WindowsMRは、Microsoft社が提唱するMR(複合現実)プラットフォームです。

MRとは、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)を融合してできた視覚技術のことで、ユーザーは、互換性のあるヘッドセットとモーションコントローラーを使用して、混合現実空間で仮想オブジェクトや環境と触れ合うことができます。

本記事では、WindowsMRの特徴や、専用デバイスについて詳しく解説しますので、是非最後までご覧ください。

MRについては、下記記事で詳しく解説しています。

MR(複合現実)とは?VR・AR・XRとの違いとビジネス別の活用事例をわかりやすく解説!
MR(複合現実)とは?VR・AR・XRとの違いとビジネス別の活用事例をわかりやすく解説!

| WindowsMRとは

出典:https://apps.microsoft.com/store/detail/mixed-reality-portal/9NG1H8B3ZC7M?hl=ja-jp&gl=jp

WindowsMRとは、Windows Mixed Realityの略称で、Microsoft によって開発され、Windows 10 オペレーティングシステムに統合された複合現実プラットフォームです。

「MR技術」を導入することにより、実環境と仮想環境がシームレスに融合し、ゲーム、エンターテイメント、およびその他のアプリケーションで新しいレベルの没入型体験が可能になります。

Windows MRはWindowsに含まれる機能の一つであり、Windowsのアプリをより効率的に活用するためのプラットフォームなのです。

例えば、MR技術を用いて、Windowsアプリのウィンドウを現実世界の壁に貼り付けることもできます。

是非、下記動画で実際の映像をご覧ください。

| WindowsMRと既存VRサービスの違い

WindowsMRは、既存のVRサービスとなにが違うの?と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

ここでは、下記2つの観点からサービスとの違いについて解説します。

・VR体験のハードルが低い

・VRデバイスのメーカーが増える

VR体験のハードルが低い

大きな違いは、VR環境を整えるのが容易になったという点です。

これまでは、PCやPS4で認識させるカメラの設置などの手間が発生し、手軽さに疑問がありました。

しかし、PCとWindowsMRデバイス2つだけで体験ができるようになったことで、VR環境を整えるハードルが低くなったと言えるでしょう。

VRデバイスのメーカーが増える

2つめは、WindowsMR対応デバイスとして多くのメーカーがVRデバイスを発売しています。

WindowsMR対応デバイスは、以下の通りです。

・HP Reverb G2 VR Headset

・ACER  windows Mixed Reality

・ASUS  windows Mixed Reality

・LENOVO  windows Mixed Reality

・DELL windows Mixed Reality

・Samsung Odyssey windows Mixed Reality

|Windows MRでできること

ここからは、Windows MRで具体的にどんなことができるのかご紹介します。

なお、Windows MRで利用できるコンテンツは、Windowsストアからアクセスすることができます。

VR動画サイト

Windows MRでは、様々なジャンルのVR動画を、楽しむことができますので、代表的な3つのVR動画サイトを紹介します。

YouTube VR

Youtube VRには、多数のVR動画コンテンツが公開されています。

現実世界に存在する景色やアクティビティを疑似体験できるVR動画や、ゲームや映画の世界に入り込みキャラクターと同じ目線でストーリーを体験できるコンテンツなど、あらゆるジャンルの動画を無料で楽しむことができます。

360channel(サンロクマルチャンネル)

360channelはVR動画のジャンルが非常に豊富な点が特徴です。

リアル世界で自然を疑似体験できる散歩動画、なかなか見ることができない工場などの社会見学動画、Vtuberの360度動画などレア度の高い様々な動画をレンタルで楽しむことができます。

DMM VR動画プレイヤー

DMM VR動画プレイヤーは、国内最大級のVR動画有料配信サービスです。

DMMで購入したVR動画を視聴することができます。

動画を視聴するだけなく、ゴーグルを装着したまま下を向くと自動で手元を映してくれたり、飲食をする際に便利な機能などが備わっているのが特徴です。

VRゲーム

Windows MR は、VRプラットフォームであるSteamVRにも対応しています。

ですので、Windowsストアにあるゲームアプリ以外のVRゲームを楽しむことも可能となっています。

Windows MR では、現在2,500以上のVRゲームを楽しむことができ、有名コンテンツですとマインクラフトや、Beat Saber、HALO Recruitなどがプレイ可能です。

| Windows MRヘッドセットの特徴

ここからは、Windows MRヘッドセットの特徴について紹介します。

インサイドアウト方式を採用

他のVRヘッドセットと比べて、Windows MRヘッドセットは、主にトラッキング方式に違いがあります。

通常のVRヘッドセットでは、外部カメラを使用してユーザーの動きをトラッキングする方法(アウトサイドイン方式)を採用しています。

一方でWindows MRヘッドセットは、ユーザーの動きをヘッドセットに内蔵されたカメラでトラッキングを行う方法(インサイドアウト方式)を採用しています。

これにより高精度なVR体験を実現しています。

比較的低価格

続いては、価格についてです。

VRヘッドセットの相場はおおよそ10万円と言われているのに対し、Windows MRヘッドセットは、その半分5万円ほどで購入でき比較的低価格設定になっているのも大きな魅力と言えるでしょう。

|まとめ

いかがでしたか?

本記事では、WindowsMRの特徴や、専用デバイスについて詳しく解説しました。

WindowsMR は、VRゴーグルを購入検討中の方にとって、機能やコストといった側面で、参入ハードルが低いVRと言えるのではないでしょうか。

是非一度、VRゴーグルのレンタルサービスなどで試してみてくださいね!

では、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!