現在、AI婚活のシェアが目を見張る勢いで拡大しています。
文字通り、AIが自分に合った相手をマッチングしてくれるサービスです。
そう聞いても
「AIでホントにいい相手が見つかるの?」
「どんな相手を紹介されるか不安・・・」
といった疑問や心配を抱く方も多いかもしれません。
そこで、AI婚活について詳しく解説します。
仕組みやメリット・デメリット、おすすめのAI婚活アプリ10選や自治体の活用事例などを紹介します。
目次
|現在の婚活トレンド
コロナ禍となり、対面での婚活を控える動きが顕著になりました。
と同時にトレンドとなったのが、オンライン婚活やオンライン合コン、オンライン結婚相談所の活用です。
しかし2023年に入りコロナ以前に戻りつつある中、直接会って婚活をする動きが確実に復調の兆しを見せています。
婚活パーティーや街コン、結婚相談所を使った対面での相談が徐々に息を吹き返し、「AI婚活」もかなりの人気ぶりです。
- 収入が安定しない
- 自分に自信がもてない
- 出会いがない
といった理由で結婚を諦める人が多いと言われます。
そんなネガティブな考えを消し去るサービスが続々と登場しており、それらを活用して結婚まで辿り着くカップルも少なくありません。
|AI婚活とは
「AI婚活」とは、AIが自分に合った相手をマッチングしてくれるアプリを使った婚活のことです。
登録している中から総合的に相性が良く、交際や結婚に適していると考えられる相手をAIが見つけ出します。
その結果、互いに気が進めば会って食事をしたりデートをしたりします。
お見合いや合コンは、直接会ってみなければ相手のことは理解できませんし、自分との相性が良いのかよく分からないこともあるでしょう。
とくにお見合いや人の紹介の場合は、断るにも大変な神経を遣い、それがストレスとなるケースも少なくありません。
その点、スマホで時間をかけず、人も介さずに相性の良い相手がみつかるAI婚活はコスパが良いため人気があるのです。
政府もAI婚活を推奨
実は、政府が率先してAI婚活を推奨している点も大変興味深いです。
2021年、従来から行なってきた自治体による婚活への支援につき、マッチングにAIを活用した場合に補助割合を「2分の1」から「3分の1」に引き上げたのです。
国内の婚姻数は下落傾向に歯止めがかからず、08年に72万6,106件だったのが19年には59万9,007件にまで落ち込んでいます。
この状況を重く受け止めている政府は、自治体に独自の婚活支援策を促すことで婚姻件数を伸ばしたい考えがあります。
ただ従来の様な結婚相談、お見合い支援、街コンといった方法では目に見えた成果が見られず、その打開策としてAI婚活に白羽の矢が立ったというわけです。
|AI婚活の仕組み
AI婚活は、アプリに登録したユーザーの職業や年収、趣味、価値観や行動歴といった情報をもとにAIが解析の上、同アプリの登録者の中から成婚率の高い相手を提案する仕組みになっています。
アプリによってAIに学習させているデータの量や内容はさまざまで、アルゴリズムが異なる上、ユーザーに求める登録情報にも違いがあるため、まったく同じサービスは一つとして存在しません。
加えて、相手を選ぶ際の条件としてどの要素を重要視するか、または省くかといった点を細かくパーソナライズできるサービスもあります。
人相手だと言いにくいこともAIだと気にしなくてすみます。
その辺りの配慮がまるで婚活コンシェルジュのようで、多くの利用者を惹きつけている理由の一つともいえるでしょう。
さらにAIは、過去のデータだけでなく、サービス開始以降の成婚に至ったケースやそうでないパターンも追加学習するため、アルゴリズムの精度は常に向上しています。
|AI婚活のメリット
AI婚活には以下の4点のメリットがあります。
- データから相性の良い相手を見つけられる
- 視野を広げて相手を探すことができる
- 自分から探す手間が省ける
- 安全に利用できる
各項目について詳しく解説しましょう。
データから相性の良い相手を見つけられる
AI婚活は、信頼度の高いアプリほどユーザー登録数が膨大になります。
その中から主観を抜きにして、データを基にAIが相性の良い相手を見つけてくれるのは、大きなメリットといえます。
自分についての踏み込んだ情報を積極的に他人に教えるのは気が引けますし、聞いた側もそれが正しい内容と断定できません。
しかもそれらの情報をもとに相性が良いかを見極めるのは、極めて困難です。
その壁を越えられるのが、AI婚活なのです。
視野を広げて相手を探すことができる
AI婚活アプリに登録しているユーザーや、そこから紹介される相手は、職種や趣味、行動歴、価値観などが実に多彩です。
自分が生きている世界とはまったく異なる相手が数多く存在します。
そのため、視野を広げてパートナーを探すことができます。
普通なら、職場やサークル、習い事、知人や家族とそのつながりぐらいしか出会いのきっかけがありません。
その枠を大きく広げられる点が、AI婚活ならではのメリットといえるでしょう。
自分から探す手間が省ける
AI婚活を利用すると自分で相手を探す手間や時間が大幅に削れます。
広い世の中でたった一人の結婚相手を探すとなると、気が遠くなるという方が意外と多いです。
何をどうすればよいか要領がわからず、考えれば考えるほど袋小路に入り込んでしまって、そのうち婚活そのものを断念してしまう例も珍しくありません。
その点、AI婚活なら、どこにも行かず、誰とも会わず、スマホ一つで相手を紹介してもらえるので非常に手軽でしょう。
安全に利用できる
AI婚活は入会前に事前審査が行われるのが一般的です。
信頼できるアプリなら、
- 本人確認書類(免許証やパスポート)
- 独身証明(本籍地の役場で取得)
- 学歴証明
- 年収証明
など信ぴょう性の高い書類の提出が必須となっています。
見ず知らずの相手と会うわけですから、婚活詐欺やストーカー被害に発展する可能性が否定できません。
サービスを利用する上で考えられるリスクを事前に排除してくれる点は、非常に安心できるでしょう。
|AI婚活のデメリット
続いてAI婚活のデメリットです。
具体的には、以下の3点が考えられます。
- 100%信用できるわけではない
- 性格や価値観までは考慮できない
- サポート体制が不十分
各項目について詳しく掘り下げていきましょう。
100%信用できるわけではない
AI婚活に限ったことではありませんが、AIが出した結論がすべて正しいとは言い切れません。
特に学習データの偏り、相性についての誤審が起きる可能性は否定できないのです。
事前審査をしていたとしても、登録情報に嘘が含まれていたり、悪意をもった人物が詐欺目的でサービスを利用したりするリスクもゼロとは言えません。
利用するにあたっては、AI婚活の仕組みや限界、アプリ自体の規約を十分に理解しておく必要があります。
性格や価値観を全て考慮できるわけではない
AIに相性が良いと紹介されても、踏み込んだ性格は、実際に会って繰り返し様々な場面を共有しなければ分かるものではありません。
価値観が似ているとAIが判定しても、価値観には、「人生」「仕事」「お金」「実家との付き合い方」など、色々なカテゴリーが存在します。
その全てで一致するということは、まずありえないでしょう。
仮に仕事への価値観を理解してほしいと期待しても、その点で相手と分かり合える保証はありません。
サポート体制が不十分
AI婚活の主な機能はマッチングを行うことです。
いざ会うとなると自分で日時や場所のセッティングをしなければならないケースが多いです。
次も会うか、断るかといった事も結婚相談所のように誰かに相談するわけにもいきません。
またLINEや電話番号の交換を希望された場合で気が進まない時の対処法など、現実に動き出すと戸惑うことがよくあります。
そのあたりのサポート体制が十分ではないので、不便に感じるかもしれません。
|AI機能を搭載したマッチングアプリ10選
ここからは、AI婚活ができるおすすめのアプリ10選を紹介します。
スマホで申し込めるものが大半のため、大変使い易いです。
それぞれに違った特徴があるため、ぜひ自分が使いやすいと思うものを見つけてください。
ペアーズ

『ペアーズ』は、人気・知名度ともにトップクラスの恋活・婚活アプリです。
AIが相性の良い相手をマッチングしてくれるだけでなく、条件を入力して検索しながら相手を探したり、幅広いカテゴリーのコミュニティに入って縁を繋いだりすることも可能です。
他にも、
- 実名が表示されない
- プロの婚活コンシェルジュに恋愛相談できる
- 24時間・365日のサポート体制
といった特徴があります。
基本プラン | オプション | |
男性 | 月1,650円〜(12ヶ月の場合) | 月1,080円〜(12ヶ月の場合) |
女性 | 基本機能は無料 | 月983円〜(12ヶ月の場合) |
恋活ではなく結婚に集中したい婚活限定のコミットメンバーシップ(有料プラン+500円)もあります。
with

『with』は、独自の心理テストと性格診断により、価値観が合い、相性の良い相手とのマッチングができます。
「スイーツが好き」「フェスが好き」「ジムが良いが趣味」など、お互いの興味や関心ごとがわかる「お好みカード」を使って共通点を見つけ出すシステムも完備。
マッチング後には、相手とのトークが盛り上がるようにさまざまな「トークアドバイス」が直接届きます。
男性は無料会員と有料会員から選択できます。
女性はすべて無料です。
料金プラン(男性のみ)は、
クレジットカード決済の12ヶ月プランで月額1,833円、VIPオプションが12ヶ月の場合、月額1,816円。
実名公表はなく、24時間のサポートもあるので安心です。
タップル

『タップル』はスマホで利用できる婚活・恋活アプリです。
自分好みのデートプランが登録でき、その内容や相手のプロフィールをチェック
↓
気に入った相手に「いいかも」を送る
↓
相手からの「ありがとう」や「いいかも」の返信に「ありがとう」をするとマッチング
↓
直接メッセージのやり取りが可能
といった流れになります。
公的書類による本人確認や24時間・365日のサポート、実名公表なし、などにより安心して利用できます。
料金プランは以下の2種類です。
シンプルプラン(女性は完全無料)・・・webブラウザ版の12ヶ月プランで月額2,234円
スタンダードプラン(12ヶ月プラン)・・・女性→月額1,400円、男性→3,734円
Omiai

『Omiai』 は、操作が簡単で、結婚を真剣に考えている人向けの本気度の高い婚活アプリです。
安全に配慮されているため初心者におすすめです。
おすすめの相手をシステムが紹介
↓
気になる相手に「いいね!」をする
↓
相手から「いいね!」がきたらマッチング
↓
マッチング後にメッセージ交換を開始
以上の様な流れになります。
- イニシャルかニックネームで表示
- 顔写真付き公的証明書による本人確認
- 24時間・365日のサポート
- 「イエローカード」システムによる結婚や恋愛を目的としない不正ユーザーの検知と排除
といった安心のサービスが充実しています。
料金は男性のみ有料で、女性は完全無料。
12ヶ月プランの場合、月額1,900円。
バチェラーデート

『バチェラーデート』は、AIによってシステム管理されている他とは一線を画した婚活アプリです。
週に1回、必ずAIがデートを設定してユーザーに届ける
↓
「いいね!」やメッセージのやり取りなしでAIが日程調整を行う
↓
デートする
↓
デートを重ねる程AIの学習が進み、理想に近い相手とのマッチングの可能性が高まる
という具合です。
男性のみ有料で、女性は完全無料。
- お手軽プラン→月額6,800円〜 デート1回1,700円〜
- ベーシックプラン→月額13,800円〜 デート1回3,450円〜
- プレミアムプラン→月額20,800円〜 デート1回5,200〜
以上の3プランです。
プランが高額になる程、相手のスペックが上がります。
ラビット

『ラビット』はAIエージェント型の婚活アプリです。
年齢や職業、趣味といった項目から好みの相手を探すことができるうえ、AIエージェントが相性の良い相手を探してマッチングもしてくれます。
さらにAIエージェントは、相手との会話の仕方をサポートしたり、プロフィールが魅力的になるようにアドバイスしたりもしてくれます。
SNS経由で登録しても、ラビットを利用している旨の投稿は一切されません。
他にもイニシャルかニックネームでの表示、公的証明書による本人確認、24時間・365日のサポート、悪質ユーザーの取り締まりなど、安心して利用できる環境がそろっています。
男性のみ有料で、女性は完全無料です。
月額3,900円〜
Dine

『Dine』は、余分な手間を最大限に省いた婚活アプリです。
・最適な日時を提案のうえデート日を自動調整
・Dineが厳選した飲食店を予約代行(初対面は食事から)
・プレミアム加入すると人気の高いユーザーに優先的にアプローチ可能
・プロフィール用の写真はDineが人気度の高いもの見分けて自動判定
・直接会うのは気が引けるという場合はオンラインデートも可能
無料プランと有料プラン(ゴールドおよびプラチナム)があります。
ゴールドプラン・・・22歳以上→12ヶ月プランは月額2,400
23歳以上→12ヶ月プランは月額2,900円
プラチナム・・・12ヶ月プランで月額2,900円
Match

『Match』 は、世界25カ国でサービス展開している婚活マッチングサイトです。
結婚カップルのうち44%が交際1年で結婚。
60%がメール交換を始めてから1ヶ月以内に交際をスタートしています。
男女とも有料制となっています。
女性が有料というのは珍しいですが、それだけ真剣に結婚を考えているユーザーが多いといえるでしょう。
また、年齢層も30代後半以上のユーザーが多い(男性は全体の60%以上、女性は同36%以上)ため、1年以内に結婚したい、再婚希望といった方にもおすすめです。
料金プランは以下の2種類です。
スタンダードプラン・・・12ヶ月プランで1,690円
プレミアムプラン・・・12ヶ月プランで1,940円
ツヴァイ

『ツヴァイ』は、アプリではなく直接訪問して相手を見つける結婚相談所です。
- AIによるマッチング
- マリッジコンサルタントによる紹介(初回はツヴァイの店舗内でお見合い)
- 写真の印象による出会い(年48回まで)
- 会員限定の婚活パーティー
- 価値観の合う相手を自ら検索して申し込む
など7つの出会いの方法があります。
入会料金 115,500円(税込)(※20代は55,000円に割り引かれます)
月会費 15,400円(税込)
毎月2回にわたり計6名の候補が紹介されます。
他の婚活アプリとは異なり、コンサルタントがしっかりと寄り添ってノウハウを教えてくれたり、お見合い時やその後のフォローをしてくれたりするので安心です。
ゼクシィ縁結び

『ゼクシィ縁結び』は、会員数140万人で、AIがユーザー好みのタイプを学習し、価値観が合いそうな相手を毎日4人ずつ、年間で1,460人紹介してもらえます。
気になる相手との価値観マッチも可能で、「価値観マッチ度(%)」「おふたりの相性GOODポイント」「おふたりの相性注意ポイント」がわかりやすく表示されます。
国内初のコンシェルジュによるデート日程調整サービスが利用可能。
無料プランと有料プラン(クレジット払いの12ヶ月プランなら2,640円/月)があり、
有料プランは、
- メッセージのやり取りが無制限
- 検索で上位表示、月60回まで「いいね」が送れる
といった無料プランにはない特典があるのでおすすめです。
|AI婚活を導入した自治体の事例
続いて、実際にAI婚活を導入した自治体の事例を2つ紹介しましょう。
未婚化や晩婚化、少子高齢化といった問題にもっとも間近で直面している自治体だからこそ、課題解消にこの上なく真剣に取り組む姿が見られます。
愛媛県
自治体の中で最初にAI婚活を導入したのが愛媛県です。
もともと年齢や年収、身長などの条件を基にパートナーを見つけるマッチングシステムを使っていましたが、思うような結果が見られませんでした。
そこで2016年からAI婚活を導入したところ、わずか5年間の間に交際成立の割合が13%から32%にまで上昇しました。
奏功した理由は、好みの異性を誘って断られても、その相手と似たタイプの異性グループの中から自分と同じタイプの同性を好む異性をAIが検出の上、マッチングできる仕組みを構築したことによります。
アプリに登録後、各個人が異性を検索した行動履歴をデータとして上記グループの構築がなされるようになっているのです。
埼玉県
埼玉県も「恋たま」というAI婚活を展開しています。
スマホで会員登録をすませ、AIがマッチングした相手が気に入れば会うことが可能です。
マッチング後、システムがお見合いの紹介状を男女に配信
↓
両者が希望すると画面上で日程調整のうえお見合いへ
↓
お見合い後両者が希望したら交際スタート
といった流れです。
交際開始まで連絡先の交換はできないルールなので安心です。
登録には、
- 本人確認書類
- 独身証明書
- 収入証明書
が必須のため信頼できます。
入会時に面談もあるので、結婚に前向きな人たちが集まります。
2018年以降、365組が成婚退会、お見合いは24,475組、交際に発展したのが9,599組と着実に成果をあげています。
|AI婚活は今後も活躍するか
AI婚活は今後もますます活躍していくと期待してよいでしょう。
政府は、AI婚活を推奨している上に、新婚生活を助成するための「結婚新生活支援事業補助金」の支給条件を緩和しました。
政府肝いりの「異次元の少子化対策」も若者が結婚をポジティブに捉える格好の材料となるでしょう。
加えて、チャットGPTをはじめとする生成AIの登場により、世界中でAIへの関心度が急増、さまざまな形で利用される例が飛躍的に増えています。
この流れもAI婚活に大きな追い風になるとみて間違いありません。
しかも、AI婚活の認知度は意外なほど低いため、知名度がアップして自分ごとと捉える人たちが増えれば、かなりの伸び代があると考えられます。
|まとめ
AI婚活は、今や成婚に至るまでの欠かせないツールの一つになったといっても過言ではありません。
選べる相手の選択肢が増えるのはもちろん、気軽に会うこともできるので、今まで婚活に後ろ向きだった人たちにも大きな味方となるでしょう。
AI婚活は種類も多く、痒い所に手が届くサービスも続々と登場しており、自分に合わなければいつでも他のアプリに変更できますし、掛け持ちしても構いません。
今後の飛躍がとても楽しみです。