VRゴーグルは、360°視界全体を映像で包み込み、そのデジタル空間への没入感を味わうためのデバイスです。
この新しい映像体験を一度は味わってみたいと思う方も多いはず。
しかし、いざ買おうと思っても種類がたくさんあってどれを選べばいいか悩みますよね?
そこで本記事では、2024年最新のVRゴーグルを目的別におすすめします。
初心者向けのエントリーモデルから、上級者向けのハイエンドモデルまで、予算や目的に合わせた12選を厳選しました。
また、VRゴーグルの選び方のポイントや、購入前にお試しできるレンタルサービスも紹介します。
これを読めばあなたに合ったVRゴーグルがきっと見つかります。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
|VRゴーグルのタイプとメリット・デメリット
VRゴーグルとは、仮想現実(VR)の世界を体験するために使用するヘッドマウントディスプレイのことです。
目の前にディスプレイを置き、立体的な映像を映し出すことで、まるでその世界に入り込んだかのような没入感を得ることができます。
VRゴーグルには大きく分けて以下の3タイプがあります。
- スマホVR
- PCVR
- スタンドアローン
それぞれ特徴が異なるので、自分のニーズに合ったタイプを選ぶことが大切。
ここでは、各タイプのVRゴーグルについて、メリットとデメリットを交えながら詳しく解説していきます。
スマホVR
出典:https://www.elecom.co.jp/products/VRG-TL01BK.html
<メリット>
・手軽に始められる
・コストが安い
・多様なVRアプリが利用可能
<デメリット>
・性能面で制限がある
・没入感が劣る
・装着感が良くない
スマホVRは、スマートフォンをヘッドセットに装着して使用するタイプのVRゴーグルです。
手持ちのスマホを利用できるため、手軽に始められ、コストも他のタイプに比べて安いのが魅力です。
また、スマホのVRアプリストアには多様なコンテンツが揃っています。
しかし、スマホの性能に依存するため、本格的なVR体験には限界があります。
没入感や装着感も専用機器に比べると劣ります。
とはいえ、VRを気軽に楽しみたいエントリーユーザーにはおすすめのタイプといえるでしょう。
PCVR
出典:https://product.rakuten.co.jp/product/-/5a51728b11eb9387a004846293d1487c/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_117_1_10001720
<メリット>
・高いグラフィック性能
・高い没入感
・豊富なコンテンツ
<デメリット>
・高価な機器が必要
・セッティングが面倒
・ケーブルの取り回しが煩雑
PCVRは、高性能なPCに接続して使用するタイプのVRゴーグルです。
PCの高いグラフィック性能を活かせるため、リアルで精細なグラフィックを楽しめます。
また、専用のVRゴーグルを使用するため、高い没入感が得られます。
SteamVRなどのプラットフォームには、豊富なVR対応ゲームやアプリが揃っているのも魅力です。
一方で、高性能なPCとVRゴーグルの両方が必要なため、コストが高くなります。
また、PCとの接続やセッティングが面倒で、ケーブルの取り回しも煩雑になりがちです。
本格的なVR体験を求める人にはおすすめのタイプといえるでしょう。
スタンドアローン
出典:https://item.rakuten.co.jp/sharanoki/40204/?iasid=07rpp_10095___eu-lx77tmri-ez-6bacdff4-354b-4ef6-b11f-822cebdd7ae6
<メリット>
・手軽に高品質なVR体験ができる
・ケーブルレスで自由度が高い
・ハイスペックPCが不要
<デメリット>
・重量があり長時間の使用で疲れることがある
・バッテリー駆動時間に制限がある
・機器の価格が比較的高い
スタンドアローンは、PC等の外部機器に接続せず、単体で動作するVRゴーグルです。
高性能なプロセッサとディスプレイを内蔵しているため、ハイスペックなPCなしで手軽に高品質なVR体験ができます。
また、ケーブルレスで使用できるため、自由に動き回れる点も大きな魅力です。
ただし、バッテリーや処理装置を内蔵しているため、機器の重量があり、長時間の使用で疲れを感じることがあるかもしれません。
連続使用時間にも制限があります。
高価なゲーミングPCは不要なため、トータル価格としては抑えられますが、VRデバイス単体としては比較的高価な傾向があります。
とはいえ、手軽さと高品質なVR体験のバランスが取れたタイプといえるでしょう。
|VRゴーグルの選び方のポイント
VRゴーグル選びに失敗しないためには、いくつかのポイントを考慮する必要があります。
ここでは、装着感、ディスプレイ性能、操作性、予算、コンテンツなど、VRゴーグルを選ぶ際に重要な6つのポイントについて詳しく解説します。
これらのポイントを押さえることで、自分に最適なVRゴーグルを見つけることができるでしょう。
装着感|重量とバランス
VRゴーグルを選ぶ際、装着感は非常に重要です。
長時間の使用でも疲れにくく、快適に装着できるものを選びたいところ。
重量とバランスは装着感に大きく影響します。
重量が重すぎたり、バランスが悪いと首や肩に負担がかかり、長時間の使用が辛くなってしまいます。
VRゴーグルの種類によって重量は変わってきますが、700g以下を一つの目安とすると良いでしょう。
可能なら購入前に実際に装着してみると、自分に合ったVRゴーグルを選びやすくなります。
ディスプレイ性能①|解像度と視野角
VRゴーグルのディスプレイ性能は、没入感や臨場感に大きく影響します。
まず見るべきポイントは、解像度と視野角です。
解像度が高いほど、よりリアルで精細な映像を楽しめます。
現在主流なのは、1眼あたり1920×1080ピクセル以上の解像度を持つVRゴーグルです。
次に、視野角も重要な要素です。
視野角が広いほど、より自然で奥行きのある映像を体験できます。
没入感を重視するなら視野角110度以上が目安です。
ただし、解像度と視野角はトレードオフの関係にあるため、バランスを考えて選ぶ必要があります。
自分に合ったVRゴーグルを見つけるために、実際に試着してみることをおすすめします。
ディスプレイ性能②|リフレッシュレート
解像度や視野角と並んで、VRゴーグルのディスプレイ性能を評価する上で重要なのがリフレッシュレートです。
リフレッシュレートとは、1秒間にディスプレイが更新される回数のことで、単位はHzで表されます。
リフレッシュレートが高いほど、滑らかで自然な映像を楽しめます。
低いリフレッシュレートだと、映像がちらついて見えたり、動きの遅延が感じられたりするため、VR酔いの原因にもなります。
快適なVR体験のためには、90Hz以上のリフレッシュレートを持つVRゴーグルがおすすめです。
トラッキング性能|トラッキング方式とセンサー方式
トラッキングとは、ユーザーの頭の動きや位置を検出し、仮想空間内の視点を同期させる技術のことです。
VR空間への没入感に大きく影響します。
このトラッキング性能を左右するのが、自由度を表す DoF(Degrees of Freedom)と、センサー方式です。
DoFには、大きく分けて3DoFと6DoFがあります。
3DoFは、頭の回転運動(上下、左右、傾き)のみを検出するのに対し、6DoFは、頭の回転運動に加えて、位置の移動(前後、左右、上下)も検出できます。
6DoFの方が没入感が高く、自然な動きで操作できます。
センサー方式には、外部センサーを使う Outside-in 方式と、ヘッドセットにセンサーを内蔵する Inside-out 方式があります。
Outside-in 方式は、高い精度でトラッキングができる一方、センサーの設置が必要です。
Inside-out 方式は、センサーの設置が不要で、セットアップが簡単であるため、最近はセンサー技術の向上とともに採用機種が増えてきました。
自分に合ったVRゴーグルを選ぶ際は、これらのトラッキング性能の違いを理解した上で、用途に合ったものを選びましょう。
予算|VRゴーグルの相場感
VRゴーグルの予算は、用途や目的に応じて大きく異なります。
低価格帯は5,000円以下です。
スマホVRのほとんどはこの価格帯に位置し、VR初心者がまず試してみたい場合や、イベントなどで数を揃えたい時に適しています。
中価格帯は3万円〜6万円程度。最もボリュームゾーンとなるのがこの価格帯です。
経済的に余裕のある方はここからエントリーしてもよいでしょう。
高価格帯は、7万円以上。中には20万円以上のものもあります。
その分VRのクオリティについては折り紙つき。最高の没入感を味わえます。
自分の予算と目的に合ったVRゴーグルを選びましょう。
コンテンツ|遊びたいゲームタイトル
VRゴーグルを選ぶ際は、自分が遊びたいゲームタイトルに対応しているかどうかも重要な点です。
VRゴーグルによって、対応しているプラットフォームが異なり、ゲームタイトルの種類や数が大きく異なります。
主要なVRプラットフォームとしては、SteamVR、Oculus、PlayStation VRなどがあります。
SteamVRは、Valve社が運営する世界最大級のPCゲームプラットフォームで、多数のVRゲームやアプリを提供しています。
Oculusは、Meta社のVR専門ブランドで、独自のコンテンツストアを運営し、ゲームや動画、アプリなどを幅広く取り揃えています。
PlayStation VRは、言わずと知れたPlayStationの専用プラットフォームで、高品質なVRゲームを多数提供しています。
最近は、汎用的なVRゴーグルが増えてきているものの、好きなジャンルやコンテンツにVRゴーグルが対応しているかはよく確認しましょう。
|目的別おすすめVRゴーグル15選
ここからは、目的や用途に合わせたおすすめのVRゴーグル15選を紹介します。
初心者向けのエントリーモデルから、上級者向けのプレミアムモデル、ビジネス向けモデルまで幅広くピックアップしました。
予算や目的に合ったVRゴーグルを見つけて、VRの世界を存分に楽しんでください!
初心者におすすめのエントリーモデル
まずは初めてVRゴーグルを購入する方におすすめなエントリーモデルです。
VRG-M02BK|エレコム
出典:https://www.elecom.co.jp/products/VRG-M02BK.html
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | スマートフォンの性能に依存 |
リフレッシュレート | スマートフォンの性能に依存 |
視野角 | 不明 |
トラッキング方式 | 3DoF(スマートフォンのジャイロセンサーを使用) |
重量 | 280g |
価格帯 | 3,000円前後 |
エレコムのVRG-M02BKは、スマートフォンを装着して手軽にVRを楽しめるゴーグルです。
4.8~7.0インチの幅広いサイズのスマートフォンに対応しており、VR対応アプリをインストールして本体にセットするだけで、360度全方向の臨場感あふれる映像が楽しめます。
アジャスター付きのヘッドバンドを採用し、フィット感を調節できます。
柔らかく通気性に優れたパンチングソフトレザー仕様のフェイスパッドにより、長時間の使用でも快適。
ディスプレイ解像度やリフレッシュレートはスマートフォンの性能に依存しますが、手頃な価格で手軽にVRを体験できるエントリーモデルとして、初心者におすすめのVRゴーグルです。
VRG-EH03BK|エレコム
出典:https://www.elecom.co.jp/products/VRG-EH03BK.html
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | スマートフォンの性能による |
リフレッシュレート | スマートフォンの性能による |
視野角 | 不明 |
トラッキング方式 | 3DoF(スマートフォンのジャイロセンサーを使用) |
重量 | 約335g(ケーブル除く) |
価格帯 | 5,000円前後 |
エレコムのVRG-EH03BKは、先ほど紹介したVRG-M02BKの上位モデル。
ヘッドホンが一体となったスマホ接続型のVRゴーグルです。
こちらも、4.8~7.0インチの幅広いサイズのスマートフォンに対応しており、臨場感のある360度映像を楽しめます。
ヘッドホン一体型のため遮音性が高く、より没入感のある映像体験ができます。
その分、価格はVRG-M02BKよりは高くなりますが、VRゴーグルの中では低価格帯に分類されます。
こちらもエントリーモデルとして、初心者におすすめのVRゴーグルです。
OLANSOR
出典:https://amzn.asia/d/7jPNoHS
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | スマートフォンの性能に依存 |
リフレッシュレート | スマートフォンの性能に依存 |
視野角 | 100-120度 |
トラッキング方式 | 3DoF(スマートフォンのジャイロセンサーを使用) |
重量 | 410g |
価格帯 | 3,000円前後 |
OLANSORは、4.7~6.5インチのスマートフォンに対応した、エントリー向けのVRゴーグルです。
低価格帯でありながら120度の広視野角と1080Pの高画質を実現し、非球面光学レンズを採用することで没入感のあるVR体験を提供します。
通気性の良いパッドや3軸固定式ヘッドバンドにより快適な装着感を実現。
Bluetoothリモコン付属で操作性も良好です。
手頃な価格で高品質なVRを楽しめるコスパに優れたモデルです。
コスパ優秀のスタンダードモデル
次に紹介するのは、コストパフォーマンスに優れたスタンダードモデルのVRゴーグルです。
エントリーモデルと比べると価格帯は大幅に上がりますが、VR体験の質も段違い!
初心者からある程度VRを楽しんだ中級者まで、幅広いユーザーにおすすめのモデルです。
Meta Quest 2
出典:https://amzn.asia/d/8r1w2xV
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 1832×1920ピクセル |
リフレッシュレート | 90Hz |
視野角 | 約90度 |
トラッキング方式 | 6DoF(内蔵センサーとカメラによる室内トラッキング) |
重量 | 約503g |
価格帯 | 128GBモデル:31,900円(税込)256GBモデル:46,200円(税込) |
Meta Quest 2は、高解像度ディスプレイと90Hzのリフレッシュレートにより、滑らかで没入感の高いVR体験を提供するスタンドアローン型のVRヘッドセットです。
2020年10月発売の製品ですが、全体的にスペックも高く、どれをとっても平均以上の体験ができます。
2024年1月に値下げもされたため、初心者の入門機としてかなりおすすめの製品です。
6DoFトラッキングを採用し、自由な動きとインタラクションが可能。
これにより、まるで自分がバーチャル空間の中にいるかのような強い没入感を味わえます。
ストレージ容量も128GBと256GBの2つから選択可能。
高性能でありながら比較的リーズナブルなため、「価格を抑えながら高性能なVRゴーグルが欲しい」という場合は、「Meta Quest 2」は最適な選択肢となるはずです。
Pico 4
出典:https://amzn.asia/d/cR4m0Ax
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 2160×2160ピクセル |
リフレッシュレート | 90Hz |
視野角 | 105度 |
トラッキング方式 | 6DoF(内蔵センサーとカメラによる室内トラッキング) |
重量 | 約295g(正面部のみ)、約588g(全体) |
価格帯 | 128GBモデル:49,800円256GBモデル:59,800円(いずれも税込) |
Pico 4は、VRデバイスメーカー・Picoが2022年10月に発売した新型スタンドアローン型VRヘッドセットです。
4Kの高解像度ディスプレイと105度の広い視野角を備え、優れた映像品質を実現しています。
また、リフレッシュレート90Hz、6DoFトラッキングに対応し、滑らかな映像と自分の動きを細部まで表現が可能。
価格面では、5万円程度で購入できます。手軽な価格帯でありながら高性能なVRデバイスとして、非常におすすめです。
本製品は「Meta Ques」と同様、パソコン接続が不要となるVRゴーグルです。
また、メガネを着用することなく快適なプレイが可能。
ユーザーの視力に関係ない利用が実現するという点でも、大きな魅力を持つ製品といえるでしょう。
基本的な機能については「Meta Quest 2」と類似しているため、初めてのVRゴーグル購入を検討する場合は実際にそれぞれの内容を比較してみることをおすすめします。
詳しい内容は以下リンクで解説しますので、合わせてご覧ください。
Pico Neo3 Link
出典:https://www.picoxr.com/jp/products/neo3-link
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 1832×1920ピクセル |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
視野角 | 98度 |
トラッキング方式 | 6DoF(4つのカメラによる室内トラッキング) |
重量 | 約385g(ストラップなし)、約642g(総重量) |
価格帯 | 49,280円(税込) |
Pico Neo3 Linkは、スタンドアロンとPC VRの両方に対応したVRヘッドマウントディスプレイです。
3664×1920ピクセルの4K解像度ディスプレイと最大120Hzのリフレッシュレートにより、鮮明で滑らかなVR体験が可能です。
98度の視野角と3D立体音響対応のステレオスピーカーで、没入感の高いVR空間を楽しめます。
4つのカメラによる6DoFトラッキングと、32個の光学センサーを搭載した付属コントローラーにより、臨場感たっぷりなゲーム体験が可能。
SteamVRやPico Storeのコンテンツに対応し、幅広いVRアプリを楽しめます。
この性能で価格は約5万円程度と、比較的手軽に購入できるVRヘッドセットの1つです。
PlayStationユーザーなら最有力
PlayStationユーザーならこれで決まりかもしれません。
購入の目的がVRゲームで、すでにPS5本体を持っていれば、圧倒的なコストパフォーマンスを発揮します。
PlayStation VR2
出典:https://www.playstation.com/ja-jp/ps-vr2/
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 2000×2040ピクセル |
リフレッシュレート | 90Hz、120Hz |
視野角 | 約110度 |
トラッキング方式 | 6DoF(内蔵カメラとPS5カメラによるトラッキング) |
重量 | 約540g(ケーブル除く) |
価格帯 | 74,980円(税込) |
PlayStation VR2は、PlayStation 5専用の次世代VRヘッドセットとして、2023年2月22日に発売されました。
高解像度のOLEDディスプレイと広い視野角、高リフレッシュレートにより、圧倒的な臨場感と没入感を実現しています。
また、アイトラッキング機能により、視線の動きまで映像と同期でき、よりリアルで自然なVR体験が可能です。
専用コントローラー「PlayStation VR2 Sense」は、触覚をフィードバックする先進的な機能が備わっており、よりインタラクティブなゲームプレイを実現します。
すでにPS5を所有しているユーザーにとって、PlayStation VR2は最も魅力的なVRヘッドセットと言えるでしょう。
唯一、PS5のゲームタイトルしかプレイできないのが欠点でしたが、6月3日にPCゲームにも対応すると公式発表がありました。
8月7日に発売する専用アダプターを接続することで、SteamなどのVRゲームもプレイできるようになります。
VRゴーグルとしての性能は申し分なく、最大の欠点が解消されたことにより、一気に選択候補に上がってくる機種になりました。
上質なVR体験ができるプレミアムモデル
ここからは高価格帯の上位モデルの紹介になります。
Meta Quest 3
出典:https://amzn.asia/d/imvTNCN
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 2064×2208ピクセル |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
視野角 | 水平110°、垂直96° |
トラッキング方式 | 6DoF(内蔵センサーとカメラによる室内トラッキング) |
重量 | 約515g |
価格帯 | 128GBモデル:74,800円512GBモデル:96,800円(いずれも税込) |
Meta Quest 3は、Meta社が2023年10月に発売した次世代スタンドアローンVRヘッドセットです。
前モデルのMeta Quest 2と比べ、メインメモリや内部ストレージの容量がアップし、レンズ解像度や視野角も向上しています。
特にグラフィック処理性能が大幅に改善され、より鮮明で没入感の高いVR体験が可能になりました。
また、MR(複合現実)機能が新たに追加され、現実世界に3Dモデルを反映させるなど、未来的な表現を楽しめるのが大きな特徴です。
高性能なスペックを活かし、よりリアルなゲーム体験やフィットネス、ストリーミングなども楽しめます。
最新のXR技術を体験したい方におすすめのヘッドセットです。
VALVE INDEX
出典:https://plaza.komodo.jp/products/valve-index-vr-%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%88
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 1440×1600ピクセル |
リフレッシュレート | 120Hz(144Hzにも対応) |
視野角 | 最大約130度 |
トラッキング方式 | 6DoF(外部ベースステーションによるトラッキング) |
重量 | 約748g |
価格帯 | 165,980円(税込、VRキット) |
VALVE INDEXは、Valve社が開発・販売するPC接続型のハイエンドVRヘッドセットです。
広視野角と高解像度のディスプレイにより、没入感の高い美しいVR映像を体験できます。
耳に触れないオフイヤースタイルのスピーカーを採用し、自然で快適な音声体験を提供します。
また、独自の形状を持つコントローラーは、5本の指全てを認識し、手の動きに合わせて自在に操作できるのが特徴。
外部ベースステーションを用いた高精度かつ高速のトラッキングシステムにより、正確で滑らかな動作追跡が可能です。
高性能なPCが必要となりますが、現在利用可能なVRヘッドセットの中でも最高クラスと言っても過言ではありません。
リッチなVR体験ができるハイエンドモデル
ここではVRゴーグルの中でも最高ランクのモデルを紹介します。
Meta Quest Pro
出典:https://amzn.asia/d/bGzFVWJ
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 1832×1920ピクセル |
リフレッシュレート | 90Hz |
視野角 | 水平120度、垂直96度 |
トラッキング方式 | 6DoF(インサイドアウト方式) |
重量 | 約722g |
価格帯 | 159,500円(税込) |
「Meta Quest Pro」はMeta社が提供するVRゴーグルの中で最高級となるハイエンドモデル。
VRだけでなく、ARやMRにも対応し、仮想空間と現実空間が融合した新しい体験を提供します。
高解像度ディスプレイとパンケーキ型レンズにより、鮮明で没入感の高い映像を楽しめます。
カラーパススルー機能を備え、現実の風景と仮想空間を融合させるMR体験ができるのが大きな特徴。
また、メガネをかけたままでも使用でき、快適な装着感を提供します。
専用コントローラー「Meta Quest Touch Pro」は、コントローラー自体にカメラを搭載し、正確なトラッキングを実現。
HMD本体のカメラとセンサーによる6DoFトラッキングにより、ユーザーの動きを精密に追跡します。
発売当初は226,800円で販売されていましたが、「多くの人にVR体験を届けたい」という思いから、2023年4月より現在の価格に値下げされました。
超高性能とはいえ、一般の人にはなかなか手の出せない価格ですよね。
Meta Quest Proは、VRやMRの最新技術を体験したい上級者やエンタープライズ向けの製品と言えるでしょう。
VIVE Pro2
出典:https://www.vive.com/jp/product/vive-pro2-full-kit/overview/
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 2448×2448ピクセル |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
視野角 | 120度 |
トラッキング方式 | SteamVR Tracking 2.0(外部ベースステーションによるトラッキング) |
重量 | 約830g |
価格帯 | 179,000円(税込、VRキット) |
VIVE Pro 2は、HTC社が開発・販売するPC接続型のハイエンドVRヘッドセットです。
両眼で4896×2448ピクセルの高解像度5Kディスプレイと超高画質が特徴です。
さらに、視野角も120度と広く、最大120Hzのリフレッシュレートにより、自然で没入感の高いVR体験を提供します。
SteamVR Tracking 2.0による高精度なトラッキングに対応し、広大なプレイエリアでの複数ユーザーによる同時体験が可能。
Hi-Res認証済みのステレオヘッドフォンによる3D空間オーディオも魅力です。
ただし、本体価格も最高クラスで、パフォーマンスを発揮するには高性能なゲーミングPCが必要なため、0から始めるには費用面でややハードルは高いです。
それでも最高クラスの解像度と広視野角、没入感を誇る上級者向けのVRヘッドセットです。
arpara Gaming Kit
出典:https://amzn.asia/d/5HGZuny
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 2560×2560ピクセル |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
視野角 | 95度 |
トラッキング方式 | 6DoF |
重量 | 約350g |
価格帯 | 15万円前後 |
arpara Gaming Kitは、高性能なVRヘッドセットです。
デュアル1.03インチのMicro-OLEDディスプレイを搭載し、1眼あたり2560*2560の高解像度と最大90Hzのリフレッシュレートを実現。
DCI-P3 90%、sRGB 127%のカバー率により、鮮明な発色と滑らかな映像を提供します。
6DoFトラッキングにより正確な位置把握が可能で、デュアルチャンネル指向性ステレオを搭載し、イヤフォン不要の高音質オーディオを楽しめます。
約350gの軽量設計で長時間の使用でも快適です。
PC対応で、2D/3D/360度動画に対応。高性能なVR体験を求めるユーザーにおすすめの上級モデルです。
ビジネス向けおすすめVRゴーグル
最後にビジネスシーンで活躍するVRゴーグルを紹介します。
Pico G2 4K
出典:https://www.picoxr.com/jp/products/g2-4k
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 1920×2160ピクセル |
リフレッシュレート | 最大75Hz |
視野角 | 101度 |
トラッキング方式 | 3DoF(9軸センサーによるヘッドトラッキング) |
重量 | 約276g |
価格帯 | 45,800円(税込) |
「Pico G2 4K」は、高画質かつ軽量コンパクトなVRゴーグルです。
スタンドアローン型で、PCやスマートフォンとの接続は不要で、専用のコントローラーを使って操作できます。
また、画面解像度が4Kであり、鮮明な映像を楽しめることができます。
本体重量が276gと非常に軽量なため、長時間の使用でも疲れにくいのが特徴。
この軽量性と4K解像度の高画質から、ゲームや動画視聴だけでなく、ビジネス活用にも適したVRヘッドセットです。
価格は5万円をきり、その性能を考えると比較的手頃な価格帯と言えます。
Bigscreen Beyond
出典:https://store.bigscreenvr.com/ja-jp/products/bigscreen-beyond
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 2560×2560 |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
視野角 | 102度 |
トラッキング方式 | Outside-in 方式(外部センサー別売) |
重量 | 127g(ヘッドセット単体) |
価格帯 | 16万円前後 |
Bigscreen Beyondは、ソーシャルVRプラットフォーム「Bigscreen」を開発するBigscreen社が手がけた、世界最小・最軽量のVRヘッドセットです。
わずか127gという軽量設計により、長時間の使用でも快適な装着感を実現しています。
高解像度の5120 x 2560ディスプレイにマイクロ有機ELパネルを採用し、鮮明で発色の良い映像表現が可能。
102度の視野角は若干狭めですが、没入感の高いVR体験を提供します。
SteamVRベースステーションを使用した高精度なトラッキングに対応し、「VIVEトラッカー」や「INDEXコントローラー」との併用が可能です。
高性能かつコンパクトなVRヘッドセットを求めるユーザーに適したモデルです。
XREAL Air 2 Pro
出典:https://jp.shop.xreal.com/products/xreal-air-2-pro
スペック | 内容 |
ディスプレイ解像度(1眼あたり) | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz |
視野角 | 46度 |
トラッキング方式 | ー |
重量 | 約75g |
価格帯 | 61,980円(税込) |
正確に言うとVRゴーグルではなくARグラスに分類されるデバイスですが、ビジネス用途ならおすすめなので紹介します。
「XREAL Air 2 Pro」は、日常生活に溶け込むデザインとして開発されていることから、自宅だけではなく外出先などでも気軽なVR体験が実現できるでしょう。
2023年11月17日に販売された最新機種であることから、搭載されている機能も充実しています。
特にAR機能に特化しており、現実世界の映像を背景にしながら大画面のスクリーンを投影さえることが可能です。
ポケットに収まるコンパクトなサイズ感ですので、外出先でも気軽に大画面を楽しめます。
3段階の調光機能を備えており、100%に設定すれば強い光源以外は視界からシャットアウトできます。
そのため、ARでありながらVRのような使い方も可能となっているのです。
ゲームプレイなどには不向きかもしれませんが、スマートフォンやパソコン画面を気軽に投影できるため動画視聴やビジネス利用におすすめです。
|VRゴーグルを購入・利用時の注意点
最後にVRゴーグル購入時・利用時の注意点について解説します。
購入してから後悔しないように、以下の点について把握しておきましょう。
- メガネを掛けたまま利用できるか確認
- 乗り物や映像に酔いやすい場合の対処法
- 年齢制限があるので子供の利用には注意!
メガネを掛けたまま利用できるか確認
VRゴーグルは目の前を完全に覆う形状をしているため、日常的にメガネを着用しているユーザーは利用できるかどうか不安になるかもしれません。
VRゴーグル製品の多くはメガネ着用での利用に対応しているものの、一部製品においてはメガネと併用した利用に対応していない場合もあります。
購入前には必ずメガネ着用での利用が可能であるか確認しておきましょう。
また、メガネ対応と記載されている製品であっても、メガネフレームの大きさによっては上手く装着できない可能性も考えられます。
できれば実際に試着してみて、違和感が無いかどうかを確認することをおすすめします。
視力を補正する「ピント調整機能」を搭載している製品もありますので、メガネとの併用が不安な場合はそちらを選択してもいいでしょう。
乗り物や映像に酔いやすい場合の対処法
車や遊園地のアトラクションなどで乗り物酔いを体験したという方は少なくないはずです。
視界や耳からの情報と、実際の状況に差が生まれることで発生する乗り物酔いですが、VR体験においても似たような現象が発生します。
「VR酔い」と呼ばれる、乗り物酔いによく似た症状です。
普段から乗り物酔いが激しい方は、リフレッシュレートが高い製品を選択すると良いでしょう。
全ての人に効果があるとは断言できませんが、リフレッシュレートが高いと五感のずれが少なくなるため、VR酔いの症状が軽減されるという実験結果もあります。
以下の記事で対策など詳しく解説しています。
年齢制限があるので子供の利用には注意!
VRゴーグルには、多くの製品で13歳以上という年齢制限が設けられているため注意が必要です。
子どもの目や脳はまだ発達途中にあるため、VR体験による負担が大きいためです。
長時間のVR使用は、斜視や空間認知能力の低下、脳の疲れやストレスを引き起こす可能性があります。
また、VRゴーグルは大人の瞳孔間距離を基準に設計されているため、子どもには合わないサイズになっています。
さらに、子どもは現実と仮想の区別がつきにくく、仮想空間での体験が心理的なトラウマになることも心配されます。
そのため、子どもがVRを利用する際は、年齢制限を守り、長時間プレイせず適度に休憩を取るよう保護者が監督する必要があります。
|VRゴーグルのレンタルサービス
VRゴーグルは機種により価格も大きく変わってきます。
高価なゴーグルでは購入する前に、実際に試してみたいですよね。
そこでおすすめなのがレンタルサービスです。
ここでは、VRゴーグルのレンタルサービスを提供している3社を紹介します。
Rentio(レンティオ)
出典:https://www.rentio.jp/
Rentioは、月間利用者数13万人、お客様満足度4.7点と高い評価を得ている家電のレンタルサービスです。
VRゴーグルも取り扱っており、HTC、Meta、Picoの3種類のメーカーがあります。
Meta Questシリーズの最新人気機種Meta Quest3も手頃な価格で借りられます。
レンタルの流れは、ネットで注文、商品の受取、使用、返却または継続利用の4ステップとシンプルで、誰でも気軽に利用できるのが魅力です。
万が一の破損時の修理費用は原則2,000円までと安心です。
VRゴーグルを手軽に体験してみたい方におすすめのサービスといえるでしょう。
kikito(キキト)
kikitoは、NTTドコモが提供する家電レンタル・サブスクリプションサービスで、VRゴーグルも取り扱っています。
HTC、Meta、Picoの3種類のメーカーのVRゴーグルをレンタルできます。
機種により2泊3日の短期レンタルプランもあるので、お試しにはぴったりのプランです。
また、一定期間のレンタル後に自動的に購入できるプランもあります。
サービスエリアは全国(一部離島を除く)で、指定の配送方法であれば送料無料。
返却も集荷で対応可能なため、手配して自宅で待つだけで手軽です。
ドコモ系列だけあってdポイントが貯まるのも魅力ですね。
PUPURU VR(ププルVR)
出典:https://pupuru-vr.com/
PUPURU VRは、VR機器専門のレンタルサービス会社です。
VRゴーグルとゲーミングPCのセットでレンタルできるのが特徴です。
VRゴーグルのメーカーは、HTCと中国のVRメーカーDPVRが借りられます。
故障・破損時の負担がゼロになる「安心保証」のオプションがあるので初心者でも安心ですね。
以上、3社紹介しましたが、他にもレンタル会社はあります。
気になる方は以下の記事をご参考にしてください。
|VRゴーグルレンタルで確認したいポイント
VRゴーグルをレンタルして試す際は、以下の3つのポイントを確認するとよいでしょう。
- VR酔いは大丈夫か
- 重さ、着け心地、装着感は大丈夫か
- 部屋のスペースは大丈夫か
VR酔いは大丈夫か
VR酔いは個人差があるので実際に体験してみないとわかりません。
レンタルしたらVR酔いしないかを実際にゲーをプレイして試してみましょう。
動きのあるゲームで試すのがおすすめです。
初めてVRを体験する方は、まずレンタルして体験してみるのは賢い選択でしょう。
重さ、着け心地、装着感は大丈夫か
VRゴーグルは頭部に装着して使用するため、重さや装着感は快適にプレイする上で重要なポイントです。
特に、激しい動きを伴うゲームをプレイする際は、ずれにくいフィット感が求められます。
レンタルすることで、自分に合ったVRゴーグルを見つけることができます。
部屋のスペースは大丈夫か
VRコンテンツによっては、腕を大きく動かしたり、前後左右に移動したりする必要があります。
自宅の部屋で十分なスペースが確保できるかどうかは、店頭での試用だけでは判断が難しい部分です。
レンタルすることで、自分の環境でVRゴーグルを使用できるかを確認できます。
|まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、VRゴーグルの種類や選び方のポイント、目的や予算に合わせたおすすめ機種を詳しく紹介しました。
自分に合いそうなVRゴーグルは見つかりましたか?
紹介したようなレンタルサービスもあるので、実際に試してから購入すれば失敗も防げるでしょう。
VRゴーグルは、ゲームや動画視聴だけでなく、仕事やトレーニングなど様々な用途でも活用できます。
最新のテクノロジーを駆使したVRゴーグルを使えば、今までにない没入感と臨場感を味わえます。
あなたの目的とニーズに合ったVRゴーグルを選んで、VRの世界を思う存分楽しんでください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。