ゲーム開発プラットフォームとして人気を博している「Unity」は、初心者でも簡単にゲームを作成できることが大きな特徴です。
しかし学習のための教材はさまざまな種類があり、どれを使えば良いか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
この記事ではUnityを学びたい初心者の方向けに、Unityは独学することができるのかを解説し、Unityの独学をするためにおすすめの本を10冊ご紹介します。
|Unityとは
Unityとは、ユニティ・テクノロジーズ社によって開発されているゲーム開発のためのプラットフォームです。
数多くあるゲームエンジンの中でもUnityは世界シェアナンバーワンともいわれています。
Unityがよく使われている理由としては、誰でも簡単に、幅広いゲームジャンル・プラットフォームでのゲーム開発ができるためです。
初心者には難しいとされていた3Dのゲームでも、Unityを利用すればプログラミングの知識がほとんど必要ありません。
視覚的にキャラクターの動作設定やオブジェクトの配置をすることができ、もちろんプログラミングをすることでさらに高度な開発も可能です。
また、Unityは無料のライセンスも用意されている点も魅力の一つです。
試しにUnityを使ってみたり、趣味程度に小規模なゲームを開発したりする程度であれば、無料の「Personal」プランを利用すればUnityのほとんどの機能を無料で使用できます。
|Unityは独学できる?
初心者でも簡単にゲームが作れることで有名なUnityですが、独学は可能なのでしょうか。
結論からいうと、独学でゲーム開発をすることは可能です。その理由は大きく2点あります。
1点目は、プログラミングの必要がないためです。
先述したようにUnityでは簡単なゲームはプログラミングの知識なしでも開発ができます。
初心者はプログラミングでつまづくことが多いため、これによって独学のハードルが大きく下がるのです。
2点目は、多くの教材が揃っているためです。
Unityは人気の高いゲームエンジンであるため、Webサイト・YouTube・書籍などさまざまな教材で溢れています。
とくに書籍は情報がまとまって体系化されているため、初心者の学習におすすめです。
|【初心者向け】Unity学習本10選
それでは具体的に、初心者はどのような教材で学習をすれば良いのでしょうか。
先述したように、情報がまとまっている書籍は初心者向きの教材です。
そこでここからは、初心者にとくにおすすめなUnity学習本を10冊紹介していきます。
Unityの教科書 Unity 2022完全対応版
『Unityの教科書 Unity 2022完全対応版』は、Unityの基礎から応用までを学ぶことができる入門書です。
Unityの最新バージョンであるUnity 2022に完全対応しており、初心者から上級者まで幅広い層に役立ちます。
本書では、Unityのインストールや基本的な操作方法から始まり、2D/3Dのゲーム開発について網羅的に解説しています。
Unityの基本的な機能やプログラミングの基礎から、Unityにおけるシーンの設定やオブジェクトの配置、コンポーネントの設定などまで、実際に手を動かして学べる一冊です。
また、本書では、Unityの高度な機能であるシェーダーや物理エンジンの利用方法、UIの作成方法、音声やエフェクトの追加、ゲーム配信など、より高度なテクニックにも触れています。
Unityでのゲーム開発の幅広い知識を身につけることが可能です。
マンガでわかる Unityゲーム開発入門
『マンガでわかる Unityゲーム開発入門』は、Unityを初めて学ぶ人に向けた、マンガで解説された入門書です。
マンガとテキストで構成されており、わかりやすい解説とともに、実際に手を動かして学ぶことができます。
漫画はカラーで描かれており読みやすく、登場人物が実際にUnityでゲーム開発を行うストーリーが進行していくことから使い方の手順がとても分かりやすいです。
本書は、Unityの基礎的な機能を使って2Dの横スクロールシューティングゲームを作成することを目標としています。
より応用的な解説はありませんが、マンガでの解説はプログラミングやゲーム開発に慣れていない人でも手軽に学ぶことができる点が魅力的です。
初心者から始めるUnityゲーム開発入門書として、オススメの一冊です。
Unity2021 3D/2Dゲーム開発実践入門
『Unity2021 3D/2Dゲーム開発実践入門』は、Unityを使った3D/2Dゲーム開発を実践的に学ぶことができる入門書です。
Unityの基礎的な機能から、スクリプトの作成やアセットの管理、デバッグまで、必要な知識やスキルを網羅的に解説しています。
本書では、3D/2Dのゲームを作成しながらステップバイステップでUnityの使い方を実践的に学ぶことができますが、とくに入門書の1歩先を行ったような少し難易度の高い開発を行うのが特徴です。
Unityを使った3D/2Dゲーム開発についてより高度な技術を学びたい人にはオススメの一冊となっています。
たのしい2Dゲームの作り方 Unityではじめるゲーム開発入門
「たのしい2Dゲームの作り方 Unityではじめるゲーム開発入門」は、Unityを使った2Dゲーム開発を学ぶための入門書です。
Unityの基礎的な使い方から、スクリプトの書き方、アニメーションや音楽の扱い方まで、幅広い内容を解説しています。
本書では、実際に手を動かしながら、簡単な2Dゲームを作成することができます。
Unityのエディタを使って、キャラクターの動きを作ったり、敵キャラクターを追加したりする方法を学ぶことが可能です。
簡単な2Dゲームから始めて、自分の手で作品を完成させることができるため、自分の手で何かを作りたいという人や、プログラミングやゲーム開発に初めて取り組む人にとっては、理解しやすい入門書となっています。
楽しく学ぶ Unity 3D超入門講座
「楽しく学ぶ Unity 3D超入門講座」は、初めてUnityを使う人でもわかりやすい解説でUnityの基本を学べる入門書です。
3Dゲーム開発を中心に、Unityの基本操作からスクリプトの書き方、さらにはアニメーションやナビメッシュなども学べます。
本書の特徴は、初心者にとって難しいと感じる部分も分かりやすく説明されている点です。
基礎となる考え方から実際の3Dゲーム開発手順まで順を追って解説しているため、Unityを初めて学ぶ人や、2Dゲームから3Dへと開発の幅を広げたい中級者向けの入門書としておすすめです。
初心者向けの解説はもちろん、Unityに触れたことがある人でも、応用的なテクニックや知識を学ぶことができます。
Unityを使って、自分のアイデアを形にするための基礎知識を身につけたい人にとっては、非常に役立つ入門書となっています。
Unity 3Dゲーム開発ではじめるC#プログラミング
「Unity 3Dゲーム開発ではじめるC#プログラミング」は、Unityのゲーム開発に必要なC#プログラミングの基礎を学べる入門書です。
C#の基本文法から、変数・条件分岐・ループ・関数といったプログラミングの基本概念、またUnityでのスクリプトの書き方までを丁寧に解説しています。
本書の特徴は、プログラミングの初心者でもわかりやすいように、サンプルコードや例題を多用している点です。
実践やクイズ形式で学んだ内容を復習できるため、身につきやすい一冊となっています。
Unityのゲーム開発を始めたい人や、C#プログラミングの基礎を身につけたい人にとって、非常に役立つ入門書です。
また、C#プログラミングに慣れている人でも、Unityでのスクリプトの書き方について学ぶことができるので、中級者向けの入門書としてもおすすめと言えます。
UnityではじめるC# 基礎編 改訂版
「UnityではじめるC# 基礎編 改訂版」は、Unityのゲーム開発に必要なC#プログラミングの基礎を学べる入門書です。C#の基本文法から、Unityでのスクリプトの書き方までを丁寧に解説しています。
本書では、プログラミング初心者でもわかりやすいよう、C#の基礎から解説しています。
さらにそれらを脱出ゲーム・物理パズルゲームといった開発の例題をもとに実践できるため、自分で手を動かして学習することが可能です。
また、条件分岐や条件保存といったスクリプトのサンプルが充実していることも特徴となっています。
Unityのゲーム開発を始めたい人や、C#プログラミングの基礎を身につけたい人にとって、非常に役立つ入門書です。
作って学べる Unity本格入門
「作って学べる Unity本格入門」は、Unityを使用して本格的なゲームを作りながら学ぶことができる入門書です。
初めから最後まで1つのゲームを作りながら、Unityの基本的な使い方を習得することができます。
本書は、初心者でもわかりやすいように、図解を多用し、章ごとにゲームを作りながらUnityの機能を習得する構成になっています。
また、ゲームの企画の重要性といったゲーム制作に必要な技術やテクニックも紹介されており、ゲームクリエイト入門のような側面も持つ一冊です。
順序立ててUnityの使い方を説明してくれるため初心者に優しい作りとなっていますが、一方でC#の基礎など少し踏み行った内容にも触れるため中級者にもおすすめです。
自分でゲームを作りながら、Unityの使い方を学ぶことができるため、より実践的な知識を身につけたい人にもおすすめとなっています。
Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門
「Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門」は、Unityを使ってスマートフォン向けのゲームを開発するための入門書です。
ゲーム制作の基本から始め、具体的な開発手順やコーディング方法などを丁寧に解説しています。
本書は、Unityを使ったゲーム制作に必要な技術やノウハウを、実際にゲームを開発しながら学ぶことができる一冊です。
開発するのはサイドビューアクションゲームや放置ゲームといったスマホゲームの定番で、分かりやすいソースコードも掲載されているため初心者にも分かりやすくなっています。
Unityを使ってスマートフォン向けのゲーム制作に興味がある方や、初めてのゲーム制作にチャレンジしたい方にはおすすめです。
初心者から中級者まで幅広いレベルの人が読みやすくコンパクトにまとめられた内容になっており、理解しやすい構成になっています。
たった1日で基本が身に付く! Unity超入門
「たった1日で基本が身に付く!Unity超入門」は、初心者でもわかりやすく、短時間で基本を身につけることができる入門書です。
本書では、Unityの基本的な機能や操作方法を解説しています。
本書の特徴は、短時間で基本を身につけることができる点です。
Unityの超基本的な機能や操作について、タイトルのとおり1日で初心者でも理解しやすいように構成されています。
この本は、初めてUnityを使ってゲーム制作がしたいという初心者向けの入門書といえるでしょう。
|まとめ
Unityはとても有名でユーザ数も多いゲームエンジンであるため、入門から応用までさまざまな書籍が用意されています。
自身が作成したいゲームの種類や熟練度に応じて教材を選ぶようにしましょう。
また、今回はおすすめの本を10冊紹介しましたが、書籍だけでなくWebサイトの記事やYouTubeでの動画解説など無料で使いやすい教材も数多く存在します。
『YesNoCode』でもUnityのおすすめ本を紹介していますので、併せてご覧ください。
複数の教材を併用することでより効率的に学習できる場合もありますので、ぜひ探してみてはいかがでしょうか。