2021年10月28日にFacebook社が「Meta」に社名変更し、ソフトバンクなどの大手企業の巨額出資をきっかけに、仮想通貨市場でも大きな注目を集めている「メタバース」。

2022年にかけてさらなる躍進が期待されています。

「メタバース」というワード自体は最近耳にすることが増えてきているかもしれませんが、メタバースとはどのようなものか理解するのは難しい側面もあります。

メタバースを活用したNFTゲームでは、プレイしながら仮想通貨を稼ぐ仕組み(Play-To-Earn)がブロックチェーンゲーム経済圏の基盤となり、

楽しむだけでなく有益な投資機会として認識される一方で、初期投資コストが新規参入の障壁となっています。

その環境を打開するために、コミュニティが所有する資産を最大限に活用し、すべてのトークン保有者に報酬を与えることで、最も安定した仮想・ゲーム世界の経済を構築することを目指した「Yield Guild Games(YGG)」のようなDAOと言われる組織が生まれてきていたりします。

今回の記事では、そのようなメタバースと関係の深いDAOとは何か?といったご説明と、DAOに関連するおすすめの仮想通貨の銘柄をご紹介していきます。

 

 

|DAO(分散型自律組織)とは?

DAOとは「Decentralized Autonomous Organization」の略称で、直訳すると日本語で「分散型自律組織」を意味します。

一般的には「ダオ」と発音されることが多いです。

簡単にいうとDAOは暗号資産投資家の集まりのようなものであり、ブロックチェーン上で不特定多数の世界中の人々が協力して自律的に管理・運営される組織体系のことを指します。

DAO が作られる目的は様々ですが、それぞれの組織の在り方には共通点があります。

それは、意思決定において中央で指令を下す管理者や企業が存在せず、ネットワークに参加するメンバー全員が同等の発言権を持っているということです。

各 DAO はそれぞれ独自のガバナンストークンを発行しており、それを購入することで組織に参加し、意思決定のための投票権を保有できる仕組みとなっています。

組織に集まった資金の使途や管理方法に関わる意思決定の際には、投票により賛成が過半数を超えるとスマートコントラクトにより実行されます。

スマートコントラクトとは、ブロックチェーンシステム上に設定されたルールに従って自動的に取引が実行されるプログラムのことです。

組織内の一部の上層部による急なルール改訂や、取り引きデータの改ざんは不可能なため、透明性の高い運営を期待できます。

また、イーサリアムのスマートコントラクトを使用することがルールとされているので、プログラムコードもオープンソースで管理されていることがほとんどです。

 

詳しくは、DAO(分散型自律組織)とは?知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説! にて解説していますので、ぜひご一読ください。

 

 

|DAO関連仮想通貨銘柄の特徴/将来性

ここからはDAOに関係する仮想通貨にはどんな特徴があり、どんな将来性が期待されているのかを紹介します。

 

・透明性が高い

DAOは常に第三者から監視されており、透明性が高く、一部の人にしかメリットのないルールや制度が作られることはありません。

すべての取引がブロックチェーン上に記録されチェックされているため、不正が起きにくい特徴があります。

DAOに参加するユーザーは自由に提案を行い、多数決や投票によって提案の可否を決定します。

DAOでは、全員に責任が分散化しているので、自律的かつ透明性が高い組織として成長していきます。

 

 

・誰でも参加できる

DAO関連の仮想通貨を保有している人であれば、誰でも参加することができます。

DAOは自由度が高く、簡単に購入できるだけでなく、組織設立までのハードルも高くありません。

そのため、フリーランスとして活動している人が資金調達のためにDAOを設立したり、慈善団体が寄付を集めるためにDAOを設立することもあります。

誰でも参加でき、誰でも設立できる「自由度の高さ」は、従来の組織との大きく違った特徴と言えます。

 

 

・無駄なコストをカットできる

DAO最大の特徴は、組織から特定の管理者を排除して、取引に関する無駄なコストや処理を最小限に抑えることです。

組織の運営方針を利害関係の一致しているユーザーに任せることになるので、すべての投資家たちがDAOに参加することになります。

DAOでは、すべての取引がスマートコントラクトによって実行されます。

よって、契約に関して、人が一つひとつ契約書を作成したり、印鑑をついたりする必要がありません。

一般的な組織の様にヒエラルキーがないため、いたずらに多くの部署を設けたり、人間関係で余計な気を遣ったり、忖度したりといったことも不要で、組織構造が簡潔化され、ストレスフリーな中で仕事が進められます。

スピーディーかつ低コストな組織体制になるため、ユーザー側のメリットは大きいです。

 

 

|DAO(分散型自律組織)関連のおすすめ仮想通貨銘柄6選!

ここからはDAO関連仮想通貨のうち、おすすめの6銘柄を徹底解説します。新たな流行に備えて、気になる銘柄をチェックしましょう。

 

・BitDAO(ビッダオ/BIT)

出典:https://www.bitdao.io/

BitDAO(BIT)は海外大手の仮想通貨取引所「Bybit(バイビット)」が主体となっているプロジェクトです。

世界的な企業や著名人が出資しており、PayPal創業者のピーターティール氏など、20以上のパートナーから2億3,000万円以上の資金調達に成功しました。

「DeFiの技術で透明化された金融システムの構築」を掲げ、分散型金融の発展とDefi市場の構築を目指しています。

2021年9月より現物取引が開始されており、将来的には対極の存在である、CeFi(中央集権型金融)との架け橋のような存在になることにも期待されています。

 

 

・SushiSwap(スシスワップ/SUSHI)

出典:https://mobile.twitter.com/sushiswap

SushiSwap(スシスワップ/SUSHI)はイーサリアムのブロックチェーン上に構築された分散型の仮想通貨取引所です。

UniSwap(ユニスワップ)から派生した分散型取引所であり、イーサリアム・BSC・アバランチなど複数のブロックチェーン上に構築されています。

SushiSwapに通貨を預けて流動性を提供すればSUSHIトークンを報酬として受け取ることができます。

また、最近ではSushiSwap独自のサービスも提供され、ステーキング「BentoBox(弁当箱)」やレンディングサービスなど、独自の発展を遂げています。

 

 

・Dash(ダッシュ/DASH)

出典:https://bitcoinist.com/dash-original-dao/

Dash(ダッシュ)は日常的な決済サービスに重点を置くプロジェクトです。

ビットコインをベースに作られており、ビットコインの欠点を補うための開発が進められています。

現金感覚で決済に使われることを目指しており、決済スピードが速く取引承認に約10分かかるビットコインに比べ、ダッシュは約4秒で決済が完了します。

また、送金情報に匿名性を実現していることが特徴です。

Dash(ダッシュ)は「プライベートセント」と呼ばれる匿名性を実現しており「誰から誰に送金できたか」が第三者に分からない仕組みをとっています。

セキュリティ面にも優れており、ハッキングへの抵抗力が大きいのも特徴です。

仮想通貨では実現が困難とされていた決済サービスでの利用も実現可能となりました。

 

 

 

・Illuvium(イルビウム/ILV)

出典:https://mobile.twitter.com/illuvium_japan

Illuvium(イルビウム/ILV)はイーサリアムブロックチェーン上に構築されたNFTゲームです。

オープンワールドのファンタジーバトルRPGとなっており、3Dの美しいグラフィックが話題を呼んでいます。

100種類以上のイルビアル(モンスター)を捕獲・育成するバトルシステムで、イルビアルやプレイヤーキャラクターはすべてNFT化して取引できるのが特徴です。

NFT関連銘柄としての伸びも期待されており、上場直後に異例の6,000円台を記録しています。

独自トークンのILVは、ゲーム内での報酬として配布される予定です。

ガバナンストークンとしての機能を持っており、ILVを持っていればゲームの運営に関わる投票権が得られます。

 

 

・AAVE(エーブ/アーベ)

出典:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/aave/

AAVE(エーブ・アーベ)は仮想通貨の貸し借りができるDeFi系金融サービスです。

仮想通貨を貸し出して利息を得るレンディングサービスは利息が高い傾向にあり、人気を集めています。

「信用委託システム」を利用すれば、預けた仮想通貨を担保とする権利を他者に譲渡できます。

譲渡先が適切な運用をすることで、利回りを得られる仕組みです。

借り入れと返済を1つの決済で処理する「フラッシュローン」サービスを提供しており、無担保かつ手数料を抑えて仮想通貨を借りられるのも特徴です。

 

・UniSwap(ユニスワップ/UNI)

出典:https://gov.uniswap.org/

UniSwap(ユニスワップ/UNI)は特定の組織や人が管理していない、イーサリアムネットワーク上の分散型取引所(DEX)です。

イーサリアム系の仮想通貨・トークンの取引が可能で、対応通貨は2,800種類を超えています分散型取引所の中でも非常に利用者が多く、流動性の高さが特徴です。

ウォレットを接続するだけで利用できる使いやすさや、誰でもERC20トークンを新規上場できる点も人気を集めています。

非営利目的なため手数料が安く、値動きが激しいです。

マイナーな通貨も上場できます。

流動性を提供するために2種類の通貨をペアとして預ければ、報酬としてUNIトークンが受け取れます。

UNIは法定通貨への換金ができる上に、UniSwapの今後の方針を決めるガバナンス投票への参加権を得られるのも特徴です。

 

 

|DAO(分散型自律組織)関連の仮想通貨銘柄の購入方法

DAO(分散型自律組織)関連の仮想通貨銘柄の購入の流れは大きく4つあります。

1.コインチェックで口座を開設する

2.コインチェックに入金し、イーサリアム (ETH)を購入する

3.コインチェックからBybit(バイビット)に、購入したイーサリアム (ETH)を送金する

4.Bybit(バイビット)でDAO関連仮想通貨銘柄を購入する

ここからは各手順について詳しく説明していきます。

 

 

1、コインチェックで口座を開設する

まず初めに、送金用の仮想通貨を購入するために、国内取引所の口座を開設します。コインチェックは非常に使いやすいため、初心者の方におすすめです。

 

2、コインチェックに入金し、イーサリアム (ETH)を購入する

口座開設メールが届いたら、送金用の仮想通貨の購入に移ります。入金方法は銀行振込・コンビニ入金・クイック入金から選択可能です。基本的に仮想通貨取引は、1度確定してしまうとキャンセルすることはできないため、購入前に「数量」と「金額」をよく確認しておくようにしてください。

 

3、コインチェックからBybit(バイビット)に、購入したイーサリアム (ETH)を送金する

Bybit(バイビット)にログインして、トップページ右上「資産」をクリックしてください。イーサリアムの欄から「入金」を選択することで、アドレスを発行できます。アドレスが発行できたら、コインチェックにログインしてBybit(バイビット)へ送金しましょう。

 

4、Bybit(バイビット)でDAO関連仮想通貨銘柄を購入する

海外取引所にイーサリアムを送金してDAO関連銘柄を購入してみましょう。「価格」と「契約数」を入力して、購入を確定します。

 

 

|まとめ

今回の記事では、DAOの意味や特徴をご説明し、そしてDAO関連のおすすめ仮想通貨銘柄と購入方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

まずはご自分で好きなDAOを探して参加してみたり、仮想通貨を購入してみて、今後のメタバース業界全体の盛り上がりを体感してみてください!