2021年のNFT市場の高騰をきっかけに、メタバースや仮想通貨を始めとしたWeb3.0関連の新しい技術への注目が高まりつつあります。

そして、2023年現在では日々新たな技術が発表されており、それは仮想通貨の世界でも同様です。

今回の記事では、格闘技団体が発行しているFAME(フェイム)と呼ばれる仮想通貨について解説します。

世界中から注目を集める格闘技というコンテンツで、どのように仮想通貨が活用されているのでしょうか。

ぜひ最後までご覧ください。

|FAME(フェイム)とは

出典:https://famemma.io/en

FAMEは、FAME MMAと呼ばれるポーランドで設立された格闘団体が発行する仮想通貨です。

FAME MMAではプロアスリートだけではなく、芸能人やインフルエンサーを集めて格闘技に似た独自のルールで試合を行うイベントを開催しています。

ヨーロッパを中心に世界中で人気があり、ライブ配信などは高い同時接続数を集めることで知られています。

そんな格闘団体が2022年4月から発行している仮想通貨こそが、FAMEなのです。

この上場時には日本人の有名格闘家である朝倉未来氏がアンバサダーに任命されており、日本国内のマーケティングに力を入れていることがうかがえます。

しかし、FAME MMA自体が海外の団体ということもあり、2023年3月現在では海外取引所にのみ上場しています。

そのため、日本国内で購入する場合は別の仮想通貨にて購入手続きを行う必要がありますので注意しましょう。

通貨単位FAME
主な取引所OKX, Bybit, CoinTiger, BitUBU
発行可能上限数100億枚
時価総額ランキング3275位
公式サイトhttps://famemma.io/en#welcome
※1:2023年3月中旬時点

|FAME/FAME MMAの特徴

それでは、世界中の格闘技ファンの人気を集めるFAME MMAが発行する、FAMEはどのような特徴を持つのでしょうか。

こちらではその特徴を4点に分けてお伝えしていきます。

PPV購入システムを導入

まず、FAME MMAではFAMEコインによるPPV(ペイ・パー・ビュー:課金型視聴サービス)と呼ばれる決済の導入が予定されています。

FAME MMAでは、「FAME MMA.TV」というプラットフォームにおいて、運営している格闘技イベントの有料配信を行っています。

配信を視聴するための支払い方法について、これまではクレジットカードや銀行振込といった手法にのみ対応していましたが、今後はFAMEでの支払いが可能になる予定なのです。

FAME MMAでは一度のイベントでこのPPVが50万件も売れることがあります。

そのため、FAMEでのPPV購入は大きな注目を集めることが想定されるでしょう。

ガバナンストークン

FAMEの保有者は、FAME MMAの運営に関するコミュニティ投票に参加する権利が得られます。

これは、DAOなどの運営において利用される手法ですが、一定数以上の独自通貨を保有しているユーザーと共に、運営をより良くしていくという仕組みです。

この時に利用される独自通貨こそが「ガバナンストークン」であり、FAME MMAにおけるFAMEなのです。

FAME MMAでは格闘技を中心とする団体らしく、「次に対戦してほしい選手は誰にしますか?」などといった、マッチアップに関する投票もコミュニティに委ねられています。

格闘技ファンが望むであろう対戦カードを、コミュニティの力で実現できるかもしれない点は、ガバナンストークンを利用した運営だからこそといえます。

Play to Earnモバイルゲームをリリース

FAME MMAでは、「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」と呼ばれるシステムに対応したゲームをリリースしています。

その名の通り、ゲームで得たアイテムや通貨などを現実の法定通貨に換金できるゲームであり、歩くことで仮想通貨が手に入るゲームなどが有名です。

そしてFAME MMAでは、実際に格闘技イベントに参加した選手を選んでプレイする「格闘技ゲーム」を配信しています。

ゲーム自体は無料でプレイ可能ですが、より深く楽しむためには「FAME PASS」と呼ばれるNFTアイテムを購入する必要があります。

そして、このNFTをFAMEで取引することになれば、アイテムと通貨の流動性によって価値も高まっていくと考えられます。

NFTを販売予定

FAME MMAでは、今後NFTコレクションの販売を予定しています。

現時点では具体的な内容は不明ですが、「METAHERO」というメタバース上でのアバタープロジェクトとの連携は公表されています。

そのため、メタバースで使用できるアバターに関連するコレクションになることが考えられるかもしれません。

また、NFTではなく通常のアパレルグッズも展開する予定としています。

これらのNFTやアパレルの取引に、FAMEを利用することになるでしょう。

そのため、NFTやコレクションとアパレルなどのグッズ人気の高まりが、FAMEの価格へと影響することが考えられるはずです。

|FAMEの価格推移

FAMEは上場される直前の2022年4月25日に、約1.2円という価格でプレセールが行われました。

その4日後である4月29日に、海外大手取引所であるOKXに上場。

その時、過去最高となる71円台を突破しましたが、以降は仮想通貨全体の市場冷え込みの影響を受け、現在に至るまで1円以下という厳しい状況が続いています。

上場時をピークとして、それ以降の盛り上がりに欠けることから今後の推移を不安視される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、運営しているFAME MMA自体は依然として高い興行収入を維持しており、その業績は好調となっています。

また、ビットコインを始めとした仮想通貨全体も、FAMEが上場した時期以降停滞気味の傾向にあります。

運営母体の体力は十分である上、今後仮想通貨全体の市場が盛り上がるにかけて、FAMEの価値が大きく推移する可能性は十分に考えられるでしょう。

|FAMEの購入方法

それでは、実際にFAMEの購入方法について解説していきます。

前述した通り、FAMEは国内取引所での取扱がありません。

そのため、購入手順が若干複雑になりますが、しっかりと手順を踏んで行えば難しくありませんので、しっかりと確認していきましょう。

国内取引所で口座を開設

購入自体は海外の取引所になりますが、まずは日本国内の仮想通貨取引所において口座を開設しましょう。

国内には複数の取引所が存在していますが、最もおすすめといえる取引所はCoincheckです。

そのため、まずはCoincheckでの口座開設を行いましょう。

無料で開設できますが、この時以下のものが必要となりますので事前に準備しておくことをおすすめします。

  • 本人確認書類(運転免許証やパスポート等)
  • 銀行口座
  • メールアドレス

口座開設の手順はCoincheckの説明に沿って進めれば複雑な点はありませんので、比較的スムーズに進められるはずです。

しかし、本人確認の審査に時間を要する場合がありますので、購入する場合は余裕を持って進めることをおすすめします。

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コインチェック

仮想通貨の購入

新規で開設したCoincheckの口座へ日本円を送金します。

入金方法としては、以下の3つから選択できますので、ご自身に最も適した内容を選択しましょう。

  • 銀行振込
  • コンビニ入金
  • クイック入金

銀行振込は、大手メガバンクはもちろん多くの地方銀行にも対応しており、コンビニ入金は、手元の現金をCoincheckの口座へそのまま入金できる利点があります。

また、クイック入金であれば24時間365日時間を問わずに入金が可能ですので、すぐに取引を始めたい時や、お急ぎの場合などにおすすめの方法となります。

無事入金が完了した時点で、次は仮想通貨を購入します。

なぜなら、日本円から直接FAMEを購入できないため、その中継として一旦仮想通貨に変換する必要があるからです。

一旦購入する仮想通貨は、FAMEを扱っている取引所に対応しているものであれば何でも問題ありませんが、一番安心しておすすめできる通貨はやはりビットコインでしょう。

購入しようとしているFAMEの数量に応じたビットコインを購入しておけば問題ありません。

海外取引所の口座を開設

日本国内の取引所であるCoincheckへ日本円を入金し、FAMEとの中継として仮想通貨であるビットコインを購入しました。

ここで、ようやくFAMEを実際に購入する場所になる、海外取引所の口座を開設します。

FAMEを扱っている海外取引所の中で、公式で日本語に対応しているサイトは「Bybit」のみとなっています。

そのため、もし直接の英語サイトに不安を覚える場合や、翻訳機能を使っても心配がある場合は、「Bybit」で口座開設することをおすすめします。

基本的な開設手順としては、Coincheckで行ったものと大きく違いはありませんので、日本語表示されていれば比較的スムーズに進められるでしょう。

国内から海外へ仮想通貨を送金

ここまでの段階で、国内取引所のCoincheckにおいて日本円でビットコインを購入し、実際にFAMEを購入する海外取引所の開設が終わっています。

それでは、海外取引所へCoincheckに入っているビットコインを送金しましょう。

Coincheck上で送金する通貨を選択し、出金先には海外口座のアドレスを指定します。

この時、アドレスの入力を誤ったまま送金を実行してしまうと、送った仮想通貨の全てを失ってしまう可能性があります。

仮想通貨の場合、通常の現金振り込みのようにご送金に対する保証が基本的にはありません。

「うっかり間違えた」では済まないので、アドレスは入念に確認しましょう。

FAMEを購入

Coincheckから海外口座へ仮想通貨が無事送付でき、着金が確認できましたらいよいよFAMEの購入に移っていきます。

Coincheckでビットコインを購入した時と類似した手順でFAMEを選択して購入、ようやくFAMEを手に入れることができました。

もしCoincheckのような国内取引所でFAMEの取扱が始まった場合、今回開設した手順の半分以上を省いて購入できるでしょう。

しかし、現時点では日本円からビットコインに代表される仮想通貨に変換し、その仮想通貨でFAMEを購入する流れになっています。

初めての時は少し難しく感じられるかもしれまえんが、一度行ってしまえばその他仮想通貨を購入する時もスムーズに行えるでしょう。

|FAMEの将来性

前述したように、上場時を価格のピークとしているFAMEですが、その将来性は期待されています。

こちらでは、その3つの理由をそれぞれ解説していきます。

フランチャイズ化

FAME MMAは現在、ポーランドを中心にイベントを行い続けています。

しかし今後はイベント開催をフランチャイズ化することで、世界中の国で実施しようとする動きがあるのです。

格闘技はどの国においても人気の高い競技です。

そのため、ポーランド以外の国でフランチャイズ化が成功した場合、他の国へと展開していく速度は速いことが想定されるでしょう。

さらに、その国々の著名人やインフルエンサーが実際に参加することで、イベントはさらなる盛り上がりをみせるはずです。

現在、FAME MMAはライブ配信での視聴が人気ですが、やはり現地で観戦できるとなるとその熱量はさらに大きくなります。

結果として新規ファンの獲得にも繋がり、独自通貨であるFAMEの価値も高まっていくことが考えられるのです。

新たな取引所への上場

現在FAMEを購入できる取引所は、OKX、Bybit、CoinTiger、BitUBUなどに限られております。

そのため、BINANCEといった海外大手取引所への上場を果たすことで取引量を大きく上昇させ、結果として価格の高騰に繋げられるかもしれません。

また、日本国内の大手であるCoincheckやbitFlyerへの上場についても、日本の格闘技ファンの注目を集めるきっかけになるでしょう。

日本は元々格闘技人気の高い傾向にある国ですので、日本円から直接FAMEが購入できるようになれば、購入者の数も大幅に上昇するはずです。

また、NFTコレクションの展開などによってその他機関と連携が進めば、新たな取引所への上場可能性も高まるでしょう。

取引量の増加はそのままFAME価格に直結しますので、今後の動向に注目すべきといえます。

スポンサーの増加

スポンサー契約を結んでいる企業の数や、その企業の規模などはFAME自体の信頼感に繋がっていきます。

そして、その信頼感は新規購入するユーザーの安心感にも直結することから、スポンサーの増加はFAMEの将来性を左右する上で重要な要素となるでしょう。

現在、FAME MMAはメタバースプロジェクトである「Everdome」とスポンサー契約を結んでいます。

スポンサーの数は、今後もFAME MMA人気の高まりと共に増えていくでしょう。

特に、格闘技は世界中の人々から注目を集めるコンテンツですので、少しのきっかけで一気に雰囲気が変わることは十分にあります。

前述したフランチャイズ化を始めとした様々な施策と組み合わさることで、FAMEはその価値を今後大きく伸ばす可能性は高いといえるでしょう。

|まとめ

ポーランドの格闘技団体、FAME MMAが発行している仮想通貨FAMEについて解説しました。

格闘技は日本だけではなく、世界中で人気を集めるスポーツの1つです。

そんな熱量の高いコンテンツと連動したFAMEは、現在でこそ仮想通貨市場の冷え込みの影響を受けて厳しい状況が続いていますが、今後大きく上昇する可能性を秘めています。

FAME MMAは「Play to Earn」ゲームをリリースしたり、NFTコレクションを展開したりと次々に施策を展開しています。

そして、イベント開催のフランチャイズ化が広がることになれば、FAMEへの注目も一気に高まる可能性は高いでしょう。

時代の変化を先取りするためにも、まずは少額からFAMEを購入してみてはいかがでしょうか。

そのためにも、本記事の内容が参考になれば幸いです。