近年、仮想空間上で開催される「メタバース展示会」が注目を集めています。

リアルな展示会と比較して、コスト削減や広範なリーチが可能な点がビジネスに新たな価値をもたらしています。

本記事では、メタバース展示会の概要、出展メリット、選び方、さらに注目の事例までを徹底解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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|メタバース展示会とは?

メタバース展示会とは、仮想空間上に構築された会場で行われるオンライン展示会のことです。

参加者はアバターを使って3D空間を自由に移動し、各ブースでの製品紹介や商談、プレゼンテーションなどに参加できます。

従来のリアル展示会と異なり、移動・宿泊などのコストや時間を削減できるのが大きな魅力です。

この形式は特に2020年以降、感染症対策やDX推進の流れを背景に急速に普及し始めました。

近年では、VR対応やインタラクティブなブース設計が可能な先進的なプラットフォームも登場しており、単なる代替手段ではなく、ブランド価値や体験の質を高めるマーケティング手法として注目されています。

 

|メタバース展示会に出展するメリット

メタバース展示会への出店は、従来の物理的な展示会にはない数々のメリットをたらします。

地理的制約を超えた広範なリーチ

最大のメリットは、参加者がどこからでもアクセスできることです。

リアル会場に比べて地理的なハードルがなく、国内外を問わず広範な層にアプローチできます。

実際にあるメタバース展示会では、世界各地から1万人以上の参加者を集めた事例も報告されています。これにより、中小企業でも大規模な認知拡大が狙えます。

没入感のあるプレゼンテーション

メタバース空間では、3Dオブジェクトやバーチャル映像、音声などを活用した立体的な情報発信が可能です。

来場者はアバターを使って空間内を自由に移動し、展示ブースを実際に歩いて回るような体験ができます。

この没入感は、テキストや画像中心のWebページよりも高い訴求力を持ち、製品理解を深める効果があります。

データ取得と分析が容易

もう一つの大きな利点は、ユーザーの行動データを詳細に取得できる点です。

どのブースに何分滞在したか、どの資料を閲覧したかなどの情報をリアルタイムで収集・可視化できます。

これにより、来場者の興味関心や行動傾向を分析し、マーケティング施策や製品開発に活用することが可能になります。

|メタバース展示会の選び方

効果的な出展を実現するには、どのメタバース展示会に参加するかの選定が非常に重要です。

ターゲット層とマッチしているかを確認

メタバース展示会を選ぶ際、最も重要なのはターゲット層とのマッチングです。

自社の顧客やアプローチしたい層が、そのメタバースプラットフォームを使いこなせるかどうかを検討する必要があります。

高齢者や技術に不慣れな層をターゲットとする場合は、操作が簡単な2Dタイプのプラットフォームが適しています。

一方、IT関連やゲーム業界など、技術に親和性の高い層をターゲットとするなら、3D没入型の高機能なプラットフォームも選択肢となります。

また、ターゲット層のデバイス使用状況も重要です。

スマートフォンユーザーが多い層なら、モバイル対応のプラットフォームを選ぶべきでしょう。

VR機器の普及率が低いターゲット層に対しては、特別な機器がなくてもブラウザから参加できるタイプを選ぶことが重要です。

さらに、ターゲット層の参加動機に合わせた機能を持つプラットフォームを選びましょう。

情報収集が目的なら資料ダウンロードや詳細な製品説明機能が充実したもの、ネットワーキングが目的ならチャット機能やソーシャル要素が強いものが適しています。

プラットフォームの機能性と運営サポート

メタバース展示会のプラットフォームを選ぶ際は、機能性と運営サポートの充実度も重要なポイントです。

主要なチェックポイントとしては、以下の項目があります。

まず、展示表現の自由度を確認しましょう。

3D展示物のカスタマイズ性、製品の回転・拡大機能、動画埋め込みなど、自社の展示したいコンテンツに適した表現ができるかどうかを検討します。

また、参加者とのコミュニケーション機能も重要です。テキストチャット、音声通話、ビデオ通話など、どのようなコミュニケーション手段が提供されているかをチェックしましょう。

次に、データ分析機能の充実度も確認が必要です。訪問者数、滞在時間、資料ダウンロード数など、どのような指標が取得できるかを把握しておくことで、後のマーケティング戦略に活かせます。

さらに、運営サポートの内容も重要な選定基準です。

技術的なトラブル発生時のサポート体制や、運営マニュアルの充実度、トレーニングプログラムの有無などを確認しましょう。

特に初めてメタバース展示会を開催する場合は、手厚いサポート体制があるプラットフォームを選ぶことで、スムーズな運営が可能になります。

最後に、コストパフォーマンスも考慮すべき点です。初期費用、月額費用、参加者数に応じた追加料金などの料金体系を確認し、自社の予算に見合ったプラットフォームを選択することが大切です。

|メタバース展示会の事例

メタバース展示会は多様な業界で活用が進んでおり、実際の事例からその効果や可能性を理解することができます。

京セラ|JIMTOF2022 メタバース展示会

出典:https://www.kyocera.co.jp/newsroom/topics/2022/002042.html

京セラは2022年11月に開催されたJIMTOF2022(第31回日本国際工作機械見本市)でメタバース展示会を実施し、大きな注目を集めました。

この取り組みでは、JIMTOFの京セラブースを仮想空間に忠実に再現し、アバターの解説員が来場者に対して、3Dで再現された工具を手に取りながら説明を行いました。

メタバースの特性を活かした独自のプレゼンテーションでは、カーボンニュートラルへの取り組みを説明する際に参加者の目の前に3Dの工具が浮き出るような演出を取り入れ、わかりやすく印象的なプレゼンテーションを実現しました。

メタバース展示会場は「天空に浮いた巨大な飛行船」をコンセプトにデザインされ、「自然との共生」というテーマを視覚的に表現されています。

従来のリアル展示会の単なる模倣ではなく、メタバースならではの世界観を構築することで、参加者に新たな体験を提供することに成功しました。

オムロン|バーチャル展示会

出典:https://www.omron.com/jp/ja/about/promo/showroom/virtual/

オムロン株式会社は、メタバースプラットフォーム「cluster」上に「OMRON Virtual Booth」を開設し、革新的なバーチャル展示ブースを公開しました。

このバーチャル展示会では、人が活きるオートメーションでソーシャルニーズを創造し続けるというオムロンのビジョンや、同社のコア技術「センシング&コントロール+Think」が紹介されています。

「OMRON Virtual Booth」の特徴は、近未来的な空間デザインにあります。

明るく開放的な空間の中で、オムロンの長期ビジョンや技術が直感的に理解できるよう工夫されています。

参加者はアバターを通じて空間を自由に移動しながら、各展示を見学したり、デジタルコンテンツを閲覧したりすることができます。

Japan NFT Expo in メタバース

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000108585.html

「Japan NFT Expo in メタバース」は、2022年12月17日から2023年1月15日までの約1ヶ月間にわたり開催されたユニークなメタバース展示会です。

この展示会はWEB3時代の新しいビジネスコミュニティ「BizDAO」が企画・運営し、日本国内のビジネス特化型NFTプロジェクトが一堂に集結した画期的な試みでした。

本展示会の最大の特徴は、アート作品としてのNFTではなく、社会実装を目指したビジネスユースのNFTに焦点を当てた点です。

関係人口構築、品質管理、農業、小売り、伝統工芸、医療など様々な分野におけるNFT活用の可能性を紹介し、WEB3時代の地方創生への貢献を目指しました。

メタバース空間を活用したことで、30日間という長期間の常設展示が可能になり、参加者は時間や場所を選ばずにいつでも展示会を訪れることができました。

また、アバターを使って自由にバーチャル空間を回遊できるため、偶発的な発見も生まれやすい環境となっています。

|まとめ

メタバース展示会は、従来のリアルな展示会にはない革新的な価値を提供する新しいビジネス手法です。

地理的制約を超えたリーチや、没入感のあるプレゼンテーション、さらに詳細なデータ分析が可能である点は、企業のマーケティング活動において非常に有効です。

今後さらに拡大が見込まれるメタバース市場において、展示会への出店は競争優位性を高める大きなチャンスとなるでしょう。

ぜひ貴社でも、次なる一手としてメタバース展示会の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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