話題のAIは今やビジネスでも広く活用されるようになりました。
その中でも、今回はビジネスシーンやナレッジ、タスクの共有などでよく使用されているNotionから提供されたAI「Notion AI」についてご紹介していきます。
主な機能やメリットだけでなく、ChatGPTとの違いや使い方、活用事例についてもご紹介します。
ぜひこの記事をご覧いただき、皆さまのビジネスに役立てていただけますと幸いです。
目次
|そもそもNotionとは
Notionは、様々なタスクや情報を整理し一元管理ができるツールです。
1人1人が使いやすい形にカスタマイズしながら利用でき、便利な機能によって出来ることの幅が広いことが大きな特徴です。
ビジネスにおいても利用されており、社内Wikiや議事録、タスク進捗管理などに用いられています。
料金プランは無料のものから大企業向けの無制限プランまでありますので、個々のニーズに合わせた使い方ができるツールといえるでしょう。
|Notion AIとは
Notion AIは、業務の自動化やタスク管理、予測分析、自然言語処理などを実現するための人工知能プラットフォームです。
Notionのプロジェクト管理機能と組み合わせることで、ビジネスプロセスを大幅に改善することができます。
Notion AIは、自動化されたプロセスを通じて、生産性を向上させるだけでなく、人為的なミスを減らすことができます。
また、自然言語処理機能により、従業員の生産性を改善するために、タスクを分類したり、分析したりすることも可能です。
Notion AIは、企業が手動で行っていた業務を自動化することにより、時間とコストを節約するだけでなく、組織内でのコミュニケーションや協力を促進し、ビジネスプロセスを改善することができます。
|Notion AIの主な機能
そんなNotion AIですが、どのような機能が備わっているのでしょうか?
ここからは主な機能3つをピックアップしてご紹介します。
タスク自動化
Notion AIは、タスク自動化に特化した機能を備えています。
この機能を使うことで、従業員が手動で行っていた業務を自動化し、生産性を大幅に向上させることができます。
タスク自動化機能は、ルーチンワークや単調な作業を自動化するためには最適です。
定型的なタスクや繰り返し作業の自動化に役立ち、たとえば、自動でデータを収集し、分析することが可能になります。
また、タスクの進捗状況を自動的に追跡し、繰り返しタスクを自動化することもできます。
予測分析
Notion AIは予測分析機能を備えており、将来のビジネスプロセスやトレンドを予測することができます。
この機能を利用することで、ビジネスプロセスを最適化して効率的に管理することができ、売上高の予測や需要予測などに役立ちます。
また、データを収集・分析することで、今後の動向を予測することが可能です。
これにより、トレンドに合わせたビジネス戦略を策定しやすくなります。
自然言語処理
Notion AIには、自然言語処理機能が備わっていますので、テキストデータを分析したうえで従業員の生産性を向上させることができます。
また、内容に基づいてタスクを分類したり、分析したりすることも可能です。
自然言語処理により、従業員がより生産的に働くことができ、ビジネスプロセスが最適化されます。
|Notion AIを使用するメリット
Notion AIを利用することで多くのメリットを享受することができます。
ここではそのメリットについて順に解説していきます。
生産性向上
まずは、生産性が向上できるという点です。
Notion AIは、繰り返し行う単調なタスクを自動化することができるため、従業員の時間を節約することができます。
これにより、従業員はより重要なタスクに時間を費やすことができ、会社全体の生産性が向上します。
また、Notion AIはタスクを自動化することで、作業の品質向上も期待できます。
従業員は繰り返し作業することによるミスを減らすことができ、効率的かつ正確に仕事を行うことができます。
生産性を向上させることで会社の成長にも繋がりますので、Notion AIの導入によるメリットは計り知れないでしょう。
コスト削減
続いて、コストカットができるという点です。
例えば、従業員が担当する繰り返しのタスクを自動化することにより、人件費の削減が可能です。
また、Notion AIの予測分析機能を利用すれば、資源の最適化により無駄なコストを削減できます。
さらに、タスク管理や情報共有がスムーズに行えるため、従業員がタスクの見落としやミスを防止できればさらなるコストカットにつなげることが可能となります。
コストがカットできればビジネスの収益性が向上することが期待されますので、より効率的な運営が可能となります。
顧客満足度の向上
続いて、顧客満足度の向上が期待できるという点です。
Notion AIのカスタマーサポート機能を利用することで、チャットボットによる自動応答や自然言語処理による的確な回答が可能となり、顧客の問い合わせに迅速かつ正確に対応できます。
また、予測分析機能を利用することで、顧客のニーズを把握し、的確なサービス提供が行えるようになります。
顧客からの評価やフィードバックを取り入れて、業務の改善を進めることもできます。
顧客の信頼感や満足度が向上し、ビジネスにとってもプラスとなるでしょう。
ミスの軽減
Notion AIはタスクを自動化するために役立つツールですので、人的ミスのリスクが大幅に減少することもメリットとして挙げられます。
例えば、従業員が毎日同じ作業を繰り返す場合、疲れやモチベーションの低下により、ミスが起こってしまうこともあるでしょう。そこでNotion AIを使用すると、このような作業を自動化することができますので、ミスの発生率が減少します。
また、ミスが減少することで、生産性の向上や顧客からの信頼を獲得することもできるでしょう。
既存システムとの連携
既存のビジネスシステムと容易に連携できることもメリットの1つです。
APIを介してシステム間のデータの受け渡しが可能で、既存のシステムからNotion AIに情報
を提供することで、タスク自動化や予測分析、自然言語処理などの機能を活用することができます。
また、Notion AIが生成した結果を既存のシステムに統合することで、ビジネスプロセスをよりスムーズかつ効率的に進められます。
このように、既存のシステムとの連携によって、Notion AIはビジネスプロセスの改善に貢献することができます。
|NotionAIとChatGPTの違い
ここまでNotionAIの機能や利点について解説してきましたが、AIといえば有名なのはChatGPTですよね。
「ChatGPTとできることが似ているのでは?」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんので、このセクションではNotionAIとChatGPTの違いについて解説します。
大まかにまとめると以下の表のようになります。
ChatGPT | NotionAI | |
主な機能や用途 | ・文章生成、要約・チャットボット・コード生成 | ・文章生成、要約・画像分析・タスク管理・グラフ作成 |
言語モデル | GPT-3.5GPT-4 | 非公開※GPT-3がベースといわれている |
料金 | GPT-3.5であれば無料GPT-4は有料(20ドル/月) | 20回まで無料無制限の場合有料(10ドル/月) |
共同作業 | 不可 | 可 |
利用制限 | 無制限 | 無料の場合20回まで有料の場合は無制限 |
以下の見出しで、それぞれについてもう少し詳しく解説します。
ChatGPTについてはこちらの記事も併せてご覧ください。
|ChatGPTのメリット・デメリット
ChatGPTのメリットとしては、自然な対話が可能である点が挙げられます。
コミュニケーションをある程度取りながら進めることができますので、チャットボットとしての利用も可能です。
利用制限も基本はないので、安定して利用することができるでしょう。
また、プログラミングで利用するコードを生成できるのはNotionAIにはできませんので、プログラマが利用するツールとしてはChatGPTに優位性があると言えます。
デメリットとしては、情報の偏りがある可能性があること、場合によってはプロンプトが必要になる煩わしさがある点です。
より正確な回答を得るにはプロンプトが必須と言えますので、初心者にとっては使いこなすまでに少々時間がかかるでしょう。
|Notion AIのメリット・デメリット
Notion AIのメリットとしては、機能が細かく分かれているためプロンプトが不要であるという点が挙げられます。
初心者でも簡単に指示を出すことができるので、非常に利用しやすいツールであるといえます。
また、Notion自体にAIが組み込まれているのでわざわざコピぺをする手間が省けるのも便利ですよね。
共同作業の機能もあるので、効率的に業務を進められる点ではNotion AIには優位性があるといえるでしょう。
デメリットとしては、無料版では利用に制限があること、対話型で進めることは出来ないということです。
あくまでもサポートのツールとして捉えておいた方がいいかもしれませんね。
|Notion AIの使い方
では、ここからはNotion AIの実際の使い方についてご紹介します。
簡単に始めることができますので、ぜひ気になる方は一緒にスタートしてみましょう!
アカウントの作成
まずは、Notionのアカウント作成が必要です。
公式サイトにアクセスし、中心に表示されている「始める」をクリックしましょう。
すると、サインアップを求められます。
メールアドレス、もしくはGoogleアカウントやAppleアカウントでのログインも可能です。
ご自分のお好きな方法で登録を進めてください。
認証が完了し、必要事項を入力すればアカウント作成は完了です。
サインインすると以下のようなセットアップの画になりますので、予想される用途にチェックを入れるとNotionの利用ができるようになります。
ページの追加
新しいページを追加するには、Notionの左列にあるメニューの「ページを追加」を選択すればすぐに追加が可能です。
ページにはタイトルを付けておきましょう。
NotionAIに依頼する
その後、キーボードのSpaceキーを押すとAIに文章作成を依頼することができます。
依頼できる内容はブログの投稿やTodoリストの作成、会議のアジェンダ作りなど幅広いので、ニーズに合ったものを選択してみてください。
今回は試しに「ブログの投稿」にしてみましょう。
その後「次についてブログ記事を執筆」というテキストボックスが表示されますので、作成してほしい文章のテーマを入力して、右側の上矢印でAIに送信します。
すると、AIが自動で文章を作成してくれます。
私も試しに「メタバースとは」をテーマにして執筆を依頼したところ、以下の文章をAIが作成してくれました。
導入から本題、結論といった構成できちんと執筆されているのがわかります。
執筆が完了すると、文末で次に何をするのかAIに伝えられるようになっています。
文章の続きを執筆することや文章の改善もできるようですので、生成された文章の内容によって指示を出してみてくださいね。
|NotionAIの料金プラン
Notion AIには、無料と有料の2つのプランがあります。
以下の表が2つのプランの違いです。
無料版 | 有料版 | |
料金 | – | 10ドル/月(1人あたり) |
利用制限 | 20回 | 無制限 |
無料でも基本的な機能を使用することはできますが、利用回数が20回と制限があります。
有料版に加入すると、ワークスペースのユーザー全員が無制限でNotionAIを利用可能です。
ですので、「まずは試してみたい!」という方は無料版から利用し、多数の利用が見込まれる場合は有料版に変更するのがおすすめです。
|Notion AIの活用事例
最後に、Notion AIの活用事例について解説していきます。
ビジネス効率化のヒントがたくさんありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
タスク管理
Notion AIはタスク管理において非常に有用といえます。
タスクの自動割り当て、進捗状況の追跡、優先順位の設定、締め切りの通知などを自動的に処理できます。
これにより、従業員はより多くの時間を本質的な業務に割くことができますので、生産性が向上します。
また、Notion AIはタスクに関する予測分析を提供するため、業務の最適化にも役立ちます。
タスクの完了時間や優先度、従業員の生産性などを分析することで、タスクの最適な割り当てやスケジュールの設定が可能になります。
予測分析
予測分析は、市場動向や顧客ニーズの予測、製品開発の予測など、様々な分野で活用されます。
Notion AIは、大量のデータを収集し、分析することによって、将来の傾向を予測することも可能です。
このため、ビジネス戦略の策定において、重要な意思決定を支援することができます。
また、予測分析は、顧客に対する適切なマーケティング戦略の策定にも期待されています。
カスタマーサポート
Notion AIは、カスタマーのサポートにも利用が可能で、FAQに関する質問に自動応答することができます。
また、不具合の自動検知、適切なサポート担当者の割り当て、対応履歴の自動記録などを行うことができます。
これにより、顧客の問題解決にかかる時間を短縮し、顧客満足度の向上につながります。
コラボレーション
Notion AIは、チーム内での共同作業にも利用できます。
例えば、タスクの割り当てや進捗状況の共有、コミュニケーションの自動化などが可能です。
これにより、チーム全体の生産性を向上させることができます。
また、各種ドキュメントの共有やコラボレーション機能も備えており、リモートワークが一般化した現代において、ビジネスにおける柔軟な働き方を実現することができます。
|Notion AIの将来性
Notion AIは、その高度な自動化機能や使いやすさによって、多くの企業や個人に好評を博しています。
業務の自動化や生産性の向上、コスト削減、ミスの軽減など、多くのメリットがあるため、将来的には、より多くの企業や組織がNotion AIを採用することが予想されています。
また、Notion AIは、自然言語処理の分野においても急速に進歩しており、将来的にはさらに高度な自動化や精度の向上が期待されます。
その結果、より多くの企業や個人がNotion AIを採用し、業務プロセスの自動化や改善を行うことができるようになるでしょう。
さらに、エンタープライズ向けの機能やサポートを拡充することで、大企業や組織にも広く採用されることが予想されます。
今後ますます多くの企業や組織にとって、効率的かつ生産的なビジネスプラットフォームとなるでしょう。
|まとめ
今回は、ビジネスの効率化を図るNotion AIについてご紹介してきました。
日々のルーチンワークや単純作業をAIに任せることができれば、より生産性のあるタスクに時間を割くことも可能です。
今後AIに仕事を奪われてしまうのではないかと心配になる方もいらっしゃるかとは思いますが、画期的なツールですのでぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。