「VR開発を学びたいけど何を学ぶべき?」
「勉強するのにいい学習本はないかな?」
VR開発を学習したいと思っても、何をどのように勉強したらいいかって悩みますよね。
VRを活用したゲームやコンテンツが増えてきて、このような悩みを抱える方が多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、VR開発に興味を持つ人向けに、おすすめの学習本11選と開発に必要なソフトウェアなどを紹介します。
この記事を読むことで、効率的にスキルを身につけられる学習本や、学ぶべきソフトウェア、プログラミング言語がわかります。
あなたがVRエンジニアになるための第一歩をお手伝いできたら幸いです。
目次
- 1 |VRとは
- 2 |VR開発におすすめのソフトは?
- 3 |VR開発でよく使われるプログラミング言語は?
- 4 |VR開発におすすめの学習本
- 4.1 「Unity」で作るVR空間入門
- 4.2 UnityではじめるC# 基礎編 改訂版
- 4.3 Unityゲーム プログラミング・バイブル
- 4.4 作って学べる Unity VR アプリ開発入門
- 4.5 Unityの教科書 Unity 2022完全対応版
- 4.6 Unity+OpenXRによるVRプログラミング Meta Quest2/Windows Mixed Reality対応
- 4.7 見てわかるUnreal Engine 5 超入門
- 4.8 Unreal Engine 4 リアルタイム ビジュアライゼーション
- 4.9 XR Interaction ToolkitでサクッとはじめるVRアプリ開発
- 4.10 今日からはじめる Blender 3入門講座
- 4.11 Blender 3Dアバター メイキング・テクニック
- 5 |まとめ
|VRとは
VR開発に興味をお持ちの方にはすでにご存知の内容と思いますが、改めてVRとは何かを簡単に説明します。
VRとは、「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」の略称で、仮想現実という意味を持ちます。
専用のVRゴーグルを装着すると、CGや3D映像で作られたリアルな仮想世界が視界全体に広がります。さらにリモコン操作で自分の動きが反映されることで、高い没入感を持ってその世界を体験できる技術です。
近年、ゲームやエンターテイメントで注目されていますが、教育、医療、観光、住宅販売など、多岐にわたる分野で活用が広がっています。
例えば、遠隔地での手術や治療支援、教室と同じ授業体験、現地を訪れずに観光や住宅の内覧なども可能。これらの革新的な取り組みから、VR技術の今後の発展が期待されています。
|VR開発におすすめのソフトは?
VR開発をする際、「ゲームエンジン」と呼ばれる開発ソフトが必須となります。
ゲームエンジンを使うことで、高度なプログラミングが不要となり、画像処理や音響効果などの処理を効率的に行えます。
ここではVR開発でよく使われる代表的なゲームエンジン、「Unity(ユニティ)」と「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」の2つを紹介します。
Unity
Unityは、2Dや3Dのゲームを作る時によく使われるゲームエンジンで、VR開発にも適しています。
初心者から上級者まで、色んなレベルの人が使えます。
Unityは、圧倒的なシェアを誇り、現在世界で最も利用されているゲームエンジンとなっています。
Unityの特徴は主に以下の3つです。
一つ目の特徴は、様々なプラットフォームに対応している点です。
iOS、Android、Windows、macOSなど、多くのプラットフォームに対応しており、開発したコンテンツを幅広く展開できます。
二つ目の特徴は、開発言語は「C#」を使用する点です。
JavaScriptも使用できますが、C#の方が一般的。C#は、初心者には多少難しい面はあるものの、メジャーな言語のため学習サイトも豊富にあり、初心者にも取り組みやすい言語です。
三つ目の特徴は、アセットストアが充実している点です。
アセットストアとは開発で利用する、3Dモデル、サウンドエフェクト、アニメーションなどの素材を入手できるオンラインのマーケットプレイスです。有料のものから無料のものまで幅広く提供されています。
以上の特徴から、Unityは汎用性も高く、初心者にも扱いやすいおすすめのゲームエンジンです。
Unreal Engine
Unreal Engineは、人気オンラインゲーム「フォートナイト」などのゲームメーカーであるEpic Games社が提供しているゲームエンジンです。
Unityと並んで非常に人気があり、Unityに次ぐシェアを占めます。
Unreal Engineの特徴は以下の3つです。
一つ目の特徴は、圧倒的なリアルグラフィックスを表現できる点です。
実写と見違えるほど鮮明で緻密な映像表現が可能で、高品質なグラフィックスを実現できます。
これにより、没入感の高いリアルな仮想空間を創り出すことができます。
二つ目の特徴は、ノーコードでプログラミングできる点です。
BluePrintという開発環境があり、コードを書かずに開発ができるのが大きな魅力です。
選択肢にない高度な動作を追加したい場合のみ、「C++」を使ってプログラミングします。
三つ目の特徴は、全機能無料で利用できる点です。
Unityでは一部有料の機能もありますが、Unreal Engineは全ての機能が無料で使えます。
ただし、商用利用した場合、売上が100万ドルを超えると5%のロイヤリティが発生するシステムとなっています。
Unityと比べると、やや玄人向けの印象はあるものの、リアルさを追求したい場合はUnreal Engineの方が有利と言えます。
|VR開発でよく使われるプログラミング言語は?
上記で紹介したゲームエンジンでは、最低限のことはプログラミングなしでも制作できる機能が備わっていますが、高度な処理をしたいときはプログラミングが必要となってきます。
ここでは、習得すべき主要なプログラミング言語について紹介します。
C#
C#は、先の章でも述べた通り、Unityが採用しているプログラミング言語です。
C#は、シンプルでわかりやすい構文が特徴で、プログラミング初心者にも親しみやすい言語となっています。
また、豊富なライブラリやサポートが揃っているため、学習リソースが充実しているという点でも初心者におすすめの言語です。
C#はマイクロソフトが開発した言語で、Windows向けアプリケーションの開発にも使われますが、Unityを通じてゲームやVR開発にも広く活用されています。
C#を習得すれば、UnityでのVR開発をスムーズに進めることができ、さまざまなプロジェクトで活躍できるようになります。
C++
C++は、多くのプログラマーに利用されている汎用的なプログラミング言語で、VR開発にも適しています。Unreal Engineでは、主要プログラミング言語として採用されています。
C++はC言語を拡張させた言語で、いわばC言語の上位互換とも言える言語です。
最大の特徴は、プログラムの実行速度が他のプログラミング言語に比べて格段に速いという点。
さらに、柔軟なメモリ管理により、高負荷で複雑なシステムも実行できるという強みがあります。
これらの強みから、以前より金融系システムや官公庁のシステムなどの大規模な業務システムで利用されています。
ただし、C++は習得が難しい言語とされることもあり、初心者にはややハードルが高いかもしれません。
C++を使いこなすことで、リアルタイム処理が求められるVRアプリケーションの開発において、効率的で高品質なプロダクトを作成することができます。
C++のスキルを身につけることで、VRエンジニアとして希少価値の高い人材となれるでしょう。
BluePrint
BluePrintは、Unreal Engineというゲームエンジンで使用されるビジュアルスクリプティングシステムです。
正確に言うとプログラミング言語ではなく、プログラミング言語の代わりとなるツールの一種です。
BluePrintのプログラミングは、テキストでコードを書くスタイルではありません。
各機能が一つの箱(ノード)で表示され、箱同士を線で結びつけることで入出力や処理の順序をプログラムしていきます。
そのため、プログラミングの知識がない人でもゲーム開発に参加できるようになりました。
ただし、高度な処理や最適化が必要な場合は、C++などのプログラミング言語と併用することが一般的です。
|VR開発におすすめの学習本
「VR開発を学びたいけど、どうしよう?」という方は、まずは本を1冊読んでみてはどうでしょうか?この章では、これからVR開発を学びたい方におすすめの学習本を11冊ご紹介します。
ぜひ気になった本を手に取ってみてください。
「Unity」で作るVR空間入門
この本は、タイトルにもある通り、Unityを使ってVR空間の作成方法を楽しく簡単に学べる入門書となっています。
本書を読み進めながら、簡単なVR空間を2時間ほどの作業で完成させることができるように解説されています。
この本を読めば、VR開発の基本を身につけ、自分だけのVR空間を作成することができるようになります。
UnityではじめるC# 基礎編 改訂版
この本は、プログラミング初心者向けのC#とUnityを使ったゲーム開発の入門書です。
本書では、C#の基本概念を丁寧に解説し、Unityを使ったゲーム制作を学ぶことができます。
初心者にもわかりやすい内容で、シンプルな脱出ゲームや物理演算を利用したゲームの制作方法を学び、最終的にはストア公開まで行うことができます。
C#を理解しながらUnityでゲーム開発を進めることを目的とした、ゲーム開発初心者やC#で挫折した経験者におすすめの一冊です。
Unityゲーム プログラミング・バイブル
この本は、Unity入門や初級レベルを卒業した方向けの書籍で、ゲーム開発現場で実践できるスキルを身につけることができます。
本書では37の最新トピックを網羅し、第一線で活躍する著者陣によるノウハウが詰まっています。
サンプルゲームがダウンロードでき、実際に動かしながら学ぶことができます。
Unityエキスパートを目指す方に最適な1冊で、AR/VR、機械学習などの最新テーマも取り扱っています。
作って学べる Unity VR アプリ開発入門
この本は、VRアプリ開発を初めて体験する方向けの入門書です。
3つのアプリを作成しながら、Unity VRの概要や基本的な機能を学ぶことができます。
スマートフォンと親和性の高いUnityを利用し、実際にVRアプリを作りながら体験できます。
Unity初心者にもおすすめで、WindowsやMac環境で開発が可能です。
Unityの教科書 Unity 2022完全対応版
この本は、最新バージョンのUnityを使ったゲーム制作を初めて体験する人向けの入門書です。
簡単な2Dゲームから始め、徐々に難易度を上げていく形式で、Unityの機能とゲーム制作知識を学びます。
C#の基礎知識も掲載しているため、プログラミング初心者も安心して学習できます。
さらに、ゲーム設計やレベルデザインなど、ゲームを面白くするための知識も紹介されています。
Unityの入門書として最適な一冊です。
Unity+OpenXRによるVRプログラミング Meta Quest2/Windows Mixed Reality対応
この本は、UnityとOpenXRを使用したVRプログラミングに必要な各種命令の詳細解説およびC#サンプルスクリプトからなる解説書です。
Unityの入門書を読み終えた初学者や、C#言語の基本文法を理解している方におすすめです。
自作のVRアプリケーション開発を目指す方に最適な一冊です。
見てわかるUnreal Engine 5 超入門
この本は、ゲーム開発未経験者を対象としたUnreal Engine 5の初心者向け解説書です。
新機能Nanite、Lumen、Niagaraを使ったサンプル制作やブループリント解説を含む、演習形式で解説されており、Windows、macOSにも対応しています。
未経験者でも手を動かしながらUE5の使い方を覚えることができます。
Unreal Engine 4 リアルタイム ビジュアライゼーション
この本は、ゲーム以外の分野でUnreal Engine 4を活用したい初心者向けの入門書です。
Unreal Engine 4の基本的な操作手順やノウハウをわかりやすく解説しています。
C++は触れられておらず、本格的な開発とまではいきませんが、エフェクト制作のとっかかりとしては良本です。
XR Interaction ToolkitでサクッとはじめるVRアプリ開発
この本は、Oculus Quest向けのVRアプリ制作を学べる本です。
Unityを使って基礎的なVRゲームの動作を作りながら、Oculus Questの開発者向け設定、新Input Systemの利用、VRゲーム内の移動方法、物の持ち方、UI操作などを学びます。
本書はUnityの基礎は習得済みで、Oculus Questを持っている人に適しています。
今日からはじめる Blender 3入門講座
この本は、3DCGアニメーションを作成するための統合環境アプリケーション「Blender」の入門書で、最新の環境で初心者も楽しく学べます。
丁寧な解説で挫折せず学習を進められ、最新バージョンに対応し、モデリングの基礎からアニメーションまで幅広く網羅。最良のBlender入門書でスキルアップしましょう。
Blender 3Dアバター メイキング・テクニック
この本は、メタバースやバーチャル空間で楽しめるオリジナルアバターの制作を学べる本です。
Blenderの基礎知識からモデリング、テクスチャ、マテリアル、シェイプキー、リギング、VRMセットアップまで網羅。
Blenderでモデル作成経験のある方向けで、基礎があれば初心者でも進めやすい内容となっています。
|まとめ
いかがでしたか?
今回は、VR開発を学びたい人向けに、おすすめの学習本と開発に必要なソフトウェアなどを解説しました。
VR技術は確実に進化を続けており、今後さらに多くの分野で活用されることが予想されます。
この革新的な技術を今のうちに習得することで、未来のトレンドに乗り遅れることなく、先駆者として活躍できるチャンスが広がります。
ぜひ、これを機にVRの世界へ飛び込んでみてください。