月間アクティブユーザー数が1億5000万人と、超人気コミュニケーションツールになったDiscord(ディスコード)。
Discordと聞くと「ゲーマー向けツール」というイメージが強いですが、近年ではLINEやSkype・Zoomなどと並んでビジネスシーンでもよく利用されています。
本記事では、Discordとはそもそも何なのかという疑問から、特徴や使い方をブラウザ版(PC版)とアプリ版(スマホ版)に分けて全て画像付きで紹介します。
「Discordをはじめて使う!」という方は、本記事でDiscordの基本が全て身につくのでぜひ参考にしてください!
目次
|Discord(ディスコード)とは
Discord(ディスコード)は無料から利用できるサービスで、テキスト、ボイス、ビデオチャットなど幅広い用途に対応しているコミュニケーションツールです。
2015年にリリースされて以降、ゲーマーを中心にシェアを拡大し続け、2022年9月には累計ダウンロード数5億回を記録し、推定ユーザー数は約1億5000万人以上という超人気ツールになっています。
もともとはゲーマー向けに開発されたツールですが、その汎用性からゲーマーに限らず一般ユーザーからビジネスユーザーまで支持を拡大しています。
また、ビデオ通話が高品質で遅延(レイテンシー)が少ないことから、リモートワークで利用されることも増え、ビジネスコミュニケーションツールとして採用する企業も増加中です。
<あわせて読みたい!!>
PS5でも使える?対応ゲーム機について
Discord(ディスコード)では、特定のゲーム機と連動することでスムーズに仲間たちとコミュニケーションできます。
Discord対応のゲーム機では、Webブラウザやアプリを通して使う必要がないため、ゲーム画面上で直接Discordのボイスチャットなどを楽しむことが可能です。
2024年3月時点でDiscordに対応している端末やゲーム機については以下の通りです。
<Discord対応のゲーム機と連携機能>
PS5 | Xbox | |
ボイスチャット | ○ | ○ |
ビデオチャット | × | × |
アカウント連携 | ○ | ○ |
その他 | レストモードからの起動 | ゲームプレイのストリーミング |
ただし、残念ながらNintendo Switchは現状ではDiscordに対応していません。今後対応の可能性は十分にあると思うので、続報があり次第追記いたします。
無料で使える?料金体系について
Discord(ディスコード)は基本的に全ての機能が無料で利用可能です。
<無料で利用可能なDiscord機能一覧>
- テキストチャット
- ボイスチャット
- ビデオ通話と画面共有
- サーバーとチャンネルの作成
- ダイレクトメッセージとグループチャット
- ファイル共有
- カスタム絵文字
- セキュリティとプライバシー設定
- APIとボットの利用
- クロスプラットフォーム対応
- カスタマイズ可能な通知設定
このように、Discordは無料で利用できる機能が非常に多いですが、その他の有名コミュニケーションツールと比較すると、若干使い勝手や機能に違いがあります。
例えばLINEは、主に知り合い同士で使われることが多く、Discordのようにオープンなコミュニティ作成には向いていません。
そのため、新しい人と繋がりたい場合や、大規模なコミュニティを作りたい場合は、Discordの方が適していると言えるでしょう。
また、Slackはビジネス向けのコミュニケーションツールとして設計されており、企業や組織内でのコミュニケーションに特化しています。
Slackはチームワークを促進するための多くの機能を持っていますが、Discordと比較すると、ゲームや趣味のコミュニティにはあまり向いていません。
ただし、Discordにも有料プラン「Discord Nitro」というサブスクリプションがあり、これに加入することでさらに機能を拡張することも可能です。
Discord Nitroというサブスクリプションに加入して機能拡張も可能
Discord Nitroはカジュアルゲーマー向けではなく、コアゲーマー向けのサブスクリプションです。
Nitroにはベーシックプランとスタンダードプランの2種類があり、料金は以下の通りです。
- ベーシック(Basic)プラン:350円/月額
- スタンダードプラン:1,050円/月額
それぞれのプランによって解放される機能の詳細は以下の通りです。
Nitro Basic | Nitro(スタンダード) | |
無制限スーパーリアクション | ◯ | ◯ |
どこでも使えるカスタム絵文字、アニメ絵文字 | ◯ | ◯ |
どこでも使えるカスタムスタンプ | ◯ | ◯ |
カスタムアプリアイコン | ◯ | ◯ |
カスタムプロフィールバナー | ◯ | ◯ |
プロフィールに追加できるNitroバッジ | ◯ | ◯ |
カスタムビデオ背景 | ◯ | ◯ |
参加できるサーバー数は最大200 | ◯ | ◯ |
さらに大容量のファイルシェアリング | 50MB | 500MB |
HDストリーミング配信 | ✕ | 最大4K、60fps |
2つの無料ブースト | ✕ | ◯ |
さらにブーストの追加購入が30%OFF | ✕ | ◯ |
アニメアバター、バナー、プロフィールテーマ | ✕ | ◯ |
クリップに早期アクセス | ✕ | ◯ |
ショップのメンバー価格と限定アイテム | ✕ | ◯ |
最高4000文字のメッセージ | ✕ | ◯ |
Discordテーマの色 | ✕ | ◯ |
どこでも楽しめるカスタムサウンド | ✕ | ◯ |
あなただけの入場サウンド | ✕ | ◯ |
Discord Nitroは、頻繁にDiscordを使用するコミュニティのメンバーや管理者、熱心なゲーマー、クリエイター、リモートワーカー、そしてカスタマイズを重視するユーザーに特におすすめです。
|Discord(ディスコード)の主な機能3つ
Discord(ディスコード)は圧倒的なユーザー数を誇るコミュニケーションツールですが、何がそんなにいいのでしょうか?
ここでは、Discordが人気になった要因である3つの機能について簡単にご紹介します。
①テキスト・ボイスチャット・ビデオ通話機能でコミュニケーション
Discord(ディスコード)の最も大きな魅力は無料でテキストチャット・ボイスチャット・ビデオ通話機能が利用できることです。
LINEのようなテキストでのコミュニケーションはもちろん、ゲームをしながら仲間とワイワイボイスチャットで楽しんだり、リモート会議などで利用できるビデオ通話機能が標準機能として利用可能です。
テキストチャット
テキストチャット機能は、Slackなどのツールと非常に似ています。
Discordでは、サーバー内にいくつかの「チャンネル」を作成することができ、これらのチャンネルは特定の話題やゲームに焦点を当てるために使用されます。
例えば、「#minecraft」というチャンネルでは、Minecraftに関する話題だけが話されます。
また、画像や動画を共有することも可能で、オープンで話したくない場合はTwitter(現”X”)のようにダイレクトメッセージも送れます。
ただし、LINEのような既読機能は搭載されていません。
ボイスチャット
ボイスチャット機能は、ゲームプレイ中のコミュニケーションをより直接的かつ迅速に行うために非常に重宝します。
ボイスチャンネルに参加すると、マイクを通じてリアルタイムでおしゃべりすることが可能です。
例えば、オンラインで友達と「モンスターハンター」を楽しんでいる時にこの機能を使うと「その敵をすぐに倒して!」「一旦回復してからやり直そう!」など、一体感が高まってゲームをより楽しめます。
もちろん顔出しはなく、最近ではボイスチャットツールを使って自分の声を変な声にリアルタイムで変換して楽しむなど、使い方の幅も広がっています。
ビデオ通話機能
Discordでは、SlackやZoomのようにビデオ通話機能も搭載されています。
ゲームのプレイ画面を共有しながら遊ぶ時などに非常に重宝する機能です。
SlackやZoomも画面共有やビデオ通話が可能ですが、これらは主にビジネスコミュニケーション向けに設計されており、ゲームやカジュアルなシーンでの使用は一般的ではありません。
また、ビデオ通話の品質にも以下のような違いがあります。
<Discord、Slack、Zoomのビデオ通話機能の違い>
Discord | Slack | Zoom | |
主な用途 | ゲームコミュニティ向け | ビジネスコミュニケーション向け | ビジネスコミュニケーション向け |
最大参加者数 (※無料版) | 25人 | 15人 | 100人 |
画面共有 | ⚪️ | ⚪️ | ⚪️ |
ビデオ通話の画質 | 最大720p | 最大720p | 最大1080p |
遅延性 | 低遅延 | 中遅延 | 低遅延 |
追加機能 | ゲーム統合、カスタム絵文字、サーバーブースト など | ファイル共有、タスク管理ツール、アプリ統合 など | 大規模なウェビナー、ルーム分割、アプリ統合 など |
このように、3ツールとも標準的なビデオ通話機能は無料で利用できますが、やはりゲーム用途で使用するなら遅延性の少ないDiscordがおすすめです。
②サーバーやチャンネルを作成してコミュニティの管理
Discord(ディスコード)では「サーバー」や「チャンネル」を作成することで、大人数のフレンドと気軽にコミュニケーションできます。
サーバーとはいわば、自分だけの小さな「家」のようなもので、チャンネルとはそのコミュニティ内の特定の話題や活動のための「部屋」のようなものです。
例えば「フォートナイト」というサーバーを立ち上げたら、「#対戦相手募集板」や「#攻略情報まとめ板」のように、そのゲームに応じた個別のチャンネルを作成してコミュニティを盛り上げます。
サーバーを無料開放しておけば世界中のどんなユーザーでもすぐにそのサーバー内に参加することができるので、多くの人気ゲームはDiscord内に公式サーバーを立ち上げています。
③ゲーム画面共有をしてマルチプレイ
Discord(ディスコード)では、プレイ中のゲームの画面を共有して友達と遊んだり、世界中のユーザーに向けて配信することが可能です。(※配信機能は「Go Live」という名称)
画面共有機能を使えば、自分が現在プレイしているゲームの画面を直接友達と共有できます。
これにより、ゲームプレイ中に起こった面白い出来事や、特定のゲーム内の問題解決方法をリアルタイムで見せながら説明できます。
また、この機能はゲームだけでなく、他のアプリケーションやデスクトップの画面を共有する際にも便利です。
配信機能(Go Live)は、自分のゲームプレイをリアルタイムで配信し、他のユーザーが視聴できるようにする機能です。
これは特に、ゲームのコミュニティ内で活動を共有したいストリーマーや、友達とゲーム体験を共有したいプレイヤーが使っている機能になります。
最大で50人の視聴者が、遅延の少ない状態でゲームプレイを楽しむことができます。
|【画像付き】Discord(ディスコード)の使い方を紹介
このように、多くの機能を無料で使えるDiscord(ディスコード)ですが、実際に使って遊ぶにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、初心者向けにDiscordの使い方をブラウザ版(PC版)とアプリ版(スマホ版)それぞれについて、画像付きで解説していきます。
①チャット機能の使い方
Discord(ディスコード)のチャット機能は、テキストチャットとボイスチャットの2種類があります。
<テキストチャットでできること>
- コミュニティメンバーとリアルタイムでテキストメッセージのやり取り
- ゲームのスクリーンショットや動画などメディアファイルの共有
- Discord独自の絵文字やサーバー専用のカスタム絵文字を使った会話
- 特定のユーザーや全員へのメンションを使った重要情報の共有
- チャンネルをテーマごとに作成し、会話を整理・管理
<ボイスチャットでできること>
- マイクを通じたリアルタイムの音声コミュニケーション(※プッシュ・トゥ・トーク機能あり)
- 複数人でのグループボイスチャットでの戦略議論や雑談
- 音質設定のカスタマイズで最適なボイスチャット環境の整備
それでは、実際の画面をもとに使い方を見ていきましょう。
ブラウザ版(PC版)での使い方
Discordのテキストチャットの使い方はシンプルです。
Discordにログインすると以下のようなホーム画面に移ります。
ホーム画面左上に表示されている「テキストチャンネル」という部分がテキストチャットを行うチャンネルになります。
ここをクリックしたら、画面下部にメッセージ入力フォームが現れるので好きなメッセージを入力しましょう。
なお、無料版でもファイルなどは8MBまでなら添付できます。大容量ファイルの場合は「Nitro」に加入することで最大500MBまで送信可能になります。
試しにテキストを入力すると以下の画像のような感じでメッセージが送れます。
また、LINEのような既読機能は備わっていないのでご注意ください。
アプリ版(スマホ版)での使い方
アプリ版ではアプリを開くと以下のような画面に移ります。
画面左上のシークバー(横線3本のボタン)を押しましょう。
すると以下のような画面に移るので、ブラウザ版と同じくテキストを入力しましょう。
以上がテキストチャットの使い方です。
非常にシンプルなので、普通のメッセージングツールに慣れている人はすぐに操作できるようになるはずです。
②サーバー、チャンネルの作り方
続いて、Discord(ディスコード)でのサーバーとチャンネルの作り方を見ていきましょう。
<サーバーでできること>
- 特定のゲームや趣味のためのコミュニティの作成
- サーバー専用のルールやガイドラインの設定
- メンバーに対するロールや権限の管理
- カスタム絵文字やサーバーのブランディングのカスタマイズ
<チャンネルでできること>
- 特定のトピックや活動に焦点を当てた情報共有や議論
- 画面共有やビデオ通話を通じた視覚的なコミュニケーション
- メンバーによるファイル共有やリンクの投稿
それでは、サーバーとチャンネルの作り方を実際の画面をもとに見ていきましょう。
ブラウザ版(PC版)での作り方
まずはホーム画面左にある「+」ボタンをクリックしましょう。
すると、以下のようなポップアップが表示されます。
特に用途が決まっていなければ「オリジナルの作成」、何か用途が決まっているのであれば適したジャンルのものを選択してください。
例えば「ゲーム」ジャンルを選択すると、既に汎用的なサーバーやチャンネルがテンプレートとして用意されています。
ジャンルを選択すると以下のようなサーバーの名称を決めるフォームが現れます。
なお、サーバーボタンに表示される画像などは後ほど変更可能なので、無理にこの時に設定する必要はありません。
適当なサーバーの名称を記入したら、以下のようにホーム画面にサーバーが追加されます。
以上でサーバーの追加は完了です。
チャンネルの作り方はさらに簡単です。
以下の画像のように、各チャンネルの右にある「+」ボタンをクリックしてください。
テキストチャンネルを作成したいなら上の「+」ボタン、ボイスチャンネルを作成したいのなら下の「+」ボタンをクリックしてください。
すると、以下のようなチャンネルの名称を決めるフォームが現れます。
あとは適当な名称をつけて「チャンネルを作成」ボタンをクリックすればチャンネルの作成は完了です。
アプリ版(スマホ版)での作り方
アプリ版(スマホ版)でも作り方は基本的には変わりません。
アプリを開いたら左の「+」ボタンを押しましょう。
するとブラウザ版と同じくテンプレート選択画面に移るので、適当なものを選択しましょう。
続いて、サーバーの名称を決めましょう。
名称が決まったら「サーバーを作成」するボタンを押します。
以上で、サーバーの作成は完了です。
チャンネルの作り方はホーム画面の「テキストチャンネル」または「ボイスチャンネル」の名称部分を長押しします。
すると、以下のようなポップアップが現れるので、「チャンネルを作成」をクリックしましょう。
あとは、チャンネルの名称を決めて画面右上の「新規作成」ボタンを押すだけです。
これでチャンネルの作成は完了です。
③サーバー、チャンネルへの参加方法
続いて、サーバーとチャンネルへの参加方法について見ていきましょう。
サーバーやチャンネルに参加する場合は、
- 既存の開放サーバーに参加する
- 招待リンクを使ってサーバーに参加する
主に上記の2種類になります。
1については自分の興味のあるサーバーやチャンネルを検索して入室すればいいだけなので、ここでは2の招待リンクを使ってサーバーに参加する方法についてご紹介します。
<H4>ブラウザ版(PC版)での参加方法</H4>
まずは自身が使用しているブラウザの検索フォームに招待リンクを入力しましょう。
すると以下のようなページに移るので、内容を確認した後に「招待を受ける」ボタンをクリックしましょう。
これだけで招待サーバーに入室することが可能です。
サーバーに入室すると、サーバー参加者全員にあなたが訪問したことが通知されます。
また、招待リンクは無期限の場合もありますが基本的には1週間で期限が切れるので、招待をもらったらなるべく早めに入室しましょう。
アプリ版(スマホ版)での参加方法
アプリ版(スマホ版)でも基本の操作は変わりません。
まずはDiscordアプリを開きましょう。
左上のシークバーボタンを押すと上記のような画面が出てくるので「サーバーに参加」ボタンを押しましょう。
すると招待リンクを入力するフォームが出てくるので、招待リンクを入力して「サーバーに参加する」ボタンを押しましょう。
上記のポップアップが表示されるので「招待を受ける」を選択します。
これで、サーバーに参加することができました。あとは興味のあるチャンネルを探して楽しみましょう。
なお、招待サーバーの場合はチャンネルの追加権限は無いので注意してください。
④フレンドをサーバーへ招待する方法
次はフレンドをサーバーへ招待する方法です。
フレンドの招待は基本的にサーバー管理者にのみ可能で、コミュニティの参加者を増やしたい時に行います。
ただし、サーバー管理者が一部のメンバーに招待権限を付与すれば参加メンバーでも招待リンクを発行できます。
ちなみに、大規模なDiscordサーバーでこのような招待権限を持つメンバーは「幹部メンバー」と呼ばれます。
以下で、ブラウザ版(PC版)とアプリ版(スマホ版)での方法について画像付きで見ていきましょう。
ブラウザ版(PC版)での方法
まずは招待したいサーバーのボタンを押します。
すると、以下のような画面が出てくるので「フレンドを招待する」をクリックしましょう。
すぐにフレンド招待用の招待リンクが生成されるので「コピー」をクリックします。
あとは、そのリンクをフレンドに共有してフレンドがURLを入力すれば招待完了です。
共有する方法はDiscordでなくても構いません。LINEでも良いですしe-mailでも大丈夫です。
大人数のフレンドに一括で招待したい場合はホーム画面左上のディスコードタブをクリックすると、以下のような画面に移ります。
フレンドを追加したい場合は検索フォームにフレンドのアカウント名を入力して「フレンド申請を送信」を押しましょう。
送信先がフレンド承認をすると上記画像の「ダイレクトメッセージ」タブの下にフレンドの一覧が表示されます。
ダイレクトメッセージタブのすぐ右にある「+」ボタンを押すと、招待リンクを送りたいフレンドを選択して一括でリンクを送信できます。
以上でフレンドの招待は完了です。
アプリ版(スマホ版)での方法
次はアプリ版(スマホ版)での方法について見ていきましょう。
アプリ版のフレンド招待方法はさらに簡単です。
まずは招待したいサーバーのタブを押して、画面左上の「人のマーク」を押しましょう。
すると、以下のポップアップが表示されるので招待したいフレンドを選択して「招待」ボタンを押すだけです。
以上の操作が完了すれば瞬時にフレンドに招待リンクが送信されるので、フレンドがそれを入力すれば招待完了です。
⑤ゲーム画面共有の方法
最後にゲーム画面共有の方法についてご説明します。
<画面共有機能を使ってできること>
- ゲームプレイをリアルタイムで友達に見せる
- 自分のプレイ画面を全世界に配信する
- ソフトやアプリの使い方をデモンストレーションする
- プレゼンテーションやドキュメントを共有して、遠隔で仕事や学習をサポートする
- 映画やビデオを一緒に観るためのウォッチパーティーを開催する など
画面共有はゲームのみならず、オンライン会議や日常のありとあらゆる場面で利用可能な機能です。
非常に便利な機能なので、この機会にぜひ使い方を覚えておきましょう。
ブラウザ版(PC版)での方法
前提として、画面共有機能は「ボイスチャンネル」のみで使用できる機能です。
ボイスチャンネルに入室すると、画面左下に「通話中」のタブが出てきます。
強制的に通話中にはなってしまいますが、「カメラマーク」のタブをクリックしてカメラをOFFにすれば自分の顔は映りません。
また、「マイクマーク」のボタンをクリックして赤色の表示にしなければマイクが周囲の音を拾ってしまいます。
そのため、ボイスチャンネルに視聴のみの目的で入室する際は、事前にカメラとマイクをOFFにしておくか、入室後すぐにカメラとマイクをOFFにしましょう。
なお、「電話マーク」を押せばすぐに通話を終了できます。
画面共有をする際には以下の画面の「画面共有ボタン(Go Live)」をクリックしましょう。
すると、以下のような共有先の画面を指定するポップアップが表示されます。
共有先は自身のWebブラウザ内のタブ(下の画像の場合はChrome)か、ウィンドウ全体か、PC画面全体の3つの中から選択できます。
自分が映したい画面を選択しましょう。
表示先の画面を選択すると、すぐにチャンネル全体に画面が共有されます。
以下の画像のように、画面右下に共有中の画面が表示されます。
「ライブ」と表示されている間は画面共有中です。
自分のユーザー名をクリックすると共有先の画面と現在視聴中のユーザーが表示されます。
もちろん、別のユーザーも画面共有をしていればそのユーザーの画面も確認可能です。
画面共有を終了したい場合は赤色の「電話ボタン」をクリックすればすぐに終了できます。
ただし、無料版の場合は表示できるユーザー数は10人までです。
それ以上の大人数でゲームを楽しみたい場合は有料プランのNitroに加入しましょう。
アプリ版(スマホ版)での方法
アプリ版(スマホ版)でも基本は同じです。
入室したいボイスチャンネルを押すと以下のような画面に切り替わります。
上記画面に遷移したら「ボイスチャンネルに参加」ボタンを押しましょう。
ただし、視聴のみの場合は参加する前に「マイクボタン」を押してマイクをOFFにしておきましょう。
OFFにしていない場合は周囲の音を拾ってしまうのでご注意ください。
ボイスチャンネルに入室すると上記の画面に切り替わります。
「画面を共有する」ボタンを押すと以下のようなポップアップが表示されます。
ここで「ブロードキャストを開始」を押すと、3秒後にあなたのスマホ画面がDiscordのボイスチャット上に表示されます。
スマホ版ではブラウザ版のように映し出す画面を選択できないので注意してください。
仮にオープンチャンネルで何の準備もなくスマホ画面を共有すると、チャンネル参加者全員に個人情報が流出する可能性もあります。
そのため、スマホ版では画面共有をする前に不要なタスクは削除しておくこと、映っても問題ない画面であるか事前に必ず確認してください。
ブロードキャストを開始すると上記の画面に切り替わるので、後は映し出したいゲームをプレイしましょう。
ちなみに他の参加者からは以下のような感じで視聴されることになります。
画面共有を終了したい場合は赤色の「電話マーク」を押せば瞬時に画面共有が終了します。
以上がスマホ版での画面共有の方法でした。
|Discord(ディスコード)で使いこなしたい機能5つ
続いて、Discordを利用するうえで使いこなしたい5つの便利な機能について、ご紹介します。
Discordをさらに便利に利用できる機能ばかりなので、利用したことがある人もぜひ一度見直してみてください。
①オーバーレイ機能
ゲーム画面に重ねてボイスチャンネル参加者を表示できるのがオーバーレイ機能です。
Discordでは、ボイスチャンネルで発言しているユーザーのアイコンが明るく強調表示される仕様になっています。
この仕様をオーバーレイ機能でゲーム画面上に表示させることで
- だれが参加しているか
- だれが発言しているか
がすぐにわかるようになります。
ゲームのチーム実況配信などで目にしたこともあるのではないでしょうか。
表示方法についてもカスタマイズが可能で、大人数の際や初めて通話するユーザーがいる場合におすすめの便利機能です。
オーバーレイ機能の設定方法はこちらのリンクをクリック!
②ノイズ除去機能「Krisp(クリスプ)」
先述したように、Discordではリモート会議などにも利用できるWebカメラを使ったビデオ通話が可能です。
リモート会議では、喫茶店やワークルームなどでイヤホンをつけて会議を行うことも少なくありません。
その時にどうしても気になるのが周囲の「雑音」。
特に喫茶店などでは周りがうるさいと、会議の進行を妨げてしまい上司から嫌な顔をされる、なんて経験をした方も多いのではないでしょうか。
そこで便利なのがDiscordのノイズ除去機能「Krisp(クリスプ)」です。
Krispは、バックグラウンドノイズをリアルタイムでフィルタリングし、音声通話の品質を向上させるAIベースのツールです。
Discordではこの機能を使用することで、キーボードのタイピング音、周囲の話し声、その他の環境音など、不要な背景ノイズを効果的に除去できます。
これにより、クリアな通話品質を確保し、通話中の集中力を保つのに役立ちます。
Krispを有効化するには、Discordのユーザー設定にある「音声とビデオ」のセクションにアクセスし、「ノイズ除去」オプションを見つけて有効化するだけです。
リモート会議だけでなく、ゲームに集中したいゲーマーにもおすすめの機能なので、試したことがない方はぜひ一度お試しください。
Krisp(クリスプ)のセットアップ方法はこちらのリンクをクリック!
③ボイスチェンジャーソフトと連携
Discordのボイスチャットをさらに楽しみたいならボイスチェンジャーソフトと連携するのもおすすめです。
Discord対応のボイスチェンジャーを使えば、自分の声ではなくさまざまなキャラクターの声でおしゃべりできます。
例えば、Seiren Voiceというボイスチェンジャーを使用すれば、YouTubeの解説動画などでお馴染みのキャラクター「ずんだもん」になりきってボイスチャットを楽しめます。
どうしても自分の声が好きになれない人、声による身バレが怖い人、配信を盛り上げたい人などに特におすすめの機能なのでぜひ一度検討してみましょう。
Discordでボイスチェンジャーを使用する方法やおすすめの無料ソフトなどは、以下の記事で詳しく解説しているので興味のある人はぜひあわせてご確認ください。
④音楽botなどのカスタムbot
Discordは、ゲーマー向けに設計されたということもあり、カスタムbotを利用して機能を拡張することも可能です。
botとは、特定のタスクを自動化したり、カスタマイズされた機能を提供したりするためにユーザーが作成するプログラムのことを指します。
ただし、カスタムbotを作成するにはプログラミングの知識が必要です。
一般的には、PythonやJavaScriptなどの言語を使ってbotをコーディングします。
例えば、
- 新しいメンバーがサーバーに参加したときに自動的に歓迎メッセージを送る
- 特定のキーワードに反応して情報を提供する
- ミニゲームを実装する
- 特定のBGMを流す
- テキストチャットを自動翻訳する
- サーバーへの参加を承認する
上記のようなさまざまな機能をbotに組み込むことができます。
ほかにもさまざまなbotが公開されており、ニーズに合ったbotアカウントを導入することで、コミュニティのより快適な運営が期待できます。
サーバー管理者であればbotアカウントの拡張性を活かし、サーバーをカスタマイズするのも一つの手です。
⑤メンバー管理機能
サーバーに参加するメンバーが増えてきた場合は、「メンバー管理機能」を利用するのが効果的です。
メンバー管理機能を利用すれば、チャンネル参加メンバーの状態が
- オンライン
- 退席中
- 取り込み中
- オフライン
とアイコンで表示され、プレイ中のゲームタイトルも一目でわかるようになっており、だれがどんな状態かを簡単に把握することができます。
また、ロールと呼ばれる権限をメンバーごとに与えたり、メンバー名の表示を色分けすることも可能です。
例えば、ゲーム用コミュニティであれば
- 管理者=赤
- サブ管理者=青
- 一般メンバー=白
社内用コミュニティであれば
- 部長=赤
- 課長=青
- 一般職員=白
などとカスタマイズすることで、チャンネル内での権限が視覚的に把握できます。
特定の権限をもったメンバーだけが参加できるチャンネルの作成も可能であり、メンバー管理機能が充実している点もDiscordの魅力の一つです。
|Discord(ディスコード)の始め方
ここまで、主にDiscord(ディスコード)でできることについて解説してきました。
ここからは、初心者向けにDiscordの始め方について簡単に紹介します。
ブラウザ版(PC版)での始め方
PC版にはブラウザ版とダウンロード版がありますが、本記事ではブラウザ版について解説していきます。
①Discord公式サイトでアカウント作成
まずは、Discord公式サイトにアクセスしてアカウント登録を行いましょう。
アクセスすると上記の画像のようなTOPページへ移動するので、Mac版の方は「Mac版をダウンロード」を押下してください。
それ以外の方は「Discordをブラウザで開く」を押下しましょう。
その後に、アカウント情報の入力画面に移るので、指示にしたがってメールアドレス、ユーザー名、パスワード、生年月日を入力し、「はい」をクリックします。
すると、登録したメールアドレスに確認メールが届くので、そのリンクをクリックして登録完了です。
②実際にサーバーに参加してみる
サーバーに参加する方法は主に以下の3つです。
- 招待リンクを使って参加する
- ダイレクトメッセージによる招待から参加する
- 公開サーバーを検索して参加する
サーバーへの招待リンクがある場合、そのリンクをクリックすることでサーバーに参加できます。
招待リンクは通常、サーバーの管理者やメンバーから受け取れます。
Discordアプリまたはブラウザ版で、招待リンクをクリックすると、自動的にサーバーに追加されます。
既にDiscordのフレンドからダイレクトメッセージでサーバーへの招待が送られている場合、そのメッセージ内の「参加」ボタンをクリックすることでサーバーに参加可能です。
公開サーバーを探して参加する場合、左側のメニューにある方位磁石の形のボタンをクリックし、公開サーバーの検索機能を使用します。
キーワードを入力して検索を実行し、検索結果から興味のあるサーバーを選択して参加しましょう。
アプリ版(スマホ版)での始め方
アプリ版(スマホ版)でも基本的な流れはブラウザ版と一緒です。
以下の簡単3ステップですぐにDiscordをスマホで始められるので、ぜひスマホにもDiscordアプリをダウンロードしましょう。
①Discordアプリをダウンロード
まずは、「App Store」もしくは「Google Play」からDiscordをダウンロードしましょう。
ダウンロード完了後の手順は以下のとおりです。
- アプリを起動
- 「登録」をタップ
- 電話番号もしくはメールアドレスを入力
- 「ユーザー名」および「パスワード」を設定
- 生年月日を入力
②アカウントを作成して認証手続きを行う
必要情報を入力したらブラウザ版と同様にアカウントを作成する必要があります。
アカウント作成には以下の情報が必要です。
- メールアドレス
- 表示名
- ユーザー名
- パスワード
ただし、ブラウザ版で既にアカウントを作成している場合はこの手順はスキップされます。
③実際にサーバーに参加してみる
以降は、ブラウザ版同様、自分でサーバーを作成する場合と招待されたサーバーに参加する場合で操作が分かれます。
<サーバーを作成する場合>
- 画面左の「+」をタップ
- 「オリジナルの作成」もしくはテンプレートから目的にあうものをタップ
- サーバー名を入力
- 開設したサーバーにだれかを招待したい場合は「友達を招待」から発行されるURLを招待相手に送りましょう。
<招待されたサーバーに参加する場合>
- 画面左の「+」をタップ
- 「もう招待されていますか?サーバーに参加」をタップ
- 招待リンクを入力して「サーバーに参加する」をタップ
以上の操作が完了すれば、スマホでDiscordを始められます。
|Discord(ディスコード)の注意点
最後に、Discord(ディスコード)を利用していくうえでの注意点について解説していきます。
下記の注意点を把握せずに利用すると、思わぬ落とし穴に陥る可能性も考えられるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
①通信量
ボイスチャットやビデオ通話をするうえで気になるのが通信量です。
目安となる1時間あたりの通信量は以下のとおりとなっています。
- ボイスチャットでおよそ40MB
- ビデオ通話でおよそ1.3GB
ボイスチャット自体の通信量はそれほど多くありませんが、オンラインゲームなどをしながら長時間通信を続けると、全体の通信量が増えていきます。
ビデオ通話は高品質であるため通信量が多くなっています。
ゲームプレイやWeb会議などでビデオ通話を利用するときは、インターネット環境と通信量に注意しましょう。
②プライバシー・安全設定
近年利用者が増えていることもあり、Discordでもアカウントの乗っ取り被害や、スパムによるフィッシング被害が発生しています。
ユーザー設定メニューの「プライバシー・安全」からDMの警戒レベルや受取範囲が設定できます。
また、「フレンド申請」からフレンド追加の許可範囲の設定も可能です。
自身のアカウントを守るために二要素認証を設定することも効果的です。
設定方法については以下の手順を参考にしてください。
<二要素認証の設定方法>
- ユーザー設定のマイアカウントから「二要素認証を有効化」をクリック
- アカウントのパスワードを入力
- 認証用アプリ(AuthyもしくはGoogle Authenticator)を起動
- 表示されたQRコードをスキャン
- 「認証コードでログイン」に認証用アプリで表示された数字を入力
これで二要素認証が有効化されます。
ただし、Discordを利用しているだけで被害にあうことはないのでご安心ください。
不用意にファイルをダウンロードしない、心当たりのないDMのリンクURLを開かないなどに気をつけていればほとんどの場合で問題ありません。
それぞれの設定を済ませ、より安全にDiscordを利用していきましょう。
③用途によっては他のツールの方が最適
Discordは多機能でコミュニティ指向のコミュニケーションツールとして人気ですが、目的に応じてSlackやZoom、Skypeなど他のツールがより適している場合があります。
2023年のビジネスチャットツールの利用状況に関する調査によると、最も多く使用されているツールは「Microsoft Teams」で、導入企業の約66.6%がメインとして使用しています。
次いで「Google Chat」が8.7%、そして「Slack」が7.5%のシェアとなっています。
その他には「LINE WORKS」(4.3%)や「Chatwork」(3.1%)などが続く結果です。
Discordも幅広い用途で利用できますが、特定の機能や環境においてはこれらの専用ツールがより効果的な場合があります。
目的に応じたツールの選択が、コミュニケーションの質を高める鍵です。
|【Q&A】Discord(ディスコード)に関するよくある質問集
ここでは、Discord(ディスコード)に関するよくある質問をまとめて解決します。
パパッと疑問を解決したい方は参考にしてください。
Q1.Discord(ディスコード)は何がそんなにいいんですか?
Discordは特にゲーマーに人気のコミュニケーションツールです。
リアルタイムのボイスチャット、テキストメッセージ、画面共有、ビデオ通話など多彩な機能を提供し、ゲームプレイ中でもスムーズに友達やコミュニティメンバーとコミュニケーションが取れます。
また、サーバーとチャンネルを自由に作成し、整理されたコミュニケーション空間を簡単に設定できる点も大きな魅力です。
Q2.Discord(ディスコード)と似ているサービスは?
Discordに似たサービスには、Slack、Teams、Skypeなどがありますが、これらは主にビジネス向けのコミュニケーションツールとして開発されています。
ゲーム用途で言えば、TeamSpeakやMumbleが近い機能を提供しますが、Discordは使いやすさ、機能の豊富さ、コミュニティ機能の面で多くのユーザーに選ばれています。
Q3.PS5とSwitchには対応していますか?
PS5はDiscordと連携しており、ボイスチャットやアカウント連携などの機能を利用できますが、ビデオチャットはサポートしていません。
一方、Nintendo Switchは2024年3月時点でDiscordに直接対応していません。
PS5のユーザーはDiscordを通じてゲーム体験を向上させることができますが、Switchユーザーは他の方法を探す必要があります。
Q4.ブラウザ版とアプリ版はどちらがおすすめ?
用途によっておすすめが変わってきますが、フルで機能を発揮したい場合はブラウザ版がおすすめです。
ブラウザ版Discordはインストール不要で、すぐにアクセスして使用を開始できる手軽さが魅力です。
また、最新のWeb技術を利用しており、パフォーマンスやセキュリティ面でも優れています。
ただし、一部の機能はアプリ版にしかないため、使い分けが重要です。
Q5.Discord(ディスコード)に危険性はありませんか?
Discord自体は安全なコミュニケーションツールですが、オンライン上の他のプラットフォームと同様に、使い方によっては危険性が生じることがあります。
例えば、不適切なコンテンツへのアクセスや、プライベート情報の漏洩のリスクなどです。
これらのリスクを避けるためには、プライバシー設定を適切に管理し、信頼できるユーザーとのみ情報を共有することが重要です。
|まとめ:Discord(ディスコード)を使ってゲームをより快適に
本記事では、Discord(ディスコード)の概要から基本的な使い方・始め方を画像付きで丁寧に解説しました。
もともとはゲーマー向けに開発されたDiscordですが、チャットツールに必要な機能がすべて無料で利用できることから、ゲーマーだけでなく多くの人々に人気になりつつあります。
リモートワークやオンライン会議が普及してきた現代において、Discordはゲームだけでなくビジネスシーンでも活躍することは間違いないでしょう。
本記事で紹介したように、無料で簡単に始めることができるのでまだ使ったことが無い人は、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。