「VR動画に興味あるけど、どうやって観ればいいのか分からない」
「VR動画を観る時に使う機材にお金がかかりそう」
など、敷居の高いイメージをお持ちではないでしょうか?
実は、数万円もする本格的な専用のヘッドセットを買わなくても、2D再生でVR動画を観ることができるんです。
今回は、そもそもVR動画とは何か?や2Dとの違いを説明したうえで、VR動画を2D再生できるアプリやソフトをご紹介します。
ゲームや遊び目的で視聴するだけではなく、ビジネスにも幅広く活用できる話題のVR動画。
バーチャルな世界に気軽に飛び込めるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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資料をダウンロードする|VR動画とは?
VR(Virtual Reality)は日本語で「仮想現実」と翻訳されます。
コンピューターグラフィックスなどのテクノロジーによって作り出される仮想空間に入り込み、実際にその場にいるような臨場感を味わうことができるのがVR動画です。
自宅にいながら自由に出かけ、きれいな海の中を潜ったり、ジェットコースターに乗ってみたりと、普段は体験できないようなアクティビティが気軽に体験できます。
近年ではテレワークやリモートワークでも、VRオフィスやVR会議などVRを活用する機会が増えています。
さらには学校教育のシーンでも活用を模索されており、エンターテインメントやオフィス、学校教育への登用が期待されているのです。
2Dとの違いは?
2Dは一つのスクリーンの平面映像を三人称視点で複数人が視聴できます。
それに対してVR動画はHMD(ヘッドマウントディスプレイ)や専用ゴーグル(以下、VRゴーグル)を装着し、目の前に映し出された世界の中を一人称視点で自由自在に動かせる点がもっとも大きな違いです。(三人称視点を取り入れているゲームなどもあります)
また、2Dは予め見せたいところをフォーカスして映像で伝えることができますが、VRはユーザーが上下左右360度を見渡せることから、見る人によってとらえ方が全然違うことも特徴に挙げられます。
VRの方がよりリアルな物の見方ができ、一方的ではなく双方向のコミュニケーションが可能であると言えるでしょう。
360度動画との違い
VR動画と似ているコンテンツとして、360度動画があります。
どちらも360度どの方向の映像を視聴できる点では共通していますが、没入感や臨場感が味わえるのはVR動画です。
360度動画はPC上でマウスを動かして周囲を見渡すことはできますが、VR動画は仮想空間に入り込むものなので「体感する」という点ではまったくの別物だと言えます。
要するに、360度動画は周囲を見ることはできても視点は変えられず一定であるため、しゃがんでも飛び跳ねても自分自身がその世界にいるような感覚にはならないのです。
またVR動画ではVRゴーグルを装着しますが、360度動画では必要ありません。
HMD等を装着することによって現実世界をシャットアウトし、より没入感が感じられるのが両者の大きく異なる点です。
AR動画との違い
AR(Augmented Reality)は「拡張現実」と翻訳されます。
VRが仮想の現実を作り出すのに対し、ARは現実を拡張させるのが特徴です。
2016年に登場したスマホゲーム『ポケモンGO』にもAR技術が活用されています。
特定の場所や物にスマートフォンをかざすと、追加の情報(キャラクターやテキストなど)が浮き上がって見えるような技術で、VRゴーグルは不要です。
あくまでもユーザーがいるのは現実世界であり、VR動画のような仮想世界にいるような感覚にはなりません。
文字通り、目の前にある現実世界にコンピューターで作り上げた画像や情報を重ねるようにして「拡張させた」世界なのです。
|VR動画の仕組み
VRの世界に入るには、HMDなどの専用のゴーグルが必要であると先述しましたが、これはバーチャル空間を作り出すための専用の技術です。
VR動画について理解を深めるために、このVRゴーグルがどのような仕組みになっているのかを説明します。
実はVRゴーグルのモニターは左右の目それぞれに違った映像が映し出されています。
人間は右目と左目で見えている範囲や角度が違いますが、VR技術はこの「視差」の原理を利用しているのです。
両目で見ることにより、人間は視覚から立体的に見えたり距離感をつかんだりしています。
そしてVRゴーグルに搭載されているセンサーで頭の動きを感知し、その動きに合わせて映像を変化させているのです。
|VR動画の再生に必要なものとは?
VRの仕組みについて理解したら、次は実際にVR動画を視聴してみましょう。
VR動画を視聴するためには環境整備や機材の準備が必要です。
もちろん、視聴する動画や使う機器によって体験できる仮想空間の没入感は変わってきます。
ここではVR動画の再生に必要となる基本的なものを3つご紹介します。
Wi-Fi環境
VR動画の視聴には莫大な通信量が必要となります。
スマートフォン回線やポケットWi-Fi、ホームルータを利用すると通信料がかかってしまうため、固定回線のWi-Fi環境で行うことをおすすめします。
動画は高画質になるほどデータ容量も大きくなるため、Wi-Fi設定にしておくことで容量を気にせずに集中してVR動画を視聴できます。
またVR利用拡大のポイントとして5G(第5世代移動通信システム)の存在があげられます。
5Gは高速かつ大容量の通信が可能であり、高画質のVRソフトウェアをプレイできるため、よりリアルな世界観が楽しむことができます。
視聴するVR動画
VR動画は先にダウンロードしておきます。
視聴方法には「ダウンロード」と「ストリーミング」の2通りありますが、前者は観たい動画を予めダウンロードしてユーザーの端末に保存し後から再生できますが、後者は端末への保存ができません。
よってストリーミングはストレージの空きが不要であったり、すぐに動画を観られるメリットはありますが、通信速度が遅い環境では動画が止まってしまうことがあります。
ダウンロードはオフライン環境でも視聴できるためデータ通信料や通信速度を気にすることなく、最初から最後までスムーズに視聴できますが、ストレージの空きを圧迫するなどのデメリットもあります。
VRゴーグル
VR動画を視聴する上で没入感の高い視聴体験をするために欠かせないのがVRゴーグルです。
段ボール製や折りたたみ式の安価なタイプから、ハイスペックなものまでラインナップが多彩です。
主要なデバイスであるスマートフォン、Meta社のOculus Quest(オキュラス クエスト)、PlayStation VR、PC向けVRヘッドセットなど、各アプリやサービスに対応したものを選びましょう。
VR需要拡大にともなってガジェットの小型化・軽量化も進められていたり、外部機器を必要としないスタンドアローンタイプや、VR酔いを軽減できるピント調節機能付きのタイプなど、様々な機能をもつゴーグルが誕生しています。
今後の進化に目が離せません。
|VR動画を2D再生に変換するPCソフト7選
これまで説明してきた通り、VR動画は別世界に存在しているような臨場感や、時にはリアルを超えた体験をさせてくれる次世代のツールです。
しかしそれには専用ゴーグルを準備する手間や乗り物酔いのような「VR酔い」、目ばかりが疲れてしまうといった解決していかねばならないデメリットも存在します。
ここではもっと手軽にVR動画を楽しみたい方に向けて、VR動画を2D再生に変換するPCソフトをご紹介します。
【Dimension Player】無料で使えるソフト
VR動画再生プレイヤー「Dimension Player」は、VR動画再生はもちろんのこと、2Dスマート再生、チャプター再生など多彩な機能を搭載しています。
無料でダウンロード・インストールができるWindows向けのソフトで、反対に一般の2D動画をVR動画に変換して再生することもできます。
2Dスマート再生では、VR映像を2D映像として再生できます。
ただ再生できるだけでなく、スマートフォンを縦横の好きな方向に傾けてもメインを中心として表示されるためスムーズな視聴が可能です。
デメリットとして画質が粗くなることが挙げられますが、無料で気軽に映像を楽しむことができます。
【4Videosoft 3D 変換】2D動画と3D動画を自由に変換できる
専門的な3D動画変換ソフトとして、2D動画(HD動画とSD動画を含める) と3D動画の間で自由に変換できるソフトです。
2D動画を3D動画に、3D動画を2D動画に、また、3D動画をほかの3D動画に変換できます。
Apple iPad、Apple iPhone、PSP、PS3などの2Dの再生デバイスに対応しています。
こちらのソフトは24時間のサポート対応が可能であり、購入後30日間の返金保証が付いています。
3D映画や動画でもMP4、H.264、AVI、WMV、FLV、MKV、3GP、MOV、RM、RMVBのような2Dに変換して、自宅でも専用ゴーグルなしで視聴できます。
【VideoProc Converter】Windows・Mac対応
Windows、Macどちらにも対応できる「VideoProc Converter」。動画変換、DVD変換、動画ダウンロード、録画などの機能を備えているソフトです。
独自のLevel-3技術を採用しており、IntelやAMD、NVIDIAのハードウェア支援技術に最適化されています。
誰でも簡単にプロ級の動画が作れ、素早く高品質にファイルサイズを圧縮できるほか、画質を5つのギアから選択できます。
専門的な機器がなくても、PC、iPhone、iPad、Androidスマホ、タブレットに3D動画を保存して簡単に2Dに変換することでストレスフリーで楽しめます。
変換後はTwitterやInstagram、LINE、GoProへの動画共有も可能なので、ユーザーが活用できるシーンの幅が広がります。
【PowerDirector】VR動画の編集が可能
「PowerDirector」は動画、写真、音声が総合的に編集できるWindows用動画編集及びオーサリングソフトウェア(コンピュータでメディアコンテンツを作るためのアプリケーションソフトウェア)です。
PowerDirectorには予め、360度動画用の編集機能が搭載されています。
動画編集時はVR動画のカット編集、テキストテロップ、エフェクトやBGMを付けたり、YouTubeやニコニコ動画へのアップロードなども簡単に行うことができます。
動作も他のソフトと比べても軽くて使いやすいのが特徴です。デメリットとしては、サイズが大きいためメモリの容量を占領し、ダウンロードしてインストールするのに時間が掛かります。
【DVDFab 動画変換】動画を1000以上の形式に変換
「DVDFab 動画変換」は、MP3やMP4、WMAなど数多くの入出力に対応した動画変換ソフトです。
使われているほぼ全てのフォーマットに対応しているため、スマホやパソコンでキャプチャした動画やオンライン動画などを、動画の品質を落とすことなく任意のファイル形式に変換できます。
Windows版かmacOS版のいずれかをWi-Fi環境でダウンロードしインストールしておけば、オフライン環境下でも動画を自由に変換したり、加工や編集も可能です。
HD動画はもちろん、4Kや8K、デジカメ動画、3Dデバイス用動画を変換できるため、スムーズかつ高品質で動画変換を行うことができます。
【DMM動画プレイヤー】Android・iOSのスマホにも対応
DMMで購入した作品をパソコンを全く使うこと無くスマートフォンのみで閲覧することができるだけではなく、「chrome cast」、「AirPlay」によってテレビや大きなモニターなどに映し出して見ることもできる動画視聴アプリです。
PC、Android、iOSに対応している為PC、スマホ、タブレット等の幅広い端末で使用可能です。
見たい動画を前もってダウンロードし、外出先や仕事の休憩時間などいつでもどこでも通信料を気にせずに視聴できるのが特徴です。
またジャンルやシリーズごとにファイル管理ができたり、お気に入り登録機能、ロック機能など使い勝手の良さも魅力です。
【スーパーメディア変換!】高品質・超高速の変換ソフト
「スーパーメディア変換」は高品質・超高速の万能動画変換ソフトです。
動画・音声・DVD変換だけではなく、Web動画ダウンロード、DVD作成、動画キャプチャーもできるなど充実した機能が凝縮されています。
汎用のMP4、MKVなどの形式や、高品質の4K、3D、HD画質、最新iPhone・Android機種対応形式まで対応可能です。
世界中の動画サイトからワンクリックで動画をダウンロードして保存し、MP3を抽出・録画が可能なうえ、録画後の動画形式変換も簡単にできます。
独自の技術でデータの欠損や劣化を伴わない高品質変換を実現し、NVIDIA CUDA、NVENC、Intel HD Graphicsなどのドライバーの最適化に対応しています。
|ゴーグルなしでVR動画を視聴できるアプリ・サイト
VR動画をわざわざソフトやアプリで2Dに変換するのも面倒な方や、手持ちのスマートフォンでもっと気軽にVR動画を体験してみたい方には、ゴーグルなしでVR動画を視聴できるアプリやサイトを利用することをおすすめします。
VRゴーグルを使わずにVR動画を楽しめたら、複数人で同時に共有することも可能です。
こちらでご紹介するアプリ・サイトはいずれも無料なので、ぜひ参考にしていろいろ試してみてください。
YouTube
世界最大の動画配信・視聴プラットフォームである「YouTube」は会員登録不要かつ無料で誰でも気軽に動画視聴を楽しむことができます。
スマホブラウザのYouTubeではVR動画に対応していないため、アプリのYouTubeやPCサイトを使用します。
「VR」を含むキーワードで検索し、お好みのチャンネルが見つかったら「再生」。
すると画面上をドラッグして移動させることができるようになります。上下左右に動かすことによって、全ての方向にカメラを向けることができ、ユーザーが主体となった動画を見る体験が味わえます。
(2022年10月よりiPhoneユーザーはYouTubeアプリを使ったVR体験ができなくなっているので注意)
VR SQUARE
「VR SQUARE」はスマホやタブレットでさまざまなVR配信の視聴ができる無料アプリです。
(一部有料コンテンツあり)ソフトバンクが2020年3月から開始した5Gの世界を体感できる「5G LAB」サービスの一つとしてスタートしました。
このアプリでは、アイドルやアーティストのコンサートを最前列で体験できたり、映画の世界に飛び込んだり、スポーツ観戦ができたり、家に居ながらさまざまな臨場体験が実現できます。
利用シーンに合わせて視聴モードを選択でき、VRゴーグルを装着してもスマホだけでも楽しめます。
音楽ライブやスポーツ中継などではカメラ位置を切り替えることができるので、好きな角度から楽しむことも可能です。
VR Tube: 360&3D動画
360度動画が見放題のVR動画アプリで、エンタメ、アニメ、映画、ゲーム、さまざまなジャンルが楽しめます。
海中でサメに遭遇する動画や、ホラー動画、ジェットコースターの乗車体験、スターウォーズやミニオンなど有名映画のVR動画など、すべてが高画質でリアルな体験が可能です。
他にも猫に囲まれる動画や国内外の観光スポット、韓国のアイドルグループのダンス動画も360度方向から観るなど、視聴できる動画の種類がとにかく豊富で、見ていて飽きないのが特徴です。
ジャンル別にランキングになっているため、お気に入りや流行りの動画が見つけやすく、プレイリスト登録機能も搭載されているため何度でも視聴することができます。
|まとめ
今回は、今話題のVR動画を2D再生できる方法とゴーグルなしでも視聴できる方法をご紹介しました。
VRゴーグルは高価であり気軽に試せるとは言えませんが、今回紹介したアプリやソフトは無料でダウンロードできるものもあるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
有料のものでもVRゴーグルよりは安価です。さまざまな端末でVR動画を体験できるようになることで、同じ動画でも受け取り方が変わるかもしれません。
SNSへの共有も手軽にできるため、友人とのコミュニケーションはもちろんのこと、ビジネスへの活用など視野が広がります。
ぜひ今回の記事を参考にして、お気に入りのVR動画を楽しんでみてください。
VRコンテンツ制作!自社開発による柔軟性でお客様のビジネスをリードする『monoVR』
サービスの特徴や導入事例をまとめた資料をご用意しました。
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