世界中でもっとも利用されているゲームエンジン「Unity」
Unityを使えば、ゲーム開発の難易度がグッと下がるので、初心者でもゲーム作りに挑戦することが可能になります。
そこで、本記事ではこれからUnityでゲーム開発をはじめたい方に向けて、
- Unityの概要
- 導入方法
- 使い方
について詳しく解説していきます。
Unityを使ってオリジナルゲームの開発をスタートしましょう。
|Unityとは?
Unityとは、ゲーム開発でもっとも使われているゲームエンジンです。
ゲームエンジンとは、一言でいうとゲーム作りを簡単にするソフトウェアです。
ゲームを作るための道具が一つにまとまったものと考えるとわかりやすいでしょう。
グラフィックの描画やサウンド管理、物理演算機能など、ゲームを作る上で必要な機能が詰め込まれています。そのため、ゲームエンジンを使えば簡単かつ効率的にゲームを作ることが可能です。
Unityは、このゲームエンジンの中でもトップのシェアを誇っており、世界中のゲーム開発で使われています。
|Unityの特徴
Unityはゲーム開発を行う上で便利な特徴を多く備えています。
ここからは、Unityを使ってできることを4つ紹介していきます。
無料で利用できる
Unityは無料でダウンロードでき、誰でも利用できます。
ただし、無料で使う場合は機能に制限があったり、プロジェクトの規模によってはライセンス費用が必要になったりする場合があります。
2Dゲームと3Dゲームどちらも作れる
Unityを使えば、2D、3Dどちらのゲームも作ることが可能です。
ゲームエンジンの中には2Dに特化していて3Dゲームは作れないものもあります。
しかし、Unityは2D、3Dどちらにも対応しているので、Unityの使い方を覚えるだけで2Dのゲームも3Dのゲームも作れるようになります。
豊富なアセットを利用できる
Unityにはゲーム開発に役立つアセットが豊富に存在しています。
アセットとは、3Dモデルやテクスチャ、音楽、効果音、スクリプトなどゲーム開発に役立つ様々な素材のことです。
素材が多ければ、自分でゼロから作らなければならない要素が減るので、簡単かつ効率的にゲームを作れます。
Unityには無料で利用できるアセットも多数用意されているので、気軽にアセットを使用できます。
マルチプラットフォームに対応したゲーム開発ができる
たとえば、
- PC
- iOS/Android
- PlayStation
- Xbox
- WiiU
など、Unityで開発したゲームは幅広いプラットフォームに対応できます。
ハードウェアを限定せずに作ったゲームを遊んだり販売できたりするのは大きなメリットです。
|Unityでゲームを開発する方法
ここからはUnityでゲーム開発をスタートする方法をステップバイステップで紹介していきます。
ステップ1:Unityをインストール
まず、公式サイトにアクセスし、以下の手順でUnityをインストールしましょう。
- トップページから「ダウンロード」ボタンをクリック
- 遷移先のページから「Unity Hub」をダウンロード&インストール
- Unity Hubを開く
- サイドメニューから「インストール」を選択
- 画面右上の「エディターをインストール」をクリック
- 好きなバージョンのUnityを選んでインストールする
ちなみに、インストールを開始する前に、「加えるモジュール」を選択します。
これは、どのプラットフォームに対応したゲームを作りたいかで選びます。
たとえば、Android用のアプリを作りたいなら、「Android Build Support」を選択、さらにiOSにも対応させたいなら「iOS Build Support」も同時に選択します。
ステップ2:プロジェクトを作成
インストールが完了したら、以下の手順でプロジェクトを作成しましょう。
- Unity Hubを開きサイドメニューから「プロジェクト」を選択
- 「新しいプロジェクト」ボタンをクリック
- テンプレートを選択
- プロジェクト名・データの保存先を入力
- 画面右下の「プロジェクトを作成」ボタンをクリック
これでプロジェクト作成が完了し、Unityが起動します。
ステップ3:オブジェクトを作ってみよう
プロジェクトの作成が完了したら、Unityの画面が表示されます。
まずは、ゲームの世界に簡単な立方体を作ってみましょう。
- 「Hierarchy」で右クリック
- 「3DObject」を選択
- 「Cube」をクリック
すると、3Dの立方体が「Scene(編集画面)」に出現します。
※Hierarchy:Scene(編集画面)内にあるオブジェクトの一覧が表示される領域。
ステップ4:オブジェクトに動きをつけよう
先ほど作成した立方体に落下の動きをつけてみましょう。
- 「ヒエラルキー」内の「Cube」を選択
- 画面左下にある「コンポーネントを追加」をクリック
- 検索窓に「Rigidbody」と打ち込み検索する
- Rigidbodyを選択しクリックする
これで、落下のアクションをつけることができました。
画面上部にある再生ボタン(▶)をクリックしてみましょう。
立方体が下方向に落下していく様子を見ることができます。
ステップ5:地面をつくろう
このままでは、立方体がひたすら落下していってしまいます。
地面を作って立方体を受け止めましょう。
- 「ヒエラルキー」で右クリック
- 「3Dオブジェクト」を選択
- 「Plane」をクリック
これで、地面がつくられました。
再生ボタンを押してみましょう。
落下した立方体が地面に落ちて止まる様子を見ることができます。
ステップ6:アセットを活用しよう
質の高いゲームを効率的につくるためにアセットを使ってみましょう。
アセットとはゲームを作る際につかえる素材集のことです。
アセットは、Unityが運営している公式サイト「Unity Asset Store」で配布もしくは販売されています。
アセットストアにログインすると、
- 音楽
- 効果音
- 3Dモデル(木、岩、キャラクターなど)
- アニメーション
- 物理エンジン
- ゲームのテンプレート
などなど、ゲームで使える多種多様な素材が手に入ります。
アセットを使うとゼロからゲームを作らずに済みます。
すでに出来上がっているものを組み合わせることで、素早くクオリティの高いゲームを作成できますので、ぜひ、活用していきましょう。
|Unityを使いこなすために
Unityにはゲーム開発に役立つ多くの機能が搭載されています。
ここからは、Unityの機能を使いこなすための学習方法についていくつか紹介していきます。
Unityのチュートリアルを見よう
Unityには開発者に向けた学習コンテンツ「Unity Learn」が用意されています。
Unity Learnには、ゲーム開発のチュートリアルなど、Unityを使いこなすための様々な情報コンテンツが750時間以上含まれています。
サインインすることで、お気に入りコンテンツや学習の進捗状況の確認も可能。
自分の目的に合った学習教材を見つけてゲーム開発を加速させましょう。
学習サイトで学ぼう
「Udemy」や「ドットインストール」といった学習サイトには、Unityについて学べるわかりやすい動画教材が多数用意されています。
学習サイトの講座はUnityを体系的に学べるように工夫されているので効率的です。
まずはUnityをさわってみて、わからないところが出てきたら学習サイトで講座を探すとよいでしょう。
プログラミングを学ぼう
Unityを使えば、プログラミングなしでもゲームの作成が可能です。
しかし、オリジナリティのある本格的なゲームを作ろうと思うとプログラミングスキルが必要になります。
Unityの扱いになれてきて、高度なゲーム開発に挑戦したくなったらプログラミングを学びましょう。
プログラミング学習は独学でも可能ですが、Unityを学べるプログラミングスクールもあります。
短時間で効率的に学習したい方はスクールを検討してみてもよいでしょう。
|まとめ:Unityでゲーム開発が加速する
この記事ではUnityを使ったゲーム開発について解説してきました。
Unityを使えば、誰でも簡単に無料でゲーム開発をはじめられます。
もちろん、ただ簡単なだけではなく、Unityを使いこなすにつれて高度でクオリティの高いゲームを作れるようになります。
実際に、
- 原神
- ドラゴンクエストⅧ
- どうぶつの森ポケットキャンプ
など多くの有名ゲームタイトルがUnityで作られました。
ゲーム作りに興味がある方は、ぜひこの機会に挑戦してみてください。
Unityが強力にサポートしてくれます。