VR(バーチャルリアリティ)技術とは、現実世界とは異なる仮想空間を作り出し、ユーザーを没入感ある体験に導く視覚技術です。
VR関連企業は、国内外に多数存在しています。
本記事では、国内外のVR企業を一覧にまとめましたので、VR技術に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
|そもそもVR(仮想現実)とは?
VR(バーチャルリアリティ)技術は、コンピューター技術を利用して現実世界とは異なる仮想空間を作り出し、ユーザーを没入感ある体験に導く視覚技術です。
VR技術により、ユーザーは身体的にはその場にいなくても、まるでその場にいるかのような体験ができます。
VR技術は、主に以下のような要素で構成されています。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD):VR体験をするためのデバイスで、ユーザーの頭に装着して使用します。HMDには、2つの小さなディスプレイが取り付けられており、それぞれの目に対して別々の映像を表示することで立体的な映像を再現します。
トラッキングシステム:ユーザーの動きを追跡するためのシステムで、センサーをHMDやコントローラーなどに取り付けて使用します。トラッキングシステムにより、ユーザーの視点や動きを正確に反映することができます。
コントローラー:ユーザーがVR空間で操作するためのデバイスで、手の動きを検知してコンピューターに送信します。コントローラーには、ボタンやトリガー、ジョイスティックなどが付いており、多様なアクションを実行することができます。
VR技術は、ゲームやエンターテインメント分野だけでなく、教育や医療分野、建設や不動産分野など、様々な分野で活用されています。
VR技術の発展により、より没入感ある体験が可能になり、新たな価値が生まれていると言えるでしょう。
|国内のVR企業11選
早速国内のVR関連企業を紹介します。
【VRコンテンツ制作】株式会社カヤック
「株式会社カヤック」は、創業から20年以上が経過し、「面白法人」という自称で知られるユニークな会社です。
同社は、ゲーム事業に注力しており、また、現実を上書きする体験を実現するための集団「Rewrite」を発足しています。
VRコンテンツ制作においては、ミュージックビデオやVR面接コンテンツ、VRゲーム、VRプロモーションなど、多岐にわたる実績を誇っています。
同社は、独自の技術を駆使して、よりリアルな体験を提供することに力を入れており、今後も新たなVRコンテンツの制作や技術開発に積極的に取り組んでいくことが期待されています。
【VRサービス】Synamon
2016年に設立された株式会社Synamonは、2019年に約2億4,000万円の資金を調達し、「NEUTRANS BIZ」というVRの企業向けコラボレーションサービスを提供しています。
このサービスは、同一のVR空間を複数人で共有し、VR技術の進歩とVRをビジネスに活用するためのコミュニケーションを促進することを目的としています。
【VRプラットフォーム運営】クラスター株式会社
「cluster」というバーチャルイベントプラットフォームは、アバターを作成して、仮想空間内でコミュニケーションをとったり、会議やイベントを開催することができるサービスです。
VRヘッドセットからだけでなく、スマートフォンアプリからもアクセス可能で、誰でも手軽にメタバースの世界を体験できます。
さらに、随時アップデートされ、新しい機能が追加されているため、今後の動向にも注目が集まっているプラットフォームと言えます。
【VRプラットフォーム運営】ナーブ株式会社
「ナーブ株式会社」は、ライフスタイル領域におけるVRプラットフォームのパイオニア的存在であり、不動産、旅行・観光、物流などの分野で事業展開をしています。
同社が特に注力しているのが「VR内見®」であり、物件のリアルな魅力をVRで体験できることから、住宅関連企業の販促に有効なツールとなっています。
このサービスは、2017年にリリースされ、2020年には超高画質対応へアップデートされています。
【VRプラットフォーム運営】InstaVR
「InstaVR」というグローバルVR制作配信プラットフォームの製品開発・導入支援を行っている会社です。
不動産、旅行、教育、オフィス案内、360度動画メディアなどのVRアプリを素早く簡単に作成し、ウェブ、iOS/Androidアプリ、その他のVRプラットフォームにワンクリックで配信することができます。
ソフトウェアのインストールやプログラムが不要であり、誰でも簡単にVRアプリやコンテンツを制作・配信できます。
大手小売企業の従業員教育・研修などに活用されています。
【VRシステム開発】株式会社クロスデバイス
「クロスデバイス株式会社」は、1998年に設立され、競輪選手体験ができるVRコンテンツの制作や、24時間対応の360度映像録画配信システム、VR映像を利用したコーポレートツール作成などの実績があります。
同社はVRコンテンツ制作だけでなく、システム設計、Web制作、デザインなど、様々な視点を組み合わせた提案や実装にも強みを持っています。
【VRシステム開発】株式会社Gugenka
「Gugenka株式会社」は、最新のデジタルプロモーションを提供している会社で、新潟に本社を構え、東京とフィリピンにもオフィス・制作スタジオを持っています。
同社は、デジタルグッズの開発・販売やアバターを簡単に制作できるアプリの開発などを行っており、2Dと3Dの世界をつなぐサービスを提供しています。
また、VRChatを活用したイベントの企画・運営も手掛けています。
これらの事業により、未来の可能性を拡大し、新しいエンターテインメントの形を作り出しています。
【VRニュースメディア運営】株式会社Mogura
「Mogura株式会社」は、VR専門ニュースメディア「MoguraVR」を運営しており、年間約1,200万人のユーザー数を誇る国内最大級のVRニュースメディアです。
同社は、VRやARを社会に普及させ、世界中でより豊かな“体験”を提供するという理念のもとに、メディア運営を行っています。
また、同メディアでは、世界中のVRに関する最新情報が日々投稿され、同社の理念が感じられます。
【VRコンテンツ&VRゴーグル制作】株式会社ハコスコ
「株式会社ハコスコ」は、VRサービスの開発・販売・運営を展開し、スマホを使った手軽なVR体験ができる「ハコスコ」で有名な企業です。
多岐にわたる分野での実績があり、JAL「A350コックピットVR」のパッケージ制作やTHE YELLOW MONKEYの映画「オトトキ」のVR映像&VRゴーグルセット販売プロモーションなどでも活躍しています。
【VRコンテンツ】ロマンテックジャパン
「ロマンテックジャパン」は、東京都渋谷区に拠点を置く企業で、17年以上にわたってプロダクトデザイン、設計、VRやARの実績を通じて培った品質と信頼を活かし、ビジネス・産業用途に特化したVRコンテンツや利用方法を提案しています。
全国どこでも対応可能で、スムーズなコミュニケーションを重視しています。
【VRコンテンツ制作】バルス
バルスは、2018年に設立。3DCGを用いたVR/AR/動画コンテンツ制作、運営をおこなう会社です。
アニメやゲームの企画立案や、音楽関連事業のプロデュース、クリエイターのマネジメントなど、エンタメを包括的に扱う事業内容が特徴で、リアルとバーチャルの融合によって、新しい体験を提供しています。
VRだけでなくARでもリアルタイムにバーチャルキャラクターを参加させられる、ライブやイベントの制作をおこなっています。
|海外のVR企業4選
ここからは、海外のVR関連企業を紹介します。
【VRコンテンツ&プラットフォーム制作】Wevr
「Wevr」は、米国で2015年に設立され、深海探検のVRコンテンツで高い評価を得ています。
同社は、さまざまなVRデバイスに対応可能なコンテンツの制作や、コンテンツ制作者同士のマッチング、コンテンツ検索ができるプラットフォームの開発を手がけており、VRコンテンツ制作において幅広いサポートを提供しています。
【VRシステム】IRIS VR
IRIS VRは、3Dデータを使用した仮想空間上での設計を可能にするサービスを提供しています。
主に設計事務所や家電会社向けに提供され、これにより設計図の作成とプレゼンテーションがより効率的に行えます。
【VRデバイス開発】VideoStitch
「VideoStitch」は、2012年に米国で設立された企業で、360度カメラ「Orah 4i」を開発しています。
このカメラは、4つの魚眼レンズを備え、4Kムービーで撮影可能であり、従来必要とされた高性能なPCを使用せずに、1台のカメラでVR映像の編集を実現できます。
会社の拠点はサンフランシスコにあります。
【VRデバイス開発】BOUNCE IMAGING
「BOUNCE IMAGING」は、危険な状況下での正確な360度撮影を実現するために設立された企業であり、球体のカメラ「explorer」を開発しています。
このカメラは、犯罪やテロの現場に投げ入れられ、安全かつ迅速に周囲の状況を撮影することができます。
2012年にボストンで設立された「BOUNCE IMAGING」は、このような状況下での安全性を向上させるために、技術の発展に取り組んでいます。
|まとめ
いかがでしたか?
本記事では、国内外のVR関連企業をそれぞれ紹介しました。
昨今VR関連企業では、デバイスの開発から、コンテンツ制作まであらゆる企業が存在しています。
VR技術を使って、自社のビジネスにどう役立てるのか知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。
では、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!