「スマホで3Dモデルを作りたいけど情報が少ない…」

「3Dモデルを作るのはなんだか難しそうだし、お金も時間もかかりそう…」

「結局何から始めればいいの?」

と最初の一歩が踏み出せないことが多いです。

そこでこの記事では、3Dモデリングツールとしてのスマホの役割や重要性を解説し、おすすめの3Dモデルサービスや専用アプリを紹介します。

この記事を読めば、自分に合ったツールが理解でき、3Dモデルのスマホでの作り方がわかりますよ。

スマホでの作り方を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

|スマホは3Dモデリングツールとして活用できる

最近の高機能スマホは、3Dモデリングツールとして活用できます。

例えば、2020年以降販売されているiPhoneの上位機種の登場。

これらの機種には、「LiDARスキャナ」という機能が搭載されました。

従来個人でモデリングする時の課題は、0からの作成が複雑で困難であった点。

課題を補うツールとして、LiDARスキャナがありますが、高価で敷居が高い状態でした。

しかし、スマホに搭載されたことで、周囲の空間を誰でも簡単に手早く、3Dスキャンできるようになりました。

上記背景から、3Dスキャンや3D編集可能なアプリも登場しています

昨今では、Android版対応のアプリもリリースされるなど、スマホが熱視線を浴びています。

|3Dモデルを手軽に簡単に作りたいならスマホを活用しよう

最近はスマホアプリが開発されています。

そのため手軽に簡単に作るなら、スマホ活用がオススメです。

従来は

・2Dでイラスト描く

・イラストを3D化

・トラッキング(3Dモデルと自身の動きを同期)

この行程があります。

その上、複数のソフトや関連デバイスや高スペックPCの用意、沢山の費用と専門知識や時間が必要になります。

ところがアプリはこれらを1つに完結できます。

尚、作り方は使うアプリやツールによって異なります。

|スマホやPCのブラウザで3Dモデルが作れるサービスを紹介

スマホやPCのブラウザで3Dモデルを作ることができる10個のサービスを紹介します。

具体的には、サービス毎の使い方や作り方、特徴などをを順に解説します。

ご自身の環境や目的に合わせて、導入に向けての比較や選択にご活用ください。

Bloom3D

特徴・シンプルで簡単で使いやすい
・立体的な造形物を作れる
・ゲームステージ作成や家やビル建築に重宝
・glb形式のファイルをダウンロード可能で汎用性がある
価格無料

【使い方/作り方】

・線を引いてその対象となる面を引っ張ります

・線は空間内のどこにでも引けます

・スマホやタブレットでタッチ操作

・PCブラウザの場合キーボードのショートカットキーに対応

・カラーパレットを用いて好きな色に変更可能

・glb形式ファイルを「Unity」にインポートしゲーム開発に活用

・glb形式ファイルを「Blender」で読み込み更なる作り込みに活用

Monster Mash

出典:https://monstermash.zone/
特徴・ブラウザ上のキャンバスへ、好きなイラストを手描きするだけで、簡単に3Dモデルへ変換
・好きな画像を3Dモデルにでき更なる作り込みが可能
・変換した3Dモデルは、自分のイメージ通りのアニメーションも追加可能
・3Dモデルは「obj」、「glb」形式のファイルをダウンロード可能で汎用性がある
価格無料

【使い方/作り方】

・タッチまたはマウス操作でイラストを描く

・1クリックだけでイラストが3Dモデルへ変換

・変換した3Dモデルは、ポイントを自身で指定したあとに軌道を描くと、自動的にアニメーションする

・「obj」、「glb」形式のファイルを、関連ソフトウェアやツールでも活用

dGif.me

出典:https://talevideo.com/
特徴・Twitterのユーザー名するだけで、ユーザーをピックアップし、自動的に3Dビジュアライズ
・一般公開されているTwitterのデータを利用しているため、アカウント連携不要となり、手軽に使える
・個別のビジュアライズをGIFやWebm形式のファイルとしてダウンロード可能で、自身のweb上のポートフォリオとして活用
価格無料

【使い方/作り方】

・トップページからユーザー名を入力すると3Dビジュアライゼーションが表示される

・画面の右側の「View type」から、好きなタイプを選ぶだけで3Dの表現がアニメーションして変化する

・設定オプションから、カラーやアイコンのデザインなど細かい調整可能

Skyline

出典:https://skyline.github.com/
特徴・アカウント連携は不要で、GitHubのユーザー名を入力するだけで自動的に3Dモデルを生成&表示
・「.stl」形式のファイルをダウンロード可能で、このまま3Dプリントできる
価格無料

【使い方/作り方】

・トップページにGitHubのユーザー名を入力するのみ

SculptGL

特徴・ゼロから3Dモデルを自由に作ってみたい方に最適
・タッチ操作やマウスで3D造形作成可能
・多彩なスカルプティングツールやエクスポート機能搭載
・粘土遊びのように、球体やキューブのようなオブジェクトを好きな形に変形させながら、任意のキャラクターを作っていく
・複数のオブジェクトを組み合わせて1つの3Dモデルを作るのも簡単
・「.stl」「.obj」「.ply」形式のファイルとしてダウンロード可能
・SculptGL専用のファイル形式も提供
・スマホやタブレットにも対応
価格無料

【使い方/作り方】

・ツールの種類を変え、オブジェクトの引き伸ばしや、シワを作りや、背景を変えたり、色を塗ったりと自由自在

Ready Player Me

出典:https://readyplayer.me/
特徴・メタバースやVRなどで使えるアバターを、手軽に作成可能
・クロスプラットフォームに対応しているため、さまざまなプラットフォームで利用可能で汎用性が高い
・1クリックでアバターを「.glb」形式のファイルとしてダウンロード可能
・開発者向けのソフトウェア開発キットもあり、iOS 、 Android 、 Web向けの独自ゲームやサービスにアバターを活用可能
価格無料

【使い方/作り方】

・顔や髪や服装、装飾品などをお好みでアイテムを組み合わせていくのみ

・アバター作成後、利用したいプラットフォームを選択し読み込むのみ

Kalidoface 3D

出典:https://3d.kalidoface.com/
特徴・スマホやPCのカメラから、自身の顔や動作をトラッキングして3Dモデルと連動可能
・VTuberを始める時に必要な機材の準備や初期設定が不要
・スマホかPCのブラウザがあればすぐに利用可能
・トラッキングは、顔以外にも全身の動作を連動させることも可能
・背景をグリーンにして動画編集ソフトで合成する事も可能
・VRMファイルを読み込めば、独自のアバターを簡単に追加可能
・音声通話機能が搭載されており、友人とアバター同士でコミュニケーション可
価格無料

【使い方/作り方】

・カメラアングを360度好きな位置に固定し、好きな背景画像やステッカーをインポート

・6桁のコードを共有するだけで音声通話

Penzil

出典:https://www.penzil.app/
特徴・3D空間のキャンバスにタッチ操作、指やマウスで線を描き立体的なスケッチ
・キャンバス自体は平面だが、X・Y・Z軸に移動や回転しながら自由に描ける
・キャンバス自体を立方体や円柱、球体などに変更可能
・人物の顔をキャンバスにできる
・スマホやタブレットにも対応
・Blender、Procreateに対応
・作成した3Dモデルのアニメーションを自動生成
価格無料

【使い方/作り方】

・サイトから専用のWebエディタが表示

・白のキャンバスに線を描いていくだけ

・保存はエディタ右下のオプションからSaveを選択、JSONファイルとしてダウンロード

・書き出しはオプションからLoadを選択JSONファイル読込で再開

JustSketchMe

出典:https://justsketch.me/ja/
特徴・漫画や絵画を描くときの参考となるデッサン人形を、3Dモデルとしてブラウザ上から扱える
・人体モデルの関節部分のポイントをクリックするだけの簡便さ
・無料でも成人、子供、赤ちゃんの3Dモデルを利用可能
・複数モデルを同時に表示でき、各モデルのカラーやサイズの変更可能
・手は、クローズアップ表示でき、細かい調整が可能
・スマホのタッチ操作にも対応
価格無料(有料プラン有)

【使い方/作り方】

・人体モデルの関節部分にポイントが用意されており、そのポイントをクリックしてパーツを回転させる

Market

出典:https://market.pmnd.rs/
特徴・作品に対する著作権などの権利を放棄している、いわゆる「CC0」の3Dモデル作品を集めて公開
・家具、動物、車、自然、キャラクター、食品など、さまざまなジャンルから網羅的に検索可能
・アニメーション付きのモデルや一部を編集できるエディタも搭載
・直接ファイルのダウンロードやダイレクトリンクが取得できるため、Webコンテンツや3Dゲームにも応用可能
価格無料

【使い方/作り方】

・一覧から気になる作品を選び、ダウンロードする

|スマホ専用の3Dモデルアプリも!

ここからはスマホのアプリ限定で3Dモデルの制作ができる8個の専用サービスを紹介します。

具体的には、サービス毎の使い方や作り方、特徴などを順に解説します。

スマホ1台あればすぐに制作ができる手軽さが良いですね。

こちらもご自身の環境や目的に合わせて、導入に向けての比較や選択にご活用ください。

カスタムキャスト

出典:https://customcast.jp/
特徴・誰でも簡単にVTuberになれる
・キャラクター(3Dアバター)を自分好みに作成できる
・ニコ生と親和性が高く事前に連携しておくと配信がスムーズ
・YouTubeなど他のプラットフォームでの利用制限もない
・髪型や服装、身長や足の長さ、目の色、背景やポーズまで、細部までカスタマイズ
・面倒な方はランダムボタンで自動的にカスタマイズ
・一から作りたい方は新規キャラクター作成がおすすめ
価格無料(アプリ内課金あり)

【使い方/作り方】

・インストール後カスタマイズを選択しキャラクター作成

・性別、名前、各種カスタマイズを実施

・各種カスタマイズは、顔、目、身長、体格、髪の色、アクセサリーなど細かくカスタマイズ

REALITY

出典:https://reality.inc/
特徴・スマホ1台で3Dアバター作成から簡単配信可能
・作成したアバターでライブ配信、他の方とのゲームなど汎用性高くコミュニケーションを図れる
・スマホのインカメラで表情を読み取り、リアルタイムに反映
・アバターアイテムは初期から数多く実装、季節のアイテムなど都度追加
・アバターカメラ機能は現実の背景も撮影可能
・clusterとのアバター連携機能があり音楽ライブ参加可能
価格無料

【使い方/作り方】

・インストール後REALITYの新規アカウント作成と同時にアバター作成

・アバターとユーザー名の設定

・「クローゼット」から細かくカスタマイズ

・プロフィールアイコンの撮影と設定

・任意でTwitter連携

・配信開始

SHOWROOM V

出典:https://campaign.showroom-live.com/showroom-v/
特徴・人気サービスSHOWROOMに連動しており、スマホ1台で3Dアバター作成から配信まで可能
・YouTubeやニコ生などで配信はできない
・アバターは全10種類
・デフォルトアバター以外なら、VRoid Hubと連携し、素材ダウンロード可能
・iOSに対応(Android非対応)
価格無料

【使い方/作り方】

・SHOWROOMアプリをインストールし、会員登録

・SHOWROOMのIDでログイン、デフォルトアバターが表示されるため、変更したい時は変更

Bot3D Editor

出典:https://www.bot3d.com/jp/
特徴・3Dアニメーションエディタとして革新的アプリ
・ポーズ、手の形、表情、カメラワークなど自由に作り込み
・動画作成用のプリセットが豊富
・ボイスレコーダーアプリからセリフの音声ファイルを読み込み、口パクの動きを作成
・踊ってみた動画やVtuber動画を使用可能
・Android非対応
・キャラクター1種類
価格無料

【使い方/作り方】

・インストール後キャラクター表示

・キャラクターの青アイコンや手や足をタッチ操作で動かす

・動かす時に、回転と移動を切り替えて操作

・灰色の手や足、「+」アイコンをタップして手足眼を動かせる

・キャラクタ編集中は、指1本ドラッグで回転、2本指で移動、ピンチインアウトでズームアウト

MakeAvatar

出典:https://makeavatar.jp/
特徴・初心者でもスマホで超簡単に3Dアバターを作成できる
・6種類のアバターから選択し作成できる
・連携できるサービスは6種類ある
(VRChat、VRoid Hub、THE SEED ONLINE、DOOR、池袋ミラーワールド、SHOWROOM)
・VR ChatでBlenderやUnityを使わず簡単にアバターを作れる
価格無料

【使い方/作り方】

・アプリをダウンロード

・作成するアバターを選択する

・髪型、服装、目、アクセサリー、体型を選択し設定完了(3分程度)

VRoid Mobile

出典:https://vroid.com/mobile
特徴・スマホで3Dアバター作成
・作成した3DアバターをVRoidHubへエクスポート(書き出し)
・あらかじめアップロードされた3Dアバターを、VRoidモバイルアプリへ読み込み
・3Dアバターを3D空間内で動かしたり、テキストチャットで会話
・ARで撮影可能
・VRoidアプリ連携して、アバターを「SHOWROOM V」で共有して「SHOWROOM」で配信
・VRoidアプリと連携して、画面収録機能で「Mirrativ(ミラティブ)」で配信
価格無料

【使い方/作り方】

・アプリをインストール

・Pixivアカウントの新規登録またはログイン

・性別選択

・顔、髪型、体型、服装の選択

・キャラクターの名前入力し完了

RealityScan

出典:https://www.axismag.jp/posts/2022/04/462748.html
特徴・スマホで簡単に写真を撮るだけで3Dスキャンができる
・最低20枚の写真で3Dモデリング可能
・iOSにのみ対応(Androidも近日対応予定)
価格無料

【使い方/作り方】

・ログイン画面で任意のアカウント(例:Google)を選択しサインイン

・中央のシャッターボタンを押して写真撮影

・写真はすぐにサーバーへアップロード

・必要な枚数の写真を撮影

・撮影した写真の解析終了後モデルの頂点データが表示

・頂点データの色で精度の高さを示し修正する

・画面に従いSketchfabへ任意のアカウントでログインをし3Dモデルをアップロードし、生成完了

・Sketchfabを立ち上げ、作成された3Dモデルを表示

WIDAR

出典:https://www.widar.io/ja
特徴・スマホで3Dスキャンと編集、映像制作、作品シェアまで可能
・3DコンテンツにCGエフェクトを追加でき豊富な創作が可能
・作品はOBJ、FBX、GLTF、PLY、XYZにて保存
・一部のLiDARセンサー搭載機種ではLiDARスキャンモード使用可能
・アプリはiOSとAndroidに対応
・AR撮影機能によりARコンテンツ制作可能(iOSのみ)
価格無料(有料版あり:720円)

【使い方/作り方】

・Photo Scanモードで被写体を撮影

・Photo Scanモードでは、一定のタイミング自動撮影されるモードと、1枚1枚任意のタイミングで撮影するモードどちらか選択

・お好みでトリミングなど3D編集をして完了

|3Dモデルのスマホでの作り方まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介したツールやアプリを使うことで、3Dモデルをスマホで簡単に作ることができます。

VTuberになるのも、3Dモデル作品を作ってみるのも、メタバース空間でコミュニケーションを取るのも、どれもスマホで手軽にできます。

百聞は一見にしかずなので、まずは気になるツールやアプリを触ってみましょう!

触るとやりたいことのイメージが膨らんで楽しいですよ。

皆さんも時間を忘れてスマホで制作できる3Dモデルに夢中になりましょう!