360°の映像と没入体験で人気のVR。
VRを本格的に体験するためにはVRゴーグルが必須です。
しかし、VRゴーグルは種類が多く、
「自分が体験したいコンテンツに合ったVRゴーグルがわからない」
「数あるVRゴーグルの中でおすすめを知りたい」
という方も多いでしょう。
そこで本記事では主に、
- VRゴーグルとは?
- VRゴーグル選びのポイント
- 用途別おすすめVRゴーグル
について詳しく解説していきます。
この記事であなたにピッタリのVRゴーグルが見つかります。
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目次
|VRゴーグルとは?
VRゴーグルは、VRコンテンツを体験するための専用ヘッドセットです。
VRゴーグルを頭に装着することで、視界全体が画面に覆われ、まるでバーチャル世界に入り込んだかのような没入体験が可能になります。
|VRゴーグル選びのポイント
VRゴーグルを選ぶ際は、以下の3点に注目しましょう。
- 体験したいコンテンツに対応しているか
- スペック
- VRゴーグルのタイプ
①体験したいコンテンツに対応しているか
VRゴーグルによって対応しているゲームやコンテンツが異なります。
そのため、VRゴーグルを購入する前に必ず自分の楽しみたいコンテンツの公式サイトなどで対応デバイスをチェックしておきましょう。
②スペック
VRコンテンツは、画面の美しさや音質の良さなどによって、体験の質が大きく左右されます。そのためVRゴーグルのスペックは重要です。
とくに画面の解像度は映像の美しさに直結するためチェックしたい項目です。
また、本体が大きすぎたり重すぎたりすると、長時間VRゴーグルを使用する際、疲れてしまったり、違和感を感じたりすることがあります。
③VRゴーグルのタイプ
VRゴーグルは基本的に以下の3つのタイプがあり、それぞれに特徴が異なります。
自分の体験したいコンテンツに合わせてタイプを選びましょう。
- スタンドアロンタイプ
- PC接続タイプ
- スマホ接続タイプ
スマホ接続タイプのVRゴーグルは、専用のキットにスマホを装着するタイプです。
スマホをディスプレイとして利用するため、専用キット(ゴーグル)自体は比較的安価です。
PC接続タイプのVRゴーグルは、高性能なPCに接続して使用するモデルです。
高スペックが要求されるハイエンドコンテンツを楽しむ際は、このタイプが最もおすすめです。
スタンドアロンタイプのVRゴーグルは、外部デバイスへの接続を必要とせず、内蔵されたプロセッサやセンサーを利用して独立して動作します。セットアップが簡単で持ち運びが容易です。
以下にそれぞれの詳しい特徴をまとめます。
スタンドアロン | PC接続 | スマホ接続 | |
価格帯 | 中~高 | 中~高 | 低 |
主な用途 | VRゲーム VR動画の視聴 バーチャル会議 など | VRゲーム コンテンツ制作 専門シミュレーション など | 360°動画視聴 簡単な教育用コンテンツ など |
デバイスの種類数 | 中 | 多い | 多い |
対応ゲーム数 | 中 | 多い | 少ない |
画質 | 中〜高画質 | 最高画質 | 低〜中画質 |
|スペックに関する用語
VRゴーグルの購入先リンクなどでスペック表を見てみると、難しい専門用語が多くてよくわからない方も多いのではないでしょうか。
しかし、これらの専門用語を理解することで、VRゴーグルの性能がどの程度なのかきちんと理解できるようになります。
以下に、VRゴーグルのスペックを表す際によく使用される専門用語をまとめたので、購入前に理解してきましょう。
<VRゴーグルのスペックを表す専門用語>
説明 | |
解像度 | VRゴーグルのディスプレイ上で表示される画像の細かさ。単位はピクセルで、数値が高いほど鮮明な画質を楽しめる。 |
リフレッシュレート | ディスプレイが1秒間に何回画像を更新するかを表す。単位はHz。数値が高いほど映像が滑らか。 |
視野角 | VRゴーグルを通して見える範囲。単位は度。数値が大きいほど、より広い範囲が視界に入り、没入感が増す。 |
トラッキング方式 | ユーザーの動きをどのように感知するかの方式。外部センサーやゴーグル内蔵のセンサーを使用する方法などがある。 |
接続タイプ | VRゴーグルをPCやスマートフォンなどのデバイスに接続する方法。有線接続(USB、 HDMI等)と無線接続(Wi-Fi、 Bluetooth等)がある。 |
IPD調整 | 瞳孔間距離(Interpupillary Distance)を調整する機能。ユーザーの目の間隔に合わせてレンズを調整し、視界を最適化する。 |
外部センサー | 部屋などに設置されるセンサー。ユーザーの動きを検出するために使用される。 |
互換性 | VRゴーグルが特定のデバイスやプラットフォーム、ソフトウェアと正常に動作するかどうか。 |
ストレージ容量 | VRゴーグル内部に保存できるデータの量。単位はGBやTB。スタンドアロン型のVRゴーグルで特に重要。コンテンツの保存スペースとして機能する。 |
|おすすめVRゴーグル15選
ここからは以下のタイプ別におすすめのVRゴーグルを紹介していきます。
- とりあえずVRを試したい方向け
- 高い汎用性で幅広い用途に使える
- 軽量メガネ型
- ゲーム特化型
- 最先端のモデル
全部で15製品です。
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
とりあえずVRを試したい方向け
低価格で手軽にVR体験を楽しめるエントリーモデルをご紹介します。
初めてVRを試す方や、お子様へのプレゼントとしてもおすすめです。
◆タタミ2眼(ハコスコ)
タタミ2眼(ハコスコ)は段ボール製のVRゴーグルです。
スマホをセットするだけで手軽に体験することができるのが特徴で、Google Cardboard用のアプリやYouTubeの360度動画などをスマホに映してVRモードで体験できます。
そのお手頃な価格や組み立ての簡単さから、VR初心者にも敷居が低く、幅広い年齢層におすすめです。
本体参考価格 | 850円(税込/送料別) |
タイプ | スマホ接続 |
解像度 | スマートフォン依存 |
リフレッシュレート | スマートフォン依存 |
トラッキング性能 | スマートフォンのセンサーに依存 |
ピント調節機能の可否 | モデルによる |
本体サイズ | 162 x 130 x 85 mm |
重量 | 非公開(段ボール製で非常に軽量) |
◆エレコム社製VRゴーグル
エレコム社製のVRゴーグル(VRGシリーズ)は、スマホを使用してバーチャルリアリティ(VR)体験を提供します。
目幅とピントの調整機能を備えているのがポイント。
眼鏡をかけたままでも快適に使用できます。
「本格的なVR体験を、リーズナブルな価格で」がキャッチコピー。
エントリーモデルの選択肢としては十分に検討の余地があるでしょう。
本体参考価格 | 約3,000円 |
タイプ | スマホ接続 |
解像度 | スマートフォン依存 |
リフレッシュレート | スマートフォン依存 |
トラッキング性能 | スマートフォンのセンサーに依存 |
ピント調節機能の可否 | あり |
本体サイズ | 182.0×130.0×94.0mm(バンド部除く) |
重量 | 約275g |
◆Xperia View
Xperia Viewは、ソニーのXperia専用のスマホ接続型VRゴーグルで、8K HDRのVR映像と対角120度の広視野角による没入感の高いVR体験を実現します。
便利な操作性も特徴の一つで、音量キーでカーソル移動やカメラキーを操作できます。
さらに、首を振ってカーソル移動や本体側面をたたいて決定する直観的な操作も可能です。
眼鏡をかけたままでも視聴可能で、DMM動画、360channel、VR squareなどのVR動画配信サービスに対応しています。
本体参考価格 | 16,500円(税込)〜 |
タイプ | スマホ接続 |
対応スマホ | Xperia 1 IV、Xperia 1 III、Xperia 1 II |
解像度 | 8K HDR |
リフレッシュレート | 120Hz(Xperia 1 IV、Xperia 1 III使用時)/60Hz(Xperia 1 II使用時) |
ピント調節機能の可否 | レンズ間隔調整機能搭載 |
本体サイズ | 約197mm×約108mm×約121mm(フェイスパッドおよびヘッドバンド除く) |
重量 | 約400g(本体+フェイスパッド+ヘッドバンド) |
高い汎用性で幅広い用途に使えるVRゴーグル
ゲーム・メタバース・VRイベントへの参加など、幅広い用途に使えるVRゴーグルです。
多くのVRコンテンツに対応できる本格的な高性能モデルをご紹介します。
◆Meta Quest 2
Meta Quest 2は、2020年10月にリリースされたMeta社製のVRヘッドセットです。
スタンドアローン型で、PCやスマホなしで完全に独立して動作します。
ゲーム、映画、ライブイベントなど、幅広いジャンルのVRコンテンツに対応しており、「バイオハザード4(VR版)」のような話題のコンテンツも楽しめます。
また、大画面で映画を観るような映像鑑賞体験も可能で、YouTube、Netflix、Amazon Prime Videoなど、様々なプラットフォームに対応しているため、寝転がりながらの鑑賞も可能です。
本体参考価格 | 128GBモデル: 3万9600円(税込) 256GBモデル: 4万6200円(税込 |
タイプ | スタンドアロン・PC接続可 |
解像度 | 1832 x 1920ドット(片目) |
リフレッシュレート | 60、72、90 Hz、120Hz(Oculus Linkのみ |
トラッキング性能 | 6DoF(6自由度) |
ピント調節機能の可否 | IPD調整:58、63、68mmの3段階 |
本体サイズ | 295.5×191.5×102mm |
重量 | 503g |
◆Pico 4
Pico 4は、スタンドアロン型のオールインワンVRゴーグルです。
4K以上の解像度と105度の広い視野角を備えた高性能デバイスで、薄型のパンケーキレンズを搭載することで軽量化を実現し、映像やゲーム、フィットネス、メタバースなど多様なコンテンツを鮮明な映像とともに楽しめます。
128GBモデルであれば価格帯も5万円以下と、スタンドアロン型のVRヘッドセットの中ではリーズナブルな部類に入ります。
初めて本格的なVRを始めたい人にとってはおすすめのモデルです。
本体参考価格 | 128GBモデル: 49,000円(税込) 256GBモデル: 59,400円(税込) |
タイプ | スタンドアロン・PC接続可 |
解像度 | 4320×2160 |
リフレッシュレート | 72Hz, 90Hz |
トラッキング性能 | インサイドアウト 6DoF |
ピント調節機能の可否 | IPD(瞳孔間距離): 62~72mm(無段階調整可能) |
本体サイズ | 163x80x310mm |
重量 | 295g(総重量) |
◆DPVR-4D Pro
DPVR-4D Proは、4K解像度の高精細ディスプレイ、豊富なコンテンツアクセス、快適な装着感を兼ね備えたスタンドアロン型VRゴーグルです。
Qualcomm社のSnapdragon XR1 Platformを採用し、レイテンシー(遅延)を軽減してスムーズなVR体験を実現します。
リチウムポリマー電池により、最大4時間の連続使用が可能で、32GBのROMと最大256GBのmicroSDカード対応で、大容量の動画視聴にも適しています。
VR動画配信サービス「VeeR VR」やアプリストア「VIVEPORT」にも対応し、リアルタイムLIVEや動画配信サービス「4D-CH」のアプリがプリインストールされているのも嬉しい点。
購入後すぐに豊富なコンテンツを楽しめるので、面倒な設定が苦手な初心者にもおすすめです。
本体参考価格 | 49,800円(税込) |
タイプ | スタンドアロン |
解像度 | 3840×2160(4K) |
リフレッシュレート | 70Hz |
トラッキング性能 | 3DoF |
ピント調節機能の可否 | 瞳孔間距離調整可能(54~74mm) |
本体サイズ | 208×130×105mm(ヘッドストラップは含まず) |
重量 | 350g(本体のみ) |
◆VALVE INDEX
VALVE INDEXは、PC接続型のVRゴーグルです。
- スクリーンドア効果の少ない画面
- 五本指のトラッキングに対応したコントローラー
- 130°の広い視野角
- 最大144Hzに対応しているトップクラスの高リフレッシュレート
これらの特徴がVALVE INDEXの魅力です。
とくに、視野角が広いと、ゴーグルをかぶった際に見える部分が広くなるのでユーザーに高い没入感を与えてくれます。
また、高リフレッシュレートなので画面の動きがとてもスムーズ。自然な画面の動きでVR酔いも抑えられます。
ただ、ベースステーション設置の手間や748gもの重量、高価なところが少々悩ましいところです。
本体参考価格 | VRキット:165,980円(税込) ヘッドセット + コントローラ:125,000円(税込) |
タイプ | PC接続 |
解像度 | デュアル1440×1600 RGB LCDディスプレイ(両眼で2880×1600) |
リフレッシュレート | 80Hz / 90Hz / 120Hz / 144Hz |
トラッキング性能 | VALVE INDEX 1.0および2.0ベースステーションと互換性のあるVALVE INDEX 2.0センサー |
ピント調節機能の可否 | 58mm~70mmの範囲の物理的調整可能 |
画面サイズ | 6インチ |
重量 | 748g |
◆Varjo Aero(ヴァルヨエアロ)
「Varjo Aero(ヴァルヨエアロ)」は、超高解像度のVR/ARヘッドセットとして知られるVarjoシリーズのVRゴーグルです。
高い解像度を誇り、法人向けVR市場でも注目されています。
アイトラッキング機能、可変解像度レンズ、IPD自動調整機能など、どれもが高性能です。
装着時の快適さにも工夫があり、前方のダイヤル式固定ベルトと後頭部の固定機構を用いて、二箇所から頭部を固定する構造を採用しています。
内蔵されたアイトラッカーにより装着時に瞳孔間距離を自動で計測・調節し、視線追尾によるVRコンテンツの操作やユーザーの注目箇所の記録が可能です。
本体参考価格 | $5495(2024年1月のレートで約820,149円) ・サブスクリプション$1495/年(2024年1月のレートで約223,134円)(※Varjo XR-3) |
タイプ | PC接続 |
解像度 | デュアルミニLED・LCD 各眼2880×2720ピクセル |
リフレッシュレート | 90 Hz |
ピント調節機能 | IPD自動調整機能あり |
本体サイズ | 幅200 mm×高さ170 mm×長さ300 mm |
重量 | 本体 487g + ヘッドバンド 230g(おもり含む) |
軽量メガネ型VRゴーグル
余計な機能を排除した小型・軽量なタイプをご紹介します。
見た目もスタイリッシュで長時間着用しても疲れにくいモデルです。
◆Nreal Air(エンリアルエアー)
Nreal Air(エンリアルエアー)は、中国のNreal社が開発したスタイリッシュなスマートグラスで、サングラスのような外観を持ちながら、最先端のAR技術を搭載しています。
「ARグラス」に分類されますが、2023年1月のアップデートで3Dコンテンツの視聴にも対応しました。
重量はわずか79gで、価格は45,980円となっており、USB(Type-C)を介してスマホと連携することで、シースルー表示による映像体験を楽しめます。
YouTubeなどの動画視聴やGoogle検索、Twitterの閲覧、ARゲームなどはもちろん、スマホと連動しての文字入力なども可能です。
また、ミラーリングモード(Air Casting)を利用することで、スマホの画面を大画面化して楽しむこともできます。
ゲーム配信プラットフォーム「Steam」との連携も進行中で、専用アダプターを使えばさまざまなゲーム機に直接接続することも可能です。
本体参考価格 | 50,000円(税込) |
タイプ | スタンドアロン・PC接続可 |
解像度 | 3840 × 1080 ピクセル(両眼) |
リフレッシュレート | 非公開 |
トラッキング性能 | 3DoF |
本体サイズ | 使用時: W148×D52×H159mm 折り畳み時: W148×D52×H60mm |
重量 | 約79g(付属品除く) |
◆VITURE One
「VITURE One」は、空間に映像が浮かび上がるような迫力のXR(クロスリアリティ)体験を提供するスマートグラスです。
2023年11月に一般販売が開始され、スマホやPC、ゲーム機などと接続して映像を楽しむことができます。
装着感は良好で、視界の約60〜70%をカバー。120インチ相当の画面とされていますが、大きめのディスプレイを見ている感覚に近いです。
また、度数調整ダイヤルを内蔵しておりピント調節が非常に簡単です。
音響は、有名オーディオメーカー「HARMAN」と共同開発した空間オーディオシステムを採用しており、立体感のあるサラウンド音声を提供します。
ゲームにおいても応答速度は良好で、遅延はほとんど感じません。
ネックバンドを使用すれば、両手を自由にして家の中を移動することも可能なので、高性能なスマートグラスをお探しの方におすすめです。
本体参考価格 | 74,880円(税込) |
タイプ | スタンドアロン・PC接続可 |
解像度 | 1920×1080ピクセル |
リフレッシュレート | 60Hz |
ピント調節機能 | 有り |
本体サイズ | 163.0 × 53.7 × 47.7 mm |
重量 | 78g |
ゲームに特化したVRゴーグル
主にゲームを楽しむことに特化したVRゴーグルをご紹介します。
最先端のゲームを遊べるハイスペックモデルです。ただし、ゲーム以外の用途には使えないので注意が必要です。
◆PlayStation VR2(PSVR 2)
PlayStation VR2(PSVR 2)は、PlayStation 5用に発売された新型VRヘッドセットです。
2023年2月22日に発売され、初代PSVRから大幅に新機能が追加されました。
PSVR2は、USBケーブル一本(Type-C)でPS5と接続できるため、初代PSVRよりも手軽に接続可能です。
ヘッドセットには振動フィードバック機能があり、ゲーム内のアクションがよりリアルに感じられます。
コントローラーにもPS5の「ハプティックフィードバック」と「アダプティブトリガー」が採用され、没入感を高めました。
また、インサイドアウト方式のトラッキングを採用し、プレイヤーの動きや向いている方向を正確にゲーム内に反映します。
これにより、初代PSVRで必要だった「PS Camera」の設置が不要になりました。
Playstationユーザーであれば、間違いなくおすすめできるデバイスです。
本体参考価格 | 74,980円(税込)〜 |
タイプ | プレイステーションとの接続が必要 |
解像度 | 2000×2040(片目あたり) |
リフレッシュレート | 90Hz、120Hz |
トラッキング性能 | 6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度)、装着センサー(IR近接センサー)、トラッキングカメラ×4、IRカメラ×2(視線トラッキング用) |
本体サイズ | 約212(幅)×158(高さ)×278(奥行)mm |
重量 | 540g |
最先端でハイスペックなVRゴーグル
VRゴーグルを開発している各社の最新モデルを紹介していきます。
ハイスペックで高機能、まさに未来を感じさせる製品になっています。
◆Meta Quest 3
Meta Quest 3は、Meta社が2023年秋に発売した「Meta Questシリーズ」の最新モデルです。
PCとの有線接続機能「Oculus Link」や、無線接続機能「Air Link」を備え、ハイクオリティなVRコンテンツの楽しみも広がっています。
Meta Quest 3の大きな特徴は、両眼で4128×2208ピクセルの解像度を誇る高解像度のディスプレイです。さらに薄型のパンケーキレンズを採用することでデバイスの小型軽量化が図られています。
また、Qualcomm Technologies社と共同開発した次世代Snapdragonチップセットを搭載し、前モデルのSnapdragon XR2のGPUと比較して2倍以上のグラフィック性能を実現しています。
映画やライブ映像の視聴はもちろん、VRゲーム、リモート会議、仕事(会議やメール)、SNSやウェブ検索など多様な用途に利用可能です。
本体参考価格 | 74,800円(税込) |
タイプ | スタンドアロン・PC接続可 |
解像度 | 4128×2208ピクセル(両眼) |
リフレッシュレート | 72Hz/80Hz/90Hz/120Hz |
トラッキング性能 | Meta Quest 2以上 |
ピント調節機能 | 有り |
本体サイズ | 184×160×98mm |
重量 | 515g(Meta Quest 2は503g) |
◆Apple Vision Pro
Apple Vision Proは、2023年6月の発表以降世界中で注目を集めている初のApple社製XRゴーグルです。 (※2024年3月時点では日本未発売)
Apple Vision Proの機能性と特徴は他のVRデバイスと一線を画しています。
2,300万ピクセルを超える解像度は、4Kテレビの画素数をも上回り、ユーザーにこれまでにないほどリアルで鮮明な映像体験を提供します。
さらに、3Dオーディオ機能を通じて、映画館にいるかのような立体音響体験を実現。
ユーザーに深い没入感を与えてくれます。
本体参考価格 | 3,499ドル(約52万円) |
タイプ | スタンドアロン・PC接続可 |
解像度 | 3660×3200ピクセル |
リフレッシュレート | 90Hz、96Hz、100Hz |
トラッキング性能 | 6DoF |
ピント調節機能 | 有り |
本体サイズ | 39cm x 26cm x 20cm |
重量 | 600~650g |
◆VIVE XR Elite
VIVE XR Eliteは、Valve社とHTC社が共同開発した高性能スタンドアロン型VRゴーグルです。
HTC社は、これまでも数々のVRゴーグルを発売してきましたが、VIVE XR Eliteは過去製品と比較して、小型軽量化であらゆる機能が向上しています。
たとえば、
- 高解像度モニター
- パンケーキレンズのクリアな視界
- 高画質のカラーパススルー
- 深度センサーが可能にするMR体験
- 交換できる後頭部バッテリー
- バランスのよい重量設計で着用時疲れにくい
これらの特徴により、質の高いVR体験を実現しています。
本体参考価格 | ¥179,000(税込) |
タイプ | スタンドアロン・PC接続 |
解像度 | 片目1920 x 1920ピクセル (両目3840 x 1920ピクセル) |
リフレッシュレート | 90Hz |
トラッキング性能 | 6DoFインサイドアウトトラッキング |
視野角 | 最大110° |
ストレージ&メモリ | 128 GB ROM, 12 GB RAM |
重量 | 625g |
◆Varjo XR-4
Varjo XR-4は、プロフェッショナル向けの最先端のVRおよびMRゴーグルです。
片眼あたり4Kの解像度を誇り、これまでのモデル「XR-3」と比較して大幅に視野角が拡大しました。
水平120度、垂直105度の視野角と、視野角1度あたりの最高画素密度(PPD)は51PPDに達しています。
これにより、ユーザーはこれまでにないほどリアルなビジュアル体験を楽しむことが可能です。
NVIDIAの「Omniverse」や「Unreal Engine」、「Unity」など100種類以上のアプリケーションとの互換性も保証されているので、クリエイター向けのヘッドセットでもあります。
本体参考価格 | 約65万円 |
タイプ | PC接続 |
解像度 | 2000万ピクセル(Vision Proの約2倍) |
リフレッシュレート | 90 Hz |
トラッキング性能 | 6DoF |
本体サイズ | 非公表 |
重量 | 1021g |
|結局どのVRゴーグルを選べばいいの?
VRゴーグルの選択は、使用目的によって最適解が異なります。
しかし、「やっぱり決められない」という方には、「Meta Qust2」か「Pico4」がおすすめです。
なぜなら「Meta Qust2」と「Pico4」は、スマホ接続型を除けば最安級の価格でかつ多機能、VRで試してみたいことの大半ができてしまうモデルだからです。
本格的なVRをコスパよく体験できる点がVR初心者にはうってつけです。
しかし、「Meta Qust2」や「Pico4」は最近発売されたばかりの最新モデルに比べると少々スペック的に劣る部分がある点は覚えておきましょう。
|VRゴーグルに関するよくある質問【Q&A】
最後に、VRゴーグルに関するよくある質問にQ&A形式で回答していきます。
ぜひ参考にしてください。
Q1.VRゴーグルが高すぎる、気軽に体験できる方法はないの?
VRゴーグルはレンタルすることもできます。
「高価なVRゴーグルが気になっているけど手が出ない」という場合はレンタルサービスを利用してみるとよいでしょう。
Q2.VRゴーグルは全てPCに接続できる?
全てのVRゴーグルがPCに接続できるわけではありません。
一部のVRゴーグルはスタンドアロン型であり、PCや他のデバイスに接続する必要なく独立して動作します。
ただし、最近のVRゴーグルはスタンドアロン型であってもPCに接続してPCVRデバイスとして利用できるものが増えています。
Q3.VR・AR・MR・XRの違いはなに?
VR(Virtual Reality)は、完全にデジタル生成された環境にユーザーを没入させる技術です。現実世界の要素は含まれず、すべてが仮想空間内で体験できます。
AR(Augmented Reality)は、現実世界の視覚にデジタル情報を重ね合わせる技術です。現実世界に対して情報を「追加」します。ポケモンGOのようなアプリが良い例です。
MR(Mixed Reality)は、VRとARの中間に位置する技術で、実世界と仮想世界のオブジェクトが相互に作用する体験を提供します。
XR(Extended Reality)は、仮想世界を使う技術の総称です。VR、AR、MRのすべてを包括する概念です。
Q4.これからVRゴーグルを使うコンテンツは増える?
はい、今後、VRコンテンツは増加していくと予想されます。
2022年度におけるVRゴーグルの国内販売台数は48万台であり、所有率は5.6%とされています。
2016年の「VR元年」から始まり、製品ラインアップの拡大や小型軽量化、価格の低廉化が進んだことで、販売台数はその当時の約10倍に増加しました。
MM総研の予測によると、VRゴーグル市場は2025年度には100万台を超え、2027年度には約4倍の185万台になるとされています。
このように、VRゴーグルの所有者数は確実に増加しており、それにともないVRゴーグルを使って体験するコンテンツも増加していくと予想できます。
(参考:VRゴーグル市場規模と利用動向(2022年度)|MM総研)
|まとめ
この記事では、VRゴーグルについて、概要や選び方のポイント、おすすめのVRゴーグルについて紹介してきました。
VRゴーグルは、VRコンテンツを最大限楽しむためには必須のツールです。
PCやスマホからでもアクセスできるVRコンテンツが増えていますが、VRゴーグルを使うとまったく異なるレベルの体験ができます。
今後、さらにVRゴーグルの種類は増えていくことになりそうですが、本記事は随時更新予定なのでぜひ参考にしてください。
「メタバース相談室」では、TwitterやYouTubeでもメタバースに関する情報を随時発信しています。
役立つ情報が満載なので、ぜひフォロー・チャンネル登録をしていただけますと幸いです。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!