「メタバースってどういう意味?」

「メタバースは将来性があるの?

「メタバースは意味がないって聞いたけど本当?」

FacebookがMeta(メタ)社に社名変更してから今年ではや3年。

最近では「メタバース」という言葉をニュースなどでも多く耳にするようになりました。

しかし、メタバースはまだまだ新興技術であるため、上記のような疑問やお悩みをお持ちの方も多いでしょう。

本記事では、メタバースの語源や注目理由などの基本情報から分野別で有名なメタバースの種類まで幅広く解説します。

最後までお読みいただければ、メタバースに関する疑問を全て解消し、最新のトレンドに関する知識をすぐに蓄えられます。

できるだけ専門用語は使わずに初心者でも理解できるような内容になっているため、メタバースに興味のある方はぜひ最後までお付き合いください。

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目次

|メタバースの意味は?

メタバース(MetaVerse)とは、「超越した」という意味を持つ「Meta(メタ)」と「宇宙や広大な空間」を示す「Verse(バース)」を組み合わせた造語です。

日本語では主に「仮想空間」と訳されるのが一般的です。

2010年代に「ブロックチェーン技術」の開発が急激に進み、仮想通貨(暗号資産)やNFTが広く普及したことでメタバースも実現の可能性が高まり、現在では注目の技術になっています。

とはいっても、具体的にイメージがつかない方も多いでしょう。

例えば、2012年に公開された日本の大人気アニメシリーズ「ソードアートオンライン(SAO)」がメタバースのわかりやすい例です。

出典:アニプレックス チャンネル

同アニメでは、主人公が専用のヘッドセット(ナーヴギア)をつけて自分の意識を仮想空間上のアバターにリンクさせます。

その仮想空間で魔法や剣を使って強大なモンスターや敵に立ち向かう、というストーリーです。

2024年現在では、ソードアートオンラインのように意識をリンクさせるまでには至っていませんが、既に視覚や嗅覚・触覚などは仮想空間上で実現できるまでに至っています。

このように、メタバースの研究開発がさらに進んでいくと、私たちは現実世界の物理的制約から解き放たれ、仮想空間内で生活することが可能になるのです。

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メタバースを定義する7つの条件

先述したように、メタバースは仮想空間のことを一般的に指しますが、実は明確な定義は存在しません。

国際的な専門機関が「メタバースはこうである」と特に定めているわけではないのです。

しかし、現在最も有力視されているのはアマゾン・スタジオの元戦略責任者であり、投資家としても有名なマシュー・ボール(Matthew Ball)氏が自身のエッセイで提唱した7つの定義です。

<メタバースを定義する7つの条件>

  1. 永続的である

メタバースはいつでもアクセス可能で常に存在しなければならない

  1. 同期性を持ちライブ的である

何が起こっているかをリアルタイムで体験でき、世界中の人々が同時に参加できる

  1. 同時接続数に制限がない

無制限のユーザーが同時にメタバースに入ることが可能

  1. 現実世界と変わらない経済システムをもつ

ユーザーは現実世界と同じように仮想空間内で商品を作ったり、売買したりすることができる

  1. デジタルと現実に垣根がない

メタバースは現実世界とデジタル世界が融合しており、そこに境界は存在しない

  1. これまでにない相互運用性

異なるデジタル環境やプラットフォーム間でのデータの移行がスムーズ

  1. 全ての参加者がコンテンツを生成できる

ユーザーは自分自身でコンテンツを作り、共有したり販売したりすることができる

少し言葉が専門的で理解しづらいかもしれませんが、重要なのは「メタバースは現実世界と同じような性質を持たなければならない」ということです。

語源はニール・スティーヴンソンの「スノウ・クラッシュ」

出典:早川書房

メタバースと聞くと、つい最近に作られた言葉のように思えますが、実はかなり前から言葉自体はありました。

「メタバース」という言葉が初めて使われたのは、1992年に出版されたニール・スティーブンスンのSF小説「スノウ・クラッシュ」だとされています。

「スノウ・クラッシュ」は、経済力が低下した近未来のアメリカが舞台です。

この世界には「メタバース(Metaverse)」と呼ばれるオンラインの仮想空間が存在し、65536kmに及ぶ「ストリート」を中心に、建物や公園、モノレールなどが存在します。

人々はゴーグル型デバイスを装着し、メタバース内で自由な時間を過ごします。

そこで本作の主人公、ヒロ・プロタゴニストは、ウィルス「スノウ・クラッシュ」を悪用して世界を支配しようとする脅威に立ち向かう、というストーリーです。

1992年の発刊当時、インターネットがまだほとんど普及していなかったにも関わらず、仮想世界やインターネットを題材に取り上げたニール・スティーブンソンはまさに今の時代を予言していたのかもしれません。

スノウ・クラッシュは現在でも購読できるので、興味のある方はこちらのリンクからぜひ検討してみてください。

「SecondLife(セカンドライフ)」で一時ブームに

出典:Second LIFE公式サイト

実は、メタバースは2000年代初頭に一度世界的ブームになりました。

そのブームの火付け役となったのが「Second Life(セカンドライフ)」というLinden Lab社(リンデンラボ)が2003年にリリースしたソフトウェアです。

セカンドライフは、3DCGで構築された仮想空間で、ユーザーがアバターを作成し、自由に生活できる特徴を持っています。

また、仮想通貨的なものも存在しており、このことからセカンドライフは「メタバースの先駆け」と位置付けられています。

しかし、セカンドライフの人気は長続きしませんでした。

参入障壁が非常に高く、セキュリティの問題も当時は完璧ではなかったため、2007年にブームは終焉を迎えます。

そのため「早すぎたメタバース」と揶揄されることもあるプラットフォームです。

現在では技術開発が進み、メタバース実現の可能性が高まり人気が再燃しています。

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【図解】メタバースとVRの違い

メタバースと同じようにVR(Virtual Reality、仮想現実)も注目度が高い技術です。

しかし、両者は同じ「仮想空間」にフォーカスした用語であるため、その違いがよくわからない人も多いかと思います。

詳しく両者の違いを説明するとかなり専門的になってしまうので、以下に簡単な違いを表にまとめました。

<メタバースとVRの違い>

 メタバースVR (Virtual Reality)
定義インターネット上に存在する仮想空間そのもの仮想空間を現実と同じように感じられる技術やデバイスの総称
体験の手段VRやARなどの技術を用いるそれ自体が仮想空間に没入する手段
参加者複数人によるコミュニケーションやイベント参加を想定基本的には一人での体験が多いが、複数人参加の体験も存在
技術的側面VR技術を含む多様な技術が組み合わさって構築される特定のデバイス(VRヘッドセットなど)による没入体験を提供する技術

簡単にいうと、メタバースは仮想空間そのものを指し、VRはメタバースを構築するための手段の一つです。

|メタバースが注目される理由5つ

2021年10月にFacebookはMeta(メタ)社に社名を変更し、同年だけで100億ドル(約1兆3400億円)の投資をメタバースに対して行うことを発表しています。

日本企業でもKDDIがメタバース事業に1000億円の投資を発表するなど、話題に事欠かないメタバース。

一体なぜメタバースはここまで注目されているのでしょうか?

ここでは、メタバースが注目されている理由についてみていきましょう。

①Web3.0技術がビジネスシーンで導入され始めた

メタバースが注目される理由の一つは、Web3.0(ウェブスリー)技術がビジネスシーンで多く導入されるようになったからです。

Web3.0とは、ブロックチェーン、暗号資産、分散型台帳技術(DLT)、スマートコントラクトなどを基盤とした、より分散型でユーザーが主体となるインターネットの進化形態を指します。

これにより、従来の中央集権的な管理や仲介者を必要としない透明性、セキュリティ、ユーザー主導のサービス提供が可能になります。

<ビジネスシーンに導入されているWeb3.0技術の事例>

  • NFT (非代替性トークン)
  • DeFi (分散型金融)
  • DAO (分散型自律組織)
  • ブロックチェーン
  • 分散型ID (DID)
  • スマートコントラクト など

このように、Web3.0技術が既にビジネスシーンで利用され始めており、メタバースの可能性が注目される一因になっているのです。

分散型の特性を持つWeb3.0は、メタバースが目指す自由で開かれた仮想世界を実現するための鍵となる技術と言えるでしょう。

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②NFTや仮想通貨が普及した

NFTや仮想通貨が普及したこともメタバースが注目された要因の一つです。

NFT(Non-Fungible Token)とは、ブロックチェーン技術を利用してデジタルデータの所有権や真正性を証明するトークンです。

日本語では「非代替性トークン」と呼ばれます。

NFTをものすごく簡単にいえば、デジタルデータを現実の資産と同じように扱えるようにする技術です。

同様に、仮想通貨もブロックチェーン技術の発展によるもので、仮想空間上のお金を現実のお金と同じように扱えるようにします。

メタバース内での取引において、仮想通貨は通貨としての役割を果たし、NFTはデジタル資産の所有権を確立します。

これの何がすごいのかというと、NFTと仮想通貨のおかげで、仮想空間内での経済活動が現実世界のものと変わらないものになったのです。

そのため、NFTや仮想通貨の普及はメタバースの可能性を広げ、注目度を高める要因となっています。

③MetaQuestなどの安価なVRゴーグル(ヘッドセット)が増えた

一昔前までは珍しかったVRゴーグル(ヘッドセット)ですが、現在では身近な家電量販店で見かけることも多くなりました。

2023年後半にはMeta Quest 3が発表され、一般消費者でも以前より簡単にVR体験をできるようになっています。

先述した「Second Life(セカンドライフ)」は、参入のハードルが高かったことで結局は失敗に終わってしまいましたが、現在では状況が違います。

Meta Quest 3は最も安価なもので約7〜8万円と、少し背伸びしないと届かない価格帯ですが、前モデルのMeta Quest 2であれば約4万円前後で購入することも可能です。

最近ではさらに安価なVRゴーグルも多くの企業からリリースされており、この調子で価格競争が進んでいけば数年後にはもっと手軽に手に入るかもしれません。

このように、メタバースへの参入障壁が低くなったこともメタバースが注目されている大きな要因です。

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④FacebookがMeta(メタ)へ社名変更を実施

世界中で最もメタバースへの注目が集まった出来事といえば、Facebookの社名変更でしょう。

FacebookやInstagramといった世界的SNSを運営するFacebook社は、2021年10月に社名を「Meta(メタ)」へ変更しました。

この社名は文字通りメタバースをイメージしており、巨大SNS企業がメタバース企業へ転身することは当時大きな話題となりました。

このニュースは市場にも大きな影響を与え、当時メタバース関連銘柄の株価が軒並み上昇しています。

今年初めにはメタバース関連銘柄の一つであるNVIDIA(エヌビディア)社の決算で、前年度比8倍もの収益を達成したことも大きな話題となっています。

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⑤AI(人工知能)の発展が目覚ましい

2022年末にOpenAIから生成AI「ChatGPT」がリリースされ、世界に衝撃を与えたのはまだ記憶に新しいです。

2024年現在ではGoogleから「Gemini」が発表されたり、NVIDIA社からAI用の最先端GPUが発表されるなど、世界はAIのさらなる実用化に向けて動き始めています。

実は、この世界的トレンドがメタバースにとっても追い風となっているのです。

なぜなら、メタバースを構築するにはAI技術が必須となってくるからです。

例えば、AIによる自然言語処理技術が進化することで、ユーザーはメタバース内のアバターや他のキャラクターとより自然にコミュニケーションを取ることができます。

さらに、AIの学習能力によって、ユーザーの好みや行動に基づいたカスタマイズが行われるため、よりパーソナライズされた没入感のある環境を実現可能です。

AI技術の進歩により、メタバースは単なる仮想空間から、実世界に匹敵するリッチなインタラクティブプラットフォームへと進化する可能性を秘めているのです。

|メタバースは意味ない?4つの理由を解説

トレンドにもなっているメタバースですが、最近では

「メタバースは意味ないのではないか?」

という意見もよく見かけるようになりました。

スマホが急激に普及した時にも同じようなことが囁かれていましたが、果たしてこれはなぜなのでしょうか?

ここでは、メタバースが意味ないと囁かれている背景についてご紹介します。

①Meta社の業績不振が続いた

メタバースが意味ないと言われている背景の一つは、Meta社(旧Facebook)の業績不振です。

2022年11月9日、Metaは全従業員の約13%にあたる1万1000人以上の大規模なリストラを発表しています。

これは2004年の創業以来初めてのことで、デジタル広告市場の低迷や株価の急落に対処するための措置でした。

さらに、Metaの株価は2022年に入ってから70%以上も下落しており、大規模なコスト削減を求める投資家の声が強まっていました。

つまり、「メタバース業界を代表するMeta社の業績不振 = メタバースは意味ない」という風潮が市場全体に蔓延したのです。

しかし、今年2月の決算報告ではMeta社の業績は回復し、四半期連続で大幅な増収益を達成しています。

②SecondLife(セカンドライフ)は結局失敗に終わった

もう一つの要因は、メタバースの草分け的存在であったSecond Life(セカンドライフ)は結局失敗に終わっていることです。

先述したように、Second Life(セカンドライフ)は世界的ブームにはなったものの、約5年ほどでブームは終焉を迎えています。

当時のインターネット速度やコンピュータの処理能力は、今日に比べて限られており、多くのユーザーにとってスムーズな体験を提供するには十分ではありませんでした。

また、プラットフォームの複雑さとユーザーインターフェースの使い勝手の悪さも、新規ユーザーが続々と離れていく原因の一つとされています。

他にも、期待されたほどの広告効果やビジネスの成功を企業にもたらすことができなかったため、多くの企業が続々と撤退を発表しました。

以上のことから、「今のメタバースブームも結局は一時的なもの」と悲観的な見方をする人も多いのが現状です。

③開発にコストがかかりすぎる

現状では、メタバースを一から開発しようとするとコストが非常に高いです。

独自のメタバースを構築するには、最低でも2000万〜3000万円程が必要で、さらに高度な機能や広範囲なカスタマイズを加えたい場合、コストは1億円を超える可能性もあります。

また、別途運営コストものしかかるため、実際にはこれよりもさらに高額な費用を用意しておかなければなりません。

このように、メタバースの開発と運営には莫大なコストがかかり、それが「メタバースは意味がない」と言われる要因の一つになっています。

ただし、一からメタバースを開発しなくても既存のメタバースプラットフォームを利用すれば、コストは大幅に削減可能です。

例えば、弊社が運営する独自メタバースプラットフォーム「XR CLOUD」を利用すれば、かなり現実的な費用感でメタバースをビジネスに導入できます。

XR CLOUDの詳細を確認してみる

④「過度な期待のピーク期」にある

出典:ガートナージャパン

メタバースのような新興技術の成熟度を推し量る指標として有名なものに「ガートナー ハイプ・サイクル」があります。

ガートナー ハイプ・サイクルでは新興技術の浸透度合いを以下の5フェーズに分類します。

<ガートナー ハイプ・サイクルのフェーズごとの特徴>

1.黎明期

新技術が登場し、注目を集めるが、まだ実用化はされていない

2.過度な期待のピーク

多くの成功事例が報じられるものの、失敗もあり、期待が膨らむ

3.幻滅期

多くの試みが失敗し、技術への関心が減少する

4.啓発期

技術の実際の価値が徐々に理解され、具体的な事例が増える

5.生産性の安定期

技術が広く受け入れられ、実用化が進み、投資が回収され始める2022年に報告されたガートナー・ジャパンの報告書によると、メタバースは「過度な期待のピーク期」に入ったとされています。

なお、最新のガートナー・ジャパンの報告書「日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル:2023年」によると、メタバースは既に「幻滅期」に突入したと報告されています。

幻滅期に入ると失敗する可能性も増えてくるので、これがメタバースは意味がないと言われている背景の一つです。

|【2024最新】ビジネス別の有名メタバース一覧

ここまで、メタバースの意味や背景について詳しく紹介してきました。

しかし、具体的なイメージが湧かない方も多いかもしれません。

そこでここでは、活用分野別に有名なメタバースをいくつかピックアップしてご紹介します。

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①仮想通貨が発行されているメタバース

メタバースプラットフォームの中には、そのメタバース内で使用できる仮想通貨を発行しているものも少なくありません。

仮想通貨を導入する主な理由は、プラットフォーム内での経済活動を活性化させるためです。

仮想通貨を利用することで、ユーザーはゲーム内アイテムの購入、不動産の取引、サービスの支払いなど、様々な経済活動を行うことが可能になります。

また、仮想通貨はメタバース内での取引をより迅速かつ透明にする効果も持ち合わせています。

<仮想通貨が発行されているメタバースプラットフォーム一覧>

名称 (日本語表記)ティッカーシンボル開発元
Decentraland (ディセントラランド)MANADecentraland Foundation
The Sandbox (ザ・サンドボックス)SANDPixowl
Axie Infinity (アクシー・インフィニティ)AXSSky Mavis
Somnium Space (ソムニウム・スペース)N/ASomnium Space C.V.
Roblox (ロブロックス)RobuxRoblox Corporation
Illuvium (イルヴィウム)ILVIlluvium
Gala Games (ガラ・ゲームズ)GALAGala Games
Enjin Coin (エンジンコイン)ENJEnjin
Star Atlas (スター・アトラス)ATLAS, POLISStar Atlas
High Street (ハイ・ストリート)N/AHigh Street
Bloktopia (ブロクトピア)BLOKBloktopia
Metahero (メタヒーロー)N/AMetahero

なお、ティッカーシンボルとは、株式市場や仮想通貨市場で使用される、特定の資産や通貨を識別するための短い記号やアルファベットの組み合わせです。

仮想通貨におけるティッカーシンボルは、その通貨を取引所や市場で迅速に認識し、取引を行う際に使用されます。

②ゲーム・エンターテイメントのメタバース

ゲーム・エンターテイメント系のメタバースプラットフォームは、ユーザーが仮想環境で互いに交流し、様々なアクティビティに参加できるのが特徴です。

ただし、高い没入感を体感するためには、高性能PCやVRゴーグル(ヘッドセット)が必要になる点には注意が必要です。

<ゲーム・エンターテイメント系のメタバース一覧>

名称特徴
Robloxユーザーが自作ゲームを作成・共有できる。幅広い年齢層に人気。
Fortniteバトルロイヤルゲームの起点で、イベントなどのメタバース要素も含む。
Minecraftサンドボックス型で建築・冒険可能。ユーザーが自らの世界を創造。
Decentralandブロックチェーンベースのメタバース。土地購入やイベント開催が特徴。
The SandboxNFTsと仮想通貨を利用した経済が特徴。ユーザー作成コンテンツが中心。
Axie Infinity「Axie(アクシー)」という生き物を育成・戦わせる。ブロックチェーンを活用。

③イベント活用型メタバース

イベント活用型のメタバースは、バーチャルリアリティや3D空間を利用して、多種多様なイベントを実現するプラットフォームです。

展示会、カンファレンス、ライブイベントなど、異なる形式のイベントに適応することが可能で、参加者に新しい体験や交流の場を提供します。

イベント活用型メタバースを利用することで、さまざまな形式や規模のバーチャルイベントがより広いオーディエンスにリーチしやすくなります。

<イベント活用型メタバース一覧>

名称特徴
cluster(クラスター)日本発・日本最大級のバーチャルイベントプラットフォーム。VR、PC、スマートフォンに対応し、多様なイベントに利用可能。
バーチャルマーケット(Vket)VR空間で開催される世界最大級のバーチャル展示会。企業やクリエイターが作品や商品を展示・販売する場として広く利用されている。
VRChatユーザーが自作のアバターやワールドを作成できるソーシャルVRプラットフォーム。交流が主目的で、様々なイベントが開催される。
XR CLOUD数万人規模の人数がリアルタイムで参加できるバーチャル空間を提供。ビジネスイベントや展示会に特化した機能を有する。
V-expoデジタルブースでの展示やネットワーキングが可能なバーチャル展示会プラットフォーム。各種カンファレンスやセミナーに適している。
ZIKU簡単にバーチャルイベントを設計・実施できるプラットフォーム。登録や専用アプリのダウンロード不要でアクセス可能。大規模イベントにも対応。
めちゃバース大人数が同時に参加できるバーチャル空間を提供。事前登録やアプリのダウンロード不要で、ウェブブラウザから直接アクセス可能。大規模イベント向け。

④仮想オフィスとして利用可能なメタバース

近年では、働き方改革の一環としてリモートワークを採用する企業も増えてきました。

こういった需要に応えるのがメタバースを利用した仮想オフィスです。

従来のWeb会議などと違って、仮想オフィスでは仲間と一緒に仕事をしたり、談笑したりできるのでコミュニケーションがより効果的に行えます。

そのため、多くの企業でメタバースを活用した仮想オフィスの活用が進んでいます。

<仮想オフィスとして利用可能なメタバース>

名称特徴
Horizon WorkroomsMeta社が提供するVR会議システム。リアルタイムのコラボレーションやデスクトップ共有が可能。
Microsoft Meshマイクロソフトが提供するメタバースプラットフォーム。混合現実(MR)を活用して、遠隔地の人々が共同作業を行えるように設計されている。
Oasisコミュニケーション不足や孤独感を解消するクラウドオフィス。リモートワーク下での社員間交流を促進する機能が豊富。
MetaLifeリアルに近いコミュニケーションと多種多様なバーチャル空間を提供。教室やオフィスなど異なる環境での利用が可能。
oVice自由に動いて話しかけることができるバーチャル空間サービス。アバター間の距離に応じて声の大きさが変化する機能などが特徴。
Gatherドット絵RPG風のマップとWeb通話システムを組み合わせ、リアルなオフィスの体験をオンラインで再現。カジュアルな雑談から正式な会議まで対応。

⑤一般ユーザー向けのメタバース

一般ユーザー向けのメタバースはスマホでも利用可能なものが多く、より手軽に始められるのが特徴です。

音楽ライブやスポーツ観戦などのイベントから日常のショッピング、ゲームやVtuberとしてのライブ配信をできるものまで、その種類は多岐に渡ります。

簡単に始められるものが多いので、気になるものがあったらぜひダウンロードしてみてください。

<一般ユーザー向けメタバース>

名称簡単な特徴
XR WorldNTT QONOQ(コノキュー)発のメタバースで音楽、アニメ、スポーツなどのコンテンツを体験可能。アバターカスタマイズや他メタバースとの連携も予定。
αUKDDI発のメタバースで音楽ライブ、アート鑑賞、ショッピングなど多彩な体験を提供。自動翻訳機能なども将来的に実装予定。
Metapa凸版印刷提供のショッピングモールアプリ。バーチャル店舗を通じて、時間や場所にとらわれずショッピング体験が可能。
ZEPETO簡単にアバター生成が可能で、ユーザー間でのコミュニケーションやSNSへの投稿が楽しめる。
STYLYVR、AR、MRコンテンツを制作、共有、体験可能。リアルメタバースをコンセプトに都市データの配信に注力。
REALITYアバターでのライブ配信やゲームが楽しめるコミュニケーションプラットフォーム。国内外で人気で1,500万ダウンロード突破。

|メタバースのメリット(利点)3つ

さまざまな分野で活用されているメタバースですが、具体的に私たちにとってどんなメリットがあるのでしょうか。

ここではメタバースのメリットを3つご紹介します。

①物理的な制約に縛られない

メタバースを活用する最も大きなメリットは、物理的または地理的制約に縛られないということです。

例えば、仕事や教育の分野での活用を考えてみましょう。

通常、オフィスや教室は特定の場所に存在し、そこへの移動には時間と費用がかかります。

しかし、メタバース内では、ユーザーは自宅から数秒でバーチャルオフィスやクラスルームに「移動」することが可能です。

これにより、通勤時間が削減され、より柔軟な働き方や学習スタイルが可能になります。

このように、メタバースを利用することで、物理的な制約にとらわれることなく、多くの可能性が広がるのです。

②今までにない新しい体験ができる

メタバースのもう一つのメリットは、非日常的な体験ができることです。

メタバースでは現実世界と同じように空間を探索したり、ショッピングを楽しむことも可能です。

また、メタバース空間では自分で作品を作ったり仮想通貨を介して取引することもできます。

有名なフランスの小説家ジュール・ヴェルヌはかつて

「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」

と名言を残しましたが、まさにメタバース空間では私たちが想像したことが現実になるのです。

究極的には宇宙の果てへも旅することができますし、ドラゴンクエストに出てくる強敵と魔法を使って戦うこともできます。

このように、メタバースは自由な表現力さえあれば楽しみ方は無限大になるのです。

③新たなビジネスを展開できる

メタバースを利用すれば、新たなビジネスを展開しやすくなります。

先述したように、メタバースは「インタラクティブ(双方向的)」という特徴を備えています。

例えば、この性質を利用して「ライブコマース」という新たなビジネス領域が開拓されています。

ライブコマースとは簡単にいえば、SNSや動画配信プラットフォームなどで出品者が商品を紹介し、視聴者はそのライブ配信を通じて直接コミュニケーションを取りながら商品について学び、質問をしたり、購入を決めたりできるサービスです。

従来のEコマースでは、消費者は直接お店に出向かなくても商品を選別して購入すること自体は可能でした。

しかし、ライブコマースではよりインタラクティブなアプローチをとっているため、費用対効果が非常に高いです。

ライブコマースは中国が最先端といえますが、日本でもVtuberを中心に活用が模索されています。

このように、メタバースを活用することでクリエイティブな活動の幅が広がり、新たなビジネスの可能性が生まれているのです。

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|メタバースのデメリット(欠点)3つ

しかし、メタバースにはデメリットももちろん存在します。

何も考えずにメタバースをただ「流行っているから」「お金儲けできそうだから」という理由で始めると、思わぬ落とし穴に引っかかる可能性もあります。

そのため、以下に紹介するメタバースのデメリットは事前にしっかりと確認しておきましょう。

①専用ゴーグル(ヘッドセット)の料金が高い

メタバースで没入体験をするのなら、VRゴーグル(ヘッドセット)はほぼ必須です。

しかし、VRゴーグルの値段は決して安いとはいえません。

参考までに、現在主流のVRゴーグルの値段は以下の通りです。

製品名価格(税込)
Meta Quest 239,600円〜
Meta Quest 374,800円〜
PSVR2(PlayStation VR)74,980円〜
PICO449,000円〜
VIVE Pro 2103,400円
VALVE INDEX VRキット165,980円

(※値段は2024年4月時点のものです)

このように、VRゴーグルは決してすぐに買うことを決意できるような金額ではありません。

また、VRゴーグルはほとんどが海外製品です。

そのため、円安が現在進行形で進行しつつある日本では、今後価格がさらに高騰する可能性も考えられます。

日本発のVRゴーグルがさらに普及すれば、値段もある程度は現実的なものになるかもしれませんが、一般消費者の手の届きやすい価格帯になるにはもう少し時間が必要になるでしょう。

【2024年最新版】VRゴーグル15種を種類別に徹底解説!
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②世界的に規制の動きが強まっている

メタバースは新技術であるがゆえ、現状では法整備が整っていません。

特に、デジタルコンテンツの取引に関する所有権の明確化、越境取引時の準拠法や裁判管轄の整理、非対面取引における消費者保護、およびデジタル通貨を使用した決済の金融規制など、様々な法的課題が存在しています。

さらに、メタバース内でのデジタルコンテンツの権利侵害や、プライバシー、名誉、人格権の侵害といった問題も生じ得るため、これらの問題に対する救済手段の確保にも対応しなければなりません。

また、先述したようにメタバースはAI(人工知能)と深いつながりを持っています。

現在世界的にAIに関する規制の動きは強まっており、例えば2024年3月13日にはEU(欧州議会)で世界初のAIに関する規制法案が可決されました。

この動きが加速すると、メタバースの規制にもつながる恐れがあり、今後のメタバースの発展を妨げるかもしれません。

③セキュリティが完全ではない

メタバースは、その没入型のデジタル体験を通じて多くの利点を提供しますが、セキュリティ面での課題も抱えています。

まず、メタバースは個人のデータを大量に収集し、保存するため、データ漏洩のリスクが高まります。ユーザーの行動パターン、通信、さらには個人識別情報までもが、不正アクセスによって漏洩する可能性があります。

次に、メタバース内でのトランザクションは主にデジタル通貨で行われるため、金融詐欺の対象となりやすいです。

仮想通貨の匿名性と逆転不可能性が、不正な取引や洗浄行為に悪用されるケースが報告されています。

加えて、メタバースはそのリアルタイムのインタラクションが特徴の一つですが、これが原因でユーザー間のセキュリティを侵害する行為(例えば、ハラスメントやソーシャルエンジニアリング)が生じることがあります。

以上のように、メタバースのセキュリティは完全ではなく、プラットフォームの開発者、運用者、ユーザーが共同でこれらのリスクに対処する努力が必要です。

|メタバースのやり方(始め方)

では、そもそもメタバースはどのように始めれば良いのでしょうか?

ここではメタバースのやり方として、以下の項目に沿ってそれぞれ解説します。

  1. 自分の目的にあったメタバースサービスを見つけて登録
  2. 暗号資産取引所での口座開設
  3. ウォレットのインストール

STEP1.自分の目的にあったメタバースサービスを見つけて登録

メタバースと一口に言っても、実際には数々のサービスが存在しています。

それぞれで目的とする内容が異なりますので、まずはメタバースで何がしたいのかを明確にしましょう。

現在リリースされている主なメタバースサービスについては、以下の記事でまとめています。

サイトリンクも掲載しているので、まずは自分の目的に沿ったメタバースを見つけてアカウント登録をしましょう。

【2024年最新】メタバースサービス一覧!日本や海外、目的別の最新サービス26種を徹底比較!
【2024年最新】メタバースサービス一覧!日本や海外、目的別の最新サービス26種を徹底比較!

STEP2.仮想通貨取引所での口座開設

メタバースで利用される通貨は仮想通貨です。そのため、仮想通過取引所での口座開設は必須となります。

仮想通過取引所は現実世界における銀行のようなイメージであり、開設自体はスマホ一台あればすぐに完了します。

ただし、海外のメタバースで遊ぶ場合、仮想通貨を日本円に換金するために国内の仮想通貨取引所と海外の仮想通貨取引所の2つを開設しておく必要があります。

なお、メタバースプラットフォームを利用して投資や金銭に関わる取引をするつもりが無いのなら、仮想通貨取引所の口座開設はしなくても大丈夫です。

「ただメタバースで遊んでみたい!」というだけなら、アカウントを登録しさえすればすぐに楽しめます。

おすすめの国内仮想通貨取引所一覧

おすすめの国内仮想通貨取引所は以下の通りです。

名称特徴
bitFlyer(ビットフライヤー)現物取引やCFDなど多様な取引形態、堅牢なセキュリティ、ビットコインキャッシュバックのクレジットカードサービス
GMOコイン現物取引とレバレッジ取引を提供、高性能取引ツール、自動積立やレンディング、ステーキングも提供
DMM Bitcoinレバレッジ取引に長け、国内最多の銘柄数、取引コスト削減の独自注文方式、初心者向けモードあり
BITPoint(ビットポイント)複数銘柄の国内初上場、販売所と取引所の両方を提供、保有銘柄のレンディングサービスあり
Coincheck(コインチェック)取引手数料無料の現物取引、最低500円から投資可能、自動積立やIEOなどの多様なサービス提供

おすすめの海外仮想通貨取引所一覧

おすすめの海外仮想通貨取引所は以下の通りです。

名称特徴
Binance世界有数の規模を誇る取引所で取扱通貨数が豊富、マルタ島に本拠地を置く
Coinbase Exchange世界最大級の取引所、米国ナスダック上場、安全性が高く使いやすいスマホアプリも提供
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STEP3.ウォレット(メタマスク)のインストール

暗号資産の取引には「ウォレット」と呼ばれる機能が必要です。

文字通り、暗号資産を入れる財布のような役割であり、様々な種類が存在していますが「MetaMask(メタマスク)」が最も広く使用されているといえるでしょう。

利便性も高く、幅広いメタバースサービスに対応しているため、「Metamask」を選択すれば基本的に問題ありません。

Chromeの拡張機能からすぐにインストールできますので、作業自体は難しくありません。

Metamask(メタマスク)のインストールはこちらから

|メタバースの現状と将来性

ここまで、メタバースに関する基本的な情報から始め方まで幅広く解説してきました。

しかし、「メタバースの流行はすぐに終わる」や「メタバースはオワコン」という意見も多く目にします。

こういった議論は新興技術に対して一種の「お約束」のようなものですが、メタバースが投資対象として注目されている昨今、この議論の真偽は非常に重要です。

ここでは、メタバースの現状と将来性についてご紹介します。

国内でのメタバースの認知度は8割を超えた

メタバースの現状について、株式会社電通が行った「メタバースに関する意識調査2023」によると、メタバースという概念の認知度は急速に高まっています。

2021年にわずか18.6%だった認知率が、わずか2年後の2023年には82.1%まで跳ね上がりました。

この結果から、メタバースに対する一般的な関心と理解が大幅に向上したことがわかります。

この高い認知率の増加は、メディアでの頻繁な取り上げや、多くの企業がメタバース関連のプロジェクトを開始または宣言していることが背景にあります。

また、消費者レベルでも、特にパンデミック期間中のリモートワークやオンライン交流の増加がメタバースの概念を一般化させた要因の一つです。

(参考:株式会社電通 「メタバースに関する意識調査2023」)

主なメタバースユーザーはZ世代

電通の同調査レポートによると、メタバースプラットフォームの利用経験率全体は18.0%となっていますが、Z世代ではその利用率が大幅に高く、約4割(39.9%)の若者がメタバースプラットフォームを利用しているという結果になりました。

また、メタバースプラットフォームの現利用者は1日平均約68.8分をメタバース内で過ごしているというデータもあり、これはZ世代の間でメタバースが日常の一部として定着しつつあることを示唆しています。

以上のデータから、メタバースは現在Z世代を中心に広がりつつあり、日常生活において重要な役割を担い始めていることも伺えます。

メタバース市場は2030年までに約1兆3000億ドル規模へ成長

大手調査出版会社「MarketsandMarkets 」の調査レポートによると、メタバースの世界市場規模は2023年で839億ドルから、2030年には1兆3034億ドルに拡大すると予測されています。

つまり、2030年までにメタバース市場は平均48.0%という驚異的な速度で成長することになります。

これは一般論ですが、年平均成長率が5〜15%で成長産業、15%以上は超成長産業とみなすのが一般的です。

例として、私たちが日常的に使用しているスマホが急激に社会に浸透した時も同じような水準の年平均成長率でした。

したがって、メタバース市場は今後加速度的に成長していくことになるかもしれません。

(参考:メタバースの世界市場:2030年に至るコンポーネント別、業界別予測)

アニメ・マンガ大国の日本はメタバースとの親和性が高い

日本は言わずと知れた世界的なアニメ・マンガ大国、つまりコンテンツ大国です。

この特性がメタバースと親和性が高いため、こと日本においてはメタバースは非常に成長性がある市場と認識されています。

近年だけでみても、ポケモン、鬼滅の刃、呪術廻戦、SPY×FAMILY、葬送のフリーレンなど、世界を席巻したアニメコンテンツは例を挙げるのも苦労する程です。

つまり、日本の「デザイン力」は世界でも高い評価を得ており、これがメタバース内のアバターデザインなどの領域でアドバンテージになっています。

アニメ市場も順調に成長を続けており、このような日本の強みをうまく活かすことが出来れば、日本はメタバースにおけるIP(知的財産)最先端国となるかもしれません。

そのため、特に日本ではメタバースの将来性は有望視されています。

|メタバースに関するよくある質問(Q&A)

ここでは最後に、メタバースに関するよくある質問をQ&Aの形式で回答していきます。

すぐに疑問を解決したい方はぜひ参考にしてください。

Q1.メタバースは誰が作った?

メタバースという概念自体は、特定の人物や組織によって作られたわけではありません。

現在のメタバースの構想や開発には、多くの企業や開発者が関与しています。

例えば、Facebook(現Meta Platforms)は、メタバースの発展に大きく貢献しており、その他にもEpic Games、Microsoft、Googleなどのテクノロジー企業がメタバース関連のプロジェクトを推進しています。

Q2.メタバースは専用のゴーグル(ヘッドセット)が必要ですか?

メタバースを楽しむのに専用のゴーグル(ヘッドセット)は必ずしも必要ではありません。

Webブラウザを通して遊べるメタバースは多数存在します。

ただし、まるでその空間に存在するような「没入感」を味わうには専用のゴーグルが必須です。

Q3.メタバースはいつから流行る?

メタバースの本格的な流行は、今後5〜8年後と専門家たちは予測しています。技術的進歩、特にハードウェアの発展がこのタイミングを左右します。

また、市場調査によると、66.8%の人々がメタバースの普及を肯定的に予測しており、21.5%は1〜3年以内に、11%はすでに流行が始まっていると感じているようです。

ただし、プライバシーやセキュリティ、規制など、解決すべき課題も多く存在します。

Q4.メタバースが進んでいる国は?

メタバースの開発は国際的なものであり、特定の国に限定されているわけではありません。

ただし、米国はMeta Platforms(旧Facebook)、Epic Games、Microsoftなどの大手テクノロジー企業が本拠地であり、メタバースの開発における重要な拠点の一つです。

中国も、テンセントやアリババなどの企業がメタバースの研究開発に力を入れています。

日本や韓国などのアジアの国々も、メタバースの開発と普及に積極的に取り組んでいます。

Q5.メタバースの推定ユーザー数は?

2023年現在、メタバースの全世界での月間アクティブユーザー数は約4億人です。

特に若年層が大きな割合を占めており、全ユーザーの80%以上が18歳以下であると報告されています。

2030年までの見通しとしては、ユーザー数が10億人に達すると予測されており、メタバースの収益は消費者分野で500億米ドルに近づくと見込まれています。

|まとめ:メタバースは仮想空間のことでオワコンではない!

本記事では、メタバースの意味や注目される理由、将来性た具体的なメタバースの種類まで幅広く紹介しました。

簡単にいえば、メタバースとは仮想空間のことであり、将来性が非常に高い注目の技術です。

ゲームやエンターテイメント、教育やビジネスなど、多岐にわたる分野で活用されており、決して「オワコン」ではありません。

しかし一方で、まだまだ未成熟な領域であることには注意しておきましょう。

「メタバースは稼げる!」という甘い言葉に惑わされて、何も考えずにメタバースの導入を考えたり、投資をすると思わぬ落とし穴にハマる可能性も十分に考えられます。

もしメタバースの使用感を確かめたいのなら、弊社が運営するメタバースプラットフォーム「XR CLOUD」のご利用を検討ください。

ご相談いただければ無料体験も可能になっていますので、お悩みであればぜひ下記リンクから一度お声かけくださいませ。

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それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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