近年、VR技術が進歩し、その快適な体験を求める人々が増えています。
しかし、眼鏡をかけている人はVRゴーグルを使用する際に気をつける必要があります。
眼鏡をかけたままでは、ゴーグルを装着することができず、また、眼鏡を外すと視力が落ちてしまうため、快適なVR体験ができないことがあるからです。
そこで今回は、眼鏡をかけたままでも快適にVRを楽しむための選び方とおすすめ商品をご紹介します。
VRを初めて体験する方は、ぜひ本記事を参考にして購入してみてくださいね。
眼鏡をかけていない方向けは過去記事で紹介しています。
VRコンテンツ制作!自社開発による柔軟性でお客様のビジネスをリードする『monoVR』
サービスの特徴や導入事例をまとめた資料をご用意しました。
monoVRサービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら
資料をダウンロードする目次
|眼鏡をかけた人がVRゴーグルを使う方法
眼鏡をかけた人がVRゴーグルを使うことは、過去には困難だとされてきました。
しかし、最近のVR技術の進歩により、以下の2パターンの方法で視力が悪い方でも快適にVR体験ができるようになりました。
- 眼鏡をかけたまま使う
- ピントを調整して使う
眼鏡をかけたままでもVRゴーグルを使える製品が増えてきている他、ゴーグル自体のピントを調整できるものが登場しているのです。
選択肢が増えたことで、自分に合ったVRゴーグルが選べるようになったと言えるでしょう。
眼鏡をかけた人が直面する問題
まず、眼鏡をかけた人がVRゴーグルを使用する場合に考えられる問題は、以下の3通りがあります。
- 眼鏡がずれる、曇る
- サイズが合わない
- 近視や乱視に対応していない
それぞれ説明していきましょう。
眼鏡がずれる、曇る
眼鏡をかけた人がVRゴーグルをかける場合、眼鏡の形状やサイズによっては、VRゴーグルがずれたり、息がゴーグルに入って眼鏡が曇ったりする問題が生じることがあります。
これは、VRゴーグルが眼鏡を掛けていることを想定していないために生じる問題で、VR体験が妨げられることになります。
特に、VRの中でのアクションが激しくなる場面では、眼鏡のずれや曇りが深刻な問題となります。
また、髪の毛や睫毛がレンズに接触しやすくなり、眼鏡が汚れてしまうことも考えられます。
サイズが合わない
VRゴーグルと眼鏡は、両方とも頭に装着するものであるため、どちらもサイズが合わないと不快な体験を招く可能性があります。
例えば、VRゴーグルのフレームが眼鏡のフレームよりも大きい場合、眼鏡がずれたり、ゴーグルが頭から外れたりすることがあります。
一方、フレームが小さい場合には、眼鏡が上下左右に動いてしまい、充実したVR体験が妨げられることがあります。
無理にサイズが合わないものを装着することで、最悪の場合、眼鏡が破損する恐れがあります。
近視や乱視に対応していない
一般的なVRゴーグルは、度数の異なるレンズを搭載していません。
よって、眼鏡をかけている場合にはレンズが重なり合うことで、視力が悪化する可能性があります。
また、度数の異なるレンズを使用する場合でも、眼鏡とレンズの間に隙間ができることで画像がぼやけたり、視野が狭くなったりすることがあります。
近視や乱視の方は、状態によってはVRゴーグルを使用する前に、眼科医と相談することも検討する必要があるかもしれません。
眼鏡をかけた人のVRゴーグル選び
眼鏡をかけた人でも快適にVRを楽しむためのゴーグル選びのポイントは以下の3つです。
- 近視や乱視への対応
- サイズとフィット感
- 対応デバイス
それぞれについて詳しく解説していきます。
近視や乱視への対応
通常のVRゴーグルでは、眼鏡をかけたまま使用すると画面がぼやけてしまい、VR体験が台無しになる場合があります。
視力の良し悪しで映像の見え方が大きく異なるのです。
視力が悪い人の多くは近視になっているため、近視対応のレンズを選択することが重要です。
近視だけではなく、乱視の症状もある場合もピントが合っていないと意味がないため、乱視にも対応したピント調整タイプのVRゴーグルを用意することをおすすめします。
レンズ自体を取り替えられるゴーグルがある一方、眼鏡をかけたままでも快適に装着できるものもあります。
家族や仲間でゴーグルを共有する場合は、こちらの方が使い勝手が良いでしょう。
サイズとフィット感
サイズとフィット感は眼鏡をかけた人にとって重要なポイントです。眼鏡をかけたまま使用する場合、ゴーグルと眼鏡の間に隙間ができてしまうと画面がぼやけたり、視界が狭くなったりすることがあります。
そのため、自分の眼鏡と合わせて正しいサイズのゴーグルを選ぶことが大切です。
また、フィット感も重要で、ゴーグルが顔に密着していないと外光が入り込んだり、落下したりすることがあります。
ゴーグルのクッション部分が柔らかく、調整可能なストラップが付いていると、より快適なフィット感を得ることができます。
眼鏡をかけたままでもサイズとフィット感が合ったVRゴーグルを選ぶことで、より没入感のある体験を楽しむことができます。
対応デバイス
眼鏡をかけた人が利用できるVRゴーグルは、さまざまなデバイスに対応しています。
PCやゲーミングPC、スマートフォン、VRヘッドセットなどがあり、例えば以下のようなVRゴーグルが挙げられます。
- PC・ゲーミングPC用:Oculus Quest 2、VIVE Cosmos Elite
- スマホ用:VRG-M02BK、MED-VRG6
- VRヘッドセット:Oculus Quest 2、Pico Neo3 Link
これらのVRゴーグルは、専用のレンズや調整機能を搭載しており、眼鏡をかけたままでもクリアな映像を楽しめるよう設計されています。
ただし、使用する眼鏡のサイズや形状によっては、完全にフィットすることができない場合もあります。
|眼鏡でもOK!おすすめゴーグル
サイズやフィット感、価格、レンズの種類や調整方法などを考慮し、眼鏡をかけたままでもクリアな映像を楽しめる、おすすめゴーグルを紹介します。
VR初心者から上級者まで、眼鏡をかけたままでも快適なVR体験ができるでしょう。
厳選した5つのゴーグルを詳しく説明していきます。
PlayStation VR2
PlayStation VR2は、ゲームプレイに特化したPS5本体用に設計したVRヘッドセットです。
2023年2月に発売され、価格は公式ストアで税込7万4,980円となっています。
プレイしているキャラクターの鼓動や、頭のすぐそばを通り過ぎる物体の勢いなどを感じることができたり、付属のPS VR2 Senseコントローラーは、手の動きのトラッキングがPS VRよりもはるかに正確になっているなど、よりリアルで直感的な操作が可能になりました。
また、眼鏡をかけたままでも使用できるよう、ヘッドセット部分のレンズは調整可能となっています。
それでも「ゴーグルレンズに眼鏡が当たって傷が付くかもしれない」と不安な方は、PSVR2専用の度付きレンズ(約8,500円~)の購入をおすすめします。
Meta Quest 2
Meta Quest 2は、スタンドアロン型のVRヘッドセットです。
2021年に発売され、価格は公式ストアで税込5万9,400円となっています。
豊富なアプリやゲームが用意されていて、ヘッドセットをかぶったまま前後左右自由に動くことができたり、VRの中でインタラクションがとれることが特徴です。
Meta Quest2には、眼鏡をかけたままヘッドセットを装着するための眼鏡スペーサーが付属品として同梱されています。
しかし、これには使用している眼鏡のフレームの幅と高さに制限があるため、Quest 2専用の度付きメガネレンズを購入することもおすすめします。
ROOXが提供する視力補正レンズのオーダーメイド通販サービスでは、6,880円~購入が可能です。
VIVE Cosmos Elite
VIVE Cosmos Eliteは、ゲーミングPCと接続することで、高解像度かつリアルな映像体験を提供するVRヘッドセットです。
HTCから2019年に発売され、価格は公式ストアで税込9万9800円と高価な製品です。
初期設定やセットアップが必要ですが、VRコンテンツの高度な利用やゲームプレイに向いています。
視力が悪い人や眼鏡をかけている人でも、VIVE Cosmos Eliteは対応しています。
HMDは上部のヘッドバンドの幅が広くなっている点と、額のパッドが広めである点がポイントで、安定感を重視しています。
そうすることで、他HMDに比べて眼鏡が押し付けられている感じが少ないとの評価があります。
VRG-M02BK
スマートフォンを利用して手軽にVRコンテンツを楽しめるモバイルVRヘッドセットです。
エレコムから販売されていて、価格は一般的なオンラインショップで2,000円台~4,000円台です。
スマートフォンにVR対応アプリをインストールし、本体にセットするだけで、臨場感あふれるVRコンテンツを楽しめます。
開口部を広く設計していたり、ヘッドバンドも調整可能となっているため、眼鏡をかけたままでも装着感を向上させることができます。
コストパフォーマンスに優れていますが、スマートフォンの性能によっては映像のクオリティが劣化する可能性があるため、注意が必要です。
MED-VRG6
VRG-M02BK同様、スマートフォンを利用したモバイルVRヘッドセットです。
サンワサプライから販売されていて、価格は、一般的なオンラインショップで5,000円前後~8,000円程度です。
スマートフォンをセットして、ゴーグルを頭に装着するだけでYouTubeやVRアプリなどで公開されている、3D映像対応の動画や360°ビデオを手軽に楽しむことができます。
Bluetooth接続に対応しているため、対応機種を選ぶことなく使用できます。
密封性の高いヘッドホンと、瞳孔間距離や焦点距離をダイヤル式で楽に調整することができるところが特徴的です。
対応サイズ内であれば、眼鏡を装着したまま利用することができます。
|まとめ
今回は、眼鏡をかけた人がVRゴーグルを使うときのおすすめのVRゴーグルをご紹介しました。
使用する眼鏡の形状やサイズによっては、完全にフィットすることができない場合があるので、購入前には自分の眼鏡に合った製品かどうか確認しましょう。
眼鏡をかけたままでも快適にVRを楽しめるVRゴーグルを選ぶことで、より没入感のある体験を楽しむことができます。
VR初心者から上級者まで、自分に合った製品を選び、眼鏡をかけたままでも快適なVR体験を楽しみましょう。
VRコンテンツ制作!自社開発による柔軟性でお客様のビジネスをリードする『monoVR』
サービスの特徴や導入事例をまとめた資料をご用意しました。
monoVRサービス紹介資料の無料ダウンロードはこちら
資料をダウンロードする