今や、ゲームを作る際に必須の存在となったゲームエンジン。
Unityはそんなゲームエンジンの中でも高い人気を誇っています。
しかし、これからゲーム開発をはじめる方の中には、
「Unityって名前は聞くけど何かよくわからない」
「結局Unityってなんで必要なの?」
と思っている方もいることでしょう。
そこでこの記事では、Unityについての
- 基礎知識
- ゲーム開発で使用するメリット・デメリット
- 学習方法
などについて詳しく解説していきます。
目次
|Unityとは?
Unityとは、ゲーム開発でもっとも使われているゲームエンジンです。
ゲームエンジンとは、一言でいうとゲーム作りを簡単にするソフトウェアです。
ゲームを作るための道具が一つにまとまったものと考えるとわかりやすいでしょう。
グラフィックの描画やサウンド管理、物理演算機能など、ゲームを作る上で必要な機能が詰め込まれています。そのため、ゲームエンジンを使えば簡単かつ効率的にゲームを作ることが可能です。
Unityは、このゲームエンジンの中でもトップのシェアを誇っており、世界中のゲーム開発で使われています。
尚、Unityについては以下記事で詳しく解説しています。
|Unityを使ってできること
Unityは汎用性の高いゲームエンジンで、様々な用途に使われています。
ここからは、Unityを使って何ができるのか解説していきます。
ゲーム開発
Unityを使えば、さまざまなゲームが作れます。
たとえば、アクション・シューティング・パズル・RPGなど、あらゆるジャンルのゲーム開発が可能です。
実際に、
- 原神
- ドラゴンクエストⅧ
- どうぶつの森ポケットキャンプ
など多くのゲームタイトルがUnityで作られました。
そして、ゲーム開発というとプログラミングが必須なイメージがありますが、Unityを使えばプログラミンができなくてもゲームを作ることができてしまいます。
ゲームのテンプレートを利用したり、ビジュアルスクリプティングツールと呼ばれる機能を使えば、コーディングせずにゲームを組み立てられます。
そのため、プログラミングが苦手なゲーム開発初心者でも安心。
ただし、オリジナリティのある本格的なゲームを作りたいなら、ある程度のプログラミングスキルが必要です。
尚、Unityにおいて過去に開発されたゲームについては以下記事でご紹介しています。
XR関連のコンテンツの開発
UnityはXRコンテンツの作成にも力を発揮します。
XR(クロスリアリティ)とは、VR(仮想現実)AR(拡張現実)MR(複合現実)といったバーチャルリアリティを用いた技術の総称です。
つまり、Unityを使えばVRゴーグルをかぶって体験するような没入感抜群のゲームや、3Dキャラクターを現実の風景に呼び出して楽しむARゲームを作成できるということです。
実際、あの「ポケモンGO」もUnityで作られています。
またゲーム以外でも、自動車・医療・建築などの分野で、Unityで作ったXRコンテンツが、試作・教育・訓練を目的としたさまざまなシュミレーションに利用されています。
ゲーム以外のアプリ開発
Unityを使えばゲーム以外のアプリを作ることもできます。
たとえば、
- 博物館などのガイドアプリ
- 音声認識アプリ
- 目覚ましアプリ
- メモ帳アプリ
など、作成することが可能です。
ゲームエンジンという言葉から、ゲーム開発以外の用途には使えないと思われがちですが、そうではなく、さまざまな用途に使用できます。
|Unityを使うのに必要なスキル
Unityは特別なスキルがなくても扱うことができる便利なツールです。
しかし、より本格的にゲーム開発を行いたいなら「C#」というプログラミングスキルが役に立ちます。
Unityを使ってゲームを作りながら、「もっと思い通りにゲームを作りたい」と思ったら、C#を学んでみるとよいでしょう。
|Unityでゲーム開発するメリット
Unityはゲーム開発を行う上で便利な特徴をいくつも備えています。
ここからは、Unityを使うことで得られる主なメリットを6つ紹介していきます。
初心者でも簡単に始められる
Unityはゲーム開発初心者でも簡単にはじめられます。
Unityには、使いやすいインターフェースや豊富なチュートリアルが用意されており、ゲーム開発の経験が浅くても自分でゲームを作成できます。
ただし、本格的なゲームを完成させるにはそれなりの根気が必要。
プログラミングやアニメーション、音響などさまざまな要素を理解し調整する必要がある点は覚えておきましょう。
マルチプラットフォームに対応
Unityで開発したゲームは幅広いプラットフォームに対応できます。
たとえば、
- Windows
- mac
- Linux
- iOS
- Android
- PlayStation
- Xbox
- WiiU
など、多くのゲームプラットフォームで使えます。
ハードウェアを限定せずに、作ったゲームを遊んだり販売できたりするのは大きなメリットです。
2Dと3D両方に対応している
Unityを使えば、2D、3Dどちらのゲームも作ることが可能です。
ゲームエンジンの中には2Dに特化していて3Dゲームは作れないものもあります。
しかし、Unityは2D、3Dどちらにも対応しているので、Unityの使い方を覚えるだけで2Dのゲームも3Dのゲームも作れるようになります。
ユーザーが多くたくさんの情報が出回っている
Unityを使う開発者は世界中で400万人以上いると言われています。
そのためUnityに関する情報はインターネットやYouTube上に多数アップロードされている他、書籍も充実しています。
とくに初心者のうちは、ゲーム開発をすすめる中で迷うことが多いため、情報が多いと助かります。
開発に使えるアセットが豊富
Unityにはゲーム開発に役立つアセットが豊富に存在しています。
アセットとは、3Dモデルやテクスチャ、音楽、効果音、スクリプトなどゲーム開発に役立つ様々な素材のことです。
素材が多ければ、自分で一から作らなければならない要素が減るので、簡単かつ効率的にゲームを作れます。
Unityには無料で利用できるアセットも多数用意されているので、気軽にアセットを使用できます。
Unityで利用できるアセットやAsset Storについては、以下記事をご覧ください。
無料で利用可能
Unityは無料でダウンロードでき、誰でも利用できます。
ただし、商用利用やプロジェクトの規模によってはライセンス費用が必要になる場合があるので注意が必要です。
また、無料版には機能制限があります。
初心者や小規模の開発チームにとっては無料版でも十分ですが、より高度な機能を利用する場合は有料プランにアップグレードしましょう。
|Unityをゲーム開発に使うデメリット
Unityは多くの優れた機能を持っていますが、デメリットも存在します。
ここからは、Unityを利用する上で注意すべき点を紹介します。
動作が遅い
Unityは多機能であるために動作がやや遅いと言われています。
プロジェクトの規模が大きくなり、ゲーム開発が複雑化するほど、この特徴が目立つようになります。
エディタが英語表記
Unityは海外のサービスであるため、エディタは英語表記です。
Unity Hubを使って日本語モジュールを追加すれば日本語化できます。
しかし、Unityを学習する際に使う書籍やサイトなどの教材は英語のエディタを使っていることも多いため、初心者は戸惑う場面があるかもしれません。
|Unityを学ぶ方法
Unityはゲーム開発初心者でも扱うことができる便利なゲームエンジンです。
しかし、ゲームを思い通りに作るためには、詳しいUnityの使い方を習得して使いこなせるようになる必要があります。
そこでここからは、Unityを学ぶ方法について紹介していきます。
独学で学ぶ
Unityは習得難易度がそれほど高くなく、独学で習得可能です。
独学する際の選択肢として以下があります。
- 書籍を購入する
- インターネットやYouTubeなどインターネットで情報を探す
- 教材を提供している学習サイトを利用する
書籍でUnityを学ぶメリットは体系的な知識が身につくところです。
書籍には基礎から順序だてて内容が並べられているので、まとまった情報が手に入ります。
逆にインターネットやYouTubeの場合は、情報が断片的ではあるものの、最新の情報やニッチな情報が詳しく解説されているので、ある程度Unityに慣れている方であれば知りたい情報にアクセスしやすいかもしれません。
また、教材を提供してくれている学習サイトを利用する方法もあります。
「Udemy」や「ドットインストール」といった学習サイトには、わかりやすい動画教材が多数用意されています。
まずはUnityをさわってみて、わからないところが出てきたら自分に合った方法で学習を進めていくのがおすすめです。
Unityを独学で学習する方法については、以下記事も併せてご覧ください。
プログラミングスクールで学ぶ
Unityを学ぶのにプログラミングスクールを利用するのもアリです。
Unityを教えているプログラミングスクールはいくつも存在しています。
プログラミングスクールであれば、体系的な知識を効率よく学ぶことができ、わからないところが出てきてもメンターや講師に質問できます。
一人で学ぶのが苦手な方や短時間での習得を目指す方は、プログラミングスクールを検討してみるとよいでしょう。
|まとめ
この記事では、Unityについての基礎知識やUnityを学ぶ方法について解説してきました。
Unityは世界中のユーザーに使われている汎用性の高いゲームエンジンです。
Unityを使えば、ゲーム開発を簡単にはじめられます。
そして深く学んでいけば、本格的なゲームやデジタルコンテンツを作ることも可能です。
しかもUnityは無料で使えますので、ゲーム開発に興味がある方は、ぜひこの機会にUnityをさわってみてください。