バーチャル空間の中で、東京・秋葉原の再現が可能になりました。
このバーチャル秋葉原は、実際にある秋葉原と同様にアニメやマンガ、ゲームなどのオタク文化に関する商品が充実しており、現実の秋葉原を訪れることができない人々にとっては、新たな楽しみの場となることが期待されています。
また、このバーチャル空間ではリアルタイムでのコミュニケーションも可能であり、全世界のオタクファンと交流を深めることも可能です。
このようなバーチャル空間は、今後ますます発展が期待される分野であり、人々の生活に欠かせない存在となっていくことが予想されます。
本記事では、バーチャル上の秋葉原がどのような空間なのかを中心に紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
|バーチャル空間とは
バーチャル空間とは、コンピューターグラフィックスや仮想現実技術を用いて人工的に作り出した空間のことを指します。
バーチャル世界では、現実世界と異なるルールや物理法則が適用されており、もう1人の自分(アバター)を自由に動かすことが可能です。
また、複数のユーザーが同時にアクセスして、リアルタイムで交流したりコミュニケーションを取ったりできます。
VRの普及やVtuberの登場に伴い、現在大企業やベンチャー企業などが様々なビジネス展開を模索しており、どのように展開されていくのか注目が集まっています。
|今、秋葉原がアツい
現在、秋葉原のバーチャル化が非常に盛り上がっており、『Virtual AKIBA World』というサイトでは「シン・秋葉原駅」や「シン・秋葉原駅前広場」が公開されています。
対応環境としてはパソコンやスマートフォン(iPhone、Android)があり、入場するとアバターで自由に探索可能です。
次の見出し以降で『バーチャル秋葉原』と『Virtual AKIBA World』について詳しく解説していきます。
|バーチャル秋葉原
AKIBA観光協議会は「バーチャル秋葉原」を2022年の4月1日にオープンしました。
PC用のアプリやWebブラウザ、VRゴーグルを用いて世界中のどこからでも秋葉原の魅力を楽しめます。
PC用のアプリは無料で利用でき、「DMM Connect Chat」でSteamにて配信中です。
バーチャル秋葉原では、メインストリートの1つである、中央通りの万世橋から明神下交差点までのエリアや、「神田明神」をバーチャル空間に再現しています。
秋葉原の景観として商標の看板等も再現し、商品等を陳列できるスペースを設けてECサイトに誘導し、実際に購買へ繋げることも可能です。
また、バーチャル空間の中には、利用者の分身とも言えるアバターが集まって映像を同時視聴できるモニターや、作品の展示ができるギャラリー、広告サイネージなどが設置してあります。
企業側はコンテンツを提供、実装されればバーチャル秋葉原に参加できます。
街並みがリアル
バーチャル空間を歩いてみると分かるのですが、バーチャル秋葉原は実際にある建物などを様々な角度から撮影し、フォトグラメトリ技術という写真データを元に3Dモデルに変換する技術などを用いて表現されています。
他にも3Dレーザー計測技術を使っており、秋葉原近くにある「神田明神」では境内やお賽銭が忠実に再現されており、神田明神資料館で開催されるイベントと連動した企画も展開予定です。
また、神田神社にアバターで入場し、神社の賽銭の前で参拝ポーズを取ることもできます。
実際に歩いているような錯覚に陥るくらい再現度が高く、中にはリアルすぎて3D酔いしてしまう方もいるくらいのクオリティです。
大型モニターやギャラリーが配置
バーチャル秋葉原内には、たくさんの大型モニターやギャラリーが設置してあります。
ここではアバターを使って同時に映像を視聴したり、商品や作品を展示して販売したりできるショップもあるので、現実世界と同じような体験ができます。
企業はコンテンツを提供し、実装されるだけでバーチャル秋葉原に参画できるので、比較的参入しやすいのが特徴と言えるでしょう。
アニメや漫画の二次創作の推進
アニメや漫画といったIP(知的財産権)を活用し、クリエイターによる二次創作を可能とする取り組みも推進されています。
しかし、二次創作は著作権が大きく絡んでくるため、使用方法に様々な制限が伴ってきます。
そこで、バーチャル秋葉原では作成したコンテンツをNFT(非代替性トークン)として管理し、空間内での展示や販売も可能とする仕組みを構築中です。
これにより、健全な創作ビジネスの循環を良くしようと試みています。
参加方法
バーチャル秋葉原にはブラウザから入ることができ、スマートフォンやパソコンなど、様々な媒体が使用できます。
下記のサイトにアクセスして入場し、「WEBブラウザ版でいますぐ遊ぶ」を選択して名前やアバターを入力したらすぐに参加可能です。
VRゴーグルがなくても利用でき、特にアプリのダウンロード等も必要ないので、大掛かりな準備が必要ないところが利点と言えるでしょう。
|Virtual AKIBA World
Virtual AKIBA Worldとは、世界初の「メタバース・ステーション」という立ち位置で、山手線31番目の駅として登場したバーチャル空間です。
実際に存在する秋葉原や、駅周辺のエリアを忠実に再現しているメタバース空間が広がっており、リアルの駅にはないようなバーチャル空間ならではの魅力的なコンテンツが多数用意されています。
また、電車に乗ったり駅から電車に乗ったりといった現実に近い体験がメタバース空間内ででき、没入感を得られるのも特徴です。
1人で自由に散策する、友達と一緒に歩いて体験を共有するなどの楽しみ方もあり、新しい出会いもたくさん待っています。
今後ユーザー同士の交流の深度化や、コンテンツ・イベントの活性化などに伴って新しいユーザー体験と価値の創造を目指しており、新たなメディアの場として発展させていくビジョンを描いています。
シン・秋葉原駅
シン・秋葉原駅は2022年3月25日にオープンしました。
秋葉原駅や駅周辺をバーチャルで表現した、世界で初めてのメタバースステーションです。
駅のあり方を変革して、ただ通過する場所・集まる場所から「駅を“つながる”くらしのプラットフォーム」へ転換するという構想のもと、今回のプロジェクトが始まりました。
「シン・秋葉原駅」「シン・秋葉原駅構内」「シン・秋葉原駅前広場」「中央通り/大通り」「YAMANOTE競馬場」の5つのワールドで展開されており、忠実に再現されているので実際にその場にいるような感覚が楽しめます。
また、どこからでも行き来が自由となっており、電車から降りて改札に向かう、電車を乗り換えるといった現実世界と同じ動きができます。
さらに、アバター同士でコミュニケーションが取れるので、決まったメンバーでプライベート空間を作ることも可能です。
オフ会開催が可能
メタバース空間内では、誰でも自由にオフ会の開催・参加ができます。
カラオケ、居酒屋、パーティルームといった会場の中から開催場所を選択でき、日時や公開範囲、オフ会のジャンルを設定して開催します。
公開されているオフ会には誰でも参加できるので、気軽に色々な人とコミュニケーションができるところが良い点です。
まるでリアルで集まっているような感覚が楽しめますよ。
JRE MOLLがオープン
Virtual AKIBA Worldの中に新しく「JRE MOLL」がオープンします。
JRE MOLLとは、JR東日本グループが運営するショッピングモールのことであり、鉄道グッズやSuicaのペンギングッズなどを取り扱っています。
このJRE MOLLがバーチャル空間で表現されており、展示されているTシャツをクリックするとJRE MOLLのページに飛んで購入できますよ。
自分のアバターで参加できる
今回紹介しているバーチャル空間には、自分のオリジナルアバターで遊びにいくことができます。
アバターを作るには、「My Vket」というサービスを活用します。こちらは無料で利用可能です。
もし、まだアカウント登録していない人は、必要事項を入力して登録しましょう。
オリジナルアバターをすでに持っている人はアップロードして利用できますが、持っていなくてもパーツを選択するだけで作成できます。
自分だけのアバターを作って、バーチャル空間を歩き回りましょう。
参加方法
Virtual AKIBA Worldへは、スマートフォンもしくはパソコンブラウザから入場できます。
まずはVirtual AKIBA Worldのサイトにアクセスし、「入場」のボタンを押します。
そして、利用規約やプライバシーポリシーを確認したら、入室を押してワールドに入りましょう。
実際に秋葉原駅や駅付近を歩き回って、バーチャル空間を体験してみてください。
|まとめ
今回の記事では、バーチャル秋葉原やVirtual AKIBA Worldについて説明しました。
コロナ禍の影響もあると思いますが、現在メタバースやバーチャルの分野に関する注目度は高く、メタバースで音楽ライブや各種イベントなども行われています。
中には実際に買い物したり、神社でお参りしたりと現実と同じような体験ができる空間もあるので、今後の展開次第ではもっと便利になりそうです。
無料で体験できるので、まずは気軽にバーチャル空間へ遊びに行ってはいかがでしょうか?