「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」は、多くの人気ゲームに使用されている有名なゲームエンジンの1つです。
幅広い機能があるため高品質なゲーム開発に利用されています。
ブループリントという比較的簡単なプログラミング技術があることによって、初心者でも学びやすい点が魅力ですが、効率的に学習するためには自分に合った教材を選ぶことが大切です。
本記事では、Unreal Engine初心者におすすめの10冊の書籍を紹介し、学習のスタート地点として役立てていただこうと考えています。
書籍の紹介だけではなくUnreal Engineの基礎知識やUnreal Engineを学ぶメリットについてもご紹介します。
Unreal Engineを使って、あなたも高品質なゲーム開発を実現してみませんか?
目次
|Unreal Engineとは?

Unreal Engineとは、Epic Gamesが開発及び提供をしているゲームエンジンの名称です。
ゲームエンジンとは、ゲーム制作に必要なプログラムのひな形やツールを提供するソフトウェアのことで、Unreal Engineは、多数のゲーム開発に利用されている世界でも有数の人気を誇るゲームエンジンのひとつです。
Unreal Engineは、高度な機能を備えており、その高い表現力やパフォーマンスの素晴らしさから、様々な分野での活用が期待されています。
ゲーム開発だけでなく、映像制作や建築、設計分野でも利用されることがあります。
2022年4月にリリースされたUnreal Engine 5が最新バージョンですが、現在は実務においてもバージョンの移行期間といえるため、Unreal Engine 4用とUnreal Engine 5用の学習コンテンツが混在しています。
Unreal Engine 4とUnreal Engine 5の違いについて、もっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。

Unreal Engineを学ぶメリット
Unreal Engineは、非常にパワフルなゲームエンジンで、リアルなゲーム制作が可能です。
パソコン、スマートフォン、PlayStation 5、Nintendo Switchなど、様々なプラットフォームに対応しているため、幅広いユーザー層に向けたゲームを開発できます。
開発者にとっては、効率性を高めるためのツールやリソースが豊富に用意されているため、開発作業がスムーズに進むでしょう。
また、Unreal Engineは、世界的に有名なゲームタイトルや映画、アニメーション制作にも使用されているため、そのスキルを身につけることは、キャリアアップにつながる可能性があります。
多くの求人サイトで、ゲームデザイナーやプログラマー、3Dアーティスト、VFXアーティストなどの職種が求められています。
Unreal Engineを学ぶことで、ゲーム開発者としてのスキルを向上させるだけでなく、世界中で求められるエンジニアやアーティストになるチャンスを得ることができます。
Unreal Engineは、ゲーム業界標準のツールの1つであり、その使い方を熟知していることは、多くの開発者にとって強力なスキルとなるでしょう。
Unreal Engineを学ぶ方法
Unreal Engineの学習方法には、Epic Gamesの公式サイトやYouTube、Udemyなどのオンラインプラットフォームがありますが、英語が苦手な学習者にとってはハードルが高いものも存在しています。
そのため、日本語で書かれた書籍を利用するのは優れた学習方法の1つです。
書籍は繰り返し読むことができるため、自分のペースで理解を深めることができます。
今回は、Unreal Engineを学習する際に役立つ10冊の日本語書籍を紹介します。
これらの本は、豊富なイラストやスクリーンショットを使用して、理解しやすく、実際の開発に役立つ手順を説明しています。
これらの書籍を利用することで、日本語でのUnreal Engine学習が可能となり、理解が深まります。
また、オンラインプラットフォームとは異なる視点や情報を得ることができるため、より幅広い知識を身につけることが期待できるでしょう。
|Unreal Engineのおすすめ本10選
今回は、2023年に手に取ることができるUnreal Engine 5用とUnreal Engine 4用のおすすめ本を合わせて10冊ご紹介します。
幅広いジャンルから選ばれた本は、あなたにとっての最適な学習方法となることでしょう。ぜひお気に入りの一冊を見つけてください。
Unreal Engine 5のおすすめ本
Unreal Engine 5は2022年4月に新しくリリースされたばかりのゲームエンジンです。
まだUnreal Engine 5用の本は少ないですが、今後発売予定のものも含めて、おすすめの本をご紹介します。
見てわかるUnreal Engine 5 超入門

最初にご紹介するのは「見てわかるUnreal Engine 5 超入門」です。
数少ないUnreal Engine 5に特化した初心者向けの解説書です。
この本では、NaniteやLumen、Niagaraなどの新しい機能を使ったサンプルを通じて学びます。
また、ブループリントの基礎もわかりやすく解説しています。
未経験者でも取り組みやすい内容であり、Unreal Engineの基礎や使い方を知りたい方におすすめです。
Unreal Engine 5 リアルタイム ビジュアライゼーション

次にご紹介するのは「Unreal Engine 5 リアルタイム ビジュアライゼーション」です。
この書籍は、Unreal Engine 5を使用してCGを制作したい方やビジュアライゼーションに興味がある方に向けて書かれています。
CADデータをUnreal Engine 5に取り込む方法やVRへの出力方法、リアルタイムレイトレーシングなどが詳しく解説されています。
動画やインタラクションを伴ったビジュアライゼーション制作まで丁寧に解説されており、豊富な画像も使用されています。
パース制作に取り組む方に特におすすめの一冊です。
Unreal Engine 5で極めるゲーム開発:サンプルデータと動画で学ぶゲーム制作プロジェクト

「Unreal Engine 5で極めるゲーム開発:サンプルデータと動画で学ぶゲーム制作プロジェクト」は、後に紹介する「Unreal Engine 4で極めるゲーム開発」のUnreal Engine 5バージョンです。
この書籍は、2023年6月29日に発売が予定されており、開発未経験者に向けて、Unreal Engineへの環境移行トレーニングを提供することを目的としています。
前作の評判も高かったため、多くの期待が寄せられている注目の一冊です。
Unreal Engine 5で学ぶビジュアルエフェクト実装 基本機能からNiagara、シミュレーションまで

「Unreal Engine 5で学ぶビジュアルエフェクト実装 基本機能からNiagara、シミュレーションまで」は、2023年5月26日に発売予定の書籍です。
最新の高機能ゲームエンジンUnreal Engine 5を使って、エフェクトの理論と実装について学ぶことができます。
豊富なサンプルを用いながら、マテリアル、ブループリント、Niagaraを使ったエフェクトの作成方法について解説される予定です。
Unreal Engine 5に取り組んでいて、効果的なエフェクトを追求したい方は手に取ってみてはいかがでしょうか?
Unreal Engine 4のおすすめ本
次に、Unreal Engine 4用の書籍をご紹介いたします。
現在の最新バージョンはUnreal Engine 5ですが、Unreal Engine 4用の書籍にも依然として有益な情報が含まれています。
Unreal Engine 4で極めるゲーム開発:サンプルデータと動画で学ぶUE4ゲーム制作プロジェクト

「Unreal Engine 4で極めるゲーム開発:サンプルデータと動画で学ぶUE4ゲーム制作プロジェクト」は、Epic Games Japan公認のUnreal Engine 4のテキストです。
プログラミングやスクリプトの知識がなくても読み進められる内容となっており、アーティストが急いで自身のパートを学ぶ必要がある場合でも、必要なスキルを効果的に習得できる構成となっています。
この本にはゲーム制作に必要な要素がほぼ網羅されており、すでにUnreal Engine 4を使用しているユーザーだけでなく、これから学習を始める人にとっても、おすすめの一冊となっています。
Unreal Engine 4 アクションゲーム ブループリント入門

「Unreal Engine 4 アクションゲーム ブループリント入門」は、Unreal Engine 4でアクションゲームを作り上げるために不可欠なブループリントを学ぶための書籍です。
この書籍では、ブループリントを駆使してアクションゲームを構築する方法が解説されています。
魅力的なステージのギミック、敵キャラクターの挙動、UIデザインなど、実践的なテクニックが満載です。
Unreal Engineを用いてゲーム制作に挑戦したい方々にとって、魅力的な一冊と言えるでしょう。
作れる!学べる!Unreal Engine 4 ゲーム開発入門 第2版

「作れる!学べる!Unreal Engine 4 ゲーム開発入門 第2版」は、ゲーム制作の経験がない人やコーディングに慣れていない人でも、Unreal Engineを使用してゲームを制作できる能力を身につけることを目標としている書籍です。
また、Unreal Engine特有の専門用語にも親しむことができます。
わかりやすい解説が特徴的であり、特に初心者にとって最適な一冊と言えます。
HoudiniとUnreal Engine 4で学ぶリアルタイムVFX(レベルアップのための心得と実践)

「HoudiniとUnreal Engine 4で学ぶリアルタイムVFX(レベルアップのための心得と実践)」は、Unreal Engineだけでなく、3DCGソフトウェアであるHoudini(フーディニ)にも焦点を当てた書籍です。
初心者にとっては少し難しい内容となっていて、中級のVFXデザイナーを対象にしています。
特にVFX制作で役立つシェーダーに対する理解を深めたい方には、おすすめの一冊となっています。
Unreal Engine 4 マテリアルデザイン入門[第2版]

「Unreal Engine 4 マテリアルデザイン入門[第2版]」は、グラフィックス制作を行っているアーティスト向けの入門書です。
この本では、ゲーム開発で実際に使用されるマテリアルをサンプルとして、実践的なテクニックを学ぶことができます。
モデリングのスキルは既に習得しているけれど、質感の表現に苦戦している人や、建物や庭園の制作に興味がある人、動的な背景の制作に取り組みたいと思っている人といった、マテリアルに関心のある方々におすすめの一冊です。
UnrealEngine4建築インテリアビジュアライゼーション

「UnrealEngine4建築インテリアビジュアライゼーション」は、先にご紹介した書籍とは異なり、建築パース制作に特化したUnreal Engineの解説書です。
建築パースを作成したい方に向けて、詳細な解説が提供されています。
しかしながら、インタラクティブ要素についても触れられているため、ゲーム制作にも役立つ情報が得られます。
建築パース制作に必要な要素がわかりやすく説明されているため、ぜひおすすめしたい一冊です。
|まとめ
今回は、Unreal Engineの学習に役立つ10冊の本をご紹介してきました。
Unreal Engine 5に関する書籍の数はまだ少ないですが、既存の書籍と今後発売予定の書籍を含め、様々なタイプの本を取り扱ってきました。
Unreal Engineはゲーム開発や映像制作だけでなく、建築パースなどの分野でも需要が高まっています。
ご紹介した書籍には、Unreal Engineを学ぶために必要な情報やノウハウが詰まっています。
この記事を参考にして、ご自身の興味や目標に合わせて適した書籍を選び、Unreal Engineの世界を探求してみましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。