こんにちは、メタバース相談室です。

近年あらゆる業界でXR(VR、AR、MR)技術が取り入れられています。

その中でも今回は教育分野におけるXRの活用例をご紹介していきます。

すでに幅広いジャンルの現場に使われ実用化されているXR技術ですが、特に教育の場面では子どもたちも興味津々。

家庭でVRゲームを体験したことのある子どもも増えており、子どもたちにとってもXRは身近なものになっています。

「遊び」の要素が強いと思われがちな教育現場でのXRですが、実際にどのような使われ方をしているのか、現在・今後についてそれぞれ見てみましょう。

|子どもの吸収力・理解力を高めるXRでの学習

子どもはどのようなことも学び、吸収していきます。

勉強と言えば苦手なイメージを持つ子どもも、XRを導入することで勉強に取り組み、理解を深めやすくなるというメリットが挙げられます。

コロナ禍のリモート学習に適したXR学習

コロナウイルスの影響により、リモート学習を導入した学校が増えました。

教師の顔を見ながら学習することはできても、やはり従来の授業と同じように受け身のスタイルであることには変わりません。

そこで、XRの導入です。

立体映像を伴った授業であれば、口頭・文章だけの授業に比べて理解しやすくなります。

教師側も伝えやすく、さらに一人ずつに教材を用意するコストも削減できるというメリットが得られます。

すでにVR教育を取り入れた高校もあり、今後さらにその数は増えていくでしょう。

「イメージ」が必要な授業に便利

授業イコール「教科書」を使って、机の上で行うものというイメージがあります。

しかし、時には説明や問題を頭の中で具現化して考えるべき時もあるでしょう。

そのような時に、イメージ化が得意な生徒・そうでない生徒にはっきり分かれることがあり、どれだけ計算力があったり語彙力があっても、頭の中で組み立てられない生徒が少なくありません。

そこで、VRやARなどを用いた具現化です。

たとえば「展開図」を組み立てるとどうなるか、特定の金属に火を当てると火がどのような色に変化するかなど、教科書の文字だけではなかなかイメージしづらいこともわかりやすくなります。

教科書を読み続ける勉強だけでなく、こうしたXRを用いた勉強で学習意欲が高まりやすくなること、さらに学んだ内容が身に付きやすいことなど、さまざまなメリットが得られるでしょう。

失敗から学ぶ、XRなら事故も起こらない

XRを用いた勉強の大きなメリットとして挙げられるのが「失敗できること」です。

たとえば、理科の授業で実験を行う際、実際のものではなくXRの中で火を使う実験を行います。

実験中の事故によってボヤ騒ぎになったり、異臭騒ぎがしたりということは過去に何度もありました。

しかし、XRを利用すればこうした失敗がなくなります。

生徒はXRの世界の中では失敗をしてしまいますが、火が燃え移るような危険を冒す心配がありません。

生徒は失敗を恐れずチャレンジでき、教師はさまざまなケースを実際に教えることができるのが大きなメリットです。

|XRの活用例

ここからは教育現場で活用されているXR(VR、AR)の一例をそれぞれ見ていきたいと思います。

・課外学習

・工場見学

・職業体験学習

・実践的な学習(理科実験、保健、技術家庭科)

・図鑑や歴史など視覚的にとらえにくい学習

・英会話学習

・防災訓練

実際に見たり経験したりすることで知識が得られる領域にVRを活用することで、安全に学生に学習を促すことが可能になります。

危険を伴うものや、学校内で体験するには難しい教材のVR利用が進んでいます。

また、ARの場合、ARカメラをかざして生物の大きさの比較を行ったり、歴史的建造物の仕組みを見たりなど、教室内では立体的で視覚的にとらえにくい教材への利用が進められています。

|「スタッフ教育」にもXR導入

「教育」は学生だけではなく、社会人として働く際のスタッフ教育にも通じるものがあります。

すでに海外の企業ではVR研修を取り入れている企業が多く存在しており、大手ではスターバックスコーヒーやケンタッキー・フライドチキンなどが挙げられます。

接客の仕方、チキンの作り方などそれぞれ現場でトライしてみないと技術を習得しづらいことを主に行い、見るだけ・書くだけの研修とは異なる、レベルの高い研修だと言えるでしょう。

また、こうした従業員教育は日本でもJR東日本などをはじめ、多くの企業で取入れられています。

実際に行うのは難しい研修でも、VR技術を利用すればより実践的な研修が可能です。

学習内容への理解を深められるXR

XRはエンターテイメント、医療、サービス、デザインなど幅広い分野ですでに活用されています。

特に教育では、従来のように机で教科書を開いての学習だけでなく、立体的な映像を見てイメージしながら、より理解を深めることができるでしょう。

パソコンを使った授業が当たり前になってきたように、今後XRを使った授業が当たり前になる未来も、そう遠くないでしょう。