テクノロジーの進化によりVRをはじめとするデジタル技術は身近な存在になり、

現在ではスマートフォンを使用して様々なコンテンツを楽しめるようになりました。

そこで今回は、生活に最も身近な100円ショップで買えるVRゴーグルの特徴や価格など、気になる性能と100円ショップのVRゴーグルでも楽しめるコンテンツをご紹介致します。

この記事を読めば、手軽にVR体験を楽しめるきっかけになりますので、是非最後までご覧ください。

|VRとは

VRとは「仮想現実(Virtual Reality)」の略です。

VRのコンテンツは様々なパターンがあり、例えばコンサートや美術館などその場に行かないと見れないものをVRゴーグル等のデバイスを通して、あたかもその場にいるような体験が出来るコンテンツや、デジタルで表現された仮想空間に「アバター」という自身の分身で入り込み、作り込まれた世界で活動するコンテンツなどあります。

仮想空間へはパソコンやスマートフォン、タブレット以外にヘッドセットゴーグルやコントローラーを使用することで、仮想空間へ強い没入感を得ることができ、現実世界では不可能な世界観や体験を作り込む事ができるのが特徴です。

現在ではデバイスの高性能化、通信網の拡大・安定により教育やビジネスの現場でもVR技術は注目され、例えば仮想空間でアバターを通してリモート会議や授業を可能にしただけではなく、医療や製造業に関連する危険を伴う作業シミュレーションなどにも活用されています。

今更聞けない「VR」って一体何?間違えやすい技術やその活用シーンについて解説します!
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|VRゴーグルの魅力と注意点について

VRは「体験」を拡張させ、新たな価値を作り出す可能性を秘めた技術です。

その体験の質を高めるためにVRゴーグルは不可欠なデバイスといっても過言ではありません。

実際にVRゴーグルにはどんな魅力があるのか、またどんな注意点があるのかを解説致します。

VRゴーグルの魅力

まずVRゴーグルの魅力は「没入感」です。

VR自体はPCやスマートフォンの画面だけでも楽しめますが、VRゴーグルを装着することで感覚がダイレクトに仮想空間に接続されるイメージです。

例えばゴーグルを装着し上を向いたり下を向いたりすると、画面が視線とリンクして動き、

さらにヘッドフォンを装着することで音響も視界と連動して響くので臨場感が倍増されます。

そのため、ただ画面を見るだけでは味わえないフィジカルに「接近」したリアリティを感じることが出来るのが魅力です。

VRゴーグルの注意点

VRゴーグルを装着することで、仮想空間に対して強い没入感が得られます。

しかし、その一方で注意しなければいけない点は現実世界です。

VRゴーグルを装着してコンテンツを体験している時は、視覚と聴覚は仮想空間に集中しているため、現実世界で起こっている状況を把握する事が難しく、例えば誰かに話しかけられていたり、トラブルを知らせるサイレンが聞こえにくかったり、周辺の状況に気づかない事があります。

コンテンツによっては激しいアクションをすることもありますので、

安全なスペースである程度使用時間を決めることでリスクを軽減することが出来るでしょう。

|100円ショップで買えるVRゴーグルの種類

安価な製品でも、ただの画面を見るだけではない「没入感」を得られますので、

お試しで買うのにもおすすめです。

実際に100円ショップで手に入るVRゴーグルをご紹介致します。

Seria(セリア)

Seria(セリア)で販売しているVRゴーグルは組み立て式のゴーグルです。

レンズが既にセットされている段ボールを箱型に組み立て、スマートフォンをセットして使用します。

対応しているスマートフォンの大きさは、3.5~6インチまでで、iPhone・Android両方に対応しています。

手で持って使用するため、長時間使用するコンテンツには不向きかもしれません。

素材も段ボールという事もあり耐久性は弱いですが、スマートフォンの性能とコンテンツによっては3Dの反応も感度よく反映されるので簡易的なゴーグルでも視覚的な臨場感は十分に感じられます。

Can★Do(キャン★ドゥ)

Can★Do(キャン★ドゥ)で買えるVRゴーグルは眼鏡をアレンジした形状です。

VRゴーグルにスマートフォンをセットする、というよりはスマートフォンにゴーグルを着けて楽しむタイプのため、紹介するVRゴーグルの中でも一番小さく身軽な商品です。

レンズの口径は少し大きめなのでVRコンテンツを利用したときの迫力はありますが、

目の周りを覆うような構造では無いため、周りの風景やスマートフォンを持っている手や本体が見えるのでVRで重要な「没入感」は弱くなる印象、一番手軽なタイプではありますが没入感を得るのであれば目を覆うようなタイプがおすすめでしょう。

Daiso(ダイソー)

Daiso(ダイソー)で買えるVRゴーグルは100均で買えるゴーグルの中で一番の性能を秘めています。

まずゴーグルを頭に固定できるようにバンドがついており、ハンズフリーでコンテンツが楽しめる仕様で本体も樹脂製であり、顔にあたる部分にもクッションがついていて長時間の仕様でも疲れにくい作りです。

簡易的ですがピント調整ができたり、スマートフォンもゴーグルから落ちにくいため、安価ながら強い没入感を得ることができます。

また、スマートフォンをゴーグルにセットしたまま背面のカメラを利用したARコンテンツも楽しめるのも特徴です。

|スマートフォンで楽しめるVRコンテンツのご紹介

では実際に、100均で買えるVRゴーグルとスマートフォンで楽しめるVRコンテンツをご紹介致します。

基本的にはスマートフォンで体験できるVRコンテンツであれば使用可能なので、よく見るコンテンツでVR対応しているかどうかをチェックするのもおすすめです。

YouTube

世界最大級の動画配信サイトであるYouTubeは無料で楽しめるコンテンツが沢山アップされています。

一般ユーザーがアップしているコンテンツから、企業が作り込んだコンテンツまで様々あるので幅広く体験するにはちょうどよいプラットフォームです。

Android・iPhone共にYouTube自体でのVRは視聴可能ですがYouTubeの機能としてiPhoneの場合、2眼レンズタイプのVRゴーグルには対応しておらずiPhoneで100均のVRゴーグルで視聴するためには、見たい動画を別のプラットフォームを利用して2眼レンズタイプに変換して見る必要があります。

しかし、動画クリエイターによっては元の動画を既に2眼レンズタイプでアップしている場合もあるのでVR視聴の敷居は低く、利用しやすいプラットフォームでしょう。

REALIVE360

REALIVE360(リアライブ360)はNTT西日本が展開するサービス。

新型コロナウィルスが蔓延し、大規模なイベントやコンサートが中止になった事を踏まえてVRを活用したイベントを行うことで、新たな価値を模索したコンテンツです。

主にアーティストのライブ映像のコンテンツが多く、観客席視点からアーティスト側の視点まで360度さまざまな角度から映像が楽しめるのが特徴です。

また、音響も3D技術により奥行きのある感じや画面の動きに合わせて音の響き方も変わるなど、

視覚と聴覚をフルに使って没入感を演出しているのが特徴です。

また、ライブ映像以外にも格闘技やダンスなど、ショーやイベントのコンテンツもあり幅広い年齢層が楽しめるプラットホームでもあります。

DMM VR動画プレイヤー

DMM VR動画プレイヤーは、DMMが提供するVR専用コンテンツを再生する為のアプリです。

DMMは映画、アニメ、バラエティなど大手コンテンツが楽しめるプラットフォームでそのコンテンツの幾つかがVRに変換されており、専用のアプリで開く事で大手制作会社のコンテンツが臨場感のある映像で楽しめます。

さらにVR専用に撮影されたコンテンツであれば迫力がある映像だけでなく、ゴーグルの動きに合わせて映像の視点もかわるのでいつもの番組も違った雰囲気で楽しめたり、

VR専用の動画コンテンツはマニアックな内容も取り揃えていたりするので、ニッチなニーズにも応えられるプラットフォームでもあります。

VR SQUARE

VR SQUAREはソフトバンクが展開するVRコンテンツです。

スマートフォン・タブレットをメインで使うようなコンセプトのプラットフォームで、

iOS・Androidを使用したデバイスであれば使用可能です。

マルチアングルの3D動画だけではなくライブ配信もVRで見れるのが特徴なので、

コンテンツとしてはコンサートや舞台、ライブイベントなどが充実しています。

特にアイドルグループのコンテンツが充実しており、推しの動画を自分の好きな視点で楽しめたり、ライブ配信もより臨場感を感じることで特別な没入感を感じることが出来るでしょう。

また、お子様が楽しめるような水族館や動物園等のアトラクションのようなコンテンツもあり、幅広いニーズにマッチしたプラットフォームです。

日経VR

日経VRはその名のとおり、日本経済新聞が展開しているコンテンツです。

日経VRではマルチアングルを利用し、文章だけでは読み取りにくいニュースや情報を映像もみながら理解できる、体験型のコンテンツを作っています。

日経VRは新聞の内容とは別で、美術館や展覧会、広告大賞などイベント的な内容を日経の視点からピックアップしてまとめているプラットフォームです。

ピックアップされた情報はカテゴライズされており、美術品や絵画がメインの「ミュージアム」、最先端の技術や音楽など日本の文化をまとめた「カルチャー」、ニッチな情報を取り上げる「知らない世界」、他にも震災についてまとめたものなど上質な情報が文章と映像で楽しめるプラットフォームになっています。

|まとめ

今回は100均で買えるVRゴーグルとVRコンテンツをご紹介致しました。

100均のVRゴーグルは安価なだけに多少不便な部分はありますが、

1,000円以下で手軽にVRを体験するのに充分な性能を持っています。

必要なモノはスマートフォン本体とスマートフォンで再生出来るVR映像があれば体験でき、VR映像のプラットフォームも多数あるので自身の趣向にあったコンテンツも見つかるでしょう。

100均のVRゴーグルで体験してみて、ちょっと物足りない、もっと臨場感や没入感を求めるのであれば、スマートフォン用のVRゴーグルで探せばスペックや価格帯も選べる幅が広く、使いたい用途にあったVRゴーグルを探す事もできます。

まずはVRのお試しとして、100均のゴーグルはコストもかからずおすすめです。