近年、仮想通貨は単なる投機の対象ではなく、資産運用の1つとしてもあげられるまでに信用度を増してきています。
さらにメタバースを始めとした、新しい技術の躍進が驚くべきスピードで進められています。
このような流れにおいて、様々な仮想通貨が生まれて注目を集めました。
仮想通貨WAX/WAXP(ワックス)もその中の1つであり、これから先の躍進が大きく期待されています。
本記事ではWAX/WAXPについて、その特徴から将来性、さらには購入方法までの情報を一挙にお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
|WAX/WAXP(ワックス)とは
WAX/WAXPとは、世界最大規模を誇るゲーム内アイテムの取引サイト「OPSkins」によって開発された、分散型台帳取引プラットフォームです。
分散型台帳とは、従来のように中央管理者が存在していない、分散されたネットワーク上で各参加者が特定の台帳を管理できる技術です。
「OPSkins」はゲーム内のアイテムがスムーズに取引できることから、NFT需要の高まりとともにその時価総額を伸ばしました。
そして、WAX内で利用できる独自トークン(仮想通貨)が「WAXP」なのです。
WAXにおいて利用できる独自の仮想通貨がWAXPということで、少し難しく感じられる方がいらっしゃるかもしれません。
これは、日本国(WAX)で使える通貨が日本円(WAXP)だと考えると少し分かりやすくなるのではないでしょうか。
通貨単位 | WAXP |
主な取引所 | Binance、Crypto.com.など海外取引所 |
コンセンサスアルゴリズム | PoW |
時価総額ランキング | 174位(※1) |
|WAX/WAXPの特徴
それでは、WAX/WAXPの特徴を、5つの項目に分けてそれぞれ解説していきます。
EOSをベースとするブロックチェーン
WAX/WAXPは元々、仮想通貨の1つである「イーサリアム」を使用して開発が進められていました。
しかし、ガス代の高騰や処理遅延などの問題から開発は難航していました。
そこで、イーサリアムの弱点を補っている「EOS」を開発の基盤に採用し、低コストのNFT取引を実現するに至りました。
WAX/WAXPは「発行されたトークン自体をNFTとして利用できる」という、ゲームアイテム発行に特化した特徴を持っています。
そして、独自トークンであるWAXPを利用することで、価格と手数料を安定できるメリットがあるのです。
デジタルアイテムを売買可能
WAX/WAXPはゲーム内のアイテムを売りたい人と、買いたい人が自由に参加できるマーケットプレイスです。
このサービスを利用することで、様々なNFTの売買を完全かつ低コスト、さらにスピーディーに行うことが実現できているのです。
身近な例で例えるとすれば、メルカリやジモティーといったサービスがあげられるでしょう。
これらは家の不用品を売りたい人と買いたい人を繋げるサービスです。
WAX/WAXPも同様に、デジタル上のアイテムを売買する場として活用されているのです。
さらに、取引にブロックチェーン技術が加わることで、仲介者の存在を必要としなくなります。
結果としてメルカリに支払うような手数料が抑えられますので、安価での取引が可能となるのです。
さらに高いセキュリティ性能と、取引の透明性が担保されているなど、多くのメリットを有しています。
NFTの作成・販売ができる
WAX/WAXPでは単にアイテムを売買するだけではなく、世界中の誰もが手軽に新しいNFTを作成し、それらを販売できます。
NFTとして作成できる内容は多岐にわたり、例えば自分で描いたイラストや、撮影した写真などでも問題ありません。
他にも自ら撮影した面白い動画や楽器の演奏動画、さらには音声ファイルなどもNFT化できます。
方法もWAX/WAXPのクラウドウォレットをインストールするだけで、簡単に実行が可能。
また、一定数までの販売であればガス代も発生しません。
そのため出品者側のコスト負担を必要とせず、気軽にNFT販売できるのです。
NFTが大きく注目を集めた要因の1つに、NFTアートが高額で購入された事例があげられます。
もしかするとWAX/WAXPで販売した作品の中から、今後世界的に注目を集めるコレクションが出てくるかもしれません。
多くの企業に利用されている
ゲーム内でのデジタルアイテムを中心とした売買が、低コストで素早く実施できることから、既に以下のような数多くの企業によって利用されています
- カプコン
- EOSBet
- Topps
- Splinterlands
- deadmau5(デッドマウス)
より具体的な例として、カプコンの人気タイトルである「ストリートファイター」のキャラクターがデザインされたNFTは、WAXが採用されていました。
資本力の高い企業が参入することは、仮想通貨の値動きに関わる重要な要素の1つです。
さらに、急成長を続けるNFT市場とゲームに特化したWAXの相性は優れており、需要増の波に乗りやすくなります。
このような背景からWAX/WAXPの信頼性は高く、これからの期待値も高いといえるかもしれません。
キャッシングローンの担保にできる
仮想通貨を担保にして、日本円を始めとした法定通貨の融資を受けられる「SALT」というサービスが存在しています。
WAX/WAXPはこの「SALT」と提携を結んでいるため、単にNFTの売買に利用するだけではなく、WAX/WAXPを担保に法定通貨を借りることも可能となっています。
借入に対する担保とは、債務者が万が一返済不能になった場合に、代わりとして差し出す物を指します。
担保になるものの例としては、従来不動産や預貯金(法定通貨)、債権や連帯保証人などが通常でした。
しかし「SALT」ではビットコインやリップル、イーサリアムといった主要仮想通貨も担保として利用ができるのです。
そして、これらの仮想通貨にWAX/WAXPも並んで利用できることから、その信頼性の高さがうかがえるでしょう。
|WAX/WAXPの価格推移
それでは、WAX/WAXPの価格について上場から現在までの価格推移の中で、大きな値動きがあったポイントを確認してみましょう。
2017年12月に上場されたWAX/WAXPですが、当時は日本円で約100円前後で取引されていました。
その後、翌年の1月には瞬間的に200円近くまで上昇しましたが、以降は下落が続き半年後には10円を下回る価格で推移し続けることとなります。
長らくその期間が続くのですが、2021年3月にNFT保護施策としてIPFSやWAX Blockchainとの連携を発表することで、7円台から一気に39円台にまで高騰しました。
その後は同年8月にバイナンスへ上場したことをきっかけに、20円台から53円台にまで急激に上昇。
そして11月にはNFT市場の高まりに合わせた、ETH上昇の影響を受け112円台と2021年の最高値を更新しました。
その後は緩やかに下落が続き、現在では10円前後に落ち着いています。
|WAX/WAXPの購入方法
それでは、実際にWAX/WAXPを購入する方法を解説していきます。
注意しなければいけない点は、国内取引所での取扱が無いということです。
そのため、少し手順が複雑になりますが、しっかりと確認していきましょう。
仮想通貨取引所で口座を開設
まず、WAX/WAXPに限らず仮想通貨の購入には「仮想通貨取引所」において、口座を開設しなければいけません。
前述した通り、WAX/WAXPは日本国内取引所での取扱がありません。
しかし、Coincheckを経由することで日本円での購入が可能となります。
そのため、まずはCoincheckでの口座開設を行いましょう。
無料で開設できますが、この時以下のものが必要となりますので事前に準備しておくことをおすすめします。
- 本人確認書類(運転免許証やパスポート等)
- 銀行口座
- メールアドレス
口座開設の手順はCoincheckの説明に沿って進めれば複雑な点はありませんので、基本的にスムーズに進められるはずです。
しかし、本人確認の審査に時間を要する場合がありますので、購入する場合は余裕を持って進めることをおすすめします。
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開設された取引口座に日本円を入金
無事Coincheckの口座が開設できましたら、次は日本円を入金していきます。
この時、入金方法としては以下の方法があげられますので、ご自身が最も利用しやすいものを選択しましょう。
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
銀行振込の場合は、大手メガバンクはもちろん多くの地方銀行にも対応しております。
ご自身の銀行口座から、直接Coincheckの口座へ送金するだけで取引が可能になります。
コンビニ入金の場合は、手元に用意した現金をCoincheckの口座へ入金できます。
また、クイック入金であれば24時間365日時間を問わずに入金が可能。
すぐに取引を始めたい時や、お急ぎの場合などにおすすめの方法となります。
WAX/WAXPを購入
仮想通貨取引所へ日本円の入金ができましたら、いよいよWAX/WAXPの購入に進みます。
この時、注意しなければいけないポイントは「海外取引所での購入になる」ということです。
現在はまだ国内取引所での取扱がありませんので、一旦日本円で別の仮想通貨を購入した後、その仮想通貨でWAX/WAXPを購入する流れとなります。
日本円からWAX/WAXPを経由するおすすめの仮想通貨としては、やはり取扱量の多さからビットコインを選ぶことが一般的です。
まず、Coincheckでビットコインを購入し、BINANCEなどWAX/WAXPの取扱がある取引所へビットコインを送金します。
そして、BINANCEでビットコインを利用してWAX/WAXPを購入する流れとなります。
|WAX/WAXPの将来性
それでは、WAX/WAXPの将来性について解説していきます。
これまでの価格推移でも確認できるように、WAX/WAXPは周囲の影響に合わせて大きく価格を変動させてきました。
今後の可能性についてしっかりと把握しておきましょう。
NFT市場の拡大
2021年にWAX/WAXPはNFT市場の高まりに合わせ、その価格を大きく急上昇させました。
NFTは従来コピーが無限に可能であったデジタルデータに対して、「唯一無二の価値」を持たせることを実現しています。
2021年のNFTは画像データを中心とした、「NFTアート」の高額落札を中心にムーブメントを引き起こしました。
2023年現在では、この高まりは少し落ち着きつつありますが、数多くのブランドや企業がNFT市場に参入し続けています。
ブロックチェーンを活用したNFTはあらゆる場面で活用できるため、今後も広い業界で利用されることになるでしょう。
当然、ゲーム業界においても活用が広げられているため、WAX/WAXPはNFTの恩恵を受けやすい銘柄といえます。
新たな取引所への上場
現在、WAX/WAXPは海外大手取引所であるBINANCE(バイナンス)へ上場を果たしています。
BINANCEは上場時の審査が厳しい取引所として知られています。
つまり、WAX/WAXPは実用性や将来性について、一定の信頼度があるといえるでしょう。
しかしながら、Bybit(バイビット)やFTXといった、その他取引所への上場は未だに行われていません。
当然のことながら、より多くの取引所において上場を果たせば、取引量の増加に伴う価格高騰が見込まれます。
新規上場の可能性を十分に残していることから、WAX/WAXPは今後も伸長していくことが想定されるでしょう。
|まとめ
WAX/WAXPに関する基本的な情報から、その特徴と将来性などについて解説しました。
WAX/WAXP世界的にも人気の高いカプコンの人気タイトル「ストリートファイター」のキャラクターがデザインされたNFTに採用されているなど、大きな注目を集める銘柄です。
2021年に大きなムーブメントを引き起こしたNFTは、これから先も様々な分野での活用が期待されています。
もちろんゲーム業界も例外ではなく、NFTを活用したゲームが数多く発表され続けています。
このように、急成長を続けるNFT市場とゲームと相性が良いWAX/WAXPは今後も需要を伸ばし続けることが想定されるでしょう。
興味のある方は、まずは仮想通貨の口座を開設して実際に購入してみることをおすすめします。