THETAは、非中央集権型の動画プラットフォームの構築を目的としている仮想通貨です。

シータは必要なデータを分散して保存する動画プラットフォームなので、大規模なサーバーも管理者も必要ありません。

従来のYouTubeのような大規模動画配信サイトよりも、遅延が少なく、品質のいい動画が低コストで見られる動画プラットフォームです。

中央集権型の動画プラットフォームでは、広告費をクリエイターから一部徴収していました。シータではクリエイターは広告費を中抜きされずに受け取れるようになるため、配信者も消費者もお互いにメリットのある動画プラットフォームの運営を目指しています。

現在注目されている仮想通貨シータについて解説していきます。

|仮想通貨THETA(シータ)とは?

出典:https://www.thetatoken.org/

仮想通貨シータは2018年に公開され、多くの投資家から注目されています。

シータの動画プラットフォームでは、非中央集権を採用しています。

そのため、意思決定を下す主体が存在せず、集合値や多数決で意思が決定されるので、民主制の高いプラットフォームを目指しています。

またシータはブロックチェーン技術を活用し低価格で透明性の高い動画プラットフォームの構築を目指しています。

高品質な動画を提供しつつも、サーバーの容量上限がほとんどないのでタイムラグのない動画配信が可能になります。

Youtubeのような中央集権的な運営をしている動画プラットフォームですと、サーバーの管理経費をクリエイターが支払いますが、非中央集権型のプラットフォームだと、管理経費を支払わないで済みますし、クリエイター自身が広告の有無を決められます。

シータの動画プラットフォームに動画を提供した人には、ユーザーから支払われたシータが報酬として得られます。シータの動画プラットフォーム内では仮想通貨シータがお金の代わりになるのです。

|THETAの特徴を紹介

シータはすでに実用化されており、業界では分散型動画プラットフォームを稼働しています。

ユーザーはシータネットワークにアクセスし、動画を視聴する際にシータトークンを支払います。

ユーザーに支払われたトークンを報酬として受け取ることができます。

アメリカ発のeスポーツ配信プラットフォームである「SLIVER.tv」は、シータのブロックチェーンを利用した動画プラットフォームが実用化されています。

SLIVER.tvはVRを用いたeスポーツの360度動画配信の提供を目指しています。

従来のモニターで見る動画ではなく、ヘッドマウントディスプレイを使って動画を見ることができます。

現在SamsungVR、MBN、Pandra.tvと連携し、eスポーツだけでなくいろんなジャンルのVR動画配信を行っていくようです。

2018年1月にシータがICOにて200万ドルを提供しています。

今後、SLIVER.tvの人気が高まることでシータも注目されるようになるでしょう。

シータの特徴について詳しく解説します。

分散型の動画プラットフォーム

シータは非中央集権型の動画プラットフォームのため、管理者のいる中央集権的な動画プラットフォームに比べて低コストで運営ができます。

多くのユーザーにサーバーを維持してもらうので、メインサーバーを介さない高品質な動画が提供できます。

また分散型なので、サーバー容量の上限がほとんどないのも特徴の一つです。

またシータでは、ワールドCDNの導入を検討されています。

CDNとは、画像や動画などのコンテンツやデジタル情報を保存するサーバーのことで、YouTubeやニュースサイトなどの大量の情報を扱っているWebサイトや動画配信サイトではCDNに加入しています。

CDNによって、メインサーバーとは別でデータを大量に保存できますが、データの利用が急増すると、サーバーへの負荷が大きくなってしまうデメリットがありました。

そこで、シータネットワークのブロックチェーン技術を使って、CDNの役割(コンテンツデータを保管する役割)を世界中のユーザーで分担して行おうというプロジェクトが立ち上がっています。

このネットワークが確立されれば、大規模なサーバーなくてもダウンしないし、管理費も必要ありません。

高品質な動画を高速で配信できるようになるので、世界中で期待されているサービスのひとつです。

セキュリティが高度

シータはセキュリティ機能が高いと言われています。

その理由は、シータのコンセンサスアルゴリズムに「Multi-Level BFT」という技術が使われて、高速化とセキュリティの強化を目指しているからです。

このブロックチェーン技術を利用した「シータネットワーク」は、膨大な数のノードを繋いでコンテンツやデータを世界に共有できると言われています。

ステーキングがある

ステーキングとは、保有しているだけで報酬が得られるシステムです。

シータでは、ステーキングも可能です。

現在のシータのステーキング情報はこちらです。

  • 予想年間利率 1~2%
  • 最低預入金額 10シータ
  • コイン価格 700円
  • 必要最低金額 7000円

動画が視聴されると報酬が得られる

シータの動画プラットフォームの仕組みが特徴的です。

まずシータの視聴者は見たい動画に仮想通貨を支払います。

シータでは、現金ではなくシータを対価としてやり取りする市場なのです。

支払われた仮想通貨はクリエイターに報酬として送られます。

シータの動画プラットフォームでは、Youtubeのように報酬を中抜きされずにクリエイターに支払われるので、クリエイターにとってメリットが大きいのが特徴です。

|THETAの価格推移は?

シータの価格推移について解説します。

2018年に登場してから2020年までほぼ0円をキープしていますが、2021年3月にシータのアップデートの影響で、一時的に価格が14ドル以上高騰しました。

その後、2021年5月以降の仮想通貨全体での価格の下落の影響を受けて、シータの価格は4ドルまで下落。

NFTの需要もあり価格は上昇していましたが、2022年以降が下落し、現在1シータ0.0001122ビットコインで取引されています。

|THETAは日本の取引所で取り扱っている?

シータは日本の取引所では取り扱っていません。

そのため、海外取引所で口座開設して、購入する必要があります。

詳しい方法を解説します。

|THETAの買い方を解説

シータはcoincheckなどの日本の取引所から、海外の取引所を通じて仮想通貨を送金し、購入する流れになります。

現金でシータを購入することが現在できないので、シータを購入できる仮想通貨に替えてから海外の取引所でやりとりをします。

国内取引所で口座開設をする

初めに国内取引所で口座開設します。

公式HPもしくはアプリより、個人情報を登録します。

その後本人確認情報と口座の登録を行います。

アプリ上で本人確認情報の写真を撮って送れば、最短で登録できるのでおすすめです。

特におすすめの国内取引所はCoincheckやGMOコインです。

Coincheckは2014年から運営されている国内の取引所です。

シンプルなアプリ操作のため、仮想通貨を初めて購入する人も操作しやすいのが特徴です。

また、ビットコイン(BTC)を500円から取引できるので低リスクではじめられるのも魅力のひとつです。

GMOコインは口座開設の審査がスムーズなのが特徴です。

最短10分で口座開設ができるので、「仮想通貨の取引したい」と思ったら、すぐ登録できるハードルの低さが魅力です。

好みの国内取引所の登録が済んだら、次の工程に進みます。

\ Coincheckの口座開設かこちらから /

コインチェック

国内取引所で仮想通貨を購入する

シータは現金では購入できないので、まずはビットコインを国内取引所で購入します。

アプリで購入する場合は、販売所から仮想通貨を購入します。

購入したい金額を入力し、「購入する」を選択して完了です。

海外取引所で口座開設する

次に海外取引所の口座を開設します。

方法は国内の取引所とほとんど変わりません。

どこの海外取引所がいいのか分からない場合は、日本語対応しているかステーキングサービスが利用できる海外取引所がおすすめです。

バイナンスは取引世界1位を誇る海外取引所です。

取り扱い仮想通貨の種類は400以上あります。

最大125倍のレバレッジ取引が可能で、他にも先物取引、ステーキング、フォーミング、NFTなどのサービスに精通しています。

国内取引所から海外取引所に仮想通貨を送金する

国内取引所から海外取引所へビットコインを送金します。

コイン送金を選択し、送金するコインの銘柄「ビットコイン」を選びます。

送金する海外取引所と金額を入力し、「送金する」を選択します。

海外取引所でTHETAを購入する

海外取引所でビットコインが送金確認できたら、ビットコイン建てでシータを購入します。

なお海外取引所が金融庁の認可は下りていません。

|THETAの将来性を見極めるポイントは?

シータはブロックチェーン技術を駆使したプログラムです。

シータの動画プラットフォームでは、低コストで高品質の動画配信が分散して保存されるようになると従来よりも高速化ができるようになります。

一方で、仮想通貨シータの安全性や信頼性がまだ不安定で、一般のユーザーには手が届きにくい点はデメリットになり得ます。

最適な投資の判断ができるようにするためには、十分なリサーチと適切なリスクを取ることが重要です。

シータの今後の将来性についてもしっかり検討しましょう。

大手企業との連携

シータは大手企業の連携が行われています。

シータが現在提携している企業はこちらになります。

・株式会社GREE

・gumi

・Sony innovation fund

・バイナンス

・DHVC

・PRIVATE EQUITY INTERNATIONAL GROUP

・Google

・サムスンVR

・pandora.tv

有名な企業が並んでいる中、株式会社GREEとの資本業務提携契約を締結しています。

株式会社GREEではこれまで新卒採用プロモーションツールとして、VRオフィス大学をはじめとするVR映像や配信システムの開発提供をクライアント企業と行ってきました。

株式会社GREEは、映像作成体制を強化するために、品質のいいVR映像の受託体制の構築を目指し、VR映像校正での本格的な事業展開を行っている企業です。

このような大手企業との提携が行われているのは、それだけシータの動画プラットフォームに期待されているからだと言えます。

また、メディアアドバイザーにYoutubeの共同創業者のSteve Chen氏とTwitch共同創業者のJustin Kan氏がおり、プロジェクトを注目しています。

シータがロードマップ通りにプロジェクトが進めば、今後のシータの価値が高まっていくでしょう。

動画プラットフォームの需要

シータの今後の将来性を見るために、動画プラットフォームの需要も重要です。

現在、シータのネットワークでは世界中のストリーミング開発者の利用を受け入れています。

現にスポーツチャンネルのシータ.tvやVR視聴チャンネルのSUMSUNG VR、CINEDIGM、pandra.tvなどの視聴者を獲得しています。

動画プラットフォームの需要はこれからも高まっているので、需要に合わせてシータも規模の拡大が狙えそうです。

シータの動画配信プラットフォームは視聴者もクリエイターにもメリットが大きいため、今後の利用者拡大も期待できます。

NFT市場の拡大

NFTの市場は拡大しつつあります。

2021年12月にはケイティ・ペリー氏がNFTをリリースし、話題となりました。

また、2022年の5月には、SONYとの共同で3DNFTをリリースしました。

これはSONYが今後製作するメタバース内でも利用できるように開発を進めているようです。

シータでもNFTの販売は可能ですので、NFT市場が拡大していくにつれ、NFTを目的としたシータの利用者も増えていくでしょう。

連携している大手企業も今後NFTの制作に乗り込んでくるかもしれません。

NFTがどんどんメジャーになっていくにつて、シータの認知度も高まるでしょう。

多言語への対応

現在シータは英語、韓国語、中国語にしか対応していません。

今後日本語だけでなく、多言語に対応していけば、ユーザーも増えます。

世界中のユーザーがシータを利用できるように改良していくと、シータの将来性も上がっていくでしょう。

|仮想通貨THETAのまとめ

仮想通貨シータについて取り上げました。

現在のシータは分散型の動画プラットフォームの構築に力を入れていますが、シータはNFTの製作も可能であり、ポテンシャルの高さから、世界中から注目を集めています。

動画だけではなくこの先NFT需要も高まっていくことを考えれば、シータの可能性は大いに期待できます。

シータのサービスがメディアコンテンツのスタンダードになる日も近いかもしれません。