している企業が多い

WAX/WAXPコインは多くの有名企業に利用されています。

トレーディングカードを扱う米国の老舗企業「Topps(トップス)」は、特にメジャーリーグの野球カードが有名です。

2020年、Toppsは野球カードについて、MLBと選手会(MLBPA)との提携を通じてNFTで展開すると発表しました。

このNFT野球カードは2021年4月からWAX上で展開され、WAXPコインを使用して購入できます。

そして、日本発の大手ゲーム会社として有名な「カプコン」は、一世風靡した人気格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズのキャラクターがデザインされたNFTを2021年2月に発売。

ブロックチェーンの王様と言われるイーサリアム(ETH)ではなくゲームアイテムに特化したWAX(WAXP)が使用されたことで話題となりました。

大手企業の利用により、今後さらにWAX/WAXPコインの需要が高まるとみられています。

WAXPを担保に法定通貨の融資が受けられる

WAXPは仮想通貨を担保にしてお金を借りることができる「SALT(ソルト)」と提携しています。

SALTは「Secured Automated Lending Technology(担保付自動貸出技術)」の略で、ブロックチェーン上の資産を用いたレンディングサービスです。

仮想通貨を担保に法定通貨(ドル、ユーロ等)の融資が受けられるため、WAXPコインを担保にすることでキャッシングローンを組むことができるのです。

SALTは2017年に開始され、当初は担保にビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)のみ利用可能でしたが、のちにWAX(WAXP)も承認されています。

メジャーな仮想通貨に並び、WAXPの安全が認められ信頼性が高くなったと言えます。

|WAXPの値動き

まずWAX(WAXP)の大きな動きとして、2021年3月に高騰しました。

これはNFT保護施策として分散型のストレージサービス「IPFS」との連携を発表したためです。

IPFSは性質上、改ざんされにくく強固なセキュリティ体制がつくられているので、安全性への信用も向上しました。

同年8月には世界最大手の仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)へ上場し、この日20円台から53円に急騰しています。

さらに同年11月、イーサリアム(ETH)などの主要通貨の価格上昇、NFT市場全体の成長などからWAX(WAXP)も112円台まで上昇し、年始から15倍ほど伸びていました。

2022年に入ると最盛期の半分ほどに下がり、そのまま低い位置で推移しています。

50円台とはいえ、2021年初頭の7円と比較すると数倍高く初期からWAX(WAXP)を大量に購入している方は十分売却益が得れる状況と言えます。

現在は停滞していますが、非常に買いやすい価格とも言えるので、WAX(WAXP)の今後の伸びに期待したいところです。

|WAXPコインは今度どうなる?将来性は?

WAX/WAXPコインの特徴や魅力、開発経緯について触れてきましたが、この先一体どうなるのか今後の動きが気になるところです。

ここではWAX/WAXPコインの将来性や今後の見込みについて予測していきます。

NFT市場が拡大すれば将来性が期待できる

NFTとはブロックチェーン上で発行される代替不可能なデジタルデータを指しますが、WAX/WAXPはNFTアイテムの取り引きができるプラットフォームですのでNFT市場の発展次第で今後の動向は大きく変わってくると見込まれます。

特に2021年以降、NFTへの注目はかなり高まっており急速に成長を遂げた分野ではありますが、まだ世間一般に浸透しているとは言えません。

今後のNFT市場がどの程度伸びるかによってWAX/WAXPの将来性も左右されると予想され、NFTはゲームの分野だけでなくアートや音楽などたくさんのクリエイティブな可能性がますます期待されているため、この先一気にマーケットが広がる可能性も大いにあるでしょう。

NFT市場のさらなる成長拡大によってWAX/WAXPコインの需要が高まり、価値が上がっていくことは十分に期待できそうです。

新規取引所への上場が進めば価値が高まる可能性も

WAX/WAXPコインが世界最大級の取引所Binance(バイナンス)に上場したのは前述の通りですが、まだまだ扱う取引所が多くなく国内取引所でも取り扱っているところはありません。

今のところ日本での上場予定はないため、今後の新規上場については要注目です。

海外取引所の中でも厳しいと言われているBinanceの審査を通過し上場したことで一定の評価を受けたといえるWAXPは、今後その他の取引所に次々と上場する可能性もあります。

ほかの通貨同様に、WAX/WAXPコインが今よりもっと多くの取引所に上場すればさらに注目が集まり価格が高騰すると予想されるので、そういった点からも今後に期待がもてる通貨と言えるでしょう。

OPSkinsの注目度から将来性が期待できるとの声も

WAX/WAXPコインの開発元である「OPSkins(オプスキンズ)」が世界最大規模のゲーム内アイテム売買サイトということは前述のとおりですが、ゲームスキン賭博等の問題はありながらも現在もゲーム業界に大きな影響力をもっていることは事実です。

現在OPSkinsはWAXと統合されており、その知名度や影響力から「WAX(WAXP)」の名前が世界で数十億人いるといわれるゲーマーたちに広がりつつあると言えます。

WAX/WAXPコインはブロックチェーンのなかでもゲーム・デジタルアイテムに特化していて、市場の大きさからみても競合が少なく、ユーザー数をどんどん増やしています。

世界で影響力もつOPSkinsが開発元という点と併せてさらに注目度が高くなり、この先も価値をあげていく可能性が十分にあります。

ROBOT CACHEとの提携も見逃せない

WAXは「Robot Cache(ロボットキャッシュ)」というPCゲームプラットフォームと連携しています。

このRobot Cacheは、仮想通貨でゲームそのものを購入することができて、遊び終わったらダウンロード版を売ることができるという仕組みを有しています。

SteamやGOG.comのような既存のプラットフォームにはない革新的な仕組みを持つRobot Cacheとの連携により、WAXでゲームを購入したりダウンロード版を中古として転売したりすることが可能となっており、転売した際にはゲーム開発者にも報酬が入るようになっています。

現在はまだラインナップが少ない状況ですが、今後サービス環境が整ってくることでシェアが拡大していくことが見込まれており、さまざまな方法でWAX/WAXPの露出を広げていることからも、将来性が期待できると考えられます。

|WAXPコインは購入の価値がある?

これからWAX/WAXPコインの購入を検討している方にとって、投資する価値があるのか気になるところですね。

近年の仮想通貨ブームやNFT市場の急速な発展などからみてもWAX/WAXPコインの注目度の高いと言えます。

NFT関連銘柄の中でもWAX/WAXPコインは値動きが激しいわけではありませんが、ゲーム・デジタルアイテムに特化した特徴がありながら取引量も多く競合が少ないことからも、暴落しにくいと考えられています。

さまざまな企業やサービスと提携するなど利用用途の幅広さが増していくことで、今後価値が上がる可能性は大いに期待できるでしょう。

しかし、儲かることが約束された投資はありません。

投資に「絶対」はないことを理解し、しっかりリスク管理をしていく必要があります。

|WAXPコインが購入できる取引所はどこ?

WAX/WAXPコインはまだ日本での取り扱いがなく、国内の仮想通貨取引所では購入できません。購入には海外の仮想通貨取引所を使用する必要があります。

WAX/WAXPコインを購入できる海外取引所の一部をご紹介します。

・Binance(バイナンス)

・Huobi Global(フォビ・グローバル)

・Gate.io(ゲートアイオー)

・Upbit(アップビット)

・HitBTC(ヒットビーティーシー)

・KuCoin(クーコイン)

|WAXPコインの購入方法を紹介!

WAX/WAXPコインは海外取引所のみ取り扱っているため、購入するには日本国内の取引所から海外取引所へ送金する必要があります。

ここではWAX/WAXPコインの購入手順についてじっくり解説していきます。

まずは国内取引所で口座開設をする

まず始めに国内取引所で口座を開設しましょう。

初心者にもおすすめな国内取引所

・コインチェック

・bitFlyer

・DMM Bitcoin

ここでは国内トップクラスの銘柄数を扱う「コインチェック」で説明していきます。

①まずはアカウント作成のためメールアドレスとパスワードを登録

②登録したメールアドレスを認証後、電話番号を入力しSMS認証

③本人情報を入力し、本人確認書類をアップロード

④口座開設が完了

スマートフォンアプリからだと最短5分で申し込みが完了し、翌営業日より取り引き可能です。

7-2.WAXPコインを購入するために必要な通貨を購入する

口座を開設したらWAXPコインを購入するために必要な通貨を購入していきます。

①「銀行振込」「コンビニ入金」「クイック入金」のいずれかを選択し、日本円を口座に入金

②「販売所」で銘柄、量、金額を入力して購入

銘柄は特に決まりはありませんが、次項目の海外取引所へ通貨を送金する際に選択肢が狭まる可能性があるため「ビットコイン(BTC)」「イーサリアム(ETH)」など流動性の高い銘柄銘柄を選んで購入されることをお勧めします。

国内取引所から海外取引所へ送金する

コインチェックで通貨を購入完了したら、次は海外仮想通貨取引所へ送金します。

WAX/WAXPコインを取り扱う主な取引所は前項でご紹介しましたが、ここでは日本語サポートも充実している「Binance(バイナンス)」でご説明します。

まずはこちらも口座開設をしましょう。

①Binance登録画面よりメールアドレスor電話番号、パスワードを入力し会員登録

②マイページより本人情報を入力し本人確認書類をアップロード

③認証後に口座開設される

④Binanceマイページから画面上の人型マーク→ウォレット→ウォレット概要をクリック

⑤「入金」を選択、表示される入金アドレスをコピーする

⑥コインチェックの「マイページ」から「暗号資産の出金」をクリック

⑦送金する通貨、金額、Binanceでコピーした入金アドレスなどを入力し「送金」をクリック

以上で送金完了です。

送金の際は入金アドレスを間違えないように注意しましょう。

海外取引所でWAXPコインを購入する

Binance(海外取引所)への送金が完了すると、いよいよWAX/WAXPコインを購入していきます。

①Binanceにログインし「マーケット」をクリック

②一覧から「WAX(WAXP)」を選択

③数量と注文方法を決定し「購入」をクリック

以上でWAX/WAXPコイン購入の完了です。

ここではBinanceをご紹介しましたが、他の海外取引所を選ぶ際はスムーズに取り引きをおこなえるよう日本語サポートがあるなど信頼性の高い大手取引所を選ぶことをおすすめします。

|WAXPコインのまとめ

WAX/WAXPコインについて、特徴から購入方法まで解説していきました。

WAX/WAXPコインまとめ

・WAX(WAXP)は「OPSkins」により立ち上げられたNFTマーケットプレイス

・ゲーム・デジタルアイテムに特化していてNFTの売買や作成が自由にできる

・EOSを開発基盤にすることで「低コスト」で「スピーディー」な取り引きが実現

・「SALT」と連携しWAX(WAXP)を担保に法定通貨の融資が受けられる

・国内取引所の扱いはなく、海外取引所で購入できる

日本ではまだ浸透していると言えませんが、近年のNFT市場拡大の流れもありWAX(WAXP)の将来性に要注目です。