これまで、本サイトではメタバースについて多くの記事を執筆して参りました。
今日に至るまで、コロナ渦も経験した日本および世界では、メタバースがあらゆる場面で取り入れられています。
実はこの「メタバース」という概念は、最近出てきたばかりのものではないということはご存知でしょうか。
コロナ渦になる以前から、実は日本国内でもメタバースは存在し、人気を博していたのです。
そんな先駆けともいえる「meet-me」について、本記事ではご紹介します。
現在既にサービスは終了していますが、復活の声も多く上がっているmeet-meの人気の秘密や特徴について知りたいという方はぜひ最後までお読みください。
尚、メタバースについて知りたい!という方は過去記事および動画も載せておきますので、併せてご覧ください。
目次
|meet-meとは
まずは、meet-meとは何かを解説します。
meet-me(ミートミー)は、株式会社ココアが2008年にリリースしたメタバース空間です。
メタバース制作に関して、日本企業では初の試みとなりました。
当時、既にアメリカではSecond life(セカンドライフ)をリリースし、メタバースという概念を世の中に発信していました。
その波に追随する形で、meet-meはリリースされたのです。
|meet-meの特徴
ここまで、meet-meの概要についてご紹介しました。
ここからは、気になる特徴について解説していきます。
人気の秘密も読み取れるかと思いますので、順にご紹介していきます。
現実世界と同じ時間が流れている
meet-me内の時間は、現実世界とリンクしています。
イメージとしては「どうぶつの森」に近いものになります。
どうぶつの森では時刻はゲーム機本体の時刻に依存していました。
しかし、meet-meはPCとスマホのみでプレイできたので「時刻を明日に変えてしまおう」ということは基本起こり得ないでしょう。
そのため、朝になれば太陽が昇り、夕方には夕焼けを見ることができるという現象が発生するのです。
また、驚くべきは時間だけでなく天気も連動するということです。
ここまで同じだと、より没入感が増しますよね。
舞台は現実の東京
meet-meの舞台は、現実の東京です。
地図を元に世界が構築されているため、道路は勿論のこと、駅や東京タワーなどの建築物も存在します。
これも没入感を高めるための仕掛けと言えるでしょう。
初めてログインをすると、都庁でmeet-meの「住民登録」を済ませることになります。
登録が完了すると、ランダムでmeet-me内のいずれかのマンションの部屋がもらえるそうです。
まるで、本当に東京に引っ越してきたような気分になれそうですね。
ゲーム要素もある
meet-me内では、様々なゲーム要素が散りばめられています。
先ほど「どうぶつの森」に近いイメージとお伝えしたかと思います。
そのため、昆虫採集や魚釣りによるコレクションを楽しむことができます。
以下が紹介動画となりますが、何と魚は1000種類あるとのことです。
meet-me CM(釣り・虫捕り編)
ただし、楽しみ方はそれだけではありません。
野菜や植物の栽培によるのんびりとした生活や、RPGのような冒険要素、なんと競馬もできたそうです。
meet-me CM(冒険者の砦編)
meet-me horse race「競馬アトラクション」の紹介!
これらのゲーム要素はユーザーを飽きさせないだけでなく、幅広い年齢層やニーズに対応できたのではないかと考えられます。
|meet-meはなぜ人気になったのか
ここまで、meet-meの特徴についてご紹介しました。
では、特徴も踏まえたうえで、なぜmeet-meは人気を獲得したのかについて解説します。
イベントが多数開催
meet-me内では、ほぼ毎週イベントが開催されていました。
ゲーム要素を含む独自イベントはもちろん、東京ゲームショウの特設ブースや企業イベント、アーティストのデビューイベントも開催されていたようです。
これだけイベントが開催されていれば、meet-meは多くの注目を集めるでしょう。
企業のmeet-me進出
既に上述しましたが、meet-meには企業が多数進出していました。
イベントという形以外に「meet-me内への出店」という形式で進出していた企業もあります。
過去には、イオンやトヨタなどが出店していたようです。
こういった大手企業の後ろ盾もあり、さらに人気を集めるきっかけを得たのではないでしょうか。
|meet-meは既にサービス終了
ここまでご紹介したmeet-meですが、サービス終了は突如として訪れました。
リリースから10周年を間近に控えた2018年1月31日に、経営上の理由から全てのサービス提供が終了してしまいました。
終了から5年経った今でも、公式Youtubeチャンネルにはサービス終了を惜しむ声があがっています。
また「時代を先取りしすぎた」とも言われており、今復活すれば既存のメタバースとも対等に張り合うことができるのではという声もあがっているようです。
ゴールデンメモリアルフォトムービー
|まとめ
今回はmeet-meについて解説しました。
現在のメタバースにも影響を与えた点が多々見受けられたのではないでしょうか。
既にサービスは終了していますが、今でもmeet-meの復活を望む声は挙がっています。
いつか復活して、既存のメタバースと人気を争う存在になってほしいと切に願います。