XRという言葉をお聞きになったことがありますか?現在ARVRを始めとしたXRが新たなビジネスの可能性に注目を浴びております。本稿では、XRがビジネスに影響してくる新たな可能性についてご紹介したいと思います。参考にしてください。


XRとは?

XRとは、Extended Realityの略であり、『仮想世界と現実世界を融合し、新たな体験をつくり出す』技術の総称のことです。XRの技術には、ARVRMRSRなどがあります。従来は別々に使われていましたが、技術の発展に従い、それぞれの技術に違いが明確でなくなってきたことから、より汎用性が高く使いやすいXRという表現が使われる様になり始めました。


 

XRが及ぼす未来

Pokémon Goを代表とするARPlayStation VRVR PARK TOKYOなどXRはエンターテインメント関連で目につく事例が多いかと思います。しかし、XRはエンターテインメントだけでなく、ビジネスにも大きな影響を及ぼすと考えられます。XRの代表的な世の中への影響をご紹介します。

建築や点検現場

XRを活用することで、建築や点検などの現場作業の効率を上げたり、質を高めることが出来ます。例えば、MRを活用して点検整備では、ヘッドマウントディスプレイ経由でどのように整備すればいいのかの指示を音声だけでなく、映像で指示を出すことが出来ます。その結果、現場のミスを減らすことにつながります。その他、建築現場やゴンドラの高所訓練など実際の訓練が難しい場所でも、VRを活用することで墜落や挟まれなどの状況を訓練することができます。現在テクノロジーと縁遠いと思われている現場の改善や効率化にもつながります。


設計

従来、機械や建物などの設計はパソコンや図面でしか確認ができませんでした。しかし、VRMRなどを活用することで設計したものを本物サイズでチェックすることが出来ます。それによりいままでは実際に建設や設計しなければわからなかった点も事前に検証する事ができるため、改善を行ったり、余計な部品を減らすなどの効率化にもつながります。


ショッピング

ECサイトの大きな課題は、いくら説明文があってもどうしても商品のことを完璧には理解できないことです。しかし、VRARを活用することで商品の大きさを確認するなどのシミュレーションを行うことが出来ます。これにより購入前のイメージ確認ができるため、オンラインショッピングをより充実させることが出来ます。

コールセンター

201912月マイクロソフト、デロンギ、ベルシステム、DataMesh4社でコールセンターにMRを活用する新たなコールセンター改革を発表しました。従来デロンギのコールセンターでは、消費者からの問い合わせに

しっかり答えられるよう全製品の実物がおいてあり、実物を見ながら問い合わせを受けておりました。そのため、場所的な制約などが発生しておりました。今回発表した技術では、ヘッドマウントを装着すれば3D上で製品が再現され、3Dを確認しながら応対することが可能になりました。その結果、どこにいても従来どおりの応対が可能になったことで子供を育て中の方など時間や場所の制約がある人でも対応できるようになりました。このようにXRは働き方改革にもつながります。

医療現場

医療はXRによる影響が期待される分野の一つです。手術は事前のシミュレーションが成功の確率をあげます。しかし、現状はレントゲン写真や文章だけで行っている状況です。しかし、MRARを活用し、患者の身体特徴などを再現することでチーム内の意識統一ができます。その他に患者への説明も従来言葉や写真だけだと分かりづらい部分もARMR等を活用することで3Dモデルを見ながら説明することでよりわかりやすくなります。その他、今後5Gが普及することに従い遠隔医療にも活用できると考えられています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。XRはサービスを見るとエンターテイメントのイメージがあるかもしれません。しかし、XRは幅広いビジネスに影響を与え、新たなビジネスを生み出したり、ビジネスの効果効率を上げることができます。まずはXRの事例を調べることからはじめてはいかがでしょうか。