VR技術の普及により、従来の広告手法とは一線を画すVR広告が注目を集めています。

VR広告は、仮想現実空間での没入感のある体験を通じて、ユーザーに強力なブランド印象を与える新しい広告形態で、国内外で導入が進んでいます。

本記事では、VR広告の基本からメリット、具体的な活用事例までを網羅的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「医療研修に時間やコストがかかりすぎる…」その悩みをVRで効率化!
コストを抑えながら反復練習が可能な事例を含む『monoVR』サービスの資料をダウンロードいただけます。

開発事例
サービスの特徴
開発の流れ
monoVRサービス説明画像

monoVRサービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら

資料をダウンロードする

|VR広告とは

VR広告とは、仮想現実(Virtual Reality)技術を活用して、ユーザーに没入型の広告体験を提供するプロモーション手法です。従来の2D広告とは異なり、360度の視覚空間や音響、インタラクティブな要素を通じて、ユーザーの五感に訴える広告展開が可能になります。

この手法が注目される理由は、情報を「見る」のではなく「体験する」ことで、ブランドへの記憶定着率が格段に高まる点にあります。

|VR広告のメリット

VR広告の効果には以下のようなものがあります。

まず、VR広告は視聴者に直接商品やサービスを体験させることができます。

従来の広告は文字や画像を見ることが主でしたが、VR広告では直接仮想空間で商品やサービスを操作することができます。

そのため、視聴者に強いインパクトを与えることができると考えられます。

また、VR広告は没入感が高いため、広告に対する記憶力や興味を引く力が強くなります。

視聴者はVR空間で自分自身が商品やサービスを操作していることから、直感的に理解することができます。

さらに、VR広告は限定的なプラットフォームであるため、よりターゲット層を絞って配信することができます。

そのため、より効果的な広告配信が可能となります。

VR広告の効果を定量的に評価した実験はまだ少ないものの、次のような報告もあります。

動画広告サービスを運営するYuMeは、VRゲーム内で行った広告表示実験により、360度動画などを使用したVR広告はきわめて効果的であると発表しています。

実験によると、被験者は表示された広告の内容の70%を想起でき、特に動画広告は90%を想起できたとされています。

この実験結果からも、VR広告は従来の広告手法と比較して、より強い印象を与えることができ、長期的にも持続することが期待できます。

|VR広告の種類

VR広告の種類は大きく分けて次の2種類があります。

  • VR空間に広告を設置する「VR空間広告」
  • VR動画広告を活用するもの

それぞれ詳しく見ていきましょう。

VR空間に広告を出稿

VR空間内に現実世界と同じような街並みを再現し、広告を設置する手法です。

ユーザーは通常の広告と比べ、周囲を見渡すため、広告に気づきやすくなります。

また、視線情報を利用して広告の効果を測定できるプラットフォームもあり、効果を測定し、改善に繋げることも可能です。

VR空間で広告を出稿することで、より効果的なマーケティングが可能になります。

VR動画広告を活用

YouTubeやSNSなどの動画配信プラットフォームで配信されるVR動画広告です。

VR動画広告は商品やサービスの疑似体験を訴求できることが大きな特徴です。

一般的な動画広告と異なり、デバイスを自分で操作して視線を自由に動かすことができるため、広告に対して能動的に情報を得ることができます。

そのため、視聴者はよりリアルな視聴体験ができ、興味や関心を引きやすくなります。

|VR広告の事例

ここからは、注目すべきVR広告の事例を紹介します。

コカコーラ社

コカ・コーラ社は、advertyのプラットフォームを活用して、VRゲーム内に広告を配信しています。

VRゲームでは、ユーザーは周囲の景色に興味を持つため、広告を見る機会が自然に増えます。

また、advertyの特徴であるユーザーの視線や行動をトラッキングするシステムを利用し、視線の先にさりげなく広告を配置します。

コカ・コーラ社は、advertyの機能をうまく活用し、ユーザーにネガティブな印象を与えることなく、かつ効率的にVR広告を利用しています。

グリコ

出典:https://jp.glico.com/ice/giant/vr.html

江崎グリコでは、VR広告動画に女優の綾瀬はるかさんを起用し、360℃動画を公開しています。

仮想空間で綾瀬さんと1対1のコミュニケーションを実現。

視聴者は、自分の視線に合わせて視界が変わるため、まるで自分が同じ空間にいるかのような没入感、臨場感を味わうことができます。

人気女優と1対1のコミュニケーションができるのは仮想空間ならではのリッチな体験ですね。

Davos Klosters

出典:https://www.marketingsociety.com/the-cinema/davos-klosters-transports-shoppers-slopes-vr-experience

「Davos Klosters」は、スイス・チューリッヒのスキーリゾートで、VRを活用したプロモーションを行い注目を集めました。

イベントでは、リフトに乗り込み、ヘッドセットを装着することから始まります。

リフトを登りきると、Davos Klostersの雪景色が広がり、まるで雪の別世界にいるかのような感覚が味わえます。

さらに、リフトを降りた後には、食事のシーンもあり、実際の料理が運ばれてくることで、Davos Klostersの魅力を余すところなく伝える内容となっています。

これらの体験は、Davos Klostersへの訪問者数を増加させることが期待されています。

東京エールワークス

東京エールワークスは、ビールのサブスクリプション・サービス「東京エールワークス たくさん飲み隊」の契約者特典として、自宅でビール工場の見学気分が味わえるVRコンテンツ「TOKYO ALEWORKS バーチャル・ブリュワリーツアー」を制作・配信しています。

届いたビールの製造過程をその場で見学しているかのような360℃映像を体験できます。

その体験は、今まさに手にとっているビールの出来立ての味を想起させることでしょう。

ビール好きの方にはたまらない体験ですね。

きゃりーぱみゅぱみゅ

出典:https://columbia.jp/artist-info/kyary/info/74278.html

国内外を問わず若者を中心に人気を博している「きゃりーぱみゅぱみゅ」は、新曲「ガムガムガール」のミュージックビデオを、ソフトバンクの配信サービス『5G LAB』内にて独占配信しました。

ミュージックビデオは、バックダンサーを従えた臨場感溢れる3D自由視点映像(VR SQUARE)と、豪華なステージセットの正面や側面からなど、さまざまなアングルから視聴できるマルチアングル映像(FR SQUARE)といった様々なバリエーションで配信され、エンターテイメントの新しい楽しみ方を提供しています。

|まとめ

VR広告は、高い没入感と能動的なユーザー参加を特徴とする次世代の広告手法です。

従来の広告では実現できない強力なブランド体験を提供し、エンゲージメントの向上とターゲットユーザーへの深い訴求を可能にします。

VR空間への広告掲載とVR動画の活用という2つの主要な手法があり、それぞれの特徴を活かした効果的な活用が求められます。

VR技術の更なる普及とコストの低下により、今後ますます多くの企業がVR広告を活用することが予想されますので、早期の導入により競合他社に先駆けたブランドイメージの確立と、効果的な顧客獲得が期待できるでしょう。

「工場見学や遠隔管理がもっと簡単にできれば…」
リアルな3D空間作成でその課題を解決します!

開発事例
サービスの特徴
開発の流れ
monoVRサービス説明画像

monoVRサービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら

資料をダウンロードする