Facebook社がMetaに社名変更を行い、今後注力する旨の発表をきっかけのひとつとして、メタバースは注目度が急上昇しました。
現在では、世の中に様々なメタバースプラットフォームが生まれてきており、国内でも既に様々な用途でメタバースが活用されています。
そして、各メタバース内の共有通貨として使われる「仮想通貨」も近年では投資対象としても人気を集めています。
仮想通貨で儲ける仕組みは多数存在しており、レバレッジ・仮想通貨FX取引や現物取引、マイニング、ステーキング報酬、貸仮想通貨サービスの利用(レンディング)、エアドロップなど様々な稼ぎ方があります。
仮想通貨の銘柄は多数存在しますが、その中でも日本人コミュニティ向けの仮想通貨としてスタートしたモナコイン(MONA)をご存知でしょうか。
今回の記事では、仮想通貨に興味がある方へ向けて、モナコインの概要と特徴、価格推移、購入方法、将来性について解説しています。
目次
|モナコイン(MONA)とは

モナコイン(MONA)は、ライトコイン(LTC、元Googleのエンジニアである「チャーリー・リー」氏によって作られた仮想通貨)をベースにして開発された日本発祥の仮想通貨です。
通貨のデザインには有名なアスキーアートの「モナー」が用いられています。ライトコインなどのマイニングプール(協力してマイニングを行うために作られたサーバー)を運営していたMr.Watanabeという人物の手によって、2013年12月にβ版、2014年1月1日に正式版がローンチされました。
古参と呼べる通貨の1つであり、さらに日本発祥ということから、国内でもDMM BitcoinやbitFlyerなど、モナコインを取り扱う仮想通貨取引所は多く存在しています。
なお、時価総額は約46億3,300万円で、時価総額ランキングでは485位にランクインしています(※2023年2月7日時点、CoinMarketCap調べ)このことから、今後の動向に注目が集まっている仮想通貨です。
|モナコインの特徴
日本発祥の仮想通貨であるモナコイン(MONA)の概要について先程はご説明しました。
ここからはその特徴について詳細を解説していきます。
日本発祥の暗号資産
モナコインの公式サイトによると、モナコインは2013年12月末に誕生し、2014年1月1日に公開された日本初の日本生まれの仮想通貨であると説明されています。
またモナコインは7年以上も前から誕生しており、仮想通貨の中では長い歴史があります。「2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)」は誰もが投稿できる掲示板ですが、モナコインはその2ちゃんねるから誕生したとされています。
5ちゃんねるでも猫のアスキーアートがよく見られ、モナコインのデザインもそこから来ていると考えられています。
そのため5ちゃんねるを中心としたコミュニティサービスを展開しており、多くのユーザーに様々なコミュニティサービスを提供しています。
どのようなサービスなのかというと、ユーザーによるモナコインを用いた様々なサービスの開発、神社の建立、語呂合わせの投げ銭などです。
他では見られない使い方をするのが、モナコインの特徴でもあります。
ライトコインをベースに開発
モナコインはライトコイン(LTC)をベースにして開発された仮想通貨である。
ライトコインはビットコインをベースにしているため、モナコインはライトコインとビットコインの両方に似た特徴を持っている。
この3つの通貨は、いずれもコンセンサスアルゴリズム(取引の記録をブロックに記録する際に必要な、合意形成の仕組み)にプルーフ・オブ・ワーク(PoW)が採用されています。
プルーフ・オブ・ワークとは、ビットコインを初めとした暗号資産(仮想通貨)の取引や送金データを正しくブロックチェーン(block chain)につなぐための仕組みのことをいいます。
また、ブロックの記録に成功したネットワーク参加者へのマイニング報酬が半減する「半減期」が、3通貨のいずれにも存在するという共通点があります。
完全分散型を採用
日本円やアメリカドルなど、各国が発行している通貨は、各国の中央銀行が発行、管理を行っています。
このように運営者や代表者が存在し、その代表者が発行や管理を行うシステムを「中央集権型」と呼びます。
一方で、こうした代表者を置かず、その通貨の利用者全員で分散して管理を行うシステムを「完全分散型」と呼び、モナコインはこの完全分散型を採用しています。
モナコインの開発者もユーザーと同様の条件でしかコインは入手できない仕組みになっています。
投げ銭として利用可能
モナコインは日本発祥の仮想通貨で、日本のサブカルチャーとモナコインを結びつけたオンラインのサービスがいくつも存在します。
例えば、モナコインのオンラインウォレット兼、各種モナコイン関連のサービスへのポータルサイトである「Monappy(モナッピー)」では、イラストや漫画など自分が気に入った作品への投げ銭として、モナコインが用いられています。
他にも、パソコンやAV機器、ホビーなどを多く扱う通販サイト「Bitcoinmall(ビットコインモール)」では、モナコインを使ってネットショッピングを楽しむことが可能です。
|モナコインの価格推移
モナコイン(MONA)のこれまでの価格動向を追ってみましょう。
2022年の5月から7月にかけて、ビットコインの下落に伴いモナコインは大幅に価格を落としました。
2023年に入ってから、モナコイン(MONA)はある程度の水平ラインの間でレンジを形成しており推移しました。
レンジ上の水平ラインを上抜けできずに値動きの少ない相場が続き、モナコイン(MONA)は現在、67.97円(※2023年3月21日13時38分現在)となっています。
今後、ビットコインが強気相場に転換して維持できれば、モナコイン(MONA)の価格は、再度130円あたりまで高騰する可能性があります。
|モナコインの購入方法
ここまでモナコインの特徴や価格動向について解説してきましたが、「一体モナコイン(MONA)はどこで取引をすることができるのか?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
日本発祥の仮想通貨であるモナコインは、多くの国内取引所で取り扱われていますが、ここからはbitFlyerを例にしてモナコインの購入方法を解説していきます。
仮想通貨取引所で口座を開設
まずはbitFlyerの公式サイトにアクセスして、口座開設を申し込みましょう。
bitFlyerの口座開設手順は次の3ステップで、すべての手続きがオンライン上で完結します。
①メールアドレスの登録
②基本情報の入力
③本人確認
また、本人確認を「スマホでスピード本人確認」でおこなった場合は、最短1時間で取引を始めることができます。
開設された取引口座に日本円を入金
口座開設が完了したら、次はその口座にモナコインを購入するための資金を入金しましょう。
bitFlyerの場合、入金方法は銀行窓口やATMなどから振り込む「銀行振込」と、「インターネットバンキング入金」、「コンビニ入金」の3種類があります。
自分が利用しやすい入金方法を利用して、購入資金を口座へ入金してみましょう。
モナコインを購入
口座への入金が完了すると、いつでも取引を始めることができます。
モナコインに限らず仮想通貨は、他の金融商品と比べると、価格変動リスクが大きいです。
そのため、軍資金を入金して取引を始める準備ができても、いきなり手を出すのではなく、まずは落ち着いて値動きを確認しましょう。
bitFlyerの取引ツールなら、PC版・スマホアプリ版ともに、多彩な描画ツールやテクニカル分析指標を使って、値動きの細かな分析が可能です。
値動きを確認して、取引のチャンスを見定めたら、いよいよモナコインを購入してみましょう。
成行注文を利用する場合は、基本的には購入する数量を指定して、注文を出すだけでOKです。
また成行注文以外に、指値注文や逆指値注文、OCO注文(2種類の注文を一度に出し、どちらかの注文が約定した場合はもう一方が自動的にキャンセルされる注文)などの方法も揃っているので、それらを駆使してより有利な価格での購入を狙ってみるのもよいでしょう。
|モナコインの将来性
ここまではモナコインが持つ特徴とこれまでの価格推移、そして実際の購入方法の手順について解説してきました。最後に、モナコインの今後の将来性についてお話します。
約3年周期の半減期
モナコインには約3年周期で「半減期」が来ます。
半減期とは、その暗号資産(仮想通貨)の採掘報酬(マイニング報酬)が半減するタイミングであり、今後の価格動向に大きな影響を与えるため、暗号資産の投資家にとっては一大イベントといわれています。
次回の半減期は2023年10月頃になる見込みです。
半減期によってモナコインの供給量が減少すれば、希少価値が上がり、それが価格にも反映される可能性があります。
ただし、半減期とモナコイン価格の動向について考える際には、どのタイミングで半減期を織り込んだ価格水準になるのか、推測しにくい点を必ず頭に入れておきましょう。
また、半減期の前後は価格が大きく変動する可能性があるので、最新情報を入手するように心がけると良いでしょう。
まだまだ認知度が低い
モナコインは日本発祥の仮想通貨であり、日本ではサブカルチャーのコミュニティを中心にして親しまれています。
その半面、海外からの需要は乏しく、そもそもモナコインを取り扱っている海外取引所自体が少ない現状があります。
また、昨今の仮想通貨市場は、グローバルで多目的に活躍するブロックチェーンや仮想通貨ほど人気を集める傾向があります。
一時は時価総額ランキングで100位以内に入ることもあったモナコインですが、今や501位(2023年3月20日時点)まで順位を落としています。
さらに、ブロックチェーンと仮想通貨は次々と高性能なものが生まれてくるので、ここからモナコインがグローバルな人気を得て返り咲くことは、現実的に考えると厳しいかもしれません。
公式サイトの更新がない
仮想通貨の投資家の多くは、投資対象の将来性を見極めるために、各銘柄の公式サイトにあるさまざまなドキュメント、具体的には各種仕様を示すテキストやホワイトペーパー、ロードマップに目を通しています。
また、アップデートが着実におこなわれているかどうかなども、見極めのための重要な指標になりますが、モナコインの公式サイトがどうなっているのかを覗いてみると、1ページのみでほぼ完結するいわゆる“ペラサイト”であり、投資判断の指標になり得るホワイトペーパーやロードマップなどは一切存在しない状況になっています。
|まとめ
今回の記事では、モナコイン(MONA)がMr.Watanabeという人物の手によって開発された日本人コミュニティ向けの仮想通貨であり、その特徴として日本発祥の暗号資産であり、ライトコインをベースに開発され、完全分散型を採用しながら投げ銭にも使用されていることをお話しました。
また、モナコインの価格動向や購入方法、将来性についても解説いたしました。
こちらを読まれた皆様のモナコインに対する今後の活用の参考になれば幸いです。