注目を集めているショッピングモール「メタパ」は、凸版印刷が提供する最新のメタバースショッピングモールです。
このショッピングモールは、24時間営業であり、世界中の顧客がアクセスできます。
シンプルで使いやすい構造により、多くの企業が低コストかつスピーディに出店することができます。
さらに、バーチャル空間上で商品を展示し、購入するだけでなく、様々なコミュニケーション機能も備えており、お客様との相互作用が可能です。
この記事では、メタパの特徴や出展企業について紹介します。
目次
|メタパとは
「メタパ」とは、凸版印刷が2021年12月15日から提供しているスマートフォンアプリで、複数のバーチャル店舗を集約したショッピングモールです。
このアプリを利用する企業や店舗は、バーチャル空間上で店舗を構築してアプリに統合し、ECサイトとの連携をワンストップで実現できます。
利用者にとっては、時間や場所の制約を気にせず、店員や同行者とコミュニケーションを取りながらのショッピングが可能で、従来のECサイトでは実現できなかった体験を提供しています。
操作画面はシンプルなUIで、直感的に操作しやすく、縦画面でも操作可能な特徴があります。
|メタパの開発背景
新型コロナウイルスの流行が最も大きな要因であり、感染拡大によって物理的な接触が制限されたことで、ECサイトの利用が一層定着しました。
しかし、友人や家族と一緒に買い物をする楽しさや、店員との相互コミュニケーションがなくなることによる買い物の不満が課題となっています。
この課題を解決するために、メタパでは遠隔地からでも同じ空間にアクセスでき、音声やチャットなどのコミュニケーション手段を提供しています。
また、シンプルな店舗レイアウトによって、より多くの店舗が参加しやすくなっており、複数の店舗を巡るショッピングモール感覚を仮想空間上で体験できます。
|メタパの特徴
さてそんなメタパですが、特徴はどのようなものが挙げられるのでしょうか。本章では、その特徴を5つご紹介していきます。
1つのアプリで複数店舗巡れる
「メタパ」は、複数の店舗が1つのアプリに集約された仮想空間です。
このアプリに入るだけで、様々な商品を取り扱う企業のバーチャル店舗を巡って買い物をすることができます。
複数のECサイトを探し回る手間が省け、移動時間を節約することができます。
また、ECサイトとは異なり、偶然に出会った商品に興味を持つこともでき、新しい買い物の楽しみ方が生まれます。
友人や家族とショッピングが可能
「メタパ」は、遠隔地にいる家族や友人と同時にバーチャル空間内にアバターとして接続し、複数のバーチャル店舗を自由に移動できます。
さらに、店員を含めた空間内の人と音声を使ってコミュニケーションを取ることができ、テキストチャットも用意されているので、コミュニケーションの方法は様々です。
バーチャル空間上での買い物は、遠隔地からでも家族や友人と一緒に楽しめる素晴らしい体験です。
また、今後は、共有した人だけが入ることができるプライベートルーム機能も実装される予定です。
商品設計や使用イメージを視覚的に確認
商品は、3DCG技術を駆使して細部まで再現され、バーチャル空間内で様々な角度から詳細に確認することができます。
AR機能も搭載されており、仮想空間内で商品を実際に体験することができます。
例えば、自分の部屋に商品を配置してみたり、サイズや色合いを試すことができます。
こうした機能によって、ECサイトで購入前に実際に商品を手に取ることができない不安を解消し、購買意欲を高めることができます。
さらに、バーチャルならではの楽しみとして、新商品の発見やアイテムの組み合わせによるコーディネートも可能です。
このように、3DCGとAR技術を組み合わせることにより、より魅力的で利便性の高い新しい価値が生まれました。
シンプルな店舗レイアウト
メタパのバーチャル店舗は、非常にシンプルなデザインになっております。
このシンプルな構造にすることで、出店する企業側のコストを抑え、また迅速な出店が可能になっております。
利用者にとっても、シンプルな店舗の方が商品を見つけやすく、ストレスなく買い物を楽しめます。
バーチャル上でユーザーの行動分析が可能
バーチャルショッピングモールは、ECサイトの機能だけでなく、アクセス数や商品閲覧数、ECサイトへの遷移数などのビジネス上の重要なデータを収集できます。
この収集されたデータは、分析によって、商品開発やマーケティングの戦略に役立てることができます。
例えば、どの商品が最も人気があるのか、どのページが最もアクセスがあるのか、どの時間帯にアクセスが多いのかといった情報を把握することで、より効率的な販売戦略を策定することができます。
|メタパの利用方法・料金
メタパの利用金額は店舗がシンプルな構造なものが多いため安価です。
バーチャル店舗や商品の3DCG企画や制作を含め、1店舗あたり300万~となっております。
価格は出店内容によって変動します。
|メタパの登録方法
メタパは現在PC環境非対応です。
メタパを利用するためにはiPhone(iOS)、Android端末が必要です。
【登録方法】
①公式サイトへアクセスします。
②iOSはApp Store、AndroidはGoogle Playをタップしアプリダウンロードをします。
【ログイン登録方法】
①アプリ起動後「メタパをはじめる」をクリックします。
②「メールアドレスではじめる」をクリックします。
③利用規約を確認後「利用規約・プライバシーポリシーに同意する」にチェック後「次へ」をクリックします。
④メールアドレスを入力します。
⑤任意のパスワードを入力します。
⑥登録したメールアドレスに届いた認証コードを入力します。
⑦「認証」をクリックします。
【アバター情報登録方法】
①アバターネームを入力します。
②生年月日、性別、都道府県を選択します。
③アバターの見た目を選択します。
|メタパの出店企業
続きまして、メタパに出店している注目の企業を紹介します。
さまざまな業界から企業が集結しており、商品やサービスを通じて、独自の魅力を発信しています。
ソフトバンク
ソフトバンク株式会社は2022年7月1日にアバターのショップクルーが接客するメタバース携帯キャリアショップ「ソフトバンク in Metapa」にオープンしました。
ソフトバンク in Metapaでは3D化されたスマホを拡大・回転させて360度好きな角度から確認することができます。
AR機能を使うことで実物大のスマホを確認することもできます。
また、スマホ以外にもショップに展示されているPOPをタップすることでSoftbank光やバーチャルPayPayドームなどの契約や体験ができます。
テレビ朝日
テレビ朝日もメタパ内で出展をしております。
扱っている商品はテレビ朝日で放送中の人気3番組『春菜ザキさんのタダの通販じゃねーよ!』、『もう中学生のおグッズ!』、『じゅん散歩』、で紹介した商品や番組グッズになります。
また、アトリウムエリアではテレ朝動画で人気の月額サービス『私立ガリベン大学』や『クレヨンしんちゃん』のフォトスポットが設置されています。
バイキングの小峠英二さんやカスカベ防衛隊のメンバーと記念写真をとることができます。
SBI新生銀行
SBI Shinsei Meta Spaceは、新生銀行が提供するメタバースです。
このバーチャル空間は、タイムトラベルをテーマにしており、過去から未来まで楽しい旅をしながら金融知識を身につけることができます。
空間へは「メタパーク」からロケットに乗って移動し、非日常的な空間を浮遊しながら、お金や投資に関する情報を学ぶことができます。
またSBI Shinsei Meta Spaceは何度でも楽しめるよう、今後ますます多くのコンテンツを追加していく予定です。
KOKUYO
コクヨ株式会社は「KOKUYOショップ」を展開しております。
特徴としてはテープのりの定番「ドットライナー」をモチーフにした店舗空間が挙げられます。
空間内に存在する歯車のようなギミックに飛び乗り、遊びながらショッピングが楽しめます。
商品も忠実に再現されており、一部の商品は動きや中身も再現されており、よりリアルに商品を体験することができます。
LOOKIT
主にオフィス家具を取り扱っているLOOKITもメタパ上にショップを展開しております。
メタバース店舗内に展示された商品はメッシュ生地の細かい質感や座面裏側のギミックまで忠実に再現されています。
また、ストア内にいるルキトくんやクーナちゃんのうちあたりのルキトくんを見つけるとLOOKITオフィシャルサイトで使用できるお得なクーポンコードを入手できます。
是非家具をさがしている方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。
|まとめ
本記事では、凸版印刷が提供する「メタパ」というメタバースショッピングモールについて紹介しました。
メタパは、リアル店舗と同じような空間で商品を展示し、仮想空間内での販売が可能です。
また、シンプルな構造になっているため、企業側は安価かつスピーディに出店することができます。
多くの出店企業が参加しており、様々なジャンルの商品が揃っています。
さらに、空間内でのコミュニケーションも可能で、仮想空間での新しいショッピングを体験することができます。
今後も、より多くの企業が参加し、メタパが発展していくことが期待されます。