最近、よく耳にするメタバースというキーワード。
個人利用だけではなく、ビジネスでの活用も増えてきました。
今後さらに企業のDX推進を目的とした、メタバースの取り組みが増えていくことが予想されているため、メタバースに対する理解を深めたいと考えている人もいるかもしれません。
しかし、さまざまメタバース関連の書籍があるため、何を読んだら良いのか迷っていないでしょうか?
本記事では、メタバースの概念や技術、使用方法まであらゆる角度から、オススメの書籍をご紹介します。
|バーチャル空間(メタバース)とは?
メタバースとは、インターネット上に作られた仮想空間のことです。
ユーザーは、自分の分身としてアバターを操作し、メタバースの空間を動くことができます。
空間のなかでは、アバターを自由に操作することで、買い物やゲーム、仕事などをすることが可能です。
動きだけではなく、音声チャットを使って他のアバターと会話することもできます。
メタバース空間を活用することで遠く離れた友人や世界のあらゆる人と交流することができるので、SNSに続く世界を変革できる技術とも言われています。
詳しくは、話題のメタバースに注目!! 技術詳細、注目の背景、仕組み等ビジネスで活用される理由を解説! で詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
・メタバースが注目を集めるようになった理由
メタバースがここまで社会的ブームになっているのには、いくつか理由があります。
一つ目は、メタバースを支える技術インフラの発展によるものです。
従来の環境では、インターネット回線が遅ことや、デバイスの性能問題などの技術的な制約があり仮想空間を実現することが困難でした。
しかし、近年は、5Gなどの通信技術やコンピューター、AR、VRといったテクノロジーの進歩が著しく、だれでも気軽に、リアルに近いデジタル世界が体験できるインフラが整いつつあります。
二つ目は、2020年から世界範囲で爆発した新型コロナウイルス感染の流行によるものです。
未曾有のパンデミックにより、オンラインでのビジネスやコミュニケーションの需要が一気に高まりました。
多くの人がお家で過ごす時間が増えたことにより、新しいコミュニケーション手段として、仮想空間上で会話をしたり、オンラインイベントに参加するなどといった、メタバース活用が注目を集めたのです。
|メタバースのおすすめ本7選
ここからは、メタバースを学ぶために役立つおすすめ本を紹介していきます。
メタバースについてあまり詳しくなくても手に取りやすい初心者用の本から、メタバース関連の技術について詳しく説明している本まで、それぞれピックアップしていますので、ご自身のレベルに合わせてお選びください。
・メタバース 完全初心者への徹底解説: 2021年 仮想世界を巡る百花繚乱時代
出典:https://is.gd/L99PxH
こちらは、あまりメタバースについて詳しくなくても読み進めることができます。メタバース解説本としては非常にわかりやすいため、初心者向けの本としておすすめします。
内容としては、メタバースの基本事項や、企業事例、メタバースと関係の深いゲーム、さらにはネットワークに接続された複数台のコンピューターによってデータを共有する「ブロックチェーン」についても解説されています。
・メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」~
出典:https://is.gd/zy1S3Z
こちらは、情報セキュリティやネットワークを専門とする中央大学教授、岡嶋裕史氏の著書です。
メタバースの展望を筆者独自の視点で分析しているのが特徴です。
メタバースに関する技術や、これまでの歴史、未来の可能性について学ぶことができます。
また、メタバースの基本について丁寧に解説されており、メタバースの本質が理解できる一冊になっています。
・未来ビジネス図解 仮想空間とVR〈メタバース〉
出典:https://is.gd/1XMKfV
こちらは、メタバースについての解説はもちろんのこと、VRについての理解も深まる一冊です。
メタバースをVRを使って、たのしみたい方におすすめです。
画像やイラストが多く使われているため、視覚的に理解しながら読み進めることができます。
比較的VRについての内容が多いため、同時にVRの知識を学ぶことができます。
・メタバースの歩き方
出典:https://is.gd/lGvtR4
こちらは、「VRChat」や「cluster」「バーチャルキャスト」など、「VR SNS」というひとつのジャンルに絞って解説している一冊です。
VR SNSの始め方やその魅力ついて多く記載されています。
また、VRchat歴の長いあらゆる職種の人々のインタビューが紹介されており、
実際に活用しているリアルな意見を知ることができるのも魅力のひとつです。
なお、取り扱いはKindle版のみになっていますので、購入時には注意が必要です。
・メタバース さよならアトムの時代
出典:https://is.gd/RvboIp
こちらは、メタバースプラットフォーム、「cluster」を運営しているクラスター株式会社CEOである加藤直人氏の書籍です。
著者がメタバース事業を展開しているので、非常に説得力のある内容です。
メタバースに関連するVRの歴史やその背後にある思想、そして未来像、さらにはメタバースにおいてのGAFAMの現状などを解説しています。
メタバースの関連トピックであるNFTやVRヘッドセットブランドであるOculus(オキュラス)についても取り上げるなど、メタバースの最新情報を入手するのに最適な一冊となっています。
・NFTの教科書 ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計まで デジタルデータが資産になる未来
出典:https://is.gd/7fLpCq
こちらは、メタバースではなくNFTについての解説本ですが、メタバースにおいてNFTは必要不可欠なものになる可能性が高いため、おすすめの一冊をご紹介します。
本書ではNFTの解説をメインに、メタバースやブロックチェーンとの関連性について解説しています。
あらゆる業界のNFT専門家が、今起きているNFTの事象を紹介しているのが特徴です。
また、今後メタバース内でNFTによる取引の増加が見込まれるため、メタバースとNFTを早い段階からセットで理解しておくことが重要です。
・スノウ・クラッシュ
出典:https://is.gd/D6uo66
こちらは、メタバースの解説書ではなく、「メタバース」という言葉の語源となったと言われている小説「スノウ・クラッシュ〔新版〕」です。
本書は、アメリカのSF作家「ニール・スティーヴンスン」が、1992年に発表したSF小説の新版になります。
未来のアメリカを舞台とした物語で、仮想現実が現実に近い状態まで進化し、人々はゴーグルとイヤホンで仮想世界に入ることができるという設定になっています。
まさに、現在のメタバースブームと似た状況が描かれた一冊になっています。
また、GoogleやPayPalといった数々のテックカンパニー創業者が愛読しており、本書のファンであることを公言しています。
|本を読んだら実際にメタバースを体験してみよう!おすすめメタバース3選
メタバースを理解すると、実際に仮想空間を体験してみたくなりませんか?
ここからは、メタバースを手軽に体験できるプラットフォームやゲームを紹介します。
・The Sandbox(ザ・サンドボックス)
出典:https://www.sandbox.game/jp/
仮想空間の探索に加え、ボクセルエディットというエディターを使って、アイテムやキャラクター、建築物を製作することができます。
また、Gamemakerというツールが搭載されていて、仮想空間内でゲームを製作することができます。
さらに、アイテムやキャラクターを、ゲーム内通貨を使って他ユーザーと売買することができます。自作のアイテムなどを販売することも可能です。
また、大きな特徴として、The sandbox内の土地を購入し、他ユーザーに貸し出すことができます。
現実の土地と同じように不動産収入を得ることができるのです。
土地の購入はゲーム内だけでなく、Coincheckなどの取引所を通じて行うこともできます。
・cluster(クラスター)
出典:https://cluster.mu/
基本無料で利用できるサービスで、自分で仮想空間を作って公開したり、他ユーザーの製作した仮想空間にアクセスしたりできます。
Unityに対応しており、様々なギミックを仮想空間内に自由に設置できます。
ユーザーはそうした空間で遊んだり、他ユーザーとコミュニケーションを取ることができます。
HPにて様々な仮想空間が紹介されており、ユーザーはそこから空間を選択して入場することが可能です。
加えて、ユーザー同士でアバターを売買するイベントが開催されたり、BOOTHにて仮想空間を設計するためのUnityのアセットが販売されていたり、
仮想空間内の体験を充実させるためにお金をかけるユーザーがすでに集まっているのも、このサービスの特徴です。
また、様々な企業や団体とコラボしたライブイベントが開催されることもあります。
その他、美術館を模した仮想空間で作品の展示が行われるなど、様々な個人や団体がこのサービスを活用しています。
・Decentraland(ディセントラランド)
出典:https://decentraland.org/
Decentralandとは、バーチャルリアリティプラットフォームのことであり、仮想空間でゲームをしたり、コンテンツを作成から売買まで行ったりできる、メタバースを活用した取引の事例の一つといえます。Decentralandでは、マナ(MANA)という仮想通貨を使用しています。
NFTやブロックチェーンの技術により、仮想の土地「LAND」の所有権は明確化されているため、土地の売買を行って、収益を得ることが可能です。
また、自分の所有しているパーセルという区画を画像・動画・音声などを使用して、カスタマイズできるという特徴があります。
なお、パーセルとは、XY座標が設定されており、16m×16mで規定されているDecentraland上の仮想上の土地のことです。
このように、メタバースを活用して、収益につなげるという事例があります。
|まとめ
本記事では、メタバースを理解するために役立つ本について紹介しました。
今回紹介したうちの殆どの著者が、実際にメタバース事業をやられていたり、メタバースについて研究を行っている人が多く、信憑性の高い情報を得ることができます。
ぜひ、今回紹介した書籍を参考にメタバースについて学習してみてください。