VRの普及によってSNSにも変化が起き始めています。
それがバーチャルSNSと呼ばれるサービスです。
VRChatなどに代表されるバーチャルSNSが注目を集めています。
2021年1月現在、多数のバーチャルSNSアプリが存在していて、これからバーチャルSNSを始めようと思っている方は少し迷ってしまうかもしれません。
そこで今回は
- そもそもバーチャルSNSとは何か
- オススメの5つのバーチャルSNS
にスポットを当てて解説していきます。
目次
❙バーチャルSNSとは
バーチャルSNSとはVR空間で他のユーザーと繋がることができるVR版のSNSです。
通常のSNSはテキストのやりとりをしてコミュニケーションをとるのに対して、バーチャルSNSはアバターを通じて音声でコミュニケーションをとることができます。
仮想空間の街を歩いたり、他のユーザーと直接合って話しているかのようなコミュニケーションをとれるのが特徴です。
ほとんどのバーチャルSNSでユーザーがアバターやワールドと呼ばれる交流のためのVR空間を自分で作成していける仕様になっており、ゲームを自作したり仮想空間でお店を開いたりと自由度の高いサービスになっています。
基本的にはそれなりのハイスペックなPCとVRヘッドセットが必要になりますが、中にはPCだけでも利用できたりスマートフォンでアクセスできるサービスも存在します。
❙【5選】オススメのバーチャルSNS
バーチャルSNSとひとくちに言っても多数のサービスが存在し、コンセプトからユーザー層まで多種多様な展開を見せています。
今回はメタバース相談室によるオススメのバーチャルSNSを5つ紹介します。
VR Chat
現在世界で最もユーザー人口が多いと言われているのがVR Chatです。
デスクトップモードがあるのでVRヘッドセットがなくてもPC画面から利用することができます。
遊べる機能はヘッドセットと比べて制限されてしまうのですが、とりあえずどんなものかやってみたいという方はデスクトップモードで試してみるのもオススメです。
ワールドを自分で作ったり、多種多様なゲームを作成したりとコンテンツにユーザーが直接手を加えていけることが最大の特徴です。
またアバターを自分で作ったり購入したものを使用したりと自分の好みの見た目で遊ぶことができます。
VR空間で取り扱える3Dモデルの展示・即売会であるバーチャルマーケットなど、バーチャルイベントも多数開催していて、楽しみ方も様々です。
有名なバーチャルYouTuberも多数参加しており、日本人の参加人口も多いためVRアプリをどれから始めたらいいかわからない方はまずはVR Chatを始め見るのも良いかも知れません。
ambr
ambrは日本発のバーチャルSNSとして2020年5月にオープンしました。
まだ歴史は浅いですが国産バーチャルSNSとして注目を集めています。
ambr内で手に入るアバターの他、自分で作ったアバターや他のクリエイターが作ったアバターをアップデートして使用することも可能。
様々なワールドを自由に歩いたり仲間たちと冒険できるのが特徴で、今後もどんどんアップデートされていく予定です。
「ログインボーナス」が存在し、ドラゴンを退治したりタワーを防衛したりと他のユーザーと楽しく遊べるのが魅力になっています。
ゲームで使える武器やVR空間を彩るオブジェクト・ペットなどのアイテムが多数用意されており、コレクション要素も満載です。
今後のアップデートに目が離せないバーチャルSNSとなっています。
Facebook Horizon
Facebook HorizonはFacebookが培ってきたSNSのノウハウをVRテクノロジーと融合させたバーチャルSNSです。
2020年8月からベータ版の申込受付が開始されました。
コンセプトは「ユーザー自身が作った世界で楽しむバーチャルSNS」で、難しい技術や知識がなくても簡単にアバターやワールドを作成できることが特徴です。
Facebook Horizonにログインしたユーザーはサンドボックス風のバーチャル空間を散策したり他のユーザーと交流することができます。
まだ開発段階ですが様々なゲームが用意されており、順次発表されています。
Facebookが世界最大規模のSNSであることから正式オープン後は大多数のユーザーを抱える巨大バーチャルSNSになることが予想され、注目が集まっているバーチャルSNSのひとつです。
Altspace
Altspaceは2013年からサービスを開始している老舗バーチャルSNSです。
VRがまだ世の中に認知されていなかった頃から存在しているだけあり、コンセプトが他のバーチャルSNSとは大きく異なっています。
アバターやバーチャル空間はシンプルなグラフィックになっており、ハイスペックなPCがなくても快適に動作するよう配慮されています。
VRヘッドセットがなくてもディスプレイでアバターを動かせることも特徴です。
他のバーチャルSNSがどちらかといえばゲーム性や仮想空間の華やかさに注力している中、Altspaceは一貫して「人と人とが繋がれる場所」としてのバーチャルSNSとしてのスタンスをとってきました。
ユーザーはシンプルに作りこまれた世界でミニゲームやチャットを通じて他のユーザーと交流することができます。
あまりにもVRを利用したSNSとしての先駆け過ぎたためにユーザー以外の人から認知・理解を得られず一度は閉鎖を発表したこともありました。
現在ではマイクロソフト社が買収し、さらなる発展を見せています。
cluster
Clusterも国内発のバーチャルSNSで、バーチャルイベントの開催に特化したバーチャルSNSです。
誰でも手軽にバーチャルルームを作ることができ、アバターを通して様々なイベントに参加することができます。
ユーザーが作ったゲームで遊んだり、バーチャル初詣やバーチャルYouTuberのハグ会、仮想空間にお店を開いたりトークショーやファッションフェスタなど多種多様なイベントが開催されていることが特徴です。
またスマートフォンでアクセスできる数少ないバーチャルSNSでもあります。
VRヘッドセットがなくても参加することも可能です。
また公演が終わったイベントはワールドごと保存されるのでいつでもどこでもそのイベントを追体験することが可能です。
リアルタイムで参加できない人も後から体験できるのはありがたいですね。
最近では学校説明会や企業イベントなどのビジネス利用も増えており、幅広い活躍を見せています。
日本国内でも勢いのあるバーチャルSNSのひとつです。
❙まとめ
VR空間でコミュニケーションをとれるバーチャルSNS。
多数のサービスある中でオススメのサービスは
- VR Chat(世界最大規模のユーザー人口)
- ambr(国産バーチャルSNSとして注目)
- Fecebook Horizon(未配信、Facebookが運営)
- Altspace(老舗バーチャルSNS、コミュニケーションに特化)
- Cluster(日本製、バーチャルイベントに特化)
の5つです。
バーチャルSNSという新たなコミュニケーションの場が生まれたことで「仮想現実の世界でいつもと違う自分になれる」というマンガや小説のような世界はもう現実になりつつあります。
基本的にはハイスペックなPCやVRヘッドセットが必要になりますが、中にはPCだけでも利用できたりスマートフォンで参加できるサービスもあるのでまずは一度体験してみてはいかがでしょうか?