- Unreal Engineってなに?
- Unityとの違いも知りたい
- Unreal EngineやUnityのプログラミング言語について教えてほしい
こんな悩みを解決します。
この記事を読むと、自らの制作目的に沿ったプログラミング言語を選び、開発を始められます。
目次
|Unreal Engineとは
Unreal Engineとは、ゲームを制作するための指示書(ゲームエンジン)です。
キャラクターの動きを自然に見せるなど、ゲーム制作に必要な機能が入っています。
Unreal Engineはアメリカの企業「Epic Games」が開発しました。
記事後半で紹介する「Unity」と並び、ゲームエンジン市場で有名です。
「ドラゴンクエストXI」の制作にも使われているんですよ。
Unreal Engineのメリットとデメリットは次の通りです。
メリット
- ゲームを作るためのテンプレートがあり、簡単に制作できます。
- 映像を作る機能がすぐれているため、美しく、リアルに近い映像が作成可能
- すべての機能が無料です(ゲーム開発の総売上が100万ドルを超えたら、手数料5%発生)。
デメリット
- 高度なコンピュータが必要となり、コストがかかります。
- 日本語の情報が少なく、操作方法の動画など理解するのが大変です。
コンピュータの性能が低いと、動きが遅くなり処理が進まないので注意しましょう。
|Unreal Engineで使われるプログラミング言語
Unreal Engineで主に使われるプログラミング言語「C++」と「Blueprint」について解説します。
C++
「C++」の特徴は次の通りです。
- オブジェクト指向
- 処理速度が速い
- 追加・変更が簡単
「C++」はオブジェクト指向のプログラミング言語です。
オブジェクト指向とは、プログラムをレゴブロックのように細かい部品に分け、再利用できるように組み合わせる方法のことを指します。
この特徴のおかげで、プログラムを書くのが楽になります。
処理速度が速いと、ゲームの動作がスムーズになり、色んな機能を追加できます。
バグの早期発見・修正もでき、最終的なゲームの品質アップにつながるのです。
また「C++」は、他のプログラムと連携できます。
ゲームエンジンを構築する際、外部のプログラムやツールと組み合わせ、より多機能なゲームを制作可能です。
Blueprint
「Blueprint」はブロックをつなげたり、設定を変えたりするだけで、ゲームを作れるプログラミング言語です。
「Blueprint」の特徴は次の通りとなります。
- 簡単に操作できる
- 早く実装できる
- エラーが少ない
ブロックをつなげるだけなので、操作が簡単です。
プログラミングコードを書く必要もありません。
直感的に操作できる分、実装までの時間も短いです。
プログラミングコードを書いていると発生するエラーも、「Blueprint」なら最小限に抑えられます。
「C++」に比べて「Blueprint」は扱いやすく、初心者向きのプログラミング言語です。
ただ「C++」にある機能がなかったり、処理速度が遅かったりなどデメリットも認識しておきましょう。
|Unityとは
Unityはアメリカの企業「Unity Technologies」が開発した、ゲームエンジンです。
「ポケモンGO」など有名なゲームがUnityを使って作られています。
Unityを使うメリットは次の通りです。
メリット
- 開発用の部品や素材がたくさん
- 使える範囲が広い
- 日本語の情報が多い
ショップでゲーム開発に使う部品や素材が手に入ります。
自分で作らなくてもいいので、ゲーム開発が簡単に進むのです。
Unityはスマホやパソコン、コンソール(例:PS4)など、いろんな所で使えます。
自作したゲームを多くの人に使ってもらいたい人には最適ですね!
「Unreal Engine」と比べて日本語の情報が多いため、初心者や英語の苦手な人には優しいゲームエンジンです。
また、デメリットは「起動が遅い」ことです。
機能が充実し性能が高いゆえのマイナス面と言えるでしょう。
Unityの料金体系は下記の通りです。
プラン | 料金 | 条件 |
Personal | 無料 | 資金調達・年間売上金額:合計$0~$10万USD |
Unity Plus | 48,395円/年 | 資金調達・年間売上金額:合計$10~$20万USD |
Unity Pro | 267,960円/年 | 資金調達・年間売上金額:合計$20万USD以上 |
|Unityで使われるプログラミング言語
Unityで使われるのは、オブジェクト指向プログラミング言語「C#」です。
マイクロソフトが開発し、「.NET」と呼ばれるプログラム開発のためのフレームワーク上で動きます。このフレームワークをもつWindowsと相性がよいです。
「C#」は似た「C++」と混同されがちなので注意してください。
「C#」の特徴は次の通りです。
- ポインタと呼ばれる変数が使えず、メモリの値を直接変更できません
- メモリの不要な部分を自動的になくしてくれます(ガベージコレクション)
- C++より学ぶのが簡単で、初心者でも取り組みやすいです
|C#の難易度は?
「C#」の難易度はやや高いと言えるでしょう。
その理由は次の通りとなります。
- オブジェクト指向プログラミングを理解しないといけない。
- プログラムを書く際に使用する構文や規則が多様。
「C#」はオブジェクト指向プログラミング言語なので、クラスやオブジェクト、
メソッドなどの考えを理解する必要があります。
高度な開発となると、クラスの継承やポリモーフィズムなどの考えも把握しなければいけません。
「C#」の文法には、条件分岐や変数の宣言、インターフェースの定義、などの構文が含まれます。これらも理解する必要があります。
なお「Blueprint」は、コードを書かずにプログラミングができるのでオススメです。
|Unreal Engineを使ってみよう!
この記事を読めば、自らの制作目的に沿ったプログラミング言語を選び、開発を始められます。
最後にここまでの内容を振り返りましょう。
「Unreal Engine」および「Unity」は、ゲームを制作するための指示書(ゲームエンジン)です。
それぞれで使われるプログラミング言語
Unreal Engine:「C++」と「Blueprints」
Unity:「C#」
プログラミング言語の難易度
- 「C#」:やや高い
- 「C++」:高い
- 「blueprint」:低い
blueprintはコードを書くことなく簡単にプログラミングができますので、初心者向けといえるでしょう。
ぜひこの記事を参考にしていただき、Unreal Engineを利用してみてはいかがでしょうか。