「動物園が遠くて行くのが大変」「人が多くてゆっくりできない」
実際に足を運んで、実物の動植物に接することはすばらしい体験です。
しかし、移動が大変だったり時間がなかったりして、動物園に行くことをためらってしまうことも多いはず。
そこでこの記事ではVRで楽しめる動物園をご紹介します。
VRの動物園を体験するメリットや方法、VRでコンテンツを提供している動物園について詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、VRの動物園について知ることができ、家にいながら動物園を楽しめるようになります。
目次
|現実に存在する動物園を疑似体験できるVRがある!
近年、VR技術が普及したおかげで、動物園をVRで体験できるようになりました。
いくつもの動物園が園内の様子をVRコンテンツにして提供してくれています。
VRコンテンツといっても、デフォルメされたキャラクターが配置されているわけではなく、園内の画像や動画を用いて作られているので非常にリアルです。
VRゴーグルを装着して体験すれば、さらに臨場感アップ!360°の映像で実際に動物園の中を移動しているような体験が可能です。
純粋にVR体験を楽しむだけでなく、現実の動物園を訪れる前の下見としても役立てられます。
【VRとは】
VRとはVirtual Reality(バーチャルリアリティー)の略称で、コンピューター内に作り出された3D空間です。VR空間を映し出すデバイス「VRゴーグル」を頭に装着すれば、視界いっぱいに広がるVR空間を360°見渡せます。
|VRで動物園を体験するメリット
VRで動物園を体験するメリットとしては主に以下の点が挙げられます。
・家で動物園を楽しめる
・超至近距離で動物たちを観察できる
・人がいないときの動物たちの反応を見ることができる
VRであれば、家にいながら動物園を楽しむことができます。
雨でも雪でも大丈夫、天候は関係ありません。人込みや移動で疲れることもありません。
家の中でゆっくりと動物園を堪能できます。
さらに現実の動物園であれば、檻の中に動物たちがいて、近づける距離に限界があります。
また人間がいるときには見せない行動があるかもしれません。
しかしVRの映像であれば、人間の存在を気にすることなく活動している動物たちの様子を間近で見られます。
|VRで動物園を楽しむための準備
VRで動物園を楽しむためにVRゴーグルを用意します。
PCだけでも映像や音楽を楽しめますが、やはりVRゴーグルがあると臨場感が違います。
あとは、インターネットやYouTubeにアクセスして動物園が提供しているVR映像を体験するだけです。いくつもの動物園が無料でコンテンツを提供してくれています。
|VRサービスを導入している動物園
VRで園内の様子を提供してくれている動物園を7つご紹介します。
旭山動物園
旭山動物園は、北海道旭川市にある「行動展示」で有名な動物園です。
行動展示とは、ただ動物たちの姿を見せるだけではなく、積極的に活動する様子や生態を見せることに重点を置いた展示方法です。
施設の中で飛び回る鳥たちや、トラやライオンを様々な角度から観察できる工夫など、生き生きと動物たちを見せる展示がすばらしく、テレビなどのメディアに幾度となく取り上げられて有名になりました。
VRコンテンツの「VRあさひやまどうぶつえん」は、園内全体をVR内に再現しており、実際に園内を散策しているかのような体験が可能です。
さらに動物が展示されているエリアには、展示動物の動画とともに、動物の解説が見られるようになっています。
熊本市動植物園
熊本市動植物園は、熊本市の中心部からほど近い場所に位置する、多くの動物・植物に出会える場所です。
熊本市動植物園は約25ヘクタールの敷地内に約120種類の動物と約800種類の植物を飼育・栽培しています。
サイやキリン、キンシコウなどの珍しい動物に加え、四季折々の花々や熱帯・亜熱帯の植物など
様々な展示に心が癒されます。
VRコンテンツの「VR動植物園」は熊本市動植物園のwebページからアクセス可能で、飼育されている動物たちの360°の映像が楽しめます。
映像内に動物たちの説明文が表示される親切な作りです。
ときわ動物園
ときわ動物園は、山口県宇部市ときわ公園内にある動物園です。
平成28年にオープンしており、動物が本来生息する環境を再現した「生息環境展示」を国内ではじめて全園に取り入れました。
非常に人懐っこい性格で話題となったペリカンの「カッタくん」がいたことでも有名です。
VRコンテンツは主にYouTubeにて発信されていて、フラミンゴやカピバラ、ミーアキャットなど様々な動物たちのありのままの姿を8K映像のクオリティーで体験することが可能です。
また、ときわ公園内の様子も4K360°のVR映像で視聴できます。
上野動物園
上野動物園は、東京都台東区にある日本で最初にできた動物園です。
上野動物園と言えば、まず思い浮かぶのがジャイアントパンダでしょう。
昭和47年に日中国交正常化を記念して来園してから、上野動物園のシンボル的な存在になりました。
東京の都市部にありながら、トラ、ゴリラ、アジアゾウなど約300種類の動物を飼育しています。
VRコンテンツは、動物の展示だけでなく、園内全体を再現しています。
園内を進んでいくと、「ビジターズビュー」という動画がみられるスポットが用意されていて、目玉のパンダはもちろん、ホッキョクグマが豪快に水中にダイブする様子などが見られます。
多摩動物公園
多摩動物公園は、東京都日野市にある世界屈指の広さを誇る動物園です。
50ヘクタールを超える広大な敷地面積を生かし、動物たちを檻に閉じ込めることなく、壕で仕切って展示しています。
そのため動物たちが自由な姿で活動しているのを見ることができます。
園内に、ニホンコウノトリやオランウータンなど約300種類の動物を展示しており、もともと動物たちが暮らしていたそれぞれの野生環境に近づけるよう工夫されています。
VRコンテンツは、動物展示だけでなく園内全体をVRで再現しており、園内を進んでいくと動画がみられるスポットが用意されていて、動物たちが広い敷地で自由に生活している場面を楽しむことが可能です。
井の頭自然文化園
井の頭自然文化園は、東京都武蔵野にある吉祥寺駅から徒歩十分で行ける動物園です。
その面積は、広大な井の頭恩賜公園の約3分の1にあたり、動物園と水生生物園があります。
約170種類以上の動物を飼育しており、「いきもの広場」や「モルモットふれあいコーナー」では直に動物たちとふれあうこともできます。
VRコンテンツは、園内全体をバーチャル空間に再現しており、実際の道順に沿って移動する感覚で園内を体験できます。
動物が展示されている場所にはVR動画が用意されており、動物たちの生き生きとした姿を楽しめます。
葛西臨海水族園
葛西臨海水族園は、東京都江戸川区、葛西臨海公園内にある水族園です。
600種類以上の水生生物を展示しており、世界中の海や川の生き物たちに出会えます。
平成元年にオープンしており、世界ではじめてクロマグロの群泳を実現した大水槽や、100羽を超えるペンギンたちが泳ぎ回る国内最大級のペンギン展示場、東京の海の魚たちを集めた水槽など魅力的な展示が多数行われています。
VRコンテンツとしては、園内の全体をVRで再現しており、360°見渡しながら、園内を体験できます。
動画によるクイズなども用意されていて、楽しんで生き物たちの生態を学べます。
|動物たちのVR映像を見られる東京ズーネット
東京ズーネットは東京都立動物園・水族園の公式サイトです。
東京Zoo vie(トーキョーズービー)というコーナーから以下の動物園・水族園のVRを体験できます。
・上野動物園
・多摩動物公園
・井の頭自然文化園
・葛西臨海水族園
VR体験以外にも、動画やニュース、各種イベント情報、動物たちの鳴き声が聞ける「鳴き声図鑑」など楽しいコンテンツが提供されています。
|動物園に来園して楽しむサービス
大阪府の天王寺動物園では、期間限定で来園者にVRサービスを提供しています。
サービスの内容はホッキョクグマとカバのVR映像体験です。
水中の様子を観察したり、空から眺めたり、食事のようすを見守ったりとVR映像でしか味わえない臨場感たっぷりの体験ができます。
さらにアンケートに答えた方やSNSにリツイートした方には、シールやクリアファイルといったオリジナルグッズをプレゼント!
天王寺動物園に訪れた際にはぜひ体験してみてくださいね。
内容 | VRゴーグル、タブレットによるVR映像体験(約6分) |
開催期間 | 2023年4⽉15⽇(⼟)〜6⽉18⽇(⽇)の間の⼟曜・⽇曜・祝⽇ |
体験時間 | 9:30〜16:30 *5⽉は17:30まで |
料金 | おとな600円(13歳以上) こども400円(13歳未満) ※動物園へは別途入園料が必要 |
場所 | 天王寺動物園内デッキ下スペース |
|まとめ:VRでも動物園を楽しめる
ここまで動物園のVRサービスについて主に以下の内容をお伝えしてきました。
・実際の動物園を体験できるVRコンテンツがある
・動物園を家にいながら体験できる、至近距離で動物たちを観察できるなどのメリットがある
・いくつもの動物園がインターネットやYouTube上にてコンテンツを無料で提供している
・園内で体験できるVRコンテンツもある
VRの動物園は、それ単独でも楽しめますが、現実の動物園を訪れる前もしくは後に体験してみるのもおすすめです。
動物たちの表情がたくさん見られるので、より満足度の高い体験ができます。
今回の記事で少しでも興味を持ってくれた方は、ぜひVRの動物園を体験してみてくださいね!