VR会議が最近注目されています。

バーチャル空間でリアルなオンライン会議体験が可能であることから企業での導入を検討する動きが活発になっています。

リアルタイムでのコミュニケーションやプレゼンテーションができるため、距離感を感じずに参加者と交流できるのです。

VR会議を導入することで、効率化や新しいコミュニケーションスタイルの創出など、様々なメリットが期待されます。

Zoomやteamsとは何が違うのでしょう。解説していきたいと思います。

|rumiiはVR会議向けのおすすめソーシャルVRアプリ

rumiiは、ビジネス会議や教育ソフトウェア向けに設計されたプロフェッショナル向けのソーシャルVRアプリです。

早期アクセス版では500を超える企業が登録して注目を集めました。

アバターとなり、ボイスチャットでコミュニケーションをしながら、VR空間内でデスクトップを共有したり、プレゼンテーションを行ったり、3Dモデルを映し出したり、ウェブの閲覧を共有することができます。

最大20人までのユーザーがデバイスを問わず利用でき、ヘッドセットだけでなく、Windows 10またはMac OS X 10.8以上のOSを使用している場合はデスクトップでの使用も可能です。

rumiiは、オフィスやクラスルームを構築することに力を入れており、仮想現実空間でのストレスフリーなコミュニケーションを実現するため、音声の位置追跡機能や手の動きを検出する機能などを備えています。

これにより、自然なコミュニケーションを実現することができます。

仕事場や教室環境を提供し、高品質なVR体験を提供することを最優先事項にしていますが、日本語サポート対応がないため、英語がある程度できる社員などがいないと厳しいかもしれません。

|VR会議ができるrumiiの料金はいくら?

無料アカウント登録をするとユーザー数3人以下で1GBのストレージを利用できます。

4人以上での利用の場合は月額9.99USDとなり、チーム人数無制限で10GBのストレージを利用することが可能です。

その他オプション機能を使用する場合は、月額14.99USDがかかります。

|VR会議のメリットは?

VR会議はさまざまなプラットフォームから安価で気軽に導入できる環境がすでに整ってきていることをご理解いただけたかと思います。

しかし、VR会議をするメリットは何でしょうか?そのメリットについて解説いたします。

コスト削減

一般的に、会議を行う際には、資料配布のために紙やインク、印刷などの費用が発生します。

会議後の書類処理や保管にもコストがかかります。会議の参加者の時間も貴重であり、会議に参加する時間に本来の業務を行うことで得られる利益を損失することになります。

施設や備品の維持にもコストがかかっており、特に賃貸で会議室を契約している場合は使用していない時間は大きな無駄と言えます。

しかし、VR会議を利用することで参加者の移動費や宿泊費が削減され、会場や備品の手配も不要で時間や労力の節約にも繋がるのです。

リモート社員も参加できる

VR会議の大きなメリットは、場所を選ばずに開催できることです。

インターネット回線があれば、遠方の支社や海外の社員とも会議ができ、出張や移動時間のコストを削減できます。

また、会社に出社する必要がなくなるため、通勤や退勤の手間も減り、精神的・肉体的な負荷を軽減できるでしょう。

VR会議を会議の基本とすれば、遠隔地で勤務している人であっても参加できるため、リモートワークを前提とした勤務体系を構築できるのです。

環境にも良い

VR会議は、参加者が通勤など移動しないため、交通手段の利用や空調設備の稼働などによるCO2排出量の削減につながります。

先に述べた通り、資料配布のための紙やインクの使用も不要であるため、廃棄物の削減にも貢献することができます。

|VR会議のデメリットは?

ではVR会議は「コスト削減」「場所を問わない」「環境にも良い」という、いい事ばかりなのでしょうか?

逆にVR会議によるデメリットも理解した上で検討していただくため、VR会議が不利な点をいくつかあげてみましょう。

コミュニケーション品質の低さ

VR会議ではアバターを使用し、直接顔を合わせないため、お互いの表情や雰囲気を感じ取りにくいようです。

そのため、ニュアンスやボディランゲージを含む微妙な違いが伝わらず、誤解が生じることがあり、話がスムーズに進まないこともあります。

また、人数が多い場合はリアクションや発言が被ったり、聞き取りにくい場合があり、発言を控えてしまう場合もあるようです。

参加者の中にはアバターではリアルな人間関係の構築が難しいと感じる方もいらっしゃいます。

機器や技術の制限

VR会議では、インターネット環境の安定性や速度によって映像や音声の遅延が発生し、VR会議が困難になることがあります。

またVR会議に慣れていない人やPCに不慣れな人がいる場合、最悪会議が行えない場合もあります。

参加者の通信状況が悪く、通信が乱れたり切断されると、復旧のために時間がかかってしまうため、復旧を待つ間は無駄な時間となります。

場合によっては、自分が原因ではなく相手の通信環境や機器に不具合がある場合も会議が行えなくなってしまいます。

ヘッドセットなどを揃えるコスト

VR会議の最初の課題は、全員が高価なヘッドセットを装着する必要があったり、パソコンやタブレットを用意するためにコストがかかることです。

また、各々にVRを使える通信環境や空間を整えることは難しく、コストを上回るメリットがあるかどうかも見極める必要があるでしょう。

|Rumii以外のVR会議アプリのおすすめ5選

ここまで、VR会議を行うにあたってのメリット・デメリットを解説してきました。

はじめにご紹介したrumii以外にもVR会議を行えるアプリは存在します。

代表的なアプリをご紹介致しますので御社に合ったVR会議環境を選んでいただければと思います。

XR CLOUD

VR会議が行えるアプリとして、XR CLOUDには大きな特徴があります。

まず、すべての⽅が同じ空間に存在できる1,000名規模のイベントや会議が開催可能なことです。

PCやモバイルでの⼤規模同時接続を実現しています。

さらにWebブラウザに対応しており、アプリをダウンロードすることなく、パソコン、スマホでどこからでも⼿軽に参加が可能なことです。

大人数でも不安定になりにくいため、大会議からグループトークまで幅広く利用できます。マルチプラットフォームでスマホでも入れるので、パソコンが苦手な方でも参加しやすく、ネット環境に対する負荷が小さいので参加者の場所や環境をあまり選びません。日本語環境であることもメリットと言えるでしょう。

VRChat

ユーザーは、VR機器を装着してアバターの姿になり、世界中から集まった複数のユーザーと会話やゲームを楽しむことができます。

最近では、手話集会、地方集会、学術発表、ライブイベントなどさまざまな交流が行われており、30~40人規模の集会が行われることもあります。

無数にあるワールドの中には会議室のような空間もあり、動画再生ができますし、ボイスチャットでは、アバターの距離に応じて周囲の会話を抑制するイヤーマフ機能もあります。

ただ、参加者にはパソコンやVRに関するある程度の知識が必要で、ネット環境やパソコン、VRゴーグルの能力によっては十数人の参加者でも利用が不安定になることがあるため、VR会議を行うには参加者の環境に注意する必要があります。

VIVE Sync

 「VIVE Sync」の主な機能は、最大30人で行なえるVRミーティングです。

「VIVE Sync」ではマイクロソフトの「OneDrive」をサポートしており、PowerPointやPDFファイル、マーケティング用映像、3Dモデルなどをミーティング中に表示することができます。

3Dモデルはスケールアップ・ダウンもできます。

アバターのカスタマイズも可能で、専用アプリ「VIVE Sync Avatar Creator」を使用することで、利用者は自分自身をベースにした3Dモデルを制作できます。

アバターは「VIVE Pro Eye」のアイトラッキングもサポートしており、参加者の目の動きをキャプチャーするので、同僚やクライアントとの自然なやり取りもできます。

NEUTRANS

NEUTRANSは、VR技術を活用して、あらゆるビジネス活動を可能とするVRビジネス施設を提供しています。

企業が自社でVR会議を行いたい場合、目的に応じたバーチャル空間を利用します。

コンサルティング業界では、海外拠点や遠隔地との打ち合わせ、クライアントとのブレインストーミングなどが行なえます。

また、参加メンバーの拠点が別れているプロジェクトでの利用にも適しています。

プロジェクト毎に部屋を作成し、必要な資料や素材を展開して、部屋の状態をセーブしておくことができるため、バーチャルプロジェクトルームとしてつかうこともできます。

Horizon Workrooms

Horizon Workroomは、Meta Quest 2(Oculus Quest 2)のヘッドセットで参加できるメタバースのバーチャル会議(VR会議)のツールのことです。

VR会議には、Meta Quest 2を使ってアバターとして参加するだけでなく、MacやPC、スマホからZoomのビデオ通話を使って参加することも可能です。

VR空間内の会議用ルームに参加できるのは最大16人まで、ビデオ参加を含めると50人までです。

バーチャルなホワイトボードにアイデアを書き込めたり、机の位置を現実と同期させる機能があったり、自分のPCやキーボードをVRの世界の中に持ち込んで実際にPC画面を一緒に見たり操作できる機能があり、バーチャル空間内のPCで作業することもできます。

|rumiiはVR会議向けにおすすめのアプリ

VR会議を行うには、導入に伴うコストパフォーマンス、参加者の技量やデバイスを選ばない汎用性、コミュニケーションのしやすさ、共有できるメディアの種類、参加人数に左右されない安定性が必要だとわかりました。

rumiiは、ヘッドセット、PC、MAC、アンドロイド端末で利用でき、ビジネス会議や教育ソフトウェア向けに特化したソーシャルVRアプリです。

リアルなVR空間内でデスクトップを共有したり、プレゼンテーションを行ったり、3Dモデルを映し出したり、ウェブの閲覧を共有することができる他、一度に最大20人までのユーザーがVR会議を利用できます。

英語環境ではありますが、導入手順を解説した動画もありますので、最先端のバーチャル空間会議の導入を検討されてはいかがでしょうか?