本記事では、ゲーム開発エンジン『Unity』を使用したい方に向けて、どのようなスペックであればUnityを快適的に使用できるのか、UnityエディターとUnityプレイヤーの推奨スペックは何か、またUnityの動作に関わるスペック項目についてご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
ゲーム開発エンジン『Unity』について詳しく知りたいという方は、弊社過去の記事をご覧ください。
目次
|Unityでできること
そもそも、Unityを使って何ができるのかについてご説明します。
まず、ゲーム開発エンジンとしてUnityはゲーム業界で非常に活躍しています。
「JavaScript」「C#」を利用したプログラミングでゲームの開発が可能で、ノンプログラミングでの開発も可能です。
PCやモバイルだけではなく、ウェブブラウザや家庭用ゲーム機などのマルチプラットフォームにも対応し、VR・ARなどのコンテンツ開発にも対応することができます。
また、3Dゲームと2Dゲームも開発できるUnityは、世の中のゲーム製作に幅広く利用されております。
そしてゲーム業界だけではなく、その他に自動車業界や建築業界にも活躍しています。
|Unityエディターの推奨スペック
Unityエディター(Unity Editor)とは、Project・Scene・Inspector・Hierarchy等のWindowから構成され、プログラミングなどのビルドを行う開発環境本体のことです。
Unityエディターの使用におすすめのスペックは、OS、CPU、GPUの三つの項目から考えれば良いでしょう。
WindowsのOSバージョンはWindows 7 (SP1+)・Windows 10(64 bit)・Windows 11(64 bit)で、macは10.13 以上、LinuxはUbuntu 20.04・Ubuntu 18.04・CentOS7がおすすめです。
CPUはSSE2 命令セットを支持する x64 アーキテクチャです。
GPUについて、WindowsはDX10・11・12、macはMetal 対応の Intel と AMD GPU、LinuxはOpenGL 3.2 以降あるいは Vulkan 対応の NVIDIA と AMD GPUです。
|Unityプレイヤーの推奨スペック
Unityプレイヤーは何かというと、開発物をプレイする環境のことです。
それでは、Unityプレイヤーのお勧めのスペックをモバイル、デスクトップ、サーバープラットフォームに分けてご紹介します。
モバイル
モバイルでの推奨するOSバージョンは、Androidでは5.1以上(カスタマイズ版は対応する全てのGoogle標準APIが必要)、iOSでは12以上、tvOSでは12以上です。
推奨CPUは、AndroidではNeonサポート ARMv7やARM64、iOSではA7 SoC++、tvOSではA8 SoC 以上です。
推奨GPUは、AndroidではOpenGL ES 2.0以上・3.0 以上・Vulkan、iOSとtvOSではMetalです。
デスクトップ
デスクトップでの推奨するOSバージョンは、WindowsではWindows 7 (SP1+)・Windows 10・Windows 11で、macOSではHigh Sierra 10.13以上、LinuxではUbuntu 20.04・Ubuntu 18.04・CentOS7です。
推奨CPUは、SSE2 命令セットを支持するx86やx64 アーキテクチャとなります。
次に、推奨するGPUについて、WindowsではDX10やDX11やDX12 が対応するGPUで、macOSではMetal 対応の Intel と AMD GPUで、LinuxではOpenGL 3.2 以降、Vulkan 対応するGPUとなります。
サーバープラットフォーム
サーバープラットフォームで推奨するCPUはSSE2 命令セットを支持する x86やx64 アーキテクチャで、GPUに関する要件は特にありません。
推奨するOSバージョンは、基本的にデスクトップで紹介したものと同じですが、エミュレーションまたは互換性レイヤーなしでワークステーションとラックのフォームファクターで動作する ものにします。
|Unityの動作に関わるスペック項目
ゲームエンジンのUnityを動作させるためのスペックを考える場合、必要な項目について詳しくご説明します。
Unityのためのスペックを考えるときに参考になるため、ぜひ読んでみてください。
OS
OSとはオペレーティングシステム(Operating System)の略で、パソコンの操作やアプリを使用するために必要なソフトウェアのことです。
UnityエディターはWindows、MacかLinuxから選びます。
基本的には、自分の好みで選びます。
ただし、作ったゲームを公開したいプラットフォームによって、使用するOSを決める場合もあります。
例えばiOSのゲームを作成したい場合は、MacをOSとして選択しなければなりません。
CPU
CPUとはCentral Processing Unitの略で、日本語では「中央演算処理装置」で、PCの主要な構成要素として、PC内の他の装置や回路の制御やデータの演算などを行う装置のことです。
Unityを動作させるための必要なスペックは、ゲームをプレイするプラットフォーム(モバイルのAndroidなどか家庭用ゲーム機のPlayStationなどか)によって決められます。
ただし、初心者の方はこの項目についてはあまり高いスペックを追求する必要がありませんので、ご自身のニーズに応じて用意すれば良いと思います。
メモリ
メモリとは、PCのデータを記録したり保管したりする場所を指します。
メモリの容量が足りない時はUnityが異常終了する可能性があり、セーブできなかったこと等作業に支障がきたします。
まず、4GB以下のPCはUnityをうごかせにくいと思いますため、推奨ではないスペックです。
4GBと8GBの場合は重い作業せずに、軽いゲームを開発する作業ならば使用できます。
16GBの場合は作業中にメモリに注意しながら使えば安心的に使用できます。
32GBの場合は、かなり快適に使用できます。
一般的には、趣味として個人開発の程度であれば、16GBを用意すれば快適に使えて十分だと思います。
もちろん32GB以上あればほとんど問題なく使用できるでしょう。
グラフィック
GPU(Graphics Processing Unit)あるいはグラフィックとは、画像処理装置を意味し、3Dグラフィック関連の計算処理を行います。
GPUのスペックが高ければ高いほど、ゲームや映像などを良い解像度で見られるようになります。
GPUのスペックが不足している場合、画像編集における処理が重くなります。
基本的に、Unityではゲームの製作に対してGPUはあまり重要ではありません。
そのため、初心者の方はあまり高いスペックのGPUにする必要がないと思います。
|まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
本記事でご説明したように、Unityを快適的に使用できるためのスペックを考える際に、基本的にOS、CPU、グラフィック、メモリなどの項目から考えます。
Unityでのゲーム開発に興味のある方は、ぜひ推奨スペックを用意した上でUnityを利用してみてください。
ご自身の状況に合わせて必要なスペックで準備していきましょう。